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On the run

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急いで、  移動中に

直訳は 「 走り回って 」。
そして 「 逃走中で 」。

転じて 「 活発に動いて 」。
さらに 「 急いで 」。

「 be動詞 」に続く場合が目立つ。

※  「 be動詞 」 =  be、am、was、been、will be、is、were、are

その理由は、 この「 3語ワンセット 」で 状態を表す
「 形容詞 」の役割があるからである。

なぜ、形容詞が「 be動詞 」に続くのかは、
” aware ”  と  ” vocal about ”  で事細かにご案内した。

英文法の基本であるので、ぴんとくる ことがなければ、
この機会におさらいしていただくとよいかもしれない。

 

◆  逃走犯人についてのニュースには欠かせない。

これらは文字通りの意味だから、分かりやすい。

 

◆  日頃、 使用頻度がより高い印象があるのは、
次のように派生した用法である。

  •  「 急いで 」「 手早く
    →  ” in a hurry “、 ” in a rush “、 ” quickly ”
  •  「 移動中に 」「 動きながら
    →  ” on the move “、 ” on the go ”
  •  「 その場で
    →  ” on the fly

いずれも余裕がなく、 慌ただしい状態が目に浮かぶ。

” on the run ”  と例えるのも、 理解はできるだろう。

” be on the run “

to be very busy and continuously rushing about.

( ロングマン、 LDOCE6 )


日本語にも 「 走りながら 〜 する 」という言い回しはある。

ビジネス場面では、 ごく普通だったりする。

「 逃走中 」と異なり、 定訳は確立していない

よって、 文脈を考慮しつつ和訳する。

 

On the run

 

 

走って  急いで  移動して 

 

 

急いで 」か「 移動中 」か「 その場で 」か。

文脈から、よく分からないことも多い。

翻訳者泣かせ。

 

◆  以下、 実際に出てきそうな3例を考えてみたい。

1) news on the run 

「 逃走中のニュース 」は明らかに間違い。

前置詞  ” on ”  を「 〜 について 」と解釈し、
「 その走行についてのニュース 」はありうるが、不自然。

よって、
「 手早く聞けるニュース 」または
「 移動中に聞けるニュース 」。

 

2) take notes on the run

「 逃走中にメモを取る 」 と 「 走りながらメモを取る 」
はありうるが、 やや奇妙な行動。

「 その走行についてのメモを取る 」 は不自然。

よって、
「 急いでメモを取る 」 または
「 移動中にメモを取る 」。

 

3) I phoned him while I am on the run.

「 急いで彼に電話しました 」 はありうる。

だが、接続詞 ” while ”  があるため、「 ~ 中 」 の方が自然だろう。

「 走りながら彼に電話しました 」もありうるが、 やや奇妙な行動。

よって、
「 移動中に彼に電話しました 」 または
「 逃走中に彼に電話しました 」 。

 

以上、 解釈を試みたが、いかがだろうか。

 

◆  これまで述べてきたことを、写真入りで要領よくまとめて
くれているのが、 こちら。

https://www.britannica.com/dictionary/eb/word-of-the-day/2022/02/23

https://www.britannica.com/dictionary/on-the-run

https://www.britannica.com/dictionary/eb/word-of-the-day/archives

※  2022年2月23日 アクセス


The Britannica Dictionary ”  の日替わりイベント、
” Word of the Day “( 今日の単語 )で取り上げられた。

2022年2月23日付である。

2022年1月頃までは、アメリカ系の老舗辞書である、
メリアム ウェブスター 」( ” since 1828 ” ) が提供する
英語学習者向けサイトとして、 長年公開されていた。

現在は 「 メリアム ウェブスター 」 から完全分離した様子で、
サイト名称からロゴから、 がらっと一新されている。

名称は、” Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary ”  から、
The Britannica Dictionary ”  へ変更された。

今後は、親会社であるアメリカ企業「 ブリタニカ 」が
直々に運営する模様だが、 主たる機能に変わりはなく、
過去分も引き継いでいるので、 使い心地は一緒。

 

【類似表現】

” I’ve got to run. ”
https://mickeyweb.info/archives/1966
( もう行かないと。 )

 

 

 

 

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