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Puke / Barf

      2021/11/22

ゲロ、  ゲロする

体調不良・食中毒・酔った時など、
嘔吐したことのない成人は皆無であろう。

生きている限り、 いつ催すか分からないのが、

■  吐き気 nausea  

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

吐くのは、実は卑近な行為なのだ。

汚いとばかり言ってられない。

嘔吐( おうと )の場合、身振り手振りの意思疎通は、
ちょっと恥ずかしい。

だから、次の4つの表現を覚えておきたい。

■  動詞 「 嘔吐する 」  =  ゲロする

  1.  vomit( 自動詞・他動詞 )
  2.  throw up( 句動詞 )
  3.  puke( 自動詞・他動詞 )
  4.  barf( 自動詞・他動詞 )

■  不可算名詞 「 嘔吐 」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up –  ※  通例はハイフン追加
  3.  puke
  4.  barf

■  不可算名詞 「 嘔吐」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up
  3.  puke
  4.  barf


◆  中級学習者 なら、” vomit ”  と  ” throw up ”  は既習のはず。

すなわち、日常使用の正式な「 嘔吐する 」と「 嘔吐 」。

【 活用形 】
vomit – vomits – vomited – vomited – vomiting
throw – throws – threwthrown – throwing

よって、過去形「 ゲロした 」は、” vomited ”  と  ” threw up “。

◇  エログロ描写 にはよくあることだが、

俗称   も定着している。


それが、puke barf

【発音】  pjúːk  (1音節) 
【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

2語とも、「 1音節 ( one syllable )

◇  発音の際は、  腹の底から、
ゲロする迫力 で、  一気に吐き出す

音節」( syllable、シラブル )とは、発音の最小単位。

この「 発音の最小単位 」に切れ目がない「 1音節 」のため、
一気にゲロするような凄みが出る。

日本語は、原則として「 仮名一字が1音節 」。

そのため、音節を意識する機会は乏しい。

→  音節の差異が顕著な日英比較は、” integrity ” 参照

◆  大人による表現であれば、言うまでもなく、

  ” vomit ” と ” throw up ” が主

基本的には、” vomit ”  と  ” throw up ”  だけで、
名詞・動詞とも対応できる。

しかしながら、「 ゲロ 」が常用語であるように、
” puke ” と ” barf ” も意外に見聞きする。

プライベートでなら、大人も両方使うだろう。

 



♪ ゲゲゲのゲ~ ♪

 


重要度と使用頻度は「 ゲロ 」並みであるものの、
一度は学んでおくとよい。

◆  ” puke ” には、他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】  pjúːk  (1音節) 

意味は「 嘔吐 」関連がすべて。

人を罵る「 ゲロ野郎 」などにも派生している。

“puke” は、早くも16世紀から使われている。

語源は不詳だが、おそらく「 擬音語 ( ぎおんご ) とされている。

擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia ) とは、実際の音を真似た言葉。

擬声語 ( ぎせいご )とも言う。

【参照】  “ tingling sensation (ASMR) ”、   “ ring a bell


となれば、覚え方はこう。

  ピュー吐くから  ” puke ”  

【発音】  pjúːk  (1音節) 

「 1音節 」なので、腹の底から  ゲロする勢い  で一息に発音。

 

ピュー

 

◆  ” barf ” にも、 他動詞・自動詞・名詞がある。

さらに、間投詞 げっ 」「 ちぇっ 」が加わる。

【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

「 間投詞 」( interjection )とは、感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。

「 感嘆詞 」( exclamation )とも言う。

「  ! ( 感嘆符 )」 は、” an exclamation mark “  または
” an exclamation point ”。

【例】
”Oh ! “、”Oops ! “、”Alas ! “、
Whoa ! “、”Gross ! ” 、“Welcome back ! ”、
Well done ! ”、”Snap ! “、”Check!”

” barf ” は、1960年初出。

これまた、擬声語由来とされる。

  バー と吐くから  ” barf ”  

【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

 

バー

比較的新しい言葉だけあり、「 嘔吐 」の他に、
ハッカー用の「 エラーメッセージ 」を意味する。

◆  ” puke ” と ” barf ” は、ほとんどの英和辞典に【 】、
そして英英辞典の一部に  ” slang ” と記載されている。

確かに、

  ” informal ”  →  非正式、くだけた表現  

ただし、

  卑語ではなく、格別下品でもない

まさしく 「 ゲロ 」。
イメージも、語感も、「 ゲロ 」 そのもの。


上掲「 堅さ 」ランキング(私見)の通り、
” puke ” の方が、若干上品な印象を帯びる。

◆  これを裏付けるため、世界最大の英語辞典  “ OED ” を挙げる。

” barf ” には、初っ端から ” slang ” とある。

動詞 “v.“( verb )も、名詞 “sb.“( substantive )も、
まず “slang” ( スラング )と明示されているのだ。

◇  “ sb. ”  =  “ substantive
「 実質的な 」「 かなりの 」に加え、文法用語としては、
名詞の 」「 名詞的な 」を意味する形容詞。


◇  動詞 
” barf / bɑ́ːrf1音節


“Barf.”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.


一方、” puke ” の場合、 ” vomit ” を意味する語義( 1 と 2 
に ” slang ” 表記はない。

” puke ” の ” slang ” は、別語義の「 嫌な奴 」( 3. U.S. a slang
などに当てられている。


◇  動詞 
” puke “ / pjúːk1音節


“ Puke. ”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.


以上は、“ OED “ ( オーイーディー )の略称で名高い、
“ The Oxford English Dictionary ” ( オックスフォード英語辞典 )。

[公式サイト]  →  http://www.oed.com/

1884年にイギリスで刊行が始まり、最新版の第2版は1989年刊。

全20巻、2万1730頁、29万1500の見出し語、62kg。

世界最大の英語辞典である。

語義の配列は、頻出順ではなく、発生順の「 歴史主義 」。

成り立ちを、系統的にたどれる利点がある。

“ OED ”  編集主幹の James Murray 博士  ( 1837-1915 )
については、” in place ” で触れている( 写真入り )。

◆  お次は「 げろ 」。

「 げろ 」

  へど。   嘔吐。

( 広辞苑 第七版 )


 

一  (名・自サ)
1.  へど。
2.  自白。

二  (造語)
ひどく

( 三省堂国語辞典 第七版 )

(名)


嘔吐物。   反吐。

( 明鏡国語辞典 第三版 )


先の世界最大 ” OED ” と同じく、どれも語釈の全文である。

日本国語辞典名を誇る、『 日国 』全文はこちら。

日本国語辞典 第二版 』 第4巻、 p. 1440、
小学館( 2001年刊 )より転載


別巻を含めると、全14巻で構成されている。

「 げろげろ 」も、れっきとした言葉である模様。

今度、 職場で使ってみようと思う。

◇  『 日国 』 と  “ OED ” は、入手済み  →  辞書の「自炊」と辞書アプリ

◆  ちなみに、 飛行機などの備品 「 エチケット袋 」。

英語では  ” nausea bag ”  が一般名称。

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

けれども、 例のごとく、 英日それぞれ  俗称   がある。

◇  ” barf bag ” と「 鬼太郎袋( きたろうぶくろ )」 がそれ。

出所は『 ゲゲゲの鬼太郎 』( 水木しげる 作 )で、擬声語  に準じる。

「 鬼太郎袋 」は、プロの客室乗務員も使っている語らしい  …

 ♪ ゲゲゲのゲ ~ ♪


↑ 「 エチケット袋 」の 俗称


“I’m going to puke.”
“I’m going to barf.”
(ゲロ吐きそう。)


“Sorry, I puked on your bed.”
“Sorry, I barfed on your bed.”
(ごめん、ベッドでゲロしちゃった。)


“He puked all over the place.”
“He barfed all over the place.”
(彼はそこら中にゲロしたんだ。)

“This makes you want to puke.”
“This makes you want to barf.”
(こんなのゲロしたくもなるわ。)


“You make me puke.”
“You make me barf.”
(あんたはゲロを催させる。)ー  ※  罵倒



ピュー ク                        バー

 

 

 

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