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【時間管理】視覚化して脳を安心させる

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 3 minutes

私は時間管理が苦手で、 過去30年以上( ※ )に渡り、
日英合わせて 700冊前後 の関連本を読み漁ってきた。

※  2016年12月5日 初稿時点

新聞・雑誌の何十年分かの関連記事を入れると、
その数は倍増するだろう。

市販書籍に加えて、 時間管理の  < 情報商材 >
にも投資した。

振り返ると、 なんて不器用かと心底あきれる。

もう筋金入りの「 ぐず 」。

だが現在、 その苦手意識は克服できている。

きっかけは、 時間管理の「 基本中の基本 」
を身につけたこと。

すなわち、

やるべきことを書き出す


脳内の視覚化

 


これが契機になった。

  時間管理が 不得手な方の 共通点 :

  やるべきことが 「 あいまい 」 で、頭の中がごちゃごちゃ

「 頭の中がごちゃごちゃ 」 の 典型パターン 

  •  今、なすべきことを把握できていない
  •  やるべきことを書き出すことができない
  •  なんのためにやるのか不審で不満
  •  なにをどうすればよいか分からない
  •  課題の 【 全体像 】 が全然見えてこない
  •  課題の「 意義 」 と 「 目的 」が理解できない
  •  目標や自分のやりたいことが分からない
  •  頭がこんがらがり、 思考がしっちゃかめっちゃか
  •  やらされ感 」と「 焦り 」「 怒り 」で頭がいっぱい
  •  これらの自覚が足りない

  できる人 :

「 今、やるべきこと 」 はもちろん、
「 プロセス 」 まで見通しており、

迷いなく、 イメージ通りに実行できる


◆  目下、 こなすべきことを書き出して、

 やるべきことの 【 全体像 】
 を自分の脳に  教えてあげる 


課題の「 範囲 」が分かった
脳は、 ほっと安心する。

「  これさえ  終えれば、今日は上がり
と喜ぶ。

もやもやした不安 が低減し、 集中しやすくなる。

そして、 意識は目標達成に向けて動き出す。


Uncertainty is difficult for the brain
because it makes it hard to figure out
what to do and what decisions to make.

Mar. 29,  2016
http://time.com/4274201/uncertainty-stress/


【 参考和訳 】

不確実( ≒  あいまい )な状態は、
やるべきこと・決めるべきことが把握できないため、
脳にとって負担が重い

 

自分の課題を最低限理解していれば、
書き出すことくらいは、できるはず。


これが試金石。

 

■  四の五の言わずに、紙に書いてみる
■ 
ごく簡単なメモや殴り書きでOK
  自分だけが読めれば事足りる


もし、 まともに書き出せないなら、
やるべきことを一から練り直す必要がある。

この場合、 おそらく、

時間管理より 「 前の段階 」 で、

既に大きく行き詰まっている。

これを自覚していない。

だからできない。

私もそうだった。

 

■  やるべきことを書き出す
■ 【 全体像 】を見せてやる
■  自分の脳を一安心させる


これが、 時間管理の 「 基本中の基本 」 と考える。

プロセス( 優先順位 など )の決定は、 その後の作業



◆  とまれかくまれ、

「 思考 」 と 「 作業 」 を  同時にやらない 

 「 手順 」 を決めてから、「 作業 」 を開始  

迷いつつ作業すると、 脳が混乱


◇  慣れると、 いろいろ同時にできるようになってくる

それまでは、 しっかり切り分ける。

私が同時にできるようになり始めたのは、 40歳代。

心に余裕をもって、 同時進行できるようになったのは、 50歳代。

奮闘のかいなく、 長い間、 からっきしダメだった。

どんなに努めても、 まるで効果が出なかったのである。

つらく、 悔しく、 情けなく、 自己嫌悪と屈辱的な思い出だらけ。

これは、 ” aware ”  に記した一文だが、
種種の方面の 「 点と点 」 がつながり始めたのが、
だいぶ遅かった。

それでも、 めげずに試行錯誤し続けたおかげか、
遅ればせながら、 どうにか自信がついてきた。

焦りすぎなかったことも、 役立った気がする。

粘る割には首尾よく進まない具合が、 幾十年も常態化
していたためか、 ついに怒りも焦りも消え去っていた。

 

◆  こうして晩成する可能性は残る。

諦めずにトライする価値ありと感じる。

どのタイミングで花開くか分からない。

未来は誰にも分からない

この点、 英語学習と一緒。

【参照】  語彙力のピークは70歳代、 バイリンガルはぼけにくい


■  大まかでOK なので、「 手順 」 を決めてしまう

■  自分で決定した「 流れ 」を、 ざっと書き出してみる


ざっくりでよいのだ。
自分専用なんだから。

 

その通りやってみて、 どうもダメなら、 修正していけばよい。

 

ゴム印で楽しく工夫
シャチハタ  既製品 )

  幼稚園のご褒美シールみたいに、 ぺたぺた押している。

実行時間の表示だが、 リズムとなり、 気持ちよく愉快。

その他にも、 ゴム印を活用して 作業興奮 をあおっている。



◆  「 ちゃんと書き出して、その通り実行したが、うまくいかない 」

こんなことも、珍しくない。

しかし、 失敗原因は「 時間管理 」にない ことも多い。

例えば、 「 事実誤認 」「 分析不足 」「 戦略ミス 」。

結果的に、 書き出したものが 「 的外れ 」 だったりする。

そもそも、 努力の方向が間違っている。

 

◆  原因が別に存在する場合は、

時間管理と 切り離し 、改めて 確認してみよう。

きっちり 分けて、 検討すべきなのに、
「 ごちゃ混ぜ 」 のまま扱ってしまう。

しかも、無意識。

この傾向も、 時間管理が苦手になる最大原因の一つ。

これまた私が陥った落とし穴であった。

 

◆ 「 書き出す 」 大切さは、 誰でも一度は聞いたことがあるだろう。

基本的な行為であり、 やるべきことを把握していれば、 難しくない。

しかし、 私が長年そうであったように、時間管理が苦手な方の場合、

ずっと前の段階  で問題を抱えているケースが多いと推察する。

それに気づかなければ、 改善は困難。

実にもったいない話だと思う。

 


まず、ざっと書き出してみよう

 

 

【参照】    単語の覚え方

 


 

◆  50歳代で、 やっと身についたのが、 次の基本流儀。

 

(1) まず、 完璧主義 ( perfectionism )  をやめる。
これが大前提。

生真面目で神経質な気質の持ち主は、 特に注意。

完璧主義者 ( perfectionist ) は自滅しやすい模様。


Trying to be perfect leads to procrastination.

( 完璧を目指すと、 先延ばしを招く。)


妥当な判断ができるようになるまでに、 半世紀以上かかった。

本当に「 ぐず 」。



(2) 全工程をざっくり細分化する。

単純にぶつ切りするだけでOK。

最初から凝りすぎない、 考えすぎない。

完璧主義はやめたはず。
(3) そのまま紙に書き出す。
ざっとしたメモ・箇条書きで充分。
頭から取り出して、 可視化する。
自分だけ読めればOK。
(4) 紙に書き出した項目のうち、
今すぐできそうなことから、やってみる。
(5) うまくいかなければ、 紙に書いてある
別の項目にスイッチして、
今すぐできそうなことから、やってみる。
(6) うまくいったら、 しばらく続けてみる。
(7) 完了したら、 分かりやすくマークする。
チェック・塗りつぶす・着色・ハンコなど、 すっきり感じる方法で。
終わった項目が少しずつ増えていくのが明らかになる。
★  これを繰り返して軌道に乗せる
軌道に乗った後、 細かい項目、 備考、 気づきなどを追加していく。
■  最初は 「 ざっくり 」 ←  完璧主義は捨てる
■  軌道に乗ったら 「 調整 」 ←  手入れする
■  不調ならば 「 ざっくり 」 に立ち戻る

 

 

◆  身体の健康な人が、 基本的な運動習慣をつけるためには、

まず起き上がる。


■  都合のよい時間帯に5分ほど散歩、

無理ならその場で1分ほど足踏み。



■  または、 軽量 ( 3kg以下 )

ダンベルを手に取ってみる。

考えすぎず、  自分の身体で少しずつ試してみたい。

 

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