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Puke / Barf

      2021/02/24

ゲロ、  ゲロする

体調不良・食中毒・酔った時など、
嘔吐したことのない成人は皆無であろう。

生きている限り、いつ催すか分からないのが、

■  吐き気 nausea  

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

吐くのは、実は卑近な行為なのだ。

汚いとばかり言ってられない。

嘔吐(おうと)の場合、身振り手振りの意思疎通は、
ちょっと恥ずかしい。

だから、次の4つの表現を覚えておきたい。

 

■  動詞 「 嘔吐する 」  =  ゲロする

  1.  vomit( 自動詞・他動詞 )
  2.  throw up( 句動詞 )
  3.  puke( 自動詞・他動詞 )
  4.  barf( 自動詞・他動詞 )

■  不可算名詞 「 嘔吐 」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up –  ※  通例はハイフン追加
  3.  puke
  4.  barf

■  不可算名詞 「 嘔吐」  =  ゲロ

  1.  vomit
  2.  throw-up
  3.  puke
  4.  barf

 

◆  中級学習者なら、”vomit” と “throw up” は既習のはず。

すなわち、日常使用の正式な「嘔吐する」と「嘔吐」。

【活用形】
vomits – vomited – vomited – vomiting
throws – threw – thrown – throwing

よって、過去形「 ゲロした 」は、”vomited” と “threw up“。

◇  エログロ描写 にはよくあることだが、

俗称 も定着している。

それが、puke barf

【発音】  pjúːk  (1音節) 
【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

2語とも、「 1音節 (one syllable)

◇  発音の際は、 腹の底から、
ゲロする迫力 で、 一気に吐き出す

音節」( syllable、シラブル )とは、発音の最小単位。

日本語は、原則として「 仮名一字が1音節 」。

そのため、音節を意識する機会は乏しい。

→  音節の差異が顕著な日英比較は、”integrity” 参照

◆  大人による表現であれば、言うまでもなく、

  “vomit” と “throw up” が主

基本的には、”vomit” と “throw up” だけで、
名詞・動詞とも対応できる。

しかしながら、「ゲロ」が常用語であるように、
“puke” と “barf” も意外に見聞きする。

プライベートでなら、大人も両方使うだろう。

 



♪ ゲゲゲのゲ ~ ♪
ーー

 

重要度と使用頻度は「ゲロ」並みであるものの、
一度は学んでおくとよい。

◆  “puke” には、他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】  pjúːk  (1音節) 

意味は「嘔吐」関連がすべて。

人を罵る「ゲロ野郎」などにも派生している。

“puke” は、早くも16世紀から使われている。

語源は不詳だが、おそらく「 擬音語(ぎおんご) とされている。

擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia ) とは、実際の音を真似た言葉。

擬声語 (ぎせいご)とも言う。

【参照】  “tingling sensation (ASMR)”、  “ring a bell


となれば、覚え方はこう。

  ピューと吐くから ” puke ”  

【発音】  pjúːk  (1音節) 

「1音節」なので、腹の底から  ゲロする勢い  で一息に発音。

◆  “barf” にも、他動詞・自動詞・名詞がある。

さらに、間投詞 げっ 」「 ちぇっ 」が加わる。

【発音】  bɑ́ːrf  (1音節)

「間投詞」(interjection)とは、
感動や応答を表す語で、単独で文となりうる呼掛け言葉。

【例】  ”Oh ! “、”Oops ! “、”Alas ! “、
Whoa ! “、”Gross ! ” 、“Welcome back ! ”、
Well done ! ”、”Snap ! “、”Check!”

“barf” は、1960年初出。

これまた、擬声語由来とされる。

比較的新しい言葉だけあり、「嘔吐」の他に、
ハッカー用の「エラーメッセージ」を意味する。

◆  “puke” と “barf” は、ほとんどの英和辞典に【 】、
そして英英辞典の一部に ” slang ” と記載されている。

確かに、

  ” informal ”  →  非正式、くだけた表現  

ただし、

  卑語ではなく、格別下品でもない

まさしく 「 ゲロ 」。
イメージも、語感も、「 ゲロ 」 そのもの。


上掲「堅さ」ランキング(私見)の通り、
“puke” の方が若干上品な印象を帯びる。

◆  これを裏付けるため、世界最大の英語辞典 “OED” を挙げる。

“barf” には、初っ端から “slang” とある。

動詞 “v.“(verb)も、名詞 “sb.“(substantive)も、
まず “slang” (スラング)と明示されているのだ。

◇  “sb.”  =  “substantive
「実質的な」「かなりの」に加え、文法用語としては、
名詞の」「名詞的な」を意味する形容詞。

 

◇  動詞  “barf  / bɑ́ːrf  1音節

“Barf.”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.

 

一方、”puke” の場合、”vomit” を意味する語義( 1 と 2 
に “slang” 表記はない。

“puke” の “slang” は、別語義の「嫌な奴」( 3. U.S. a slang
などに当てられている。

 

◇  動詞  “puke”  / pjúːk  1音節

“Puke.”  The Oxford English Dictionary.  2nd ed. 1989.

 

以上は、“OED“ (オーイーディー)の略称で名高い、
“The Oxford English Dictionary” (オックスフォード英語辞典)。

[公式サイト]  →  http://www.oed.com/

1884年にイギリスで刊行が始まり、最新版の第2版は1989年刊。

全20巻、2万1730頁、29万1500の見出し語、62kg。
世界最大の英語辞典である。

語義の配列は、頻出順ではなく、発生順の「歴史主義」。
成り立ちを、系統的にたどれる利点がある。

“OED” 編集主幹の James Murray 博士  (1837-1915)
については、”in place” で触れている(写真入り)。

◆  お次は「げろ」。

「 げろ 」

■  へど。  嘔吐。
(広辞苑 第七版)

■  [俗]
一 (名・自サ)
1.  へど。
2.  自白。
二 (造語)
ひどく
(三省堂国語辞典 第七版)

 

先の世界最大 “OED” と同じく、語釈の全文である。

日本国語辞典名を誇る、『 日国 』全文はこちら。

 

日本国語辞典 第二版』第4巻、p. 1440、
小学館(2001年刊)より転載

 

◇  『 日国 』 と “ OED ” は、入手済み  →  辞書の「自炊」と辞書アプリ

◆  ちなみに、飛行機などの備品「 エチケット袋 」。

英語では ” nausea bag ” が一般名称。

【発音】  nɔ́ːziə
【音節】  nau-se-a  (3音節)

だが例のごとく、英日それぞれ 俗称 がある。

◇  ” barf bag ” と「 鬼太郎袋(きたろうぶくろ)」がそれ。

出所は『 ゲゲゲの鬼太郎 』(水木しげる 作)で、擬声語に準じる。

「 鬼太郎袋 」は、プロの客室乗務員も使っている語らしい …

 ♪ ゲゲゲのゲ ~ ♪


↑ 「 エチケット袋 」の俗称


“I’m going to puke.”
“I’m going to barf.”
(ゲロ吐きそう。)


“Sorry, I puked on your bed.”
“Sorry, I barfed on your bed.”
(ごめん、ベッドでゲロしちゃった。)


“He puked all over the place.”
“He barfed all over the place.”
(彼はそこら中にゲロしたんだ。)


“You make me puke.”
“You make me barf.”
(あんたはゲロを催させる。)ー  ※  罵倒



  ピューと吐くから  ” puke 

 

 

 

 

 

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