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Long overdue

      2020/12/20

延び延びになっている、  遅すぎる

大づかみには、be動詞の直後に使われる場合と、
ハイフン入りで使われる場合に二分される。

どちらも<2語ワンセット>の形容詞。

使い方は単純で、意味も重なるので、
ここで両方覚えてしまおう。

◆  “overdue” は、形容詞のみ

【発音】   òuvərdjúː
【音節】   o-ver-due  (3音節)

語源は、

  • 接頭辞  “over“(限度を越えた)
  • 形容詞  “due“(満期の)

よって、直訳は「満期を越えた」。

ここから、

  •  遅延した
  •  機が熟した
  •  支払い期限を過ぎた
  •  出産予定の遅れた

などを意味するようになった。

“overdue”

not done or happening when expected or
when needed;
late.
(ケンブリッジ、CALD4)

【発音】   òuvərdjúː
【音節】   o-ver-due  (3音節)

◆  “long” には、形容詞・副詞・名詞がある。

【発音】   lɑ́ːŋ
【音節】   long  (1音節)

語源は、古英語 “lang”(長い)。

全品詞の基本的意味は、「ロング」のイメージのまま。

すなわち、距離・時間・背丈などの長さが長いことを指す。

ここでは、形容詞 “overdue” を修飾する副詞で、

  •  長く
  •  長い間

◇  以上より、”long overdue” の直訳は、

  •  長く遅延した
  •  長く機が熟した
  •  長く支払い期限を過ぎた
  •  長く出産予定の遅れた

遅れて長びくことなので、共通イメージは、

延び延びになった

形容詞 “overdue” の度合いを、副詞 “long” で強調している。

つまり、”long” は<強意>の役割を担う。(後述)

◆  ハイフンなしの場合、「be動詞」直後に置くのが基本パターン。

「be動詞」とは、be / am / was / been / will be / is / were / are。

“overdue” が、形容詞 だからである。

その理由は、”aware”、”vocal about”、”conclusive” で詳述した。

ハイフンありの場合も、意味はほぼ共通だが、
大半が名詞を飾り、その対象への期待が前面に出る。

“long-overdue”

Having been expected or needed for a long time.

https://www.lexico.com/en/definition/long-overdue

2語以上の語が他の語を修飾する場合、
その2語以上の語を合わせて「複合修飾語」
(compound modifier)と呼ぶ。

特に、修飾される語が名詞の場合が、
複合形容詞」(compound adjectives)。

【例】
laid-back“、 ”unheard-of“、 ”fill-in“、 ”well-liked
self-explanatory“、 ”worst-case“、 ”wake-up“、
well-established“、 ”well-done“、”so-called“、”go-to”、
unheard-of“、”short-staffed”、”life-threatening
shell-shocked”、”self-inflicted“、”hassle-free

※  複合名詞 (compound nouns) 兼用も含む


◆  “long due” が「延び延びになっている」様子を
表すのはもちろんだが、ポイントはそこにはない。

先述の通り、形容詞 “overdue” に、副詞 “long” を
追加することで、こうしたニュアンスが強化される。

  • とっくに過ぎている!
  • 遅すぎ!
  • 長すぎ!
  • 首を長くして待っていた!
  • しびれを切らしていた!

一方、同義語扱いされる、

  •  形容詞 “late“(遅い)
  •  形容詞 “belated“(遅ればせながらの)
  •  副詞 “behind“(遅れて)

は <遅れた状態> を客観的に示すだけ。

“long overdue” は、遅れた様子の描写に加え、
イライラしたじれったさ  満載。

そのため、恨みがましくネガティブに聞こえがちである。

 仕事遅すぎ


◆ その反面、
長年待望した成果を収めた時も
“long overdue” を用いることがある。

  •  やったぜ!
  •  ようやく、チャンス到来!
  •  長い間、待ったかいがある!
  •  よくがんばった!
  •  ありがとう!

どれも大きな <喜び> であり、ネガティブ感情
を払拭している。

文脈をよく読み込まないと、誤解しかねない。

繰り返すと、副詞 “long”(長く、長い間)は、
<強意>の役割を兼ね備える。

同様の副詞 “long” を伴う形容詞の代表格がこちら。

  • long-awaited  (待ち望んでいた)
  • long-lasting  (長持ちする)
  • long-outstanding  (長い間懸案となっている)

片や、以下は単純な「長い」の “long” と考えられる。

  • long-lived  (長寿の、永続する)
  • long-lost  (長い間行方不明の、長らく会っていない)
  • long-running  (ロングランの、長く続く)
  • long-serving  (永年勤続の)

◆ プライベートとビジネス場面から用法を見てみよう。

ポジネガどちらの意味合いをもつか、すぐ判別できるだろうか。

<プライベート>

  • “You are long overdue for a medical check-up.”
    (あなたの健康診断が延び延びになっている。)
  • “Seeing your smile is long overdue.”
    (やっとあなたの笑顔が見られたよ。)
  • “I haven’t eaten out for years. I’m long overdue.”
    (もう何年も外食してなくて、しびれを切らしてる。)
  • “My rent is long overdue.”
    (家賃を長い間支払っていない)。
  • “My rental DVDs are long overdue.”
    (DVDを長い間返却していない。)(長く延滞している。)

<ビジネス>

  • “His company gets some long-overdue investigations.”
    (彼の会社に遅ればせながら調査が入った。)
  • “We are long overdue for a change.”
    (変化を長年待ち望んできた。)
  • “We finally implemented a long-overdue plan.”
    (長年の懸案となっていた計画をようやく遂行した。)
  • “This shakeup is long overdue.”
    (この大改革を長年待ち望んできた。)
  • “Employees described the raise as long overdue.”
    (従業員は今回の昇給を待ちかねていたと評した。)
  • “This disk is long overdue for a scan.”
    (このディスクは長いことスキャンされていない。)

【類似表現】

 

 

 

 

 

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