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Private parts

      2020/10/02

陰部 

男女の生殖器(sexual organs)の婉曲表現。

【発音】  ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts

身体のプライベート部位
なので、”private parts

  • 形容詞 “private
  • 可算名詞の複数形 “parts

”private parts”

the sex organs – used when you
want to avoid naming them directly.

(ロングマン、LDOCE6)  

【発音】  ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts

※  下線は引用者

 

◇  複数形 private parts が原則

◇  略して ” privates ” とも表現する

 

3大EFL辞典(LDOCE、OALD、CALD)を含む、
主な英英辞典の項目立ては、複数形 ” private parts “。

実際には、単数形も見かける。

局部名称を人前で口にする機会がめったにないのは、
日本語と同じ。

◇  性的な表現が露骨にならないように
する工夫
は、
英語でも求められる。

上記 “LDOCE6” 下線部の通り。

文面でも口頭でも、こちらの「総称」または「婉曲語」
を用いて表すのが通常。

<総称>
■  genitals
(男女の生殖器 = sexual organs)
※  複数形が通例
【発音】  dʒénətl  
【音節】  gen-i-tals  (3音節)


■  genitalia
※  複数扱いの別単語だが、
日常用途では同義である
【発音】  dʒènitéiliə
【音節】  gen-i-ta-lia  (4音節)

<婉曲>
■  private parts
(男女の陰部)
※  複数形が通例
【発音】  ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts  
そのため、具体的な生殖器の英単語を
見聞きするきっかけは多くない。

だからこそ、正しい発音を知っておこう。

中級の英語力の持ち主にも、”penis” と “vagina”
の発音を知らない方が大勢いる模様。


両方とも、カタカナ発音では通じない。

さらに、音節にも注意。
音節(syllable、シラブル)とは、発音の最小単位。

■  penis  / píːnispe-nis  (2音節)

【日】  3音節 「  –
【英】  2音節

ピー ニス
ピー ナス

「ピー」を強調。

■  vagina  / vədʒáinəva-gi-na  (3音節)

【日】  3音節 「 
【英】  3音節

ヴァジャイ

「ジャイ」を強調。

平板で、均一なリズムが、日本語の持ち味である。

日本語の場合、原則として「仮名一字が1音節」。
日頃、音節を意識する機会はなきに等しい。

→  音節の差異が顕著な日英比較は、”integrity” 参照

英語ネイティブに不用意に尋ねるのも気が引ける。
猥談またはセクハラ扱いされかねない昨今である。

いざ、具体的に表現しなければならない事態が生じた際、
恥ずかしい思いで何度も言い直すよりは、
一発で決めたい。
-|
【参照】



◆  真面目に発音練習しておこう。

■  男性器(陰茎)penis
ピー ニス  または  ピー ナス
【発音】 píːnis–   【音節】 pe-nis  (2音節)

■  女性器(膣)vagina
ヴァ ジャイ
【発音】 vədʒáinə–   【音節】 va-gi-na  (3音節)

【語源】 ラテン語
vāgīna (鞘 = さや)、 pēnis (

女性器は “vagina”(膣)だけでない。
男性器も “penis”(陰茎)に限られない。

その他の器官もくっついている。

しかし、それぞれ、

女性器、男性器代表して
 使われる傾向がみられる。 

 

◆  なぜ、こんな内容を取り上げるかと言うと、
私が変態だからではない。

海外旅行中、ばつの悪い現場に、たまたま居合わせた。
こんな忘れがたい経験があるからである。

その邦人は、必死に発音しているのに、全然通じない。

なぜ通じないのか、どうも理解できていない様子だった。



「ぺ」でなく「ピ」

もともと、英語には自信があったのだろう。

意地になって、真っ赤な顔で声を張り上げている。

相手の警察官も徐々に察し、忍び笑いする始末。

ピー ニス
ピー ナス

これが正しい発音だなんて、
彼には思いも寄らなかったらしい。

何だか滑稽だが、ご本人は羞恥のあまり、
屈辱的な思いにかられているのが
傍目にも明らかで、気の毒であった。

誰しも、そんな思いはしたくない。

あらかじめ知っていれば、一瞬で済む場面だった。

 

◆  女性器 “vagina” の場合、男性器以上に厄介。

カタカナ発音では、絶対に通じない。

なぜなら、” v ” を「ワ」で表すカタカナと、
v ” をそのまま読み上げる英語読みはまったく違う。

おまけに、真ん中の第2音節 ” gi ” の発音は、

「ギ」でなく「ジャイ」。

 「ワギナ」でなく「ヴァジャイ

ピーニスヴァジャイ

  瞬時に認識できるか

※  発音はクリック

推測が効かないほど、カタカナ発音とは異なる。


◆  確かに、やたらと飛び交う言葉ではない。

無論、自ら口にする立場にも置かれにくい。

だが、英語学習者として、知っておくことは大切である。

医薬系ニュースには、普通に出てくるからである。

聞き取る前提として、正しい発音を学び、練習しておくとよい。

■  陰茎の形容詞  ” penile

発音は「ピーナイル」  / píːnail /   pe-nile  (2音節)

「ぺ」でなく「ピ」

  • penile cancer(陰茎がん)
  • penile candida(陰茎カンジダ)
  • penile atrophy(陰茎萎縮症)

■  女性器の形容詞  ” vaginal

アメリカ英語「ヴァージナル」  / va-jə-nᵊl /   vag-i-nal  (3音節)
イギリス英語「ヴァジャイナル」  / vəˈdʒaɪnə /   vag-i-nal  (3音節)

ワ」でなく「ヴァ」

  • vaginal cancer(膣がん)
  • vaginal delivery(普通分娩)(経膣分娩)
  • vaginal discharge(おりもの)

<4点セット>

  • private parts
    陰部  / ˌpraɪ.vət ˈpɑːrts →  婉曲表現
  • genitals
    生殖器  / dʒénətl /  →  総称
    【音節】  gen-i-tals  (3音節)
  • penis
    陰茎  / píːnis /  →  男性器を代表
    【音節】  pe-nis  (2音節)
  • vagina
    膣  / vədʒáinə /  →  女性器を代表
    【音節】  va-gi-na  (3音節)

普段使いは “private parts” でよいが、
発音だけはすべてマスターしておこう。


*****   以下、”in private” より再掲   *****

◆  “private” には、形容詞と名詞がある。

語源は、ラテン語「私的な」(prīvātus)。
カタカナ「プライベート」は語源に忠実なのである。

日常用途は形容詞ばかりで、基本的意味は、
– 形容詞「個人的な」「私的の」「私用の」「秘密の」
「非公開の」「在野の」「民間の」「独りの」
– 名詞「兵卒」「私学」「陰部(複数形 “privates“)

これらの意味は、法律用法とも重なる。

有力な英米法辞典『ブラックス法律辞典』にはこうある。

1891年に発刊され、100年以上の歴史を誇る。
判例などに最も引用される辞典である。


Amazon Japan / Amazon US

1. 私的の、民間の 2. 非公開企業の 3. 秘密の
※  2は、主にイギリスで使う


Black’s Law Dictionary, 10th Edition
p. 1389  (West Group 2014)

形容詞 “private” は、英単語全体から見ても、
最頻出かつ最重要。

次の全3項目で最高ランク。

  • 重要:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出:最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>
    (ロングマン、LDOCE6 の表記より)

【発音】   ˈpraɪ.vət
【音節】   pri-vate  (2音節)

 

 

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