I'll let you go.
2021/06/20
( 電話中 ) そろそろ切ります。
電話を切る意思を示す常套句。
切るタイミングをつかみにくい時は、
この決まり文句が便利。
- 主格 “I” (私は)
- 助動詞 “will” (します)
- 他動詞 “let” (させます)
- 目的格 “you” (あなたを)
- 自動詞 “go” (行く)
だから、直訳は「私はあなたを行かせます」。
転じて、「あなたを 解放する」「あなたを 手放す」。
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◆ 電話中であれば、話し終えることで相手を解放する。
多くの場合、副詞 “now”(今すぐ) を加えて、
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“I will let you go now.”
( そろそろ電話を切りますね。)
常套句ではあるが、電話でも対面でも、
目上の相手には使わない 方が無難だろう。
本来の意味が、相手を「解放する」「手放す」なので、
目下に言われると、不快に感じても不思議ではない。
電話で使う場合が圧倒的に多いが、対面でも使える。
対面なら「そろそろ終わりにしましょう」くらい。
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◆ “this time”(今回は) を添えると、概ねこんな具合。
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“I will let you go this time.”
( 今回は見逃してやる。)
直訳は「今回はあなたを解放する」「今回はあなたを手放す」。
すなわち、とがめるはずのことを、大目に見て「 見逃す 」。
見て見ぬふりをするから、「 目溢し 」である。
めこぼし 【目溢し】
1. とがめるべきことを故意にとがめないこと。
見のがすこと。
(広辞苑 第七版)
※ 語釈の該当項のみ引用
◆ 労使紛争や契約更改の場面で、上役が口にしたら、解雇宣言。
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“I will let you go.”
( あなたを解雇する。) ( 契約解除する。)
「あなたを手放す」で「 クビ 」。
同じ「解放」でも、こちらは深刻。
【類似表現】
“Let it go.”
https://mickeyweb.info/archives/3216
(放っておく。手放す。諦める。)
“Let’s call it a day.”
https://mickeyweb.info/archives/1799
(今日はここまでにしましょう。)
“I’ve got to run.”
https://mickeyweb.info/archives/1966
(もう行かないと。)