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In a – manner

      2018/01/26

〜の方法で、~の様子で

やり方や様子を描写する際に
重宝するのが “in a – manner”。
ダッシュ部には、形容詞を入れる。
形容詞を入れ替えれば、大半の状況が説明できる。

堅めの文書で用いられる表現である。
日常口語では、”in a – way” の方が一般的。
ダッシュ部には、同じく形容詞を入れる。
または、副詞1語で表すことが多い。

【例】
“The scenario has changed in a drastic manner. ”
“The scenario has changed in a drastic way.”
“The scenario has changed drastically.” ※ 副詞
(そのシナリオは、思い切り変更されている。)

この3文は同義。
つまり、”in a – manner” と “in a – way”
は、それぞれ<3語ワンセット>で副詞の役割
を果たすということ。

“manner” の筆頭の語釈は、”way” と同義扱い。

manner” =
formal
1. the way in which something is done or happens.
(ロングマン、LDOCE6) ※ 下線は引用者

普段使いにおける、上記3つの頻出度を比較すると、
副詞1語 > way > manner

これは私の実感である。
とはいえ、煩雑な言い回しは一般人に好まれないため、
大方外れてはいないと考える。

ほとんどの場合、この3パターンに換言できる。
後述の例文も、各3文で示す。

◆ 3つのうち、頻出度が最低なのに、なぜ取り上げるか。
繰り返しになるが、堅めの文書で起用されるからである。
公的文書や事件・事故関連の記事には、普通に出てくる。

中級の英語学習者であれば、”in a – way” と基本的な
副詞は学習済みであろう。

一方、”in a – manner” は、それほど身近でない。
かっちりした表現のため、ハードル高めであるが、
フォーマル文書には似つかわしい。
使用場面は限られるものの、それなりに重宝されている。

ここで学んでおけば、後日出てきた時に、すんなり
認識できるだろう。

◆ “manner” は「マナー」。
「マンネリ」は「マンネリズム」で、
“manner”+”ism”。

語源は、ラテン語「手の」(manuārius)。
「マニュアル」(manual) と同源。

“manner” は名詞のみ。
可算名詞と不可算名詞を兼ねる。
原則は可算名詞なので、不定冠詞 “a” がつく。
以上の3つの特徴は、”way” と共通。

“manner” は名詞オンリーにも関わらず、
非常に多義である。

カタカナ「マナー」の「行儀・作法・身だしなみ
に加えて、「方法」「様子」「態度」「流儀
が主な意味。

“in a – manner” が、”in a – way” とほぼ同義で
あることから分かるように、ここでの “manner”
は可算名詞の上記青字。

状態の前置詞 “in”(~の状態で)と不定冠詞 “a ”
を伴い、”in a – manner” の直訳は、次の左辺。
「~の方法の状態で」→(~の方法で)
「~の様子の状態で」→(~の様子で)
「~の態度の状態で」→(~の態度で)
「~の流儀の状態で」→(~の流儀で)

これではくどいので、”in” の和訳を一部省略
(下線部)したのが右辺 。

※ 同じ用法の “in” とその省略例
“in a bad mood”
(不機嫌な状態で)→(不機嫌で)
“in a bad health”
(不健康な状態で)→(不健康で)

◆ “manner”、”way”、先の青字。
いずれも、単語自体は漠然としており、
つかみどころがない。

ダッシュ部に形容詞を挿入することで、
ようやく情景が浮かび上がる。

先述の通り、3パターンずつ見ていこう。

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“He finished the task in a timely manner.”
“He finished the task in a timely way.”
“He finished the task timely.”
(彼はその仕事を適時に終えた。)

“I will deal with the situation in a decisive manner.”
“I will deal with the situation in a decisive way.”
“I will deal with the situation decisively.”
(この状況にに断固立ち向かいます。)

“She always behaves in a narcissistic manner.”
“She always behaves in a narcissistic way.”
“She always behaves narcissistically.”
(彼女はいつも自己陶酔的な態度を取る。)

“Write e-mail in a professional manner.”
“Write e-mail in a professional way.”
“Write e-mail professionally.”
(メールはプロらしく書きましょう。)

“Act in a responsible manner. ”
“Act in a responsible way. ”
“Act responsibly.”
(責任を持って行動する。)

“He managed everything in a smart manner.”
“He managed everything in a smart way.”
“He managed everything smartly.”
(彼はすべてを上手に管理した。)

“She treated them in a fair manner.”
“She treated them in a fair way.”
“She treated them fairly.”
(彼女は彼らに対して公平に接した。)

“The office was searched in a thorough manner.”
“The office was searched in a thorough way.”
“The office was searched thoroughly.”
(その事務所は徹底的に捜索された。)

以上、8例。
ダッシュ部の形容詞次第で、かなり応用が効く
ことは、容易に想像できるだろう。

◆ 最後に注意点を1つ。
副詞1語が適切になるとは限らないこと。

“She introduced herself in a familiar manner.”
“She introduced herself in a familiar way.”
“She introduced herself familiarly.”
(彼女はいつものように自己紹介した。)
※ “familiarly” = 親しげに → 文意が違ってくる

だが、大半は3パターンで表現できる。
自ら作文してみると理解が早まる。

 

 

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