目標期日
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When is the deadline ?( いつまででしょうか ? )
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翻訳の仕事を課せられた際、 私がまず確認するのは、
” due date ” ( 締切日 )。
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- due date
( 締切日、 支払期限、 出産予定日 )
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→ 形容詞 ” due ” ( 満期の ) より
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【発音】 dúː
【音節】 due (1音節)
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- cutoff date
( 締切日、 期限 )
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→ 他句動詞 ” cut off ” で 「 切り離す日 」 より
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【発音】 kʌ́tɔ̀f
【音節】 cut-off (2音節)
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–– - deadline
( 最終期限 )
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→ 囚人が越えると射殺される 「 死線 」 より
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【発音】 dédlàin
【音節】 dead-line (2音節)
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※ 以上、 3点すべて可算名詞
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The deadline is quickly approaching.
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- “These scripts were created on a rush deadline.”
( これらの台本は、きつい締切りに合わせて作成された。)
( これらの台本は、短時間で作成された。)
( これらの台本は、急いで作成された。)
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- “I was up against a deadline on a major project.”
( 大きなプロジェクトの納期が迫っていた。)
– - “Hard deadlines always work best for me.”
( 厳しい締切りは、いつだって自分には最も効く。)
– - ” She has trouble making her weekly deadline.”
(彼女は週ごとの締切りを守るのに苦労している。)
‐ - ” We have deadlines to meet.”
(うちらには守るべき納期がある。)
– - ” We have too many aggressive deadlines.”
(強引な締切りが多すぎる。)
– - ” Registration Deadline is April 30 at 4 PM ” ※ ポスター
( 登録は4月30日午後4時まで )
– - “Here are the mailing deadlines to get your presents
in time for Christmas.”
( クリスマスまでにプレゼントをお届けするためには、
こちらの日付までに差し出してください。)
– - “The deadline is yet to be determined.”
( 締切りはまだ決まっていません。)
( 締切りは未定です。) ※ 後述 ” TBD ” 参照
– - Submission Deadline: 16:00 on Friday, July 29
– no extensions - Deadline for Submission: 16:00 on Friday, July 29
– no extensions
( 提出期限: 7月29日 金曜日 16:00 – 延長なし )
– - ” No need to extend the deadline.”
( 期限を延ばす必要はない。)
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◆ 自分一人で行う仕事は、 提出期限 ( submission deadline )
から逆算して、 スケジュールに落とし込み、 その通りに仕上げる。
外部要因に左右されにくいため、 実行しやすい。
締切日を確認し、 マイペースで進めれば基本的にOK。
ところが、 大勢が参加する中長期プロジェクトともなると、
不確定要素に満ちている。
ー
◆ プロジェクト管理 ( project management ) では、
ー
一般的に「 目標 」とする期日を、 ” target date ” という。
「 目標完了日 」は、 ” target completion date “。
「 完了予定日 」は、 ” estimated completion date “。
” date ” を省略した表記も普通に使われている。
- Target : June 24, 2021
- Target completion : June 24, 2021
- Estimated completion : June 24, 2021
一人作業ほど単純でないため、小分けにした目標設定
と綿密な工程管理が求められる。
そのためガントチャート( Gantt Chart )などを作成し、
幾つもの目標期日( target dates )を設定したりする。
マンパワーと予算の兼ね合いや種々の制限を踏まえ、ー
予期せぬ変更や遅延にも確実に対応できるように
随時計画を見直し、 最終期限( 納期 )に間に合わせる。
プロジェクトマネージャーやコーディネーターの
手腕を問われるのが、 この工程管理である。
ー
ターゲットよ
◆ ” target ” には、名詞・形容詞・他動詞がある。
ー
語源は、 中期フランス語 「 小盾 」。
このため、 軍事用語扱いする説もある。
この点、 ” campaign ” ( キャンペーン )と似通う。
ラテン語 ” campus ” ( 野原 )
→ 戦場 → 戦い → 政治的・社会的活動
【発音】 kæmpéin
【音節】 cam-paign (2音節)
” target ” は、 「 小盾 → 標的 → 目標 」。
– 名詞 「 標的 」 「 目標・目標額 」 「 対象 」
– 形容詞 「 目標の 」 「 対象の 」 「 標的の 」
– 他動詞 「 目標にする 」 「 攻撃対象にする 」
どれも 「 ターゲット 」 のイメージ通りで、 分かりやすい。
名詞は、 可算名詞 のみ。
” target “
1. something that you are trying to achieve,
such as a total, an amount, or a time.
2. an object, person, or place that is deliberately
chosen to be attacked.
( ロングマン、LDOCE6 )
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スポーツやゲームではもちろん、
広告 や マーケティング にも欠かせない語。
先述のように、 軍事由来とされる語が少なくない分野。
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- target audience
( 標的視聴者 )
( 想定対象者 )
※ セミナー受講者など
– - target area
( 標的領域 )
– - target customer
( ターゲット顧客 )
– - target company
( 標的企業 )
– - target group
( 標的集団 )
– - target language
( 目標言語 )
– - target ship
( 標的船 )
– - revenue target
( 収入目標 )
–
上記いずれも、可算名詞を伴い、
- 標的○○
- 目標○○
- ターゲット○○
- ○○目標
日本でも、 今や「 ターゲット 」のままで通じやすくなっている。
ここでの ” target ” は、名詞または形容詞。
” target date ” も同様で、可算名詞 ” date “( 期日 )
を合わせて「 目標期日 」。
ー
中長期の工程管理の他に、小規模な計画管理にも
使われ、 レジメなどの配布物でよく見かける。
” deadline “、” due date “、” target date ” は、
すべて可算名詞なので、 基本となる冠詞は ” a “。
周知の規定期日 を指す場合は、定冠詞 ” the “。
関係者にとって、大事な日として、特定 しているから 定冠詞。
すなわち、誰もが知っている期日だから ” the “。
ー
◆ 3つに共通する主な動詞を挙げる。
ー
基本はこれで十分である。
- have a target date
( 目標期日を抱える )
– - work to a target date
( 目標期日に向けてがんばる )
– - meet a target date
( 目標期日に間に合う )
– - miss a target date by 3 days
( 目標期日に3日遅れる )
– - set a target date
( 目標期日を設定する )
– - change a target date
( 目標期日を変更する )
– - ignore a target date
( 目標期日を無視する )
– - extend a target date
( 目標期日を延長する )
– - move up a target date
- shorten a target date
( 目標期日を繰り上げる )
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日程や期間については、これらの動詞が
そのまま活用できる場合が多い。
難しい動詞は、何一つない。
自ら使えるように覚えておくとよい。
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【関連表現】
■ ” out of date ”
https://mickeyweb.info/archives/24084
( 期限切れの、 無効の、 時代遅れの )
■ ” TBD ” = ” to be decided ” または ” to be determined ”
https://mickeyweb.info/archives/1948
( 未定 ) ↑ こちらで詳述 ( アプリ写真あり )
■ ” NLT ” = ” no later than ” または ” not later than ”
( ~ よりも遅れることなく)
締切日の明示に用いる略語。
「 業務上の締切厳守 」 の場面で多用される。
前者 ” no ” は、 形容詞。
後者 ” not ” は、 副詞。
どちらも 形容詞 ” later ” を否定する「 語否定 」。
否定の働きが修飾している ” later ” のみにとどまる。
文全体を否定する「 文否定 」ではないということ。
【発音】 léitər
【音節】 lat-er (2音節)
「 時間の限界 」を表す前置詞 ” by ” が、
直前についてもつかなくても同義。
実務では両方使われている。
- “I must complete (by) NLT December 31.”
( 12月31日までに完了しなければならない。)
– - “Action Required : Update to iOS XX (by) NLT 23:59, Feb 9″
( 要行動 : 2月9日の23:59までに、iOSXXにアップデートすること )
– - “Action Required : Complete Cybersecurity Awareness Training
NLT 01 Sept 2023″
( 要行動 : 2023年9月1日までに、サイバーセキュリティの
トレーニングを完了すること )
– - “Users must log in (by) NLT September 21 to receive updates.”
( アップデートされるためには、ユーザーは9月21日までにログイン
すること。)
– - “Please RSVP (by) NLT March 3 using the link below.”
( 3月3日までに、下記リンクよりご返信ください。)–
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- “Users are required to be at a minimum iOS version of XX
(by) NLT March 31.”
( ユーザーは、3月31日までに、最低 iOS XX であることを要する。)