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-wise

      2024/06/11

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~ に関しては、    ~ の観点からは 

接尾辞( suffix ) ” wise ” は、 名詞・副詞・形容詞に付く。

【発音】  wáiz  (1音節)

以下の意味を伴う副詞 ( adverb ) または 形容詞 ( adjective
を作る。

  1. 関連
    ~ の点で」「 ~ 的には 」「 ~ の観点からは
  2. 様式
    ~ のように
  3. 位置・方向
    ~ の位置に 」「 ~ の方向に


【例】

1.   関連 「 ~ の点で 」「 ~ 的には 」「 ~ の観点からは 」

  •  careerwise  ( キャリア的には )
  •  timewise  ( 時間的には)
  •  grammar-wise  ( 文法上は )
  •  price-wise  ( 価格的には )
  •  money-wise  ( 金銭面では )
  •  tax-wise  ( 税金面では )

2.   様式 「 ~ のように 」

  •  likewise  ( 同様に )
  •  slantwise  ( 斜めに )

3.   位置・方向 「 ~ の位置に 」「 ~ の方向に 」

  •  clockwise  ( 時計回りに )
  •  lengthwise  ( 縦方向に )
  •  crosswise  ( 横方向に )
  •  edgewise  ( 端に沿って )

ここまでは、辞書に載っている語。

ハイフンの有無のばらつき >は、

主要な英和・英英辞書間にも見られる。

◆  接尾辞 suffix ” wise持ち味

 辞書に載っていない  
副詞 形容詞
を手軽に自作できること 

【参照】 

連結形 combining form   “ – worthy ” ( 価値のある )


特に 「 1.  関連 」 は、 日常的に活用されている。

この場合、 ハイフンを入れることが多い。

◆  ただし、言葉遣いに慎重な人には、

この類の恣意的 「 造語 」 は好まれない。


勝手気ままに作ることは、推奨できないとの考え方である。

次の英英辞書に明記されている通りである。


The suffix  [-wise]  is very productive and

widely used in modern English but  most of 
the words so formed are  considered inelegant 
or not good English style.

Oxford Dictionary of English, 3rd Revised
( オックスフォード英英辞典 第3版、 ODE3 )

◇  ” inelegant ”  =  洗練されていない ( 形容詞 )

※  下線、着色は引用者


そうやって自由に作ったものの大半は、 下線部が示すように、

■  英語として   洗練されていない
または、 よくない  表現形式と判断

◆  実際に耳にした表現を挙げてみる。

すべて会議中にメモしたもの。

真面目に聞いている素振りを見せつつ、 語彙採集

主要辞書には載っていない。

したがって、上掲  ” ODE3 ” が指摘する、
「 洗練されていない・よくない 」
英語の部類に属するかもしれない。

理屈はどうであれ、 実際に会議で使われているのだ。

私たち英語学習者は 「 現実 」 からも学ぶ必要がある。

  •  employee-wise  ( 従業員の観点から )
  •  personnel-wise  ( 要員の観点から )
  •  schedule-wise  ( スケジュール面では )
  •  payment-wise  ( 給与面では )
  •  training-wise  ( 教育訓練の観点から )
  •  group-wise  ( グループの観点から )
  •  location-wise  ( 場所については )
  •  safety-wise  ( 安全面については )
  •  regulatory-wise  ( 規定上は )
  •  future-wise  ( 将来的には )
  •  privacy-wise  ( プライバシー面においては )
  •  priority-wise  ( 優先順位においては )
  •  work-wise  ( 仕事の観点から )
  •  design-wise  ( 設計面では )
  •  construction-wise  ( 作りからして )
  •  looks-wise  ( 外見については )

和訳は一例である。


They are Daddy’s girls,  looks-wise.

( 彼女たちはパパ似ね。)


 ハイフンの付け方には、例外が多い。

文法を厳密に適用すると、 相当厄介なのがハイフン。

実際に、 誤用がまかり通っている感がある。

2語以上の語が他の語を修飾する場合は、 ハイフンでつなぎ、
「 複合修飾語 ( compound  modifier )」 にする。

これが 「 ハイフネートの原則 」。

「 複合形容詞 ( compound adjective ) 」 は代表例。


英語学習者であるからには、 ハイフンの基礎知識
押さえておきたい。

【発音】  háifn
【音節】  hy-phen (2音節)


【類似表現】

  •  from a – point of view
  •  from a – perspective
  •  from a – standpoint
    ( ~ の観点から )

  •  on – grounds    ※  ダッシュ部には形容詞
    https://mickeyweb.info/archives/24695 
    ( ~ の理由で )( ~ の観点から )

 

【参照】

 


 

◆  以下、 ” Newsworthy ”  より再掲。

 

普段はそう意識しなくてもよいとはいえ、 英文法上、

「 連結形 」 と 「 接尾辞 」 ( suffix ) は区別すべきものである。

一例を挙げる。



NHK やさしいビジネス英語実用フレーズ辞典 』  p.276.

杉田 敏 (編集)、 NHK出版、 2003年刊
 四六判 1,216頁  →  自炊後  311MB ( OCR済み )
<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天>

※  下線は引用者


-driven ” は、 過去分詞の形容詞化からの連結形  ( combining form )。

【発音】  drívn
【音節】  driv-en  (2音節)

上図の下線部 「 接尾語 」 は、 通常 「 接尾辞 」 ( suffix ) と同義だが、

ここは 「 接尾語 」 よりは、 「 連結形 」 の方が的確であると考える。

同じく 「 連結形 」 と 「 接頭辞 」 ( prefix ) も混同されがち。

本書では、 「 連結形 」 と 「 接頭・ 接尾語 」 をごっちゃにしている。

「 混同して説明 」 しているが、 学者ではない実務家の著書にはよくある。

もっとも、 ” -driven ” を 「 接尾辞 」 ( suffix ) 扱いする辞書もある。

 

 

 

 

 

 

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