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Schmuck

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間抜け、  ばか

” stupid ” と異なり、 自ら使う機会はめったにないだろう。

【発音】   ʃmʌ́k  (1音節)

頻出から程遠く、 知らなくても困らない。

辞書上の重要度・頻出度は、完全ノーマーク。

間違いなく、マイナー単語。

だが、映画などで遭遇することはある。

◆ あらかじめ知らないと、聞き落とす可能性は高い。

なぜなら、発音が相当変わっているから。

発音 / ʃmʌ́k / は、初めて聞くと「げっぷ」のよう。

1音節( one syllable )なので、 腹の底から ゲロする 勢いで、

シュ 」 と一気に吐き出す。

 

日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います

  英   語 「 息の音 」
  日本語 「 声の音 」


シュ

「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位

日本語の場合、 原則として 「 仮名一字が1音節 」。

そのため、 音節を意識する機会は乏しい。

音節の日英比較は、 ” integrity ”  で事細かに取り上げた ( 図入り、 動画入り )。

 

日本語母語話者にとって、

英語の発音は動物の鳴き声に近い。

日本語で表記しがたいのは言うもおろか。

犬猫の声と一緒で、 そもそも日本語では書き起こし

きれないのに、 英語音を無理くり邦文で表現しようとする。

等しく不条理だからアプローチを変える。

口周りをまじまじと見据えて、 模倣する。

 

👄 唇をよく見て 🫦

※  やり方は、 ” integrity ”  へ  ( 図入り、 動画入り )

【参考】    ※  外部サイト


◆  とにかく、 単語認識は容易でない。
おまけに、 日本で学ぶ機会は少ない。

Schmuck !  ”  と面罵されても、 まるで気づかない。

ありうる話だと思う。


ぽこちん !

 

ちょっと情けない。

だから、 ここで学んでしまおう。

◆  ” schmuck ” は、 可算名詞 countable  noun )のみの単語。

語源は、 イディッシュ語 ペニス ( penis )。

 

【音節】  pe-nis  (2音節)

発音  / píːnis
ー  ニスまたはー  ナス


「 ぺ 」 でなく 「 ピ 」


すなわち、「 男根 」  =  おちんちんのこと。

” penis ” の語源は、 ラテン語 「 尾 」 ( pēnis )。

この由来にもかかわらず、 ” schmuck ”  は

「 卑語 」 とされない  のが一般認識 ( 後述 )。

そもそも、 成り立ちを知らない人がほとんど。

語源を知れば、 なかなか使いにくいかも。

◆  次のような  下品さ  も含むとはいえ、

有名人のインタビューでも見聞きする ( 例文参照 )

<  可算名詞  ” schmuck ”  >

  •  ばか
  •  あほ
  •  間抜け
  •  のろま
  •  ちんぽこ   →  まれ
  •  マスかき男   →  まれ
  • informal
    a stupid person.
    ( LDOCE6、ロングマン )
  • informal,  disapproving(※)
    a stupid person.
    ( OALD9、オックスフォード )
  • Mainly US, informal
    a stupid or silly person.
    ( CALD4、ケンブリッジ )

【発音】   ʃmʌ́k  (1音節)


◇  “ disapproving

( 形容詞 ) = 「 非難する表現 」「 好意的でない表現 」
英英辞典の凡例用語である。

【発音】   ˌdɪs.əˈpruː.vɪŋ
【音節】   dis-ap-prov-ing  (4音節)

主要な英和辞典と英英辞典の多くに、

  •  俗
  •  informal 
  •  slang 

のいずれかの表記がある


『 リーダーズ英和辞典 第3版 』 に至っては、

【卑】 ペニス と併記されている。

■  しかし、 男根そのものを ” schmuck ”
と表す
用法は、 日常的に極めて珍しい。 

日常使用の 視点から は、

「 卑語 」 扱いは必ずしも適切ではない 

と私は考える。


上記の 3大学習英英辞典( EFL辞典 )
の説明は、

a stupid person ” で一致し、完結している。

【発音】  stúːpəd
【音節】  stu-pid  (2音節)

これぞ  ” schmuck ”  の基本的意味に他ならない。

◆  以上より、 名詞  ” schmuck ” は、

1) 他者を深く傷つけ、侮辱する意味合いは薄い
2) 日常的な 「 ばか 」「 あほ 」 などと同程度
3) その他はマイナー用法

 

こんな具合に使うのが普通。

ひどい言い草ではあるが、 社会的には許容範囲内だろう。

” schmuck ” が 「 卑語 」 になるとすれば、
特殊な場面に限定されると考えてよい。

 

 

 

 

 

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