~の代役を務める
人事異動の引き継ぎ(”turn over“)時や欠員時に頻出。
欠席など急な代理を担当する時にもよく使う。
“fill” には、他動詞・自動詞・名詞がある。
共通イメージは「いっぱいになる」で、
あふれるくらい満たされる感じ。
そこから「詰める」「注ぐ」をも意味する。
物理的な対象以外にも「時間」や「心」など、
無形のものにも使えるため用途は広い。
反意語は “empty” など。
ここでは他動詞「満たす」「埋める」。
前置詞 “in”(~の中を) を伴い、多義の句動詞に。
- ~の代役を務める(fill in for – )
- ~を埋める(fill in a hole)
- ~を記入する(fill in the blanks)
“fill in” の共通イメージは「穴埋め」。
埋める対象は “in” の後に示される。
どれも多用されるが、本稿では「代役」を取り上げる。
他はより物理的で単純なため、理解は難しくないだろう。
目的の前置詞 ‘for” を加えて、
「~のために代役を務める」。
“I am filling in for John today.”
(本日はジョンの代役を務めせていただきます。)
“He is filling in for Mary who is on leave.”
(彼は休暇中のメリーの代役です。)
“Would you fill in for me tomorrow?”
(明日、私の代わりになってくださいませんか?)
なお、ハイフンを挟んだ「複合語」として、名詞
(時に形容詞)に派生したのが “fill-in”(代役)。
複合名詞 “compound noun” または
複合形容詞 “compound adjective” である。
【例】 “laid-back“、”so-called“、”unheard-of“、
“wake-up“、”self-explanatory“、”worst-case“、
“long-overdue”
“He acted as a fill-in for Mr. Smith.”
(彼はスミス氏の代役を務めた。)
“I am a fill-in for John.”
(私はジョンの代役です。)
まれに、ハイフンなしの1語 “fillin”
と記載することもある。
通常、ハイフンの有無で使い方は変わらない。
【類似表現】
“on behalf of”
https://mickeyweb.info/archives/21017
(~の代理として、~を代表して)
“sit in for – ”
(~の代役を務める)
“acting” ※ 形容詞
https://mickeyweb.info/archives/23837
(一時的な代行、代理)