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In a - manner

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〜 の方法で、    ~ の様子で

やり方や状態・様子を描写する際に重宝するのが、

in a – manner

ダッシュ部には、形容詞を入れる。

形容詞を入れ替えれば、大半の状況が説明できる。

堅めの文書で用いられる表現 である。

日常口語では、” in a – way ”  の方が、 一般的な印象。

【発音】  wéi
【音節】  way  (1音節)

ダッシュ部には、同じく形容詞を入れる。
または、副詞1語で表すことが多い。

【例】

  •  The scenario has changed  in a drastic manner.
  •  The scenario has changed  in a drastic way.
  •  The scenario has changed  drastically.    ※  副詞

    ( そのシナリオは、思い切り変更されている。)


この3文は同義。

つまり、” in a – manner ”  と  ” in a – way ” は、
それぞれ < 3語ワンセット > で副詞の役割
を果たすということ。

” manner ” の筆頭の語釈は、” way ” と同義扱い。

manner

formal
1. the way in which something is done or happens.
( ロングマン、LDOCE6 )

※  下線は引用者

【発音】  mǽnər
【音節】  man-ner  (2音節)


◆  普段使いにおける、上記3つの頻出度をざっと比較すると、

副詞1語  >  way  > manner


あくまで、 私の経験に基づく感触である。

とはいえ、 煩雑な言い回しは世間一般に好まれないため、
大方外れてはいないと考える。

いずれにせよ、 大概、 この3パターンに換言できる。

後述の例文も、各3文を示す。

◆  3つのうち、 頻出度が最低なのに、 なぜ取り上げるか。

繰り返しになるが、堅めの文書で起用されるからである。

公的文書や事件・事故関連の記事には、普通に出てくる。

中級 の英語学習者であれば、” in a – way ” と基本的な
副詞は学習済みであろう。

一方、” in a – manner ” は、それほど身近でない。

かっちりした表現のため、ハードル高めであるが、

フォーマル文書には似つかわしい。

使用場面は限られるものの、それなりに重宝されている。

今回学んでおけば、後日出てきた時に、すんなり認識できるだろう。

◆  ” manner ”  は 「 マナー 」。

【発音】  mǽnər
【音節】  man-ner  (2音節)

語源は、ラテン語 「 手の 」( manuārius )。

「 マニュアル 」( manual ) と同源。

「 マンネリ 」 は 「 マンネリズム 」 で、

” manner ”  +  ” ism ”  =  ” mannerism ”

【発音】  mǽnərìzm
【音節】  man-ner-ism  (3音節)

ism ” は、「 状態 」 「 主義 」 を意味する
「 抽象名詞 」( abstract noun ) を作る接尾辞( suffix )。

 

  ざっくりまとめると、 ” manner ” は、

  1.   名詞のみ
  2.   可算名詞と不可算名詞を兼ねる
  3.   原則は可算名詞で、不定冠詞  ” a ” がつく

以上の3つの特徴は、名詞  ” way ” と共通。

” manner ”  は名詞のみにも関わらず、 非常に多義である。

カタカナ「 マナー 」 の 「 行儀・作法・身だしなみ 」 に加えて、
方法 」「 様子 」「 態度 」「 流儀 」 が主な意味。

in a – manner ” が、 ” in a – way ”  とほぼ同義であること
から分かるように、 この用法の  ” manner ”  は可算名詞 ( 青字 )。

状態の前置詞  ” in “( ~ の状態で )と 不定冠詞 ” a ” で、

in a – manner “。

直訳は、次の左辺。

「  ~ の状態 」 ではくどいので、 ” in ” の和訳を一部省略したのが右辺 。

※  同じ用法の ” in ” とその省略例

◆  ” manner “、” way “、そして青字部分。

単語自体は、どれも漠としている感じ。

ダッシュ部に形容詞を挿入することで、ようやく情景が浮かび上がる。

これから、3パターンずつ見ていこう。

 

タイムリー

◇  形容詞次第で、かなり応用が効く


容易に想像できるだろう。

◆  最後に、 ご注意点を1つ。

副詞1語が適切になるとは限らないこと。


  ” familiarly ”  =   親しげに( 副詞 )  →  文意が違ってくる

【発音】  fəˈmɪl.i.jɚ.li
【音節】  fa-mil-iar-ly  (4音節)

こうしたケースもあるとはいえ、 概ね3パターンで表現できる。

自ら作文してみると理解が早まる。

 

 

 

 

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