あちらこちらに
“all over the place” の<4語ワンセット>で「あちこち」。
頻出の決まり文句である。
プライベート・ビジネスを問わず使える。
- “all over” (全体、あちらこちら)
- “the place” (その場所)
で「その場所全体」が直訳。
よって、「至る所」となり、「あちらこちら」。
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◆ “all over” は副詞。
“the place” を付けなくても、実は通用する。
この用法の同義語は、”everywhere”多義であり、
「終わりにする」 「やり直す」なども意味する。
- “I was looking out for you all over.”
(あなたをあちこち捜していました。)
– - “I walked around all over Japan.”
(日本中を歩き回りました。)
– - “It’s all over and I’m relieved.”
(すべて終わって、ほっとしました。)
– - “I have to start all over again.”
(最初からやり直さなければ。)
既記の通り、”all over” だけでも「あちこち」。
だが、”the place” 付きの方が一般的であろう。
より多用され、定着した言い回しこそ、
理解されやすいのが言語の常。
コミュニケーションは、相手に通じてなんぼなので、
私たち英語学習者が優先して学ぶべきは、
やはり <頻出表現>であると考える。
本サイトのテーマに採用した理由である。
- “I like to travel all over the place.”
(あちこち旅行するのが好きなのです。)
– - “My books are scattered all over the place.”
(私の本はあちこちに散らばっています。)
– - “I went all over the place to make money.”
(至る所で金儲けした。)
– - “Cats were all over the place.”
(そこら中、猫だらけであった。)
– - “My baby son is just so busy, he is all over the place.”
(赤ん坊の息子は、やたらとあちこち動き回るのよ。)
– - “He puked all over the place.”
(彼はそこら中にゲロしたんだ。)
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–♪ ゲゲゲのゲ~ ♪
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◆ なお、”all over the place” の俗語(主にアメリカ)に、
「 理性を失う 」 「 頭がおかしくなる 」 がある。
–
■ 理性があちらこちらに行ってしまう
↓
■ 頭がごちゃごちゃに混乱する
↓
■ 頭がイカれる
こうした流れから派生した意味。
- “My mind is all over the place.”
(心が乱れています。)
(頭が混乱しています。)
–
- “I feel so drowsy and I’m all over the place.”
(もうへとへとで、頭がおかしくなってるの。)
【類似表現】 ※ 頭がおかしくなる
“mess up”
https://mickeyweb.info/archives/1644
(台無しにする、失敗する)
“screwed-up”
https://mickeyweb.info/archives/7701
(情緒的・精神的に正常でない状態)
“not in one’s right mind”
https://mickeyweb.info/archives/10156
(正気でない)