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Schmuck

      2020/09/11

間抜け、 ばか

“stupid” と異なり、自ら使う機会はめったにないだろう。

【発音】  ʃmʌ́k
【音節】  1音節

<頻出>から程遠く、知らなくても困らない。
辞書上の重要度・頻出度は、完全ノーマーク。

間違いなく、マイナー単語。

だが、映画などで遭遇することはある。

◆ あらかじめ知らないと、聞き落とす可能性は高い。

なぜなら、発音が相当変わっているから。

発音(ʃmʌ́k)は、初めて聞くと「げっぷ」のよう。

1音節(one syllable)なので、腹の底から ゲロする勢いで、
シュ」と一気に吐き出す。

※ 「音節」(syllable、シラブル)とは、発音の最小単位。
日本語の場合、原則として「仮名一字が1音節」。
そのため、音節を意識する機会は乏しい。


◆ とにかく、単語認識は容易でない。
おまけに、日本で学ぶ機会は少ない。

“Schmuck ! ” と面罵されても、まるで気づかない。

ありうる話だと思う。

ちょっと情けない。

だから、ここで学んでしまおう。

◆ “schmuck” は、可算名詞のみの単語。

語源は、イディッシュ語ペニス(penis)。

【ご注意】
“penis” は、
ニス」「ナス

píːnis)と発音

「ぺ」でなく「ピ」

すなわち、「男根」 = おちんちんのこと。

この由来にもかかわらず、”schmuck” は
<卑語>とされない のが一般認識(後述)。

そもそも語源を知らない人がほとんど。

◆ 次のような下品さがあるとはいえ、有名人の
インタビューでも見聞きする(例文参照)

< 可算名詞 “shmuck” >

  • 間抜け
  • ばか
  • のろま
  • ちんぽこ  → まれ
  • マスかき男  → まれ
  • informal
    a stupid person.
    (LDOCE6、ロングマン)
  • informal, disapproving(※)
    a stupid person.
    (OALD9、オックスフォード)
  • Mainly US, informal
    a stupid or silly person.
    (CALD4、ケンブリッジ)

【発音】   ʃmʌ́k  (1音節)


◇  “disapproving

(形容詞)= 「非難する表現」「好意的でない表現」
英英辞典の凡例用語である。

【発音】   ˌdɪs.əˈpruː.vɪŋ
【音節】   dis-ap-prov-ing  (4音節)

主要な英和辞典と英英辞典の多くに、
【俗】/ “informal” / “slang”  
のいずれかの表記がある

『リーダーズ英和辞典 第3版』に至っては、
【卑】ペニス と併記されている。

■ しかし、男根そのものを “schmuck” で表す
 日常用法は極めて珍しい。 

現実的な日常使用の視点からは、
【卑語】扱いは必ずしも適切ではない。

上記の3大学習英英辞典(EFL辞典)の説明は、
“a stupid person” で一致し、完結している。

これぞ “schmuck” の基本的意味に他ならない。

◆ 以上より、名詞 “schmuck” は、

1) 他者を深く傷つけ、侮辱する意味合いはない
2) 日常的な「ばか」「間抜け」と同程度
3) その他はマイナー用法

  • “He is such a schmuck.”
    (彼って、本当に間抜けなの。)
  • “Don’t lie to me, you dumb schmuck.”
    (嘘つくな、このあほったれめが。)
  • “I can’t believe what a schmuck you are.”
    (信じられない、どうしてそんなにばかなの。)
  • “I was a schmuck.”
    (私は間抜けだった。)

  • “Don’t be a schmuck, you are embarrassing me.”
    (ばかな真似はよせ、俺に恥をかかせるな。)

 

このような感じで使うのが普通。

ひどい言い草ではあるが、社会的には許容範囲内だろう。

“schmuck” が【卑語】になるとすれば、
特殊な場面に限定されると考えてよい。

 

 

 

 

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