-wise
2024/09/08
~ に関しては、 ~ の観点からは
接尾辞( suffix ) ” wise ” は、 名詞・副詞・形容詞に付く。
【発音】 wáiz (1音節)
以下の意味を伴う副詞 ( adverb ) または 形容詞 ( adjective )
を作る。
–
-
関連
「 ~ の点で」「 ~ 的には 」「 ~ の観点からは 」 -
様式
「 ~ のように 」 -
位置・方向
「 ~ の位置に 」「 ~ の方向に 」
–
【例】
1. 関連 「 ~ の点で 」「 ~ 的には 」「 ~ の観点からは 」
- careerwise ( キャリア的には )
- timewise ( 時間的には)
- grammar-wise ( 文法上は )
- price-wise ( 価格的には )
- money-wise ( 金銭面では )
- tax-wise ( 税金面では )
2. 様式 「 ~ のように 」
- likewise ( 同様に )
- slantwise ( 斜めに )
3. 位置・方向 「 ~ の位置に 」「 ~ の方向に 」
- clockwise ( 時計回りに )
- lengthwise ( 縦方向に )
- crosswise ( 横方向に )
- edgewise ( 端に沿って )
ここまでは、辞書に載っている語。
< ハイフンの有無のばらつき >は、
主要な英和・英英辞書間にも見られる。
–
◆ 接尾辞 suffix ” wise “ の 持ち味
辞書に載っていない
< 副詞 > や < 形容詞 >
を手軽に自作できること
【参照】
連結形 combining form “ – worthy ” ( 価値のある )
–
特に 「 1. 関連 」 は、 日常的に活用されている。
この場合、 ハイフンを入れることが多い。
–
◆ ただし、言葉遣いに慎重な人には、
この類の恣意的 「 造語 」 は好まれない。
–
勝手気ままに作ることは、推奨できないとの考え方である。
造語は見苦しいと感じるのだろう。
次の英英辞書に明記されている通りである。
–
The suffix [-wise] is very productive and
widely used in modern English but most of
the words so formed are considered inelegant
or not good English style.Oxford Dictionary of English, 3rd Revised
( オックスフォード英英辞典 第3版、 ODE3 )
◇ ” inelegant ” = 洗練されていない ( 形容詞 )
※ 下線、着色は引用者
–
そうやって自由に作ったものの大半は、 下線部が示すように、
■ 英語として 洗練されていない
または、 よくない 表現形式と判断
–
◆ 実際に耳にした表現を挙げてみる。
ー
すべて会議中にメモしたもの。
ー
真面目に聞いている素振りを見せつつ、 語彙採集。
主要辞書には載っていない。
したがって、上掲 ” ODE3 ” が指摘する、
「 洗練されていない・よくない 」
英語の部類に属するかもしれない。
理屈はどうであれ、 実際に会議で使われているのだ。
私たち英語学習者は 「 現実 」 からも学ぶ必要がある。
- employee-wise ( 従業員の観点から )
- personnel-wise ( 要員の観点から )
- schedule-wise ( スケジュール面では )
- payment-wise ( 給与面では )
- training-wise ( 教育訓練の観点から )
- group-wise ( グループの観点から )
- location-wise ( 場所については )
- safety-wise ( 安全面については )
- regulatory-wise ( 規定上は )
- future-wise ( 将来的には )
- privacy-wise ( プライバシー面においては )
- priority-wise ( 優先順位においては )
- work-wise ( 仕事の観点から )
- design-wise ( 設計面では )
- construction-wise ( 作りからして )
- looks-wise ( 外見については )
和訳は一例である。
–
–
They are Daddy’s girls, looks-wise.( 彼女たちはパパ似ね。)
◆ ハイフンの付け方には、例外が多い。
ー
文法を厳密に適用すると、 相当厄介なのがハイフン。
実際に、 誤用がまかり通っている感がある。–
2語以上の語が他の語を修飾する場合は、 ハイフンでつなぎ、
「 複合修飾語 ( compound modifier )」 にする。
これが 「 ハイフネートの原則 」。
「 複合形容詞 ( compound adjective ) 」 は代表例。
–
英語学習者であるからには、 ハイフンの基礎知識 は
押さえておきたい。
【発音】 háifn
【音節】 hy-phen (2音節)
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【類似表現】
- from a – point of view
- from a – perspective
- from a – standpoint
( ~ の観点から )
–
– - on – grounds ※ ダッシュ部には形容詞
https://mickeyweb.info/archives/24695
( ~ の理由で )( ~ の観点から )
【参照】
◆ 以下、 ” Newsworthy ” より再掲。
普段はそう意識しなくてもよいとはいえ、 英文法上、
「 連結形 」 と 「 接尾辞 」 ( suffix ) は区別すべきものである。
一例を挙げる。
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『 NHK やさしいビジネス英語実用フレーズ辞典 』 p.276.杉田 敏 (編集)、 NHK出版、 2003年刊
■ 四六判 1,216頁 → 自炊後 311MB ( OCR済み )
<出版社HP> <アマゾン> <楽天>※ 下線は引用者
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” -driven ” は、 過去分詞の形容詞化からの連結形 ( combining form )。
【発音】 drívn
【音節】 driv-en (2音節)
上図の下線部 「 接尾語 」 は、 通常 「 接尾辞 」 ( suffix ) と同義だが、
ここは 「 接尾語 」 よりは、 「 連結形 」 の方が的確であると考える。
同じく 「 連結形 」 と 「 接頭辞 」 ( prefix ) も混同されがち。
本書では、 「 連結形 」 と 「 接頭・ 接尾語 」 をごっちゃにしている。
「 混同して説明 」 しているが、 学者ではない実務家の著書にはよくある。
もっとも、 ” -driven ” を 「 接尾辞 」 ( suffix ) 扱いする有力辞書もある。
かの有名なケンブリッジもその一つ。
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https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/driven※ 下線は引用者
※ 2024年6月20日 アクセス
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