Private parts
2021/02/19
陰部
男女の生殖器( sexual organs )の婉曲表現。
【発音】 ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts
–
身体の プライベートな 部位
なので private parts
秘 陰 → private
部 部 → parts
- 形容詞 “private“
- 可算名詞の複数形 “parts“
”private parts”
the sex organs – used when you
want to avoid naming them directly.
(ロングマン、LDOCE6)
【発音】 ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts
※ 下線は引用者
◇ 複数形 ” private parts “ が原則
◇ 略して ” privates ” とも表現する
3大EFL辞典(LDOCE、OALD、CALD)を含む、
主な英英辞典の項目立ては、複数形 ” private parts “。
実際には、単数形も見かける。
局部名称を人前で口にする機会がめったにないのは、
日本語と同じ。
◇ 性的な表現が露骨にならないように
する工夫は、英語でも求められる。
上記 “LDOCE6” 下線部の通り。
文面でも口頭でも、こちらの「総称」または「婉曲語」
を用いて表すのが通常。
–
■ genitals
(男女の生殖器 = sexual organs)
※ 複数形が通例
【発音】 dʒénətl
【音節】 gen-i-tals (3音節)
–
■ genitalia
※ 複数扱いの別単語だが、
日常用途では同義である
【発音】 dʒènitéiliə
【音節】 gen-i-ta-lia (4音節)
–
–
<婉曲>
–
■ private parts
(男女の陰部)
※ 複数形が通例
【発音】 ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts
見聞きするきっかけは多くない。
—
だからこそ、正しい発音を知っておこう。
ー
中級の英語力の持ち主にも、”penis” と “vagina”
の発音を知らない方が大勢いる模様。
–
両方とも、カタカナ発音では、まず通じない。
さらに、「音節」にも注意。
■ penis / píːnis / pe-nis (2音節)
【日】 3音節 「 ペ – ニ – ス 」
【英】 2音節
ピー ニス
ピー ナス
↑「ぺ」でなく「ピ」
■ vagina / vədʒáinə / va-gi-na (3音節)
【日】 3音節 「 ワ – ギ – ナ 」
【英】 3音節
ヴァ ジャイ ナ
———-↑「ギ」でなく「ジャイ」
↑「ワ」でなく「ヴァ」
英語ネイティブに不用意に尋ねるのも気が引ける。
猥談またはセクハラ扱いされかねない昨今である。
恥ずかしい思いで何度も言い直すよりは、一発で決めたい。
–
- “Puke / Barf“
https://mickeyweb.info/archives/14261
(ゲロ、ゲロする)
ー - 「お尻」の英語表現
https://mickeyweb.info/archives/32481
ー
ー
◆ 真面目に発音練習しておこう。
■ 男性器(陰茎)penis
ピー ニス または ピー ナス
【発音】 píːnis– 【音節】 pe-nis (2音節)
■ 女性器(膣)vagina
ヴァ ジャイ ナ
【発音】 vədʒáinə– 【音節】 va-gi-na (3音節)ー
【 語源 】 ラテン語–
–
–vāgīna ( 鞘 = さや )、 pēnis ( 尾 )
↑ 甘い香りの 「 バニラ 」( vanilla ) と同源
↑ 「 お袋 」に似通う発想で、あそこの形状を示唆
–
女性器は “vagina”(膣)だけでない。
男性器も “penis”(陰茎)に限られない。
その他の器官もくっついている。
ー
しかし、それぞれ、
—女性器、男性器を代表して
使われる傾向がみられる。
◆ なぜ、こうした内容を取り上げるかと言うと、
私が変態だからではない。
海外滞在中、ばつの悪い現場に、たまたま居合わせた、
忘れがたい経験があるからである。
その邦人は、必死に発音しているのに、全然通じない。
なぜ通じないのか、どうも理解できていない様子だった。
こんな感じ。
–
「ぺ」でなく「ピ」
もともと、英語には自信があったのだろう。
意地になって、真っ赤な顔で声を張り上げている。
–
相手の警察官も徐々に察し、忍び笑いする始末。
–
ピー ニス
ピー ナス
これが正しい発音だなんて、
彼には思いも寄らなかったらしい。
何だか滑稽だが、ご本人は羞恥のあまり、
屈辱的な思いにかられているのが
傍目にも明らかで、気の毒であった。
誰しも、そんな思いはしたくない。
–
あらかじめ知っていれば、一瞬で済む場面だった。
◆ 女性器 “vagina” の場合、男性器以上に厄介。
ー
カタカナ発音では、絶対に通じない。
なぜなら、” v ” を「ワ」で表すカタカナと、
” v ” をそのまま読み上げる英語読みはまったく違う。
おまけに、真ん中の第2音節 ” gi ” の発音は、
「ギ」でなく「ジャイ」
–
初めて接すると、推測が効かないレベル。
–
◆ 確かに、やたらと飛び交う言葉ではない。
無論、自ら口にする立場にも置かれにくい。
だが、英語学習者として、知っておくことは大切 である。
医薬系ニュースには、普通に出てくるからである。
聞き取る前提として、正しい発音を学び、練習しておくとよい。
–
■ 陰茎の形容詞 ” penile “
発音は「ピーナイル」 / píːnail / pe-nile (2音節)
「ぺ」でなく「ピ」
- penile cancer(陰茎がん)
- penile candida(陰茎カンジダ)
- penile atrophy(陰茎萎縮症)
■ 膣の形容詞 ” vaginal “
アメリカ英語「ヴァージナル」 / va-jə-nᵊl / vag-i-nal (3音節)
イギリス英語「ヴァジャイナル」 / vəˈdʒaɪnə / vag-i-nal (3音節)
「ワ」でなく「ヴァ」
- vaginal cancer(膣がん)
- vaginal delivery(普通分娩)(経膣分娩)
- vaginal discharge(おりもの)
<4点セット>
–
普段使いは “private parts” でよいが、
発音だけはすべてマスターしておこう。
–
–
***** 以下、”in private” より再掲 *****–
◆ “private” には、形容詞と名詞がある。ー
語源は、ラテン語「私的な」(prīvātus)。
カタカナ「プライベート」は、語源に忠実なのである。
日常用途は形容詞ばかりで、基本的意味は、
– 形容詞 「個人的な」「私的の」「私用の」「秘密の」
「非公開の」「在野の」「民間の」「独りの」
– 名詞 「兵卒」「私学」「陰部(複数形 “privates“)
これらの意味は、法律用法とも重なる。
有力な英米法辞典『ブラックス法律辞典』にはこうある。
1891年に発刊され、100年以上の歴史を誇る。
判例などに最も引用される辞典である。
( Amazon Japan / Amazon US )
1. 私的の、民間の 2. 非公開企業の 3. 秘密の
※ 2は、主にイギリスで使う
–
–
“Black’s Law Dictionary, 10th Edition”
p. 1389 (West Group 2014)
形容詞 “private” は、英単語全体から見ても、
最頻出かつ最重要。
次の全3項目で最高ランク。
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
- 話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
(ロングマン、LDOCE6 の表記より)
【発音】 ˈpraɪ.vət
【音節】 pri-vate (2音節)