プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

語彙採集

      2021/10/24

「 単語帳 」の一部  ( B5判、 100枚つづり )

◇  2009年11月より、「 単語帳 」の基幹は「 Gmail


◆  35年以上、日本語と英語の語彙・用例を集めている。

翻訳・通訳を生業にすることになるとは
つゆ思わなかった、学生時代からの習慣である。

動機は単純。

楽しかったから。

小さい頃から、言葉そのものが大好きだった。

言葉が大好き

 


知らない語彙や用法を集めるのがうれしい

トレカや切手のコレクションに似た喜びが伴う。

その成果物こそ、
弊サイト 「 プロ翻訳者の単語帳 」
の正体である。


言葉の響きにのぼせた。
イントネーションに酔った。
日英の語感や語調にしびれた。

使い手によって、発音が微妙に異なるのも面白い。
その人の個性がにじみ出て、私の想像をかき立てる。

苦手な相手ですら、微笑ましく感じたりする。

◆  先生や上司に対面で叱られている時でさえ、
せっせと収集していた。

お咎め内容よりも、目上の用いたユニークな
片言を集めることの方が大事だったのだ。

真剣にメモを取りつつ、実際に書いていたのは、
その場で採集した言葉。

例えば、日本人の女性上司に、

ぐずぐず しないで、ちゃっちゃか 実行しないと

とお小言をいただいている最中、私はノートに、
「 ちゃっちゃか 」と書きつけていた。

なんて滑稽で、軽やかな言い回しだろう

その語気が胸を打ち、叱咤の方はそっちのけ。

怒られているのに、非を悔いる心が雲散霧消。

収穫したての「 ちゃっちゃか 」に夢中になり、
ほくほくしていたのを思い出す。

面会後、嬉々として「 単語帳 」に登録したもんだ。

◆  物心つく前から、表現ばかりに気を取られていた模様。

会話内容は二の次。
ほとんどすべて上の空。
からきし聞いていない。

一貫してこんな調子だったので、
実にけしからぬ 子・生徒・学生・部下 であった。

生意気にも、今もそう変わらない。

会議中も語彙採集。

特に高官の表現は豊か。
乱獲しては、ほくそ笑む日々。

会議が終わると、真っ先に「 単語帳 」に格納する。

もう、うきうきわくわくして たまらない。

高揚した気分が冷める前に、
新たな学びを弊サイトにも反映してしまおう。

獲得した新語は、その日のうちにエントリー。

印象が薄らぐ前に処理したい。
知識の整理は、後回しでよい。

小学生時代、昆虫採集に熱中した毎夏。
長じては、語彙採集しに通勤する毎日。

仕事が楽しい。


◆  けんか中も語彙採集。

相手の国籍・人種や言語はさまざま。

お目玉や口論の際は、お互い興奮気味であるため、
記憶に残りやすい。

すったもんだ の場合、その場ではメモできない。

とりあえず 覚えておき、後で「 単語帳 」に加える習慣。

激しくなじられた時ほど、たやすく銘記してしまう。

すんなり長期記憶( long-term memory、 LTM )入りする感じ。

結果として、いざこざが大きいほど学習できた。

その際に得たご利益( 日英 )には、相当のものがある。

即座に覚えて、忘れない。

ののしってくれた此奴に感謝。

トラブルは悪いことのみではないと、
弊サイトで繰り返し述べているわけである。

 


格好をつけているのではない。

日英の語彙・用例採集を長年続けてきた感想として、
本気でこう考えている。

常用語は、無限に無償提供されている。

採集素材は、至る所に ある。

本や会話はもちろんのこと、映画、ラジオ、標識。

一般人が気軽に発した生の英語に触れられる穴場は、
YouTubeのコメントや商品レビュー( アマゾンなど )。

昔ながらの新聞・雑誌の読者欄は言うまでもない。

玉石混交とはいえ、手近な インプットの宝庫。

コメント回り 」と称して、こうして語彙採集するのが、
私の日課である。

見聞きした対象を、その都度、書き留めるだけ。

だから、ネタ集めに困らない。

なんでもかんでも「 先生 」と勝手に思っている。

「 単語帳 」がどんどん増えていく喜び。

これは遊び。 娯楽。 そして仕事。

幾星霜を重ね、今では 老化防止 兼ねて、
連日飽きることなく勤しんでいる。

毎日が楽しい。

◆  開始当初の1980年代は、インターネットもメールもなかった。

これまで作成した膨大なノート( 冒頭写真 )の管理に
悩んだ挙句、蔵書同様に「 単語帳 」も電子化している。

◇  現在は「 Gmail を活用している。

 【参照】  「 Gmail 」で作る単語帳

< 検索機能 > が優れているからである。

  • メール本文のみならず、
    添付ファイル( エクセル、ワードなど )の中身まで検索してくれる。

  • 過去データに追加でき、便利この上ない。
  • 仕入れた語彙や用法を、
    辞書アプリ 、 オンライン辞書キンドルなどの電子書籍
    から、Gmailに直送するのも簡単。
    ーーー
  • アプリ不要なウェブメールなので、他社メール
    ( yahoo や outlook など )にも同時送付( CC )
    しておけば、持続性を担保 できる。

自分宛に日々メールし、データ構築している

バックアップ も怠らない。


◆  人間の能力のうち、語彙力のピークはかなり遅いとされる。

次の通り、書き言葉、話し言葉とも、60歳代から70歳代まで
伸び続けるとの学説も発表されている。


[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require
many more years before they
peak in our 60s and 70s.

https://www.forbes.com/sites/daviddisalvo/2015/03/23/
new-study-shows-that-your-brains-powers-change-as-you
-age-some-peaking-in-your-70s/#7b448dc31ef8

2015年3月23日付

【 当該記事が根拠とする学術論文 】

Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.

・  https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/


とすれば、一生涯を傾けても、あまりある知的努力に他ならない。

長生きする意義と張り合いを、ここに見出すこともできるかもしれない。

◇  長期的なデータ管理とスペース問題、
さらに復習時の利便性を考えると、

「 単語帳 」は電子化しておくとよい。

「 自炊 」本と等しく、

「 電子化は将来への投資 」

と私は考える。

  電子化した蔵書と「 単語帳 」は、< 一生の資産 >
  場所をとらないため、処分不要で、死ぬまで一緒

かけがえのない 宝物。

自分の < 成長の軌跡 > である。

 

◆  だが、 完全なペーパーレスは現実的でない。

無理すれば、かえって非効率に陥るようだ。

3,000冊以上の蔵書を電子化 してみて、初めて気づいた。

 【参照】  < 蔵書の「 自炊 」記録 > 連載一覧

 

 

 

 

Sponsored Link




Jetpack

 - 英語, 英語学習法