「Gmail」で作る単語帳
2021/02/22
Gmail( ジーメール )を活用した「単語帳」の作り方を
ご紹介してみたい。
長年蓄積してきた「紙」の単語帳( 日本語用と英語用 )
の維持管理に困り果てた挙句、現在はウェブメールの
「Gmail」に軸足を置いて作成している。
この経緯は 「 語彙採集 」 で触れた。
Gmail の バックアップ は 毎日行い、
他社メルアドにも同時送付( CC )し、
データ消滅のリスク分散を図っている。
Gmail のサービスが、突如終わる可能性を踏まえ、
使用した諸々の設定を、忘れずに控えておく。
別環境において、他者を煩わせることなく、自力で再現
できるように準備しておけば、とりあえず心丈夫である。
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◆ 2009年11月14日に、「紙」から「Gmail」に移行開始した。
送付または受信すると、自動貼付 される私のラベルの一部はこちら。
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自分の需要に合わせて、フィルタの条件を設定しておけば、
送信・受信の際に、希望通りのラベルが自ずと貼り付けられる。
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◆ Gmail の「ラベル」は、「フォルダ」に似た役割を担う。
自動的にメールをラベル付けする「フィルタ機能」が作動し、
知らず知らずのうちに、フォルダ分けされるに等しい具合。
ラベルをクリックすれば、当該ラベル内の全メールにたどり着く。
必要情報の入ったフォルダに直行する感触が、たまらなく爽快。
そのため、過去分の検索と追記 がしやすくなる。
- 検索により、適所に加筆修正 でき、新たな学びを続々と反映可能
- それが意欲を刺激し、記憶の定着が強化 される効果を感じている
自分の学習プロセスを、時系列の記録として、しっかり残せる。
結果的に、簡便な勉強道具となり、「将来への投資」につながる。
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◆ 例文作成時は、いの一番に手持ち資料を調べるのが常例。
■ 投稿記事の用例選出時の、恰好のデータベース
■ 題名も本文も横断検索( = 串刺し検索)可能な、
—自炊した蔵書 同然
スキャン 及び OCR した書籍を Dropbox(有料版)にアップロード後、
検索にかけると、全書籍の中身より、求めた文字列が瞬時に抽出される。
欲しい情報が、目の前に一挙に現れるのは、実にうれしいこと。
しかも、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでもOK。
使用機器やアプリの制約はなく、ネットカフェからもアクセス可能。
屋外・出先どころか、海外からも「 マイ本棚 」を引き出せる。
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◆ 生意気に粋がると、
地球上、至る所 が「 我が書斎 」
電子化していなければ到底不可能であり、一個人がこれほど手軽
に実行できるようになったのは、技術が進歩したおかげであろう。
Gmail でも同様なので、年がら年中、すこぶる重宝している。
世界中で使われているため、使用上のノウハウや接続障害を含む
有力情報が、各地より適時に発信され、自助自立が比較的簡単。
最新情報を入手できる英語力に、大いに感謝したくなる瞬間である。
総じて思い通りにコントロールが効き、その快感をいとおしんでいる。
最高水準のエンジニアが編み出した、最先端の技術が数多投入され、
随時アップデートしているシステムが、寄り添ってくれる心強さよ。
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◆ 「ラベル」と「フィルタ」の設定は、慣れれば造作ない。
Gmail の一般的な条件設定に、プログラミングの専門知識は不要。
—◇ ちなみに申し上げると、弊サイト程度のワードプレスの
——-サイトなら、プログラミングのスキルがなくても作れる
また、本稿のスクショや条件設定は英語表示となっているが、私の
環境設定がたまたま英語になっているだけで、日本語でも大丈夫。
個々の「条件」を決定するまでは、相応に頭を絞るものの、
ラベルは15秒、フィルタは25秒ほどで新規登録できる。
機密・個人情報に関わる情報のやり取りは回避すべきだが、
最強レベルの検索力を誇る「Gmail」は確かに便利である。
「単語帳」に、打って付けの特長を備えているのだ。
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◆ テーマの重要性・緊急性に従って、ラベルに色付けしている。
着色は約10秒。– 数クリックで、ささっと仕上がる仕様が強み。
見逃しを防ぐため、重要項目には鮮烈な色合いのラベルを割り当て、
視認性を高めておく。
読者様よりいただいたフィードバックも、Gmail に転送されて
くるが、見落としようのない仕組みを、己に仕掛けている。
■ コメント
■ お問い合わせ
ひと目で気づくよう、真っ赤っ赤にして、
早めに対応すべく優先順位を高めている。
さらに「訃報」を例に、”terminally ill” より再掲すると、
◆ 同じく2018年8月、ある米上院議員のご逝去後、
私の Gmail はこんな感じに埋まった。※ モザイクは故人名
速報(breaking news、news alert)の受信時刻をチェック(右端)。
わずか30分余りで、8本届いた。次いで、2018年9月。 国際的に有名な映画スターの死。
これらの迫力に、ぎょっとしないわけにいかない。■ 上記のGmail の全ラベルは自動貼付された。
事前にフィルタを設定しておいたおかげ。
例えば、黒地に白字の “Obituary“(訃報)ラベル。
–Obituary–
フィルタ設定はこういう風。
・ subject : dead
・ subject : died
・ subject : dies
・ subject : obituary
・ subject : 訃報
・ subject : 死去
・ subject : 死亡
・ subject : 逝去
・ subject : 逝く
・ subject : 死す
これで、英日のほとんどの訃報に対応できる。
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2020年7月。 米公民権運動の偉大な指導者が旅立った。
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世界中の著名人の訃に接するたびに、こうしたインパクト満載
の画面を目にする。
なおかつ、日本語の訃報が合流し、壮観を呈する。 不謹慎だな。
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◆ 悲報に限らず、愉快なテーマも同様にフィルタ設定している。
目下の興味の度合いによって、ラベルは目立つよう調整する。
海外の事件ならば、リアルタイムの英文速報がいち早く届く。
時差の関係で、日毎夜毎、どきどき刺激的ゆえに退屈しない。
2021年2月。
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◆ 日本国内の衝撃ニュースですら、英語が先に流れてくることも。
2020年8月。
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海外メディアが先んずるのは、なんだか妙。
忖度抜きだからなのか。
2020年10月。
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ニューヨーク・タイムズ は、どんな時も迅速な様子。
抑えきれない知的興奮、驚き、楽しみが、どんと押し寄せる「Gmail」。
思わずわくわくしてしまう雰囲気が、伝わってこないだろうか。
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◇ 上掲の英文速報は、日本からも無料で登録可能
【参照】 「自分の世界」が広がる英語–
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◆ 「 英語に親しむと、人生に退屈しにくくなる 」と考えるのは、
ささやかな工夫次第で、ご機嫌のきっかけを得られるからである。
退屈すぎると、よからぬ雑念に惑わされがち。 これはしんどい。
–没頭できる対象を いくつか 持っておくと、生きることは楽になる。
日頃の生活圏が半径5kmであっても、自宅に居ながら にして、
たった独り で、異次元の世界に触れ合える時代に生きている。
英語を介して眺めると、この世には、息もつかせぬ快味が盛り沢山。
哀しみや不条理の多い衆生界だが、胸弾む喜びと慰みも果てしない。
ふふっと笑みがこぼれる快活な場面が、あちこち起こるのも世の常。
ちびっと勇気を奮い、踏み出してみると、無為無聊の苦しみは減る。
良くも悪くも心が躍り、軽微な不平不満にかまう隙が消えたりする。
自己の関心に沿って構築しているので、心地よいのは至極当然。
条件の策定に思案を巡らすのが、じわじわと面白くなっていく。
自分好みに巧みに仕立てれば、頼れる秘書 の存在になってくれる。
基本的なやり方を覚えるのは難しくなく、すぐ身につく。
ごく普通の中学生くらいの学力で、充分に事足りる。
たとえ間違えても、やり直せばよく、他人様に迷惑かからない。
要は、自身に都合よく、好きなように、思う存分やっていい のだ。
■ 低コストで、自己コントロールの効く情報管理がたやすい昨今
■ 日常を豊かにするのに、この現代の恩恵を生かさない手はない
本連載にて共有したいのは、すっと手が届く身近な方法である。
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◆ 骨子を述べると、受信記事を「教材+単語カード」にする。
他で見つけた気になる資料も、自分宛にメールし教材化。
単語帳作りの一環に、メールを縦横無尽に組み込む案配。
見るもの聞くもの、好奇心が湧けば、なんでもかんでも可。
お世話になった上司の叱責は、こぞって単語帳入りしている。
さんざん油を絞られたため、言い回しをふんだんに獲得した。
痛烈な言葉ばかりに意識が集中し、肝心要なお咎めは上の空。
怒髪天を衝く姿に、おののきつつも、ちゃっかり語彙は書き留めた。
その表現に接すると、かつてのボスのご尊顔を即座に想起する。
憤怒の形相の圧倒的な印象と強烈さが、脳に焼き付き離れない。
情景がありあり蘇り、五官と五感 の活用は学習に有効と悟った。
心ならずも、叱られまくり、日英の語彙力がぐんぐん伸びた。
【参照】 語彙採集
◆ 大挙して押し寄せるスパムも、容赦なく教材になってもらう。
詐欺師顔負けのコピーライティングが垣間見れて、一挙両得。
森羅万象、全てが我が師。
各所で使用された単語や表現を自学自習し、知識を整理。
単語帳ばりに打ち込み、記事もろとも送付し、受信する。
市販の単語帳には欠けている、飛び切り新鮮な味わいが、グー。
既存の単語集は、他人様が集めてくれた片言隻語の集大成。
それを片っ端から覚えていく流れとは、全然違う気がする。
単語暗記にありがちな、単調なつまらなさとは無縁 ということ。
自分自身が手配した表現中心なので、能動的に頭が働く実感。
自発的・内発的な動機の底力と行動力の効き目はすさまじい。
着々と、ツールを独自開発する喜びが、もうなんとも言えない。
画像を添えたくなり、勉学ついでに、ちょこっと作図しちゃう。
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どでかい 視覚効果
↑ 投稿記事用 ” Take action “
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語釈がきっちり記載されている割に、なかなか際どく大胆な構図か。
こんなの序の口。 平素はずっと過激で、ちょっとお見せできない。
他人様に届いてしまうと悲惨ゆえ、送信前に宛先をダブルチェック。
原則非公開となる、自作の自習教材( 単語帳含む )の性質からして、
「 自身に都合よく、好きなように、思う存分やっていい 」 のだから、
他者への遠慮や配慮はいらず、いつだって天衣無縫で、豪快奔放。
文字サイズは、内容と理解度に応じて、あれこれひねくり回す。
派手な色味やハイライトを付け足すことも、しょっちゅうある。
どこかあやふやで、復習すべき発音には、リンクを挿入しておく。
作図を除けば、大概5分やそこらで完了する平易な操作なので、
ストレスを感じる余地もなく、四六時中ばんばんメールする。
余裕がない時は、本文は空白のまま、件名だけ入れて送る。
後日戻って、書き足せばよく、そんなに焦らなくてもよい。
<我が脳> が高揚しそうな趣向は、一切忌憚なく取り入れる。
【参照】 単語の覚え方
<我が脳> が上機嫌になる手応えは、市販本には大して望めないだろう。
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◆ いわば「 なんでもあり 」の自由と創造性が保障されている場。
最近の出来事であれば、生々しく記憶に刻まれやすい。
なぜか私生活もリンクしたりして、習得がより自然に。
あたかも時代と一体化するような、清々しい気分が最高じゃん。
自分主体の別世界を展開 でき、不本意な退職など、そこにない。
「語学」本来の活力がみなぎり、彩り鮮やかに生が輝く。
–
◆ 2009年11月から、10年以上かけて、こつこつ築いてきた。
ふとした思いつきや必要が生じる都度、気まま思いのまま、
次々に「ラベル」と「フィルタ」を付け足していく日々。
無数の試行錯誤を重ねたとはいえ、得手勝手にやりたい放題
だったので、割かし気軽な取り組みだった。
時が経つにつれて、作業はどんどん楽になっていった。
用を足した後、トイレットペーパーに手を伸ばす感覚。
生活にリズムがもたらされ、気持ちも上向き、毎日が楽しい。
ほどよい習慣は、心身バランスの大崩れを遠ざける。
同時に「紙」の利点は捨てがたく、紙の単語帳も適宜併用
し続けているが、今の主力は「Gmail」。
普段の「単語帳」に加え、弊サイトの材源の集積地としても
役立っているため、ご参考までに、ご案内できればと願う。
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「Gmail」で作る単語帳 は、
不定期連載として、続けてまいりたいと考えています。
引き継ぎ、よろしくお願い申し上げます。
◇ 「Gmail」で作る単語帳 連載
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★★★ 伝言板(Undeliverable Communication)★★★
2020年11月3日(火)
本稿にお問い合わせしてくださった「 かず 様 」へ。
本日、お預かりしましたメールアドレスに、
ご回答をお届けできませんでした。
> このメールアドレスは存在しません。
ご連絡用の貴メールアドレスをご確認いただき、
再度お知らせいただけますでしょうか。
==> “お問い合わせ“
お手数をおかけしますが、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
–
■ 詳細につきましては、こちらをご参照願います。
https://mickeyweb.info/undeliverable