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Puke / Barf

      2021/08/03

ゲロ、  ゲロする

体調不良・食中毒・酔った時など、
嘔吐したことのない成人は皆無であろう。

生きている限り、いつ催すか分からないのが、

■  吐き気 nausea  

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

吐くのは、実は卑近な行為なのだ。

汚いとばかり言ってられない。

嘔吐( おうと )の場合、身振り手振りの意思疎通は、
ちょっと恥ずかしい。

だから、次の4つの表現を覚えておきたい。

■  動詞 「 嘔吐する 」  =  ゲロする

  1.  vomit( 自動詞・他動詞 )
  2.  throw up( 句動詞 )
  3.  puke( 自動詞・他動詞 )
  4.  barf( 自動詞・他動詞 )

■  不可算名詞 「 嘔吐 」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up –  ※  通例はハイフン追加
  3.  puke
  4.  barf

■  不可算名詞 「 嘔吐」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up
  3.  puke
  4.  barf


◆  中級学習者なら、” vomit ” と ” throw up ” は既習のはず。

すなわち、日常使用の正式な「 嘔吐する 」と「 嘔吐 」。

【 活用形 】
vomits – vomited – vomited – vomiting
throws – threw – thrown – throwing

よって、過去形「 ゲロした 」は、” vomited ”  と  ” threw up “。

◇  エログロ描写 にはよくあることだが、

俗称 も定着している。

それが、puke barf

【発音】  pjúːk  (1音節) 
【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

2語とも、「 1音節 ( one syllable )

◇  発音の際は、  腹の底から、
ゲロする迫力 で、  一気に吐き出す

音節」( syllable、シラブル )とは、発音の最小単位。

日本語は、原則として「 仮名一字が1音節 」。

そのため、音節を意識する機会は乏しい。

→  音節の差異が顕著な日英比較は、” integrity ” 参照

◆  大人による表現であれば、言うまでもなく、

  ” vomit ” と ” throw up ” が主

基本的には、” vomit ”  と  ” throw up ”  だけで、
名詞・動詞とも対応できる。

しかしながら、「 ゲロ 」が常用語であるように、
” puke ” と ” barf ” も意外に見聞きする。

プライベートでなら、大人も両方使うだろう。

 



♪ ゲゲゲのゲ ~ ♪
ーー

 

重要度と使用頻度は「 ゲロ 」並みであるものの、
一度は学んでおくとよい。

◆  ” puke ” には、他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】  pjúːk  (1音節) 

意味は「 嘔吐 」関連がすべて。

人を罵る「 ゲロ野郎 」などにも派生している。

“puke” は、早くも16世紀から使われている。

語源は不詳だが、おそらく「 擬音語( ぎおんご ) とされている。

擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia ) とは、実際の音を真似た言葉。

擬声語 ( ぎせいご )とも言う。

【参照】  “tingling sensation (ASMR)”、  “ring a bell


となれば、覚え方はこう。

  ピューと吐くから ” puke ”  

【発音】  pjúːk  (1音節) 

「 1音節 」なので、腹の底から  ゲロする勢い  で一息に発音。

◆  ” barf ” にも、 他動詞・自動詞・名詞がある。

さらに、間投詞 げっ 」「 ちぇっ 」が加わる。

【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

「 間投詞 」( interjection )とは、
感動や応答を表す語で、単独で文となりうる呼掛け言葉。

【例】  ”Oh ! “、”Oops ! “、”Alas ! “、
Whoa ! “、”Gross ! ” 、“Welcome back ! ”、
Well done ! ”、”Snap ! “、”Check!”

” barf ” は、1960年初出。

これまた、擬声語由来とされる。

比較的新しい言葉だけあり、「 嘔吐 」の他に、
ハッカー用の「 エラーメッセージ 」を意味する。

◆  ” puke ” と ” barf ” は、ほとんどの英和辞典に【 】、
そして英英辞典の一部に ” slang ” と記載されている。

確かに、

  ” informal ”  →  非正式、くだけた表現  

ただし、

  卑語ではなく、格別下品でもない

まさしく 「 ゲロ 」。
イメージも、語感も、「 ゲロ 」 そのもの。


上掲「 堅さ 」ランキング(私見)の通り、
” puke ” の方が、若干上品な印象を帯びる。

◆  これを裏付けるため、世界最大の英語辞典  “ OED ” を挙げる。

” barf ” には、初っ端から ” slang ” とある。

動詞 “v.“( verb )も、名詞 “sb.“( substantive )も、
まず “slang” ( スラング )と明示されているのだ。

◇  “ sb. ”  =  “ substantive
「 実質的な 」「 かなりの 」に加え、文法用語としては、
名詞の 」「 名詞的な 」を意味する形容詞。

 


◇  動詞 
“barf / bɑ́ːrf1音節


“Barf.”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.

 

一方、” puke ” の場合、 ” vomit ” を意味する語義( 1 と 2 
に ” slang ” 表記はない。

” puke ” の ” slang ” は、別語義の「 嫌な奴 」( 3. U.S. a slang
などに当てられている。

 


◇  動詞 
“puke” / pjúːk1音節


“ Puke. ”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.

以上は、“ OED “ ( オーイーディー )の略称で名高い、
“ The Oxford English Dictionary ” ( オックスフォード英語辞典 )。

[公式サイト]  →  http://www.oed.com/

1884年にイギリスで刊行が始まり、最新版の第2版は1989年刊。

全20巻、2万1730頁、29万1500の見出し語、62kg。

世界最大の英語辞典である。

語義の配列は、頻出順ではなく、発生順の「 歴史主義 」。

成り立ちを、系統的にたどれる利点がある。

“ OED ”  編集主幹の James Murray 博士  ( 1837-1915 )
については、” in place ” で触れている( 写真入り )。

◆  お次は「 げろ 」。

「 げろ 」

■  へど。   嘔吐。

(広辞苑 第七版)


■  [俗]

一  (名・自サ)
1.  へど。
2.  自白。

二  (造語)
ひどく

(三省堂国語辞典 第七版)

先の世界最大 ” OED ” と同じく、語釈の全文である。

日本国語辞典名を誇る、『 日国 』全文はこちら。

 

日本国語辞典 第二版 』 第4巻、 p. 1440、
小学館( 2001年刊 )より転載

◇  『 日国 』 と  “ OED ” は、入手済み  →  辞書の「自炊」と辞書アプリ

◆  ちなみに、飛行機などの備品「 エチケット袋 」。

英語では ” nausea bag ” が一般名称。

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

だが例のごとく、英日それぞれ 俗称 がある。

◇  ” barf bag ” と「 鬼太郎袋( きたろうぶくろ )」がそれ。

出所は『 ゲゲゲの鬼太郎 』( 水木しげる 作 )で、擬声語 に準じる。

「 鬼太郎袋 」は、プロの客室乗務員も使っている語らしい  …

 ♪ ゲゲゲのゲ ~ ♪


↑ 「 エチケット袋 」の俗称


“I’m going to puke.”
“I’m going to barf.”
(ゲロ吐きそう。)


“Sorry, I puked on your bed.”
“Sorry, I barfed on your bed.”
(ごめん、ベッドでゲロしちゃった。)


“He puked all over the place.”
“He barfed all over the place.”
(彼はそこら中にゲロしたんだ。)


“You make me puke.”
“You make me barf.”
(あんたはゲロを催させる。)ー  ※  罵倒



  ピューと吐くから  ” puke 

 

 

 

 

 

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