Workload
2024/03/30
仕事量
「 仕事量 」と言いたい時は、 まず ” workload “。
【発音】 wɝ́klòʊd
【音節】 work-load (2音節)
” work “( 仕事 )+ ” load “( 負荷 )だから、
「 仕事負荷 」 で 「 仕事量 」。
「 労働負荷 」( labor load ) が類語。
” work ” の意味は 「 仕事 」に限らない。
「 勉強 」 や 「 作業 」も意味する。
したがって、” workload ” が 「 勉強量 」や「 作業量 」
を表すことがよくある。
–
” workload “
The amount of work that a person or organization has to do.
( ロングマン、LDOCE6 )
【発音】 wɝ́klòʊd
【音節】 work-load (2音節)
–
コンピュータを用いる電算処理では、
特に 「 処理量 」 を指し、 ベンチマークを定める際に用いる。
本来は中立的な言葉。
日本語の 「 仕事量 」 と同感覚で、 ごく普通に使われる。
一方、
スペルに ” load “( 負荷、 負担 ) を含む上、
労使協議の見直し課題 に挙げられる場面が多い。
結果的に、 日常用途の使用文脈は、 どうしても
ネガティブな印象に傾きがち
–
” workload ” は可算名詞で、 冠詞は基本に従う。
複数形は ” workloads “。
実際の使用では、 単数形 ” workload ” が目立つ。
複数の人称代名詞の所有格 ” our ” や ” their ”
を伴う場合は、 基礎文法上は複数形が原則だが、
単数 ” workload ” のまま使われている場合が多い。
- “During meetings with your subordinates,
talk about their workload.”
(部下との打ち合わせの際に、 彼らの仕事量
について話し合いましょう。)
–
【 主な形容詞 】
- heavy ( 大変な、大量の )
- large ( 多い )
- excessive ( 過度の、 過剰な )
- extra ( 余分な )
【 主な動詞 】
- add / increase ( 増やす )
- reduce / cut ( 減らす )
–
やってられないよ
–
◆ 長年、 産学官軍を 渡り歩いて きたが、
どこの組織でも ” workload ” は恒常的な課題だった。
とりわけ、 官公庁では 勤勉 ( diligent ≒ hard-working ) な職員
と怠惰 ( negligent ≒ lazy ) な職員の仕事量に大差が見られた。
日本以外の役所でも正規職員として働いてきたが、
実に見事なまでに一致している傾向と感じた。
サボる職員 ( slacker ) は、 平気の平左で 手抜き をする。
そして、 過重労働 ( overwork ) に苦しむ真面目な職員。
「 生活残業 」 ではないなら、 超過勤務の縮減は難しい。
この辺りの流れは、 もうびっくりするほど共通している。
これは、 人間の摂理 ( human nature ) ね、 きっと。
組織側も粛々と改善に取り組んでいたが、 事は単純でなく、
是正は遅々として進まない様子であった。
人間の マインドセット は、 そう簡単には変わらない。
冷然と割り切って従事しないと、 心身が病んでしまう。
本業はきっちりこなすが、 丸投げされた雑務であれば、
皆の迷惑にならぬよう都合を並べ、 ひたすら逃げ回る。
「 社会の庶務部 」 たる公務の取り扱う範囲は手広く無限。
誘致などを除き、 民間的な営業が原則不要な殿様商売だが、
やってくるお客を選びがたく、 自分たちで調整しにくい。
定時直前に姿を現すクレーマー、 嫉妬めいた八つ当たり。
納税者の先入観と 「 税金泥棒 」 呼ばわりも珍しくない。
激高した人に 「 ドロボーめ 」 と面罵されるのはきつい。
なにかと理解を得られず、 病む人は少なくないのである。
業務内容が標準化しづらいのも、 業務量の偏重する一因。
「 業務負担の平準化 」 なんて、 ほとんど机上の空論。
先人の教え 「 現状維持は衰退・後退の一途 」 はどこ吹く風。
ゲーテ、 ナイチンゲール、 松下幸之助、 福沢諭吉ら、 偉大な
改革者が声をそろえて唱えた教訓がなんともそぐわぬ組織文化。
前例踏襲で変化を厭い、 余計なことするなと叱られる。
身分保障があり、 税金運営なのが主原因であろう。
公務員気質の反映で、 畢竟、 同じ穴のむじなか。
–
- “I must reduce their heavy workload.”
(彼らの仕事量を減らさねばならない。)
– - “Let’s face it. Our workload is too high.”
(仕事量が多すぎることを直視しましょう。)
– - “I am satisfied with my workload.”
(自分の仕事量に満足しています。)
– - “I manage and oversee the workload of employees.”
(従業員の仕事量を管理し監視しています。)
– - “I’ve got a huge workload due to promotion.”
(昇進で仕事量が膨大になった。)
– - “I can’t keep up with my workload.”
(自分の仕事量についていけません。)
– - “Is your workload too stressful ? ”
(仕事量がきつすぎませんか?)
– - “Burnout stems from an excessive workload.”
(燃え尽きは過剰な仕事量から生じる。)
(燃え尽きは過重労働から生じる。)
– - “I need to prioritize my workload.”
※ 「 仕事量 」 を含む 「 仕事 」
(自分の仕事に優先順位をつけねばならない。)
– - “I feel less pressure from a modified workload.”
(仕事量が改善され、 楽になりました。)
– - “My workload fluctuates, which is the nature of being a translator.”
(翻訳者という職業柄、仕事量には波がある。)