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Workload

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仕事量

「 仕事量 」と言いたい時は、 まず  ” workload “。

【発音】  wɝ́klòʊd
【音節】  work-load  (2音節)

work “( 仕事 )+ ” load “( 負荷 )だから、

「 仕事負荷 」 で 「 仕事量 」。

「 労働負荷 」( labor load ) が類語。

” work ”  の意味は 「 仕事 」に限らない。

勉強 」 や 「 作業 」も意味する。

したがって、” workload ” が 「 勉強量 」や「 作業量

を表すことがよくある。

” workload “

The amount of work that a person or organization has to do.

( ロングマン、LDOCE6 )

【発音】  wɝ́klòʊd
【音節】  work-load  (2音節)


コンピュータを用いる電算処理では、

特に 「 処理量 」 を指し、 ベンチマークを定める際に用いる。

本来は中立的な言葉。

日本語の 「 仕事量 」 と同感覚で、 ごく普通に使われる。

一方、

スペルに  ” load “( 負荷、 負担 ) を含む上、

労使協議の見直し課題  に挙げられる場面が多い。

結果的に、 日常用途の使用文脈は、 どうしても

ネガティブな印象に傾きがち


” workload ”  は可算名詞で、 冠詞は基本に従う。

複数形は  ” workloads “。

実際の使用では、 単数形 ” workload ”  が目立つ。

複数の人称代名詞の所有格  ” our ”  や  ” their ”
を伴う場合は、 基礎文法上は複数形が原則だが、
単数 ” workload ”  のまま使われている場合が多い。

【 主な形容詞 】

  •  heavy ( 大変な、大量の )
  •  large ( 多い )
  •  excessive 過度の、 過剰な )
  •  extra ( 余分な )

【 主な動詞 】

  •  add / increase ( 増やす )
  •  reduce / cut ( 減らす )

やってられないよ

 


◆  長年、 産学官軍を 渡り歩いて きたが、
どこの組織でも  ” workload ”  は恒常的な課題だった。

とりわけ、 官公庁では 勤勉 ( diligenthard-working ) な職員
と怠惰 ( negligent ≒ lazy ) な職員の仕事量に大差が見られた。

日本以外の役所でも正規職員として働いてきたが、
実に見事なまでに一致している傾向と感じた。

サボる職員 ( slacker ) は、 平気の平左で 手抜き をする。

そして、 過重労働 ( overwork ) に苦しむ真面目な職員。

「 生活残業 」 ではないなら、 超過勤務の縮減は難しい。

この辺りの流れは、 もうびっくりするほど共通している。

これは、 人間の摂理 ( human nature ) ね、 きっと。

組織側も粛々と改善に取り組んでいたが、 事は単純でなく、
是正は遅々として進まない様子であった。

 

人間の マインドセット は、 そう簡単には変わらない。

冷然と割り切って従事しないと、 心身が病んでしまう。

本業はきっちりこなすが、 丸投げされた雑務であれば、
皆の迷惑にならぬよう都合を並べ、 ひたすら逃げ回る。

 

「 社会の庶務部 」 たる公務の取り扱う範囲は手広く無限。

誘致などを除き、 民間的な営業が原則不要な殿様商売だが、

やってくるお客を選びがたく、 自分たちで調整しにくい。

定時直前に姿を現すクレーマー、 嫉妬めいた八つ当たり。

納税者の先入観と 「 税金泥棒 」 呼ばわりも珍しくない。

激高した人に 「 ドロボーめ 」 と面罵されるのはきつい。

なにかと理解を得られず、 病む人は少なくないのである。

 

業務内容が標準化しづらいのも、 業務量の偏重する一因。

「 業務負担の平準化 」 なんて、 ほとんど机上の空論。

先人の教え 「 現状維持は衰退・後退の一途 」 はどこ吹く風。

ゲーテ、 ナイチンゲール、 松下幸之助、 福沢諭吉ら、 偉大な
改革者が声をそろえて唱えた教訓がなんともそぐわぬ組織文化。

前例踏襲で変化を厭い、 余計なことするなと叱られる。

身分保障があり、 税金運営なのが主原因であろう。

公務員気質の反映で、 畢竟、 同じ穴のむじなか。

 

 

 

 

 

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