日本語と英語の違い
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多くの日本人にとって、 英語習得が難しい原因
を詳しく考察した、 弊サイト記事をご案内いたします。
各種の専門書で裏打ちした上、 私自身の体験談を
ふんだんに取り入れた長文記事が中心となります。
主な原因を 「 受験英語の弊害 」 に帰する、 枝葉で
皮相浅薄な風潮を残念に思い、 深掘りしてみました。
次の8記事をご一読いただければ、 世上流布している
認識とのずれを感じ取っていただけるものと考えます。
話が脱線気味で、 必要以上に長くなっているため、 要点
を手短に把握したい方には、 まったくお勧めできません。
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2023年 12月1日 現在
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【 推定読了時間 】 90 ~ 120分 ( 8記事合計 )
文字数の多い順に付番 ( 1 → 8 )
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1. No need ( 約 73,000 字 )
弊サイト中、 最も精魂を注ぎ込んだ投稿です。
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■ 難しい語彙より、 基礎単語と句動詞が大事
→ 常日頃から英語を使っていれば、 自明の理
■ 中級学習者の勉強法 ( 単語力より多読・多聴 )
■ 中級以降で強まる要素は、 「 習うより慣れよ 」
■ 英語教育産業と 「 教材学習 」 がもたらすリスク
■ 知らぬ間に逸脱し、 あらぬ方向に突き進む努力
■ 原文そこのけの危ない潮流に流され、 教材まみれ
■ 「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違い
■ 中級者なら主導権を奪われずに、 自立・自律せよ
■ 初級と中級を隔てる分水嶺は、 市販教材からの自立
■ 教材も単語帳も自作すれば、 自信と喜びが湧く
■ 初級者を卒業したら、 教材中心から脱却すべし
■ 初級と違い、 中級以降は能動的に戦略を立てる
■ 痛ましい 「 万年受験生 」 を生む英語資格
■ 点数に執着し、 強迫的に受け続ける無間獄
■ TOEICの点数は、 現場のプロは重視しない
■ 見極める覚悟がないと、 教育産業の思う壺
■ 「 詐欺教材 」 大国の日本 ( 動画入り )
■ 「 詐欺師 」 だらけの情報発信者
■ 傲慢な思い違いで、 噴飯物の詐欺教材にはまる
■ 日本語に置き換えて、 英語教材の適否を見越す
■ インターネット普及前の一般的な英語学習法
■ 有名翻訳サイト5つの和訳比較 ( 図入り、 実名入り )
■ 自己満足の勉強に酔い、 使わずじまいの英語
■ 日英の文法に無知ゆえの 「 文法不要 」 教材
■ 原理を理解せずに暗唱するなら 「 九官鳥 」
■ 基礎文法なくして外語は書けず、 応用も利かず
■ 日英の舌・唇・歯・呼吸間の相互作用の違い
■ 発音の主力の生産現場 「 舌 」 に特に注目
■ 英語の先生を選ぶ際は 「 ベロ出し 」 に着目
■ 口周りの運動が大振りのお勧め YouTuber
■ 語学の基本は真似ゆえ、 幼児みたいに真似っこ
■ 文脈推理力と読解力が身につきがたい教材学習
■ 気に入った映画・書籍は執拗に反復・暗唱する
■ 万巻の教本を読破しても、 いつまでも使えない
■ 理論武装しても、 使わないと会得できない外語
■ 相性と力量に沿う英語に集中し、 実力を伸ばす
■ 中級者は苦手克服より、 急ピッチの進捗を優先
■ おびただしい勤勉な英語学習者が挫折する流れ
■ きつすぎず、 無理ないペースの方が結果は良好
■ 非現実的な 「 理想 」 は捨て、 ご機嫌に継続
■ しんどすぎる苦手分野は、 自信つくまで後回し
■ 完璧主義で挫折するよか、 棚上げまたは手放す
■ 中級の大人は、 得意分野をとっかかりにする
■ 得意分野の英語に集中し、 足場を踏み固める
■ 造詣が深い専門の牙城に直に切り込む方が楽
■ 学生向けの教材で、 げんなり意気阻喪する大人
■ 笑われたり、 差別を受けることも語学修行の一環
■ 笑われたり、 バカにされても、 気にしない
■ ふてぶてしく居直り、 不逞な決意で一人前に
■ 語学は異文化に立ち入るから傷つく機会も多い
■ 能力相応の 「 生の英語 」 に早めに切り替える
■ 得意分野の「 生の英語 」 をがんがん読んで聞く
■ 語学は 「 きりがない 」 ので、 踏ん切りつける
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2. Conclusive ( 約 49,000 字 )
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■ 英語苦手の根本原因は、 日常不使用&完全異質で習得困難
■ 他国の弾圧回避で独立を貫き、 母語剥奪なしの恩恵の代償
■ 母語は頼れる後ろ盾・自衛手段なので、 軽視しない
■ 世間一般の想像以上に、 母語は 「 思考の根幹 」
■ 本能的な母語は 「 思考の土台 」 で、 威力は甚大
■ 土台・根幹の母語が揺らぐと、 外語はたくましく伸びず
■ 母語の限界が外語の限界なので、 母語を育む体制を守る
■ 母語でできない抽象・概念の思考は、 外語でもできない
■ 言語化し状況説明できないと 「 供述弱者 」 になりうる
■ 母語の習い直しは生易しくないので、 早期発見が肝要
■ 母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨
■ バイリンガルのはずが、 実は 「 セミリンガル 」
■ 普段の談笑では見抜けない 「 セミリンガル 」
■ 抽象・概念の思考と表現が困難な 「 セミリンガル 」
■ 「 ペラペラ 」 ゆえ、 親も気づけぬ 「 セミリンガル 」
■ 国際ビジネスでも、 手堅い文書主義( 電子含む )
■ 日本語の4技能で最も難易度が高いのは 「 書く 」
■ 日本語が書けない帰国子女や日本語ペラペラ外国人
■ 日本語ペラペラでも、 ローマ字しか読めない外国人
■ 日本語ペラペラでも、 頭に日本語は詰まっていない
■ 和文をローマ字変換した読み上げ原稿は珍しくない
■ 日本語ペラペラでも、 note-taking は英語だらけ
■ 議事録は、 使用言語で作成しないと引用しがたい
■ 日本語ペラペラでも、 和文議事録は大抵作れない
■ 英語が堪能な日本人は、 英文議事録も大抵作れる
■ 「 バイリンガル 」 な 「 ユーチューバー 」 の実態
■ 通訳者を要した神田乃武・津田梅子・ジョン万次郎
■ 語学力の判定には、 「 4技能 」 を精査するべし
■ 作文・口述抜きの語学試験は望ましくない
■ 日英の真の運用能力は 「 書く 」 に表れやすい
■ インド・ヨーロッパ( 印欧 )語族系統図
■ 植民地化回避で、 外語習得の時機なし ( 地図入り )
■ 帝国主義を逃れ、 伝統を守り近代化を達成した日本
■ ヨーロッパの植民地主義を逃れられたのは5か国のみ
■ 「 自信 」 「 喜び 」 「 生きる力 」 を生む意思疎通
■ 何年頑張っても、 通じる水準に達しない教育は悲劇
■ 相手に通じることが言葉の主眼で、 動機・意欲を強化
■ 完全異質ゆえに、 実用に即したシンプル英語に徹する
■ 通じることを最優先に置く方が、 現実のニーズにかなう
■ ミス厳禁の試験と違い、 なりふり構わず意思伝達する
■ 「 通じない英語 」 → 期間限定の退屈な 「 お勉強 」に
■ 「 通じない英語 」 → いじけた日本人を大量発生させた
■ 「 通じない英語 」 → 屈辱で実行できず、 もったいない
■ 自力で初動対応できる英語力は、 国民の自信を引き上げる
■ 国民にトラウマと自信喪失をもたらした、 裏切り教育
■ 誰もが利用できる素材を国のお墨付きとして提供せよ
■ 無責任な邪論を垂れ流す、 現場知らずの学者と識者
■ 国民全般の外語教育は、 理想・正論ばかりでは失敗
■ 理想に執着し、 努力は空回り、 難路を引き寄せる
■ 理想追求ではなく 「 的確な落とし所 」 を検討する
■ 英語に対する「 考え方 」を抜本的に改めないと変化はない
■ 考え方・手法を改めれば、 「 通じる英語 」 は実現可能
■ 英語表現が正しいか否かではなく、 意向が伝わるか否か
■ 愚策に弄ばれた日本人、 英語と疎遠な生涯を送る定めに
■ 「 訪日客の手助け 」 に使用場面を絞った英語で効果測定
■ 「 通じる英語 」 → 広範な普及は国益と民間外交に有効
■ 「 通じる英語 」 → 国民が親しむことは将来への投資
■ 「 通じる英語 」 → 人助けに直結する勇気を生み出す
■ 「 通じる英語 」 → 日本人の「 生きる力 」につながる
■ 「 なんとか通じた 」 成功体験が、 心に活気を与える
■ 地元民によるサポートは、 双方に幸せと喜びをもたらす
■ 正確な英語を求めると、 親切心が萎え、 傍観者と化す
■ 「 日本人は英語が不得手 」 → 訪日客は織り込み済み
■ ペラペラ英語は期待されてないから、 片言でも支援する
■ 助けてもらった訪日客は 「 無礼な英語 」 でも怒らない
■ 困っている人は 「 品格 」 でなく、 有用な援助が欲しい
■ 正しい文法と作法は尊ぶべきだが、 実際の優先度は低め
■ 「 底上げ 」 目的なら、 文法よりも頻出フレーズを優先
■ 英文法だけ知っていても通じないから、 フレーズを優先
■ 英文法でなく、 頻出フレーズが 「 底上げ 」 の手掛かり
■ 過半数の国民が苦手な英文法は後回しで「 底上げ 」する
■ 日英の文法は全面的に違うため 「 底上げ 」 では後回し
■ 実人生では通じることが命綱であるから、 文法は後回し
■ 語順が違うため再構成を要し、 機械的に置き換えにくい
■ 苦境の救済は、 時代・世代を超えて継承される国際評価
■ 日本の生き残りと活性化を図り、 観光立国を目指す妙手
■ 外国人相手に片肌脱ぎながら、 英語力を試す小気味よさ
■ 必要最低限を伝達できるコミュニケーションが身を救う
■ プロの通訳者・翻訳者も流暢さ以上に、 伝達内容を重視
■ がらんどうな 「 ペラペラ 」 を見破れずに憧れる日本人
■ 世界トップ級で観光客を魅了する、 東京・大阪・京都
■ 「 海外移住 」 先としても、 大人気の日本 ( 地図入り )
■ 「 世界最強 」 を誇る日本のパスポート ( 図入り )
■ 安定した治安で安心安全な日本、 概して穏やかな日本人
■ 古き良き伝統と洗練された近代テクノロジーのギャップ
■ 自己完結的な語学は、 税金投入の公教育にそぐわない
■ 一般人の実人生からかけ離れた英語教育は効果なし
■ 際限ない語学は、 対象者に合わせて折り合いを決定
■ 外語教育の方針を一緒くたに論じるとおかしくなる
■ 仕事で英語を使うプロと目標は別ゆえ、 切り分ける
■ 英語教育を複雑化させた、 世間知らずの 「 有識者 」
■ 学才に恵まれ、 一般人の苦悩が分からない 「 有識者 」
■ 現実離れしたアドバイスは、 絶望と混迷を招き大迷惑
■ 日本の実情に疎い外国人の正論が、 国民の気概を削ぐ
■ 日本人の痛み・悔しさ・恥ずかしさに無神経な外国人
■ 「 日本語力 」なくして、 親身かつ有益な助言は無理
■ 一般人の頭ではないので、 再現性に乏しいアドバイス
■ 無報酬のアマチュアに、 プロの厳しさは有害で無用
■ 英語教育者が、 日本語の文法に詳しくないのは盲点
■ 抜群の頭脳でも、 心情を洞察できない評者は数多い
■ 実用が分からない学者主導で、 不首尾な成果が続く
■ 実務家らが主導し、 学者はレビュー担当で適材適所
3. Integrity ( 約 43,000 字 )
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■ 音節 ( シラブル ) の日英比較
■ 音節 ( シラブル ) 抜きの英語学習はあり得ない
■ 日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」
■ 母語が日本語だと、 英語習得のハードルは爆上がり
■ 「 言語系統が別次元 」 イメージしづらいことばかり
■ 「 カタカナ発音 」 の正体は、「 母音の呪縛 」
■ 日本語に取り込むには、 原則として 「 母音 」 必須
■ 「 子音 + 母音 」 が日本語音で、「 子音連続は不可 」
■ 日本語の「 ん 」 の発音は、 厳密には 「 6種類 」
■ 子音の連続だらけの英語の音は、 日本語音と大違い
■ 母音の連続だらけの日本語は、 英語ネイティブが苦手
■ 日本語の促音・撥音・長音・拗音も、 初学者には難関
■ 連音・同化・弾音などの「 音声変化 」で聞き取れない
■ 日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造の乖離
■ 日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
■ 日本語音は 114 個、 英語音は 2,100 個
■ 耳をそばだて、 舌の出し入れに集中する ( 図入り )
■ 英語学習の醍醐味は、 日本語にはない口周りの観察
■ 平板で均一な日本語話者には、 物珍しい舌運び
■ 相性の悪い日本語で英語を理解するのは限界あり
■ 翻訳に役立つ各種PDF資料のリンク紹介
■ 英語の不得手な日本人が過半を占める理由
■ 日本語は英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい
■ 表記揺れがつきまとう煩雑なローマ字表記
■ 英語ネイティブのローマ字発音の具体例
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4. Vocal about – ( 約 36,000 字 )
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■ 機械翻訳の 「 重大な誤訳 」 多数 ( 図入り、 実名入り )
■ 機械翻訳の不具合を招く主要因は、 日本語の
「 主語・目的語の欠落 」 「 助詞 」 「 語順 」
■ 「 助詞 」 がある日本語の 「 語順 」 は、 概ね自由自在
■ 共通点の多い 「 印欧語族 」 同士は、 機械翻訳しやすい
■ 日本人が混迷する動詞のような形容詞の例
■ 品詞を度外視して和訳し、 混乱を招く形容詞
■ 語彙運用の危険回避のため、 表音文字のカタカナ語を採用
■ AIの成果物は、 一見まともに見えがちだから、 末恐ろしい
■ 検証なき 「 AI依存 」 により、 「 思考の誘導 」 も可能に
■ 間違った情報を、 さも正確な情報として、 断言する危うさ
■ 「 知ったかぶり 」 「 でっち上げ 」 がまかり通るAIの回答
■ 人間であれば起こり得ない誤訳をすることもある生成型AI
■ 堂々と嘘をまき散らすが、 エラーとみなし、 規制は不要か
■ ” ChatGPT “ も、 情報操作・誘導・偽情報の拡散に悪用可能
■ 「 プリエディッティング 」 と 「 ポストエディット 」 は大切
■ 両言語に堪能でないと、 「 誤訳 」 の指摘は難しい
■ 素人の力量に依存しすぎる情報は、 無思慮に発信すべきでない
■ 社会経済的・能力面の差など、 受け手側の格差も考慮・配慮
■ 机上論に気づかぬ実務経験不足の学者・研究者
■ 和書 『 AI翻訳革命 』 ( 2022年刊 ) の評論
→ 誤訳の恐ろしさと語彙運用の機微を知らぬ 「 第一人者 」
→ 「 第一人者 」 が恬として暴論を吐く 「 トンデモ本 」
→ こんな乱暴な邪説を、 よくまあ商業出版したもんだ
5. Please be aware that – ( 約 31,000 字 )
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■ 日本語の形容詞と英語の形容詞の決定的な違い
■ 印欧語に比べ、 日本語の形容詞は強く自立している
■ 動詞と形容詞を混同し、 脱落する日本人学習者
■ 日本人の英語教師の圧倒的な強み
■ 外国人英語教師を増やしても、 抜本策になり得ない
■ 極めて基礎だが難解すぎる 「 be動詞 」 の学び方–
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6. Perceive ( 約 21,000 字 )
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■ 「 意訳 」 なしでは、日本語として通じがたい英単語
■ 受け手の反応と理解度に応じて言葉を選ぶことが重要
■ 把握できない対象に、 心を閉ざし反発する人は多い
■ 理解しかねる言葉を乱発し、 反発食らうと進まない
■ 相手に応じて切り口を変えないと、 時間不足に陥る
■ 理解度のばらつきとトラブルに即応する能力が必須
■ 「 医療通訳 」 のPDF資料のリンク紹介
■ 通訳者の現場と仕事の将来性 ( 図入り )
■ 常に話者が「 主 」、 通訳者は「 従 」である
■ 通訳者が臨機応変になり、 対処する必要性も生じる現場
■ 異文化理解・人間理解・人心掌握 のスキルが物を言う職
→ 通訳者・翻訳者は晩成型で、 長持ちする職業とされる
■ 日本初( ’79 )の電子辞書 「 IQ-3000 」( 写真入り )
■ 多人数対象の通訳は、 機械が代替できると考えにくい
■ 翻訳業界に新たに加わった 「 ポストエディット 」 の需要
■ 和書 『 知覚力を磨く 』 ( 2020年刊 ) の紹介
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7. To the extent possible ( 約 17,000 字 )
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■ 教本に依存したまま寿命が尽きる、 大勢の日本人学習者
■ 終始一貫、 教材尽くしで終わる、 背筋の凍る未来像
■ 教材や資格には「 中毒性 」があり「 向学心 」を刺激する
■ 教材ばかりやっていると 「 使える英語 」 から遠ざかる
■ 恣意的要素が排除された分野は、 確実に学びやすい
■ 世界一有名な英米法辞典で英語力を確認 ( 図入り )
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8. I have a question for you. ( 約 11,000 字 )
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■ 真っ当な外語学習には、 基本的な 「 文法学習 」 が不可欠
■ 「 文法学習 」 抜きの外語は、 「 聞く・話す 」 特化型
■ 母語と外語とでは、 習得過程が違うのが通常
■ 外語と違い、 母語は 「 人間の本能 」 として身につく
■ 基礎文法がいつしか無自覚で内面化できているのは、 母語ゆえ
■ 文法学習なく一定以上まで4技能を会得できるのは、 母語に限る
■ ネイティブ児童向け教材が、 日本人に効果的とは限らない
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◆ 以下、 ” no need ” より再掲。
真面目な日本人学習者にありがちなのは、 単語数を増やすほどに、
英語ができるようになると妄信し、 上級語の暗記に精を出す盲進。
–
( 中略 )
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◇ 語感の持つ重要性を知れば、闇雲に単語数を増やそうと思わない
–
なぜなら、 まともに使いきれない上級語を増やして悦に入るよりは、 皆
が使う基礎単語と 句動詞 ( phrasal verb ) を習得する方が、 実用に
即しており、 確実に通じるようだ、 と感知するから。
–
( 中略 )
–
日常語すら心許ないのに、
高難度の語に飛びついたところで、 まず使えない。
マニアックなものに手を出す前に、
誰もが使う単語と表現をきっちり固める。
日常会話さえできないのに、
ハイレベルの知識を詰め込んでいるのが日本人。
自ら使うに至らぬまま、
しゃかりきに習い理論武装を重ねる方が極めて多い。
会話なくして口を動かさない
「 英語の勉強 」 に満悦し、 時間を使い果たす。
–
◆ 以下、 「 自分の世界 」 が広がる英語 より再掲。
初級なら指導者の手引きに従うべきだが、
中級以降はもっと能動的になってよい。
–
他者のフィルターで、 お膳立てを整えてもらうのでなく、
切望する重要スキルを突き止め、 自ら狩りに行く心意気。
–
初級を卒業し、 基礎単語・基礎文法を修得した中級の大人なら、
つまらないテキストではなく、
–
読みたい内容に早く向かえ。
–
–
さもないと、
日本で英語を続ける限り、 終始一貫、 教材尽くしで終わる。
教材大国ゆえか、 教本に依存したまま寿命が尽きる、 背筋の凍る未来像。
英語教育産業の思う壺。
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正しい文法は尊ぶべきものだけれども、
日英の総合的な雲泥の差を加味すれば、
深入りしすぎる前に切り上げないと、
それだけで人生が終わってしまう。
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プロであれば、 好き嫌い抜きで、 強行突破する折が多々生じる。お金をいただいており、 正式に職責を負うためで、 言うを俟たない。
対して、 アマチュアの英語学習者の場合、 苦手でしんどい課題に、
あまり時間をかけすぎない方が、 好手ではないかと感じている。強行突破で金稼ぐプロ以上に、 不振に見舞われる危機に立たされる。
–( 中略 )
–非現実的な 「 理想 」 に執着するよりも、 ご機嫌に続ける方が、
最終的に勝ることは、 おびただしい学習者の挫折を見て学べる。最初から欲張らずに、 さして無理なく継続できるペースを保つ。
不得手分野は、 そこそこ自信がついてから、 戻ってくればよい。
一旦棚上げにし、 得意分野をきびきび歩む方が、 ぐんと伸びる。
手つかずでも、 影響がなさそうであれば、 後回しまたは手放す。
–” no need “ より
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–
目標が違うプロ・セミプロの基準は別で、 軌を一にするはずないのが常識。同じ野球でも、 「 プロ野球 」 と 「 高校野球 」 を同水準で論じない。
どちらも食うか食われるかの真剣勝負だが、 同じ土俵で向かい合わない。
あるいは、 草野球を楽しむアマチュア選手にプロ野球の厳しさは不相応。
並々ならぬ犠牲を伴うのがプロの道、 無報酬で立ち入るべき世界でない。
こと英語教育に限っては、 久しく混こぜにしてきた異常さに気づくべし。
–” conclusive “ より
–
◆ 以下、 ” integrity ” より再掲。
言語習慣上、 母音 が大好きな日本語ネイティブとは反対に、
「 子音 」 が得意な英語ネイティブは、
–
母音の連続 が不得手。
–
都営大江戸線
Toeioedosen–
大岡越前
Ookaechizen–
東欧を覆う
Tououwoou
–
私たちは、 難なく発音できるはず。
英語ネイティブは、 途方に暮れる。
初見では、 手のつけようがない。
でたらめに見えてしまい、 お手上げ。
促音も難関で、 初期段階では発音できない。
–
かって
あっさり
とびっきり
思いっきり
よっぽど
やっぱり
だいっきらい
–
長音・拗音・促音の識別も、 あらかた苦手。
–
おじさん – おじいさん
おばさん – おばあさん
びょういん – びよういん
( 病院 – 美容院 )
ようか – よっか
( 八日 – 四日 )
–
日本語初学者は、 聞き分けられない人がほとんど。
私の経験からは、 初学者で、 区別できた方は皆無。
ゼロです。
ー
絶対に同じ発音だと、 半ベソで食ってかかられたこともある。
何度聞いても、 違いがまったく分からないとおっしゃる。
日本人にとっての 「 L 」 「 R 」 同然。
日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造 は、 ひどくかけ離れている。–
( 中略 )
–
–◇ 日本語が母語だと、–
—どうしても––
–「 母音を添加 」して–
—発音してしまう––
–
「 カタカナ発音 」 の正体だ–
母音の呪縛
–
母語干渉の典型
–
日本語音の性質上、 必然の 言語習慣 ゆえに、
子音の連続だらけの英語のハードルは、 ひときわ高くなる。
日本語ネイティブならば、 当然の 成り行き。
–
–
◆ 音節構造の違い をおさらいすると、
英 → 「 子音の連続 」 が目立つ
日 → 「 子音 + 母音 」 が基調で、 「 子音の連続は不可 」
「 子音 」 の取り扱いが、真逆 に近い。
–
日本語の母音は 5 個 しかないのに対し、
英語の母音は、 一説によると 26 個 。
英語の母音は、 単母音・長母音・二重母音・三重母音
の4種類もあり、 その合計が26個。
「 ア 」は、 日本語の母音では、 [a] の1つだけ。
英語の母音では、 舌の位置や隣接点の違いにより、
[ʌ]、 [æ]、 [ɑ]、 [a]、 [ə] の5つ。
日本語の子音は 13 個、 英語の子音 24 個 。
濁音・半濁音・短音など込みで、 日本語音は 114 個、
英語音は 2,100 個 との学説もある。
※ 複数の異論あり
換言すれば、 英語の母音は、 日本語の5倍以上に
細分されている。
日本語の母音は 5 個 に仕切られているのに対し、
英語にはその5倍以上の母音( 26 個 )がある。
( 中略 )
厳密に述べると、 日本語 「 ん 」 には、 [N] の他にも、
5通りの発音がある。 ( 合計6種類、 複数の異論あり )
有声両唇鼻音 [m]
歯茎鼻音 [n]
有声軟口蓋鼻音 [ŋ]
有声硬口蓋鼻音 [ɲ]
鼻母音 [~] ← 上付きのティルデ ( tilde )
( 中略 )
わざわざ区別を教えてもらわなくても、 私たちは 「 ん 」 を発音できる。
日本語は、「 本能的に 」 習い覚えた 「 母語 」 ( 第一言語 ) だから。
一般的に、 母語と外語とでは、 習得過程が異なる。
( 中略 )
–
ネイティブの英語が聞き取れない主要因は、 発音などが
「 速すぎるから 」 と思い込んでいる日本人は極めて多い。
–
けれども、 決して 速度だけの 問題ではない。
–
これまで見てきた、 日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造
の恐るべき乖離から、 ご理解いただけるのではないだろうか。
日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」 と呼ばれる。
口を開いてものを言う 「 発話 」( utterance ) と、 出てくる
「 音声 」 の両方の構造が、 この上ない度合いで相違する。
日英の「 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 」 は極端に離れている。
口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない。
声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与。
それこそ口の中に手を突っ込み、 プロが矯正するくらいでないと。
従来の学校教育でカバーできるわけないことに、 すぐさま感づく。
英語の不得手な日本人が大多数を占める一因も、 すんなり知れる。
「 発音 」 だけで判断するのは、 とてつもなく危険で浅学すぎる。
根底からして異質な言語がお安く口から出るって、 結構なホラー話。
適切な訓練なくして、 現実的にはあり得ないことに気づきましょう。
( 中略 )
–
◇ 英独仏を含む、 大規模な印欧語族 ( インド・ヨーロッパ語族 ) を
母語とする学習者と異なり、 母語が日本語の私たちは、
手掛かり・足掛かり が全然つかめない。
–
文字表記・発音・音節・アクセント・語順 はほとんど重ならない。
舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 が大違いで、 発音時の口周りも異次元。
言語面にとどまらず、 物事の見方を左右する、 文化的な違いも天地。
だから、 「 異文化理解力 」 も身につけなければならない。
母語 = 日本語の宿命を担うと、
英語習得はやたらと難しくなる。
–
母語が 「 踏み台 」 になってくれないから。–
やること多すぎ。
–
母語に比べて、 「 言語系統が別次元 」 とは、 こういうこと。
母語に存在せず、 イメージしづらいことだらけだから、
どうあがいても理解できない。
( 中略 )
◆ 英語は 「 印欧語族 」 ( the Indo‐European languages )。
–
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–
【出典】 小学館 日本大百科全書 ( ニッポニカ ) より
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▲▲ 再掲終わり ▲▲
◆ 以下、 ” Conclusive ” より再掲。
大雑把に、印欧語族の英語とドイツ語を 「 兄弟 」 に例えると、
孤立言語で身元不明の日本語は、さながら 「 宇宙人 」。
–
「 兄弟 」と「 宇宙人 」を単純比較できるか
異質すぎるわ
–
Disparity between English and Japanese
–
印欧語族同士は 「 りんご – みかん 」 、
–
日英間は 「 りんご – くるま 」 みたいな差。
この雲壌の相違が、 英語習得の難易度の隔たり。
◆ 一方、 中国人には英語堪能な方が多いとの反論がある。
確かに、 中国語は日本語と同じく、 印欧語族に属さない。
–
しかし、 日英に比べれば、 文法と語順が似通っていることは検証済み。
中国語( Mandarin )を大学の第二外国語で学んだ際、 自ら実感した。
–
–
「 動詞 」 が出る前に詰まるから通じない–
日本語は語順が違うから、 機械的に置き換えにくい
→ 語順を入れ替えないと、 動詞までたどり着けない
–
–
『 ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30 』 pp. 8-11.板垣 政樹 (著)
秀和システム、 2016年刊
A5判、 248頁【 音声ダウンロード 無料 】
–
日本語の動詞は後半に来るから、 語順を全面的に再構成しないと通じない。
むごい試練で、 頭がしっちゃかめっちゃか、 その場で思考がフリーズする。
母語と英語の語順が似ていれば、 ぱかぱか代入するだけで伝わったりする。
–
–
◆ 日本語と英語の埋めがたい差異を踏まえると、 日本語で
英語をどこまでも理解しようとする 思惑そのものがよくない。日本語は、 英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい言語。
強引に結びつける熱意自体が、 激しいストレスを作り出す。
無理強いして、 嫌がる男女をくっつけようと奮闘するかのよう。
–「 相性悪いんだから、 やめとけ ! 」
–
先の 「 りんご – くるま 」 の共通点をあくせく探るようなもの。初級を卒業し、 基礎単語・基礎文法を修得した 中級者 ならば、
–
日本語で詳細に解説するような教材よりは、 ぜひ早め早めに、
–
力量相応の 「 生の英語 」 を中心に据える方が、
–
良好な結果を生む。
–
–
” no need “ より
–
◆ 以下、 ” I have a question for you. ” より再掲。
母語と外語とでは、 習得過程が異なるため、 特殊な環境・
才能に恵まれた人を除けば、 読み書きを含む文法を別途
学ばない限り、 外語としての「 4技能 」は身につかない。
文法学習なしで、4技能 ( 聞く ・ 読む ・ 書く ・ 話す )を万遍なく、
一定水準以上まで会得できるのは、特殊な環境・才能に恵まれた人
を除けば、「 母語に限る 」 と考えられている。
第一言語 ( 母語 ) は、 環境・知能などに問題がなければ、 自然
に習得できるよう 「 人間の本能 」 にプログラムされている。
普通に育った子が、 文法を勉強する前から、 母語となる現地語
を話せるようになる、 主な理由である。
基礎文法がいつしか無自覚で内面化できているのは、 母語ゆえ。
特殊な環境・才能に恵まれた人であっても、 厳密に検証すると、
彼らの一部は、 なんと 「 セミリンガル 」 だったりする。
–
【参照】 母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨
◆ 以下、 ” Vocal about – ” より再掲。
英文を構成するには、和文に明記されていない主語・目的語を、 AI が
どこからか拾ってこなければならないのだが、 その判断が不安定なのだ。
ない袖は振れないということで、やむを得ず、 直近の文章の主語・目的語
を引き継ぐケースが多い印象だが、 これが物の見事に大外れだったりする。
–
( 中略 )
–
おおよそ同じ言語から派生した同源の 「 インド・ヨーロッパ語族 」 同士は、
文法・構文・語彙に共通点が多く、 機械的に置き換えしやすい のに対し、
日英は言語・文化の基盤が異次元であるから、 「 精度9割 」 は無謀に近い。
◆ 以下、 ” Perceive ” より再掲。
時間管理を含めて、 通訳者が主導する機会も多々生じるのが現実。
言語の異なる話者では、 受け手の反応に即応しにくい のである。
( 中略 )
正直なところ、 おいそれと機械が応じられる任務とは思えない。
AI には、大勢の表情は察知できないし、 空気と気配も読めない。
行間に潜む実意を汲み、 ニュアンスに練り込むこともできない。
人間同士のコミュニケーションは、 あいまいさ・仕草・連想の連続。
意向を汲み取り、 文脈 の ギャップ を埋めないと時に誤解を招く。
Translation and interpretation skills have deceptive simplicity.
翻訳・通訳の技能は、 上辺はシンプルだが、 内実はそうでもない。
( 中略 )
日本語と英語ほど大差のある言語間であれば、
最高級に熟達した通訳者・翻訳者が担当したとしても、
常に一定のリスクが伴う ことは念頭に置いておきたい。
翻訳版を作成する際は、 考慮しなければならない要素である。
◆ 以下、 ” To the extent possible ” より再掲。
耳で聞くだけの
「 発音 」修行は、
もとより無謀
◆ 再び、 ” integrity ” より再掲。
–
口を動かさずに発音を学ぼうとするのは、 あたかも、
口から排便せんとして、 うんうん踏ん張るような痴態。
–
× お口で うんこ
たぶん 無理です。
–
( 中略 )
–
–
–
■ うえ っ ( 1音節 )
■ おえ っ ( 1音節 )
■ げ~ っ ( 1音節 )
–
–
1 音節 = 1 シラブル
英 語 「 息の音 」
日本語 「 声の音 」
日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います
–
( 中略 )
” wet ” には、 形容詞・名詞・自動詞・他動詞がある。
語源は、 古期英語 「 湿った 」 「 ぬれた 」 ( wǣt )。
【発音】 wét (1音節)
” wet ” は、 「 1音節 ( one syllable ) 」 の単語。
「 音節 」( syllable、シラブル )とは、 発音の最小単位。–
1音節だから、 腹の底から ゲロする 勢いで、 思いっきり、
ウエット
–
と吐き出し、 一息に発声する。
まさに、 ゲロ同然の響き。
『 志村けんはいかがでしょう 』 ( 1993~1995年 放映 ) のコント
「 ろくでなし 」 の名物 「 ウィッ ! 」 ( 1音節 ) に似通うリズム。
–
これは、 典型的な 「 1音節 ( one syllable ) 」 の発音。
私たち日本語話者でも、 割と簡単に発音できることが分かる。
–
大勢の観客が声を合わせ 「 ウィッ ! 」 と叫んでいたことからも明らか。
当時、 画面越しに見ていた私も、 大喜びで 「 ウィッ ! 」 とやっていた。
–
【 ウィッ 動画 】 ※ 全長 24秒
https://www.youtube.com/watch?v=UDaFmArGp4k
–
” wet ” は 「 ウェット ! 」
無声歯茎破裂音 [t] を伴い、 最後は舌端を上歯茎に接触させて軽く調音。
やや難易度は上がるが、 「 ウィッ ! 」 と似ており、 発音できるはず。
( 中略 )
–
◆ 日本語を話す場合、 舌・唇・歯・呼吸の相互作用は小さく、
顎も大きく動かない。
–
日本語母語話者が、 英語を習い覚えるために、 大切な行為は、
英語話者の口周りを
–
しげしげと注意深く観察する
–
対面なら、 非礼がないよう、
さりげなく、 ちらりちらり、 そっと、 うかがう。
–
対面でなければ、
画面越しに 口元を食い入るように じろじろ見つめ、
学び取る。
なによりも、
自分の口を動かす
–
–
その場で無理なら、 後で思い出しつつ真似する。–
–
唾液飛ばして舌を動かし、 幼児みたいに声を出して、
きゃっきゃっと真似っこ。
–
★ 語学の基本は「 真似 」 ★
––
ことさら、
–
ベロを注視
–
動きを観察
–
–
( 中略 )
日本語を話す者から見れば、 みじんも想像しかねる激動の場が展開されている。
失礼ながら、 うちのワンコの舌に負けず劣らず、 生き生き躍動していて感動よ。
–
日本人の皆様、 これぞ英語学習の醍醐味ですぞ !!
–
–
平板で均一なリズムの日本語が母語の私たちの口周りは、 こんな風に動かない。
普段は 舌運び を意識しないからこそ、 物珍しい眺めでびっくりするはず。
–
( 中略 )
耳をそばだてると同時に、 舌の出し入れ
に集中することが学習を促進させる。
聞き取れなくても、
–
口唇とベロに注目しよう。
–
ひたすら見ているだけでも、
日本語とは別次元の言葉であることが体感できる。
▲▲ 再掲終わり ▲▲
お勧めしたい YouTuber は、 ” No need ” で事細かに記した ( 図入り )。
※ 写真は後掲
語り口の特徴は、 句動詞( phrasal verb )の多用で、 ネイティブが
しきりに口にする割に、 学習者には馴染みのないフレーズが目立つ。
–
中級学習者なら既習の基本単語中心で、 難しい単語が出ない点も推し。–
ゴムのように伸縮自在の口唇から放たれる、 抑揚満載の口調がたまらん。
とりわけ、 有声 [b] [m]、 無声 [p] の子音で始まる単語を発音する口元。
–
破裂音 plosive /b/
鼻音 nasal /m/
破裂音 plosive /p/
–
3つとも 「 両唇音 」( bilabial ) で、 上唇と下唇が強めに接触。
両唇を勢いよく口中に巻き込み、 直後にぷっと一息で突き出す。
これほど分かりやすい動きを示す英語話者を私は見たことない。
口唇と舌の激しい動作にしびれ、 毎度うっとり見とれてしまう。
音声を消して、 口周りを凝視すると、 日本語にはない動きを容易に見て取れる。
外国人の仰々しい表情とジェスチャー ( 身振り ) に見慣れる上でも役立つ。
じろじろ見つめ、 オウム返しを繰り返し、 「 単語帳 」 を日々作成中。
相性のよさそうな発信者や番組を見つけて、
がっつり食らいついてやれ。
ご自分のお口
–
を 動かしましょう
–
ひと言に要約すると、 日本語と英語は、 語学的に
「 相性悪すぎ 」
言語間の距離が果てしなくて、 気が遠くなる道のり。
「 相性悪すぎ 」 なので、 むやみやたら猛烈に頭を使う。
◆ 英語に近い言語とは、 立ち位置が違う。
例えば、 「 オランダ人は英語がペラペラ 」。
語順も文法も、 英語に類似する印欧語の代表格が、 オランダ語。
出自が同じだから、 学習上の手掛かり・足掛かりはかなり多い。
初歩から洗いざらい手ほどきを受けなくても、 普段使っている母語との
共通点を見出し、 規則性を汲み取ることで、 ある程度は独力で体得可能。
Both languages share the same root.
「 オランダ人から学ぶ英語学習法 」
これに類した情報商材が堂々と売られている。
日本語母語話者の悩みを解決するには的外れ。
言語・文化が完全異質ゆえ、 逐一ねじり鉢巻きで勉強して学ぶ日本人。
◆ 「 英語は簡単 」 などと、 気安くほざく人間 ( 国籍不問 ) は、
日本語と英語の 「 全体像 」 をまるで理解していない勉強不足の不届き者、
または、 飛び抜けて俊逸な才覚の持ち主のいずれか。
–
–
日英の 「 4技能 」 を 厳密に試験 すれば判明する。
日本語と英語、 両方の 「 4技能 」 すべてが大事。
殊に、 産出能力 ( 書く・話す ) をしっかり検査。
言語の真の運用能力は、 「 書く 」 に表れやすい。
その場で 課題を出し、 実力を確認するとよい。
詐欺師かどうか、 すぐ分かる。
残念ながら、 詐欺師だらけ。
外語の場合、 基礎文法を知らないと、 まともに書けない。
「 4技能 」 のうち、 「 書く力 」 はごまかしにくい。
したがって、 日頃の学習量と取り組み姿勢を反映する。
今は機械翻訳 ( AI ) が身近にあり、 見抜きづらい。
日本語ペラペラの 英語教育系 YouTubers の一部に、 要注意。
参考にはなるものの、 学術的な裏付けに欠けた感覚的理解
に基づく生半可な知識をまき散らしている諸賢がのさばる。
–
ペラペラでも、 両言語をその場で書かせれば、 正体はバレる。
地味で地道な長期的研鑽を要するのが、 「 書く力 」。
さらなる裏話は、 ” conclusive ” に記した。
◆ 以下、 ” conclusive ” より再掲。
社外はもちろん、 社内会議でも録音禁止の状況は珍しくない。
私の現職でも、 秘密録音を禁ずる旨が明文化されている。
–
–
( 中略 )
–
–
そこで、 耳で聞き取り、 書き取る ( dictation ) 形式で記録する。
使用言語で筆記しないと、 ここ一番の時に引用 ( quote ) できず、
「 言った言わない 」 ( a he-said she-said situation ) を招く。
そのため、 その時の使用言語で書き留める能力がビジネスでは入用。
しかしながら、 和文の議事録 ( meeting minutes ) の作成業務は、
日本語 「 ペラペラ 」 な英語母語話者には依頼しかねるのが常例。
日本語を書く能力が足りないから。
「 ビジネス英語 」 に相応する、 ご本人の 「 ビジネス日本語 」
の運用能力を問われれば、 日本語母語話者としては即答に窮する。
既出の言葉を流用してみると、 「 まあまあ微妙 」。
私の率直な回答は、 「 聞く・話すの特化型、 だと思います 」。
事務系業務は根強い文書主義 ( 電子文書 含む ) であり、
読み書き能力なしで 「 堪能 」 とは評価できないと考える。
–
「 ビジネス日本語ができる 」 水準に達していないことは、 うちら
に求められる 「 ビジネス英語 」 の目安に突き合わせて推論できる。
読み書きできず 「 ビジネス英語ができる 」 では一笑される日本人。
こうした 「 ペラペラ 」 が非常に多い 実情を意識しておきたい。
そうすれば、 不勉強な 「 ペラペラ 」 には惑わされにくくなる。
音が極端に少ない日本語の 「 聞く 」 「 話す 」 の難易度は
そう高くない一方、 「 書く 」 「 読む 」 がとても難しい。
日本語の特徴 ( 初級・中級 ) である。
–
日本人の皆様、 「 ペラペラ 」 にだまされることなかれ。
–
がらんどうな 「 ペラペラ 」 を見破れず、 憧れる人が多すぎ。
–
–
( 中略 )
–
–
中級以上の英語に熟達している日本語母語話者の英文原稿は、
ほぼ例外なく原文の英語のままであり、 著しく対照的である。
こういう日本人は、 英語で話している時のメモは、 英語中心。
両言語で、 議事録や報告書を一通り作成する語学力を有する。
( 中略 )
通訳者も 「 ペラペラ 」 よりは、 伝達を重視するのが大原則。
プロであれば、 概ね 「 ペラペラ 」 であるが、 流暢なしゃべりが
狙いではなく、 話者の言わんとする趣意を残らず伝えるのが仕事。
「 ペラペラ 」 な響き以上に、 他言語に置き換えた中身が問われる。
誤解されやすい点であるが、 プロも流暢さ以上に伝達内容を尊重する。
なぜだか 「 ペラペラ 」 に憧れる日本人は多いが、 けったいな話だ。
日本人に巣くった、 この 「 ペラペラ 」 幻想が目を曇らせている。
まぎれもない現実の話、 がらんどうな 「 ペラペラ 」 は少なくない。
「 芸能人の英語力ランキング 」 が好例で、 日本育ちの某アイドルが、
俳優の 真田広之 ( 1960- ) より英語ができるなんてことないです。
※ この手の冗談めいた代物を、 本気で信じる人はセンスなさすぎ
英語で仕事するプロたちは、 流暢さに拘泥無用なほどの実力を具備する。
「 ペラペラ 」 なんかより、 実質的な重みのある技量がないと稼げない。
試験では測定しがたいから、 現場ではてんで注目されないのが英語資格。
コミュニケーションの原点に立ち戻ると、 内容重視なのは当然である。
コミュニケーションを文面上で通訳する、「 翻訳者 」 に似る仕事運び。
” vocal about – ” では、 AIの誤訳例をたんまり挙げて解き明かした。
一部再掲する。
–
–
一方、 多くの実務家は、 原文をもれなく反映した訳文作りに注力する。原文ありきの翻訳だから、 実務翻訳者は原文を重視し、 常に尊重する。
あえて序列すれば、 訳文のとうとうたる流麗さの優先順位は下がる。
まずは原文に忠実に訳すことに集中し、 訳文の円滑さは二の次となる。
出版翻訳で見かける 「 超訳 」 は、 最初から訳文の滑らかさを狙う手法。
原文尊重から脱却した 「 英意和訳 」 であり、 従来の翻訳からは外れる。
翻訳の原則は 「 原文尊重 」 なので、 逸脱を防ぐために照合は必須である。
すらすら読めるものの、 「 嘘まみれ 」 な機械和訳はいくつも上に提示した。
–
▲▲ 再掲終わり ▲▲
◆ 日本語があまり読めないということは、
日本の英語学習者向けに書かれた日本語の参考書を、
どれも精読できていないと推断できる。
日本人が取り組む教材を、 よく知らないということ。
英語を教わる側であるなら、 もしやと不安になる。–
そういう 日本語ペラペラYouTubers の背後には、
日本語の有名参考書が、 これ見よがしに飾ってあったりする。
「 ご自分でお読みになりましたか ? 」
それとなく尋ねてみたくなる。
もし読んでないなら、 画面に映さない方がよい気がする。
教える側として、 いくらなんでも恥ずかしい。
integrity の弱みをさらけ出す。
本格的な語学訓練においては、 華やかな局面はごく一部。
慎ましくしたたかな根気で、 へこたれずに粘り抜く営為。
文法を含む言語理論を修得するには、
文献を渉猟し、 閲読する必要がある。
その道のプロなら、 言うに及ばない習わし。
当人の日本語の読み書きについて意地汚く指摘したいのではない。
そうではなく、 外語習得の真の難しさを知るに至るほどには、
努力してこなかったことと、 その自覚が足りないことを述べたい。
日本語ペラペラと言っても、 満足に読み書きできないのであれば、
先述の日本語の難しさに、 真っ向から挑んでこなかったのだろう。
外語習得の困難を知覚する語学力に未達なのではと疑いたくなる。
英語の4技能を希求する私たちの、 あの血眼の奮励を思い起こせ。
毎晩の自習、 定期試験・受験・資格の対策、どれほど勉強したか。
地道な努力を積み上げて習熟した人は、 たやすく報われない骨身を
削る難路を這いつくばってきたから、 気安く 「 簡単 」 と言わない。
–
◆ これまで 「 英語は無理 」 と信じ込み、
自分には無縁と決め込んでいたのに、
めげずに学習を続けた結果、
少しずつ聞き取れたり、 読めたり、 話せるようになってくると、
この世を見る目が変わる
最初の50年間は、 どうやっても聞き取れなかったのに …
長年できなかったことが、 できるようになる驚き。
これはうれしい。
なんだか、 毎日が楽しい。
日本語オンリーの頃には、 夢想だにしなかった視界がぱっと広がる。
英語好きな人に幸せそうな人が多い理由のひとつで、 物事が多重に見える。
知性にあふれた弾みが日常に加わり、 生活の不調を遠ざけてくれる。
これぞ語学の魔力で、今まで知らなかった活力がみなぎり、 毎日が輝く。
英語話者の仲間入りに心が躍り、
不平不満にかまう隙が消える。
苦手で 「 相性悪すぎ 」 ゆえに、 分かってくる成長の喜びは、
非日常的な大きさに膨れ上がり、 並外れたインパクトを伴う。
◆ 再び、 ” Conclusive ” より再掲。
できるようになっていくうれしさは、半端ではない。
あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び。
ペットと違って、 英語の使い手は 15億人 もいる。
英語母語話者( 英語ネイティブ )は、 世界の全人口の 約 5%。
つまり、 世界の 95% の人にとって、 英語は母語ではない。
15億人の英語力は様々であることを体感できれば、 気が楽になる。
国内に友達はできなくても、 外国在住の同好の士にめぐり会えたりする。
相手の方が、 ブロークン だったりする。
ブロークン 同士でも、 心は共鳴し、 共通する話題で豊かに盛り上がる。
いつも見慣れている光景に、 新鮮な変化が訪れる。
心地が上向き、 心身の調子が向上する感触の楽しさ。
経験すれば分かる。
▲▲ 再掲終わり ▲▲
–
★ なんといっても、 一部の
–
言語能力のピークは
「 70歳代 」
にやってくる
高齢に至っても、 そうそう諦めなくて 大丈夫
–
人間の能力のうち、 最も長持ちする筆頭格が、 言語能力 だから。
‐
80歳代は、 ややピークを過ぎたばかり。
–
上述したように、 頭も耳も口も大いに使う。
「 口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない 」
「 声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与 」
–
ご自身の頭脳と身体の 「 新しい使い方 」 を獲得するチャンス。
「 単語 」 単位に限ると、 ネイティブレベルの発音まで到達可能。
きちんと訓練すれば、 大抵の日本人ができるようになる。
自分のベロや唇が、 こんなに動く日が来るなんて … !
我が唇から出てくる発音が信じられず、 ひとしお感無量。
うれしくてうれしくて、 英語音の独り言が日課となる。
ぶつぶつ我知らず独りごちて、 変人扱いされるが、 心は弾む。
–
–
さしあたり、
発音記号や音節を考えずに、 興味本位でじっと眺めてみる。
画面を戻して、 とことん観察 ( rewind and rewatch )。
必要に応じて、 コマ送りにする。
–
▼ TH
–
▼ F
–
▼ L
–▲ 焼肉しゃぶっているよう
–
日本語を話す時、 このようになりますか。
一瞬たりともないと思います。
なぜなら、 日本語の発音には不用な動きだからです。
–
” Joce’s YouTube “ より
–
–
Joce Bedard—カナダ人女性 ↑ 先述の推しの YouTuber
–
言い知れぬ自己発見の感慨に、 希望がよみがえり、 わくわく胸が躍る。
童心に帰り、 じろじろ見つめ、 きゃっきゃっと真似して学ぶ英語。
「 視覚 」 と 「 聴覚 」 を主軸に 五感 を発揮しまくり、 頭はフル回転。
日本語にない口周りの運動で、 大量に分泌された唾をはね散らす。
なんとなく若返ってきた自覚がするが、 実際にその通り ( 後掲 )。
「 新しい自分 」 に思いがけず出会えた熟年、 無上の愉快を味わう。
「 英語は無理 」 でなかったことを、 晩年に悟る。
言葉の世界は奥深く、 死ぬまでじっくり付き合える。
ご自分の 「 特性 」 によく合う学習法で学び続ければ、
ゆるやかな右肩上がりで、 着実に伸びていく。
方法さえ間違えなければ、 裏切らない努力となる。
25歳の頃はできなかったのに、 55歳でどうにかいけた …
昨日まで聞き取れなかった単語が、 今日は分かった !
全然珍しくないから、 褒めたくないわ。
一度聞き取れるようになった単語などは、 元気に学び続ける限り、
大概これからも聞き取れるから、 上げ調子の上り坂 ということ。
これが、 積み重ね型の学びの強みで、 晩熟の 「 語学 」 がそう。
後述の 「 結晶性知能 」 = crystallized intelligence と重なる。
–
反対は、
「 流動性知能 」 = fluid intelligence。
若さが有利になる早熟型の能力で、 「 丸暗記 」 が典型。
だから、 英語学習をお勧めする。
尻上がりなので、 気が滅入りにくく、 加齢が味方になる。
私自身、 若い頃よりすいすい仕事が進み、 愉快痛快。
頭の健康に有益と実証されているから、 老後こそ語学や。
遅咲き ( a late bloomer ) も悪くない。
★ 中級の大人であれば、
苦手分野には構わず
相性と力量に釣り合う、 得意分野の「 生の英語 」 に絞り、
–
日常にぶち込む
「 人生に残された時間 」 との兼ね合いを考慮すると、
苦手分野に近づかない勇気と決断は大切。
英語で稼ぐプロとは違う。
プロは 「 お金をもらう側 」。
予算も設備も人脈も桁違い。
実力と努力量も当然違う。
「 お金を払っている側 」 の中高年であれば、
暮らしが 「 楽しくなる 」 学習法がベター。
得意分野の英語を突破口にする。
手痛い挫折から逃れられ、 ご機嫌に続く。
–
得意な分野に集中して、 英語の柱を立て並べながら、 基盤を踏み固めていく。中級の大人は、 大好きな方面の英語をとっかかりにする方が、 楽に成長できる。
子どもと違い、 自分の素質に合う分野はどの辺か、 ある程度は目星がつくはず。
いかにも教科書的な進捗よりは、 得意分野から足場を固める方がスムーズに捗る。
外堀を埋めるのではなく、 造詣が深い専門の牙城に直に切り込む方が実は楽ちん。
英語力は不十分でも、 動機が盤石、 なぜだか話の流れは分かり、 継続しやすい。
英語から遠ざかる隠れた原因は、砂をかむ教材で、げんなりと意気阻喪するから。
何十年も生きてきた大人が、 学生向けの素材で勉強し続けるのは大儀でならんわ。
–” no need “ より
ぶち込む機会が平素になければ、 オンライン英会話などで作り出す。
※ 「 ネイティブキャンプ 」 と 「 レアジョブ 」 を推す
( 2023年12月 現在 )
趣味を含むライフスタイルを、 可能な範囲で2か国語環境に改造する。
「 英語でなんて言うんだ 」 と調べ、 好きな領域をバイリンガルに。
機会ゼロだと便便だらり身につかず、 英語はできるようにならない。
使い道を作り出し、 速やかに実行して、 一気に脳に焼き付ける。
こうすれば、 自律性・能動性を保ちながら、 ずんずん学習が進む。
どんどん使ってやれば、 新入りも喜び、 ちゃんと定着してくれる。
–
–
さながら、 何十年も本気で日本語を学び続けている外国人の
教材が 『 桃太郎 』 周辺に掛かり切りになる無粋さ。
長らく時間を費やす価値のある中身か、 今一度熟慮されたい。
大人を主力読者として想定していない筋なので、 飽きてくる。
自覚があれば移れるのに、 正しい道と信じ込んでいたりする。
ついに嫌気がさして、 やればやるほど英語嫌いになっていく。
うんざりして当たり前、 空回りする 情熱を思うと胸が痛む。
–
” no need “ より
–
しんどい蛍雪の勤めの延長で、 いつまでも
「 点取り勉強 」 を続ける 「 万年受験生 」 の
日本人学習者が多すぎる。
–
–
来る日も来る日も教材学習の果てに、 いつの間に 「 万年受験生 」。あたかも 「 勉強のための勉強 」 に堕し、 懐疑にとらわれ、 立ち往生。
「 こんなこと、 いつまでやってればいいのか … 」
学ぶ楽しみは、 とうに失われ、 どうしたいか定かでなく、 惰性に流れる。
心ならずも、 教材にまみれて溺れてしまった学習者は少なくない様相。
TOEIC などにこだわりすぎると、 この運命が待ち構えている。
点数が下がるのが怖くて、 強迫的に受け続けるしかない無間獄。
これはつらい。
みじめだわ。
こうなりたい ?
私の感覚では 「 目を覚ませ!」 とぶん殴りたいくらいの異常事態。
意気地なしなのか、 怠け者なのか、 バカなのか、 わけ分からない。
Life is way too short for such stupidity.
–
” no need “ より
–▲ 記事 内では、 有名翻訳サイト5つにおける、
上記英文の機械和訳を検証した ( 図入り、 実名入り )。【 結果 】 〇 2サイト × 3サイト
–
–
それほどまでに時間をかけてきたのに、
ミスして恥かくのが怖くて、
英語を使うことなく終わる。
もったいないので、 しまい込まずに、 使ってあげましょう。
–
笑われたり、 バカにされたり、 差別を受けることも語学修行の一環。
傷つくことを変に避けてしまうと、 身につけがたくなる気がする。
異質な対象を疎むのは、 人間の摂理 ( human nature ) と考える。
同類を好む人間の本能で、 縄張りにずかずか踏み込まれるのを嫌がる。
「 外人 」 という言葉を陰で使い続ける日本人は少なからず存在する。
( 中略 )
–
–
外語学習の本質は、 異文化に立ち入ることだから、 傷つく場面も多い。英学徒たる者、 皆が通る道だと覚悟すべし。
( 中略 )
50年以上、 もう散々な目に遭っているがなんのその、 まあ慣れます。
冷たくあしらわれる都度、「 はいはい、 また出たわ ♪ 」 と意に介さず。
何食わぬ顔でかわし、 てんで取り合わないので、 今は余裕です。
がつんと打ちのめされ、 打ちひしがれた涙の思い出は忘れない。
嫌な思いをした分、 びっくりするほど銘記しやすく、 効果抜群。
長期記憶 ( long-term memory ) に直行する、 段違いの力。
直接体験 ( firsthand ) なので、 忘れにくいに決まっている。
なんか癪に障るが、 おかげ様で長期記憶化して学び取れました。
死ぬほど 恥かかないと !!
–” no need “ より
–
◆ 再び、 ” Conclusive ” より再掲。
英語が必須ではない日本人全般であれば、 実用に即する方が妥当。
手掛かり・足掛かりになる取っ掛かりは、 文法ではなくフレーズ。
理想にとらわれると、 このまま空回りに満ちた難路が待ち構える。
愚策に弄ばれた日本人の大部分が、 英語と疎遠な生涯を送る定めに。
学校で英語が苦手だったからと切り捨てるのは、 心が受験生ゆえん。
考え方と手法を抜本的に改めればどうにかなるのに、 もったいない。
教育方針の策定は、 現場知らずの空疎な人材に任せてはいけない。
四角四面な 「 万年受験生 」 の偏狭な マインドセット は捨てる。
「 ミス厳禁 」 の心構えのまま、 外語を学ぼうとするのは愚か。
通じることを 優先する方が
実践的な ニーズ にかなう
フレーズとは異なり、 英文法だけ知っていても、 まず通じない。
「 底上げ 」 を目指すなら、 英文法は後回しにするしかない。
英文法がよく分からない国民が過半なので、「 後付け 」 が最適解。
過半数が未達成の難度では、 「 底上げ 」 にそぐわないからである。
( 中略 )
日英は、言語の性質が雪と墨
そもそも論として、 努力云々などの個別的な域にはない懸案である。
すとんと腑に落ちるには難度が高すぎで、 大多数には現実離れ。
万事に天と地の開きが見られるためで、 真に理解するのは至難の業。
根源的に相異なる実在であり、 永遠に交わらざる平行線をたどる。
この点を過小評価したのが、 日本の英語教育が犯した最大級の過ち。
現に 「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違いが圧倒的多数。
日本語とだいぶ違うため、 単語・文法・英文読解・リスニング・
日常会話・ビジネス会話など、 ばらばら分けて教わることになる。
英語の資格取得が、 上達に直結すると言い切れない点も悩ましい。
( 中略 )
品格がどうこう言う前に、 ひとまず意思伝達ができることが先決では。
国民全般の英語力の底上げなら、 シンプル表現こそ肝心 と信じます。
たとえぶしつけでも、 まったく通じないよりは、 自信がつきやすい。
3語前後の英語表現は、 義務教育を経た日本人の大多数が達成できる。
–
昔から現在に至るまで、 3語前後の英語力で海外の現場仕事に携わる
日本人監督者の方々は、 仰山いる。
込み入った時のみ通訳者を起用し、 普段は立派に任務をこなしている。
伝達を重んじ、 正しい文法に気を取られていない点は言うまでもない。
なんか不思議な気がするが、 共通点は英語以外の腕前とお人柄が達者。
コミュニケーションの奥義を究めた感で、 貴重な教えを学び取れる現象。
考え方と手法を改めれば、 必要最低限の意思疎通は日本人のあらかたが
できると私が確信するのは、 こういった実例を直に見聞してきたから。
◆ 再び、 「 自分の世界 」 が広がる英語 より再掲。
–
少し勇気を出して踏み出せば、 自宅に居ながらにして
たった独りで 異次元の世界にすっと触れ合える。
–
そんな時代が とっくに 到来している。
( 中略 )
語学は < 老化防止 >< 認知症予防 > に効果ありと検証済み。
これを実証する有力な学術論文( 英文 )は次の通り。–
2010年発表。
要旨は、
「 バイリンガルはアルツハイマー病を発症しにくい 」
–
–
Craik & Freedman (2010).
Delaying the onset of Alzheimer disease
Bilingualism as a form of cognitive reserve.
Neurology. 2010 Nov 9; 75(19): 1726-1729.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/
–
【PDF】
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/pdf/8193.pdf
※ PDF 全4頁、 855KB
◆ 加えて、 人間の能力のうち、 語彙力のピークは遅め。
書き言葉、 話し言葉とも、 60歳代から70歳代まで伸び続ける
との学説が提示されている。
–
–
–
[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require many more years before they
peak in our 60s and 70s.
–
2015年3月23日付
–【 当該記事が根拠とする学術論文 】
Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.・ https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/
–
とすれば、 一生涯を傾けても、 あまりある知的努力に他ならない。
長生きする意義と張り合いを、
「 頭の体操 」
「 舌の運動 」
「 発声練習 」
「 ボケ防止 」
–
▲▲ 再掲終わり ▲▲
【参考】 上掲の学術論文が典拠の YouTube 動画 3本
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–
【老化しない人の特徴】
40代50代が老けて行く原因と老けないための習慣とは
–
https://www.youtube.com/watch?v=VSLzWFbc7uU
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2022年4月5日
–
うわさのゆっくり解説 【 18時30更新 】
–
※ 全長 19分19秒
–
–
【ベストセラー】 「 80歳でも脳が老化しない人がやっていること 」
を世界一わかりやすく要約してみた
–
https://www.youtube.com/watch?v=TGFtLdsj5Ig
–
2022年9月29日
–
本要約チャンネル 【 毎日19時更新 】
–
※ 全長 40分7秒
–
–
STOP脳の老化! 脳を10分で活性化する10の方法
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https://www.youtube.com/watch?v=gvb7v91JXSI
–
2022年5月2日
–
ゆっくりは健康になりたい。
–
※ 全長 17分30秒
( 敬称略 )
このくらい気軽に構える方が、 無理なく続いたりする。
–
インターネット時代、
低コストの学習手段は、 無限に入手可能。
–
自宅に居ながらにして、 低コストで達成できる時代は既に到来している。英語圏の情報にアクセスしやすくなり、 喜びと楽しみの対象が地球規模
まで広がるため、 人生が彩り鮮やかに充実し、 この世を見る目が変わる。見慣れた日常の光景が、 じわじわ変化していく驚きと快感はたまらない。
日々使う言い回しに、 英語由来の多い事実に気づけば、 母語を意識する。
・ 異常に多い擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia )
・ 極端に少ない音が生む、 数多の 「 同音異義語 」
一説によると( 諸説ある )、
– 日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
– 日本語の子音は 13 個、 英語の子音は 24 個
– 濁音・半濁音・短音など込みで、
– 日本語音 114 個、 英語音 2,100 個・ 多彩多様な助詞により、 自由自在に近い語順
・ 3割超は外来語
・ 複雑な敬語
・ 表音文字・表意文字の併用 ( 英語は表音文字のみ )
・ 世界に誇れる3重表記 ( ひらがな、かたかな、漢字 )
・ 芸術的に繊細を極める我が言語
–
–
これほどユニークで、 高難度の言葉を操れるのは、 なかなかすごくない ?どこか邪険に取り扱っていた母語の偉大さに感づき、 見直す瞬間が訪れる。
見えていなかった日本語の裏面の姿が、 急に浮かび上がってくる不思議。
–
–「 英文法の参考書 」 より
飽きる暇なく、 一生取り組めるのが英語。
日本人全般にとって、 これほど頭を使う趣味は、
ちょっと見当たらない。
先ほど述べた、
「 あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び 」
とは大げさではない。
見方によっては失敬な物言いだが、
愛するワンコやニャンコなどと戯れる時の
あのなんとも言えない忘我の境地に似る。
うちらの言語・文化とあまりに違うため、
見知らぬ不思議な世界に入り込む感覚。
逆に、
日本語を学んだり、 観光で来日したりする英語話者も、
こうした気分に包まれる模様。
要は、 双方にとって異次元。
日本語母語話者にとって、 極度にかけ離れた言語なので、
できるようになってくると、 それくらいの感激が湧き出る。
母語が印欧語なら、 おそらく体験できない大興奮
大抵の 印欧語族 の人は、 ここまで高い語学ハードルを見たことない。
–
状況が違いすぎて、 この苦労を思い描くことは、
彼らには不可能に近い。
プロの通訳者・翻訳者として、 しょっちゅう感じ入る意識のギャップ。
彼らには把握しきれぬ事案と知悉し、 余計な説明などいたしませんわ。
日本人が耐える苦しい気持ちを安易に推量するのは、 軽佻浮薄な態度。
中途半端な見識で半可通を振り回されると、 かえって面倒くさくなる。
「 知らないくせに生意気こくな 」 と反感が募るから黙ることにしている。
–
–
◆ 表意文字を持たず、 表音文字みどろの英語母語話者には、
” chimpo ” と ” tinpo ” がともに 「 ちんぽ 」 を示すこと
は到底納得できない感。
–普通名詞なのにスペルを異にし、 等しく 「 ちんぽ 」 を
表すなんて、 概念そのものが一向に不可解な様子である。
表意文字を何一つ知らないため、 とんと話が通じない。
–
◆ 外国人の 「 私の名前を漢字で書いて 」 という突飛で難儀な依頼。
決して珍しくないリクエストだが、 表意文字を知らないがゆえである。
ある時、 たっての頼みに吉相の漢字を当てて差し上げたところ、 後日、
そのキラキラネームが彩る手首を得意げに見せつけられ、 ほとほと困惑。
まさかと目をむくしかなかったが、 言語・文化の開きを如実に物語る。
通訳者・翻訳者でなくとも、 こうした依頼に出くわすことはあるかも。
彫り物はまずい、 現在は必死に説得するか、 お断りして逃げ切る流儀。
–
◆ ” chimpo ” と ” tinpo “、 発音だって違ってくる。
英語に素直に発すると、 両方2音節で、 前半に強勢。
–( 中略 )
–
–
時に誤訳とミススペルを疑われるため、 翻訳者にとって、日本語のローマ字変換は面倒事が頻発し、 手間がかかる。
–
–
” What’s the use of – ? “ より
–
どんなに努力しても英語ができるようにならない、 私たちの 「 痛み 」。
胸底から噴き上がる、 猛烈な 悔しさ と 恥ずかしさ と 屈辱 よ。
「 あんなに、頑張ったのに … 」
「 あの努力はなんだったんだ … 」
「 ずっと勉強してきてるのに、 ろくに通じないって … 」
日本人がなめ尽くしてきた大変さは計り知れない。
真面目に頑張っても通じないのだから、 つまらない。
喜びが伴わず、 期間限定の 「 お勉強 」 で終わる。
結局、 英語が苦手なまま、 ぽっきり心が折れてしまう。
日本人の大勢に見られる、 哀しい現象である。
多年に及ぶ、 汗と涙の刻苦勉励が、 あたら台無しに。
大いなる損失で、 非常にもったいなく、 残念無念でたまらない。
いじけた日本人を大量発生させたのが、 「 通じない英語 」 教育。
「 教育 」 の趣旨に反し、 国民に自信喪失とトラウマをもたらした。
ひどい教育。
–
上述の通り、 「 be動詞 」 は 「 極めて基礎に位置する 」 英語の必須知識。
議論の余地はないが、 実は「 be動詞 」 を抜いても、 おおよそ趣旨は伝わる。
その証拠のひとつとして、 記事見出し ( headlines )・ 看板 ・ 掲示板 ・
格言 ・ 慣用句 ・ 常套句では、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を略すのが一般的。視認性を重視する指示・注意喚起と等しく、 簡潔明快を旨とするため、 英文法
の基本から逸脱する表記が少なくなく、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 なしが普通。プロの手による文言とはいえ、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を省略
して世間一般に公開され、 必要十分な情報伝達ができている。–
◇ 「 見出し 」 英語の解説は、 こちらが秀逸 ↓
英語ニュースの読み方 ( 見出し編 ) RNN時事英語
–「 be動詞 」 がないと絶対通じない、 と神経質になりすぎないことだ。
大意は伝わるから、 学習者は英語の間違いをそんなに恐れないでよい。
日本人はむしろ、 英語を使わずじまいになる損失に、 神経質になるべき。
これこそ深刻な事態、 人生を費やし骨折り損のくたびれもうけに終わる。
–
–
” Please be aware that – “ より
◆ 試験対策 ( 受験・資格 ) ではなく、
日本国民全般の英語力の 「 底上げ 」 が目標ならば、
■ 目指すべきは、 通じる英語
■ 拙くても、 趣旨が伝わる基本的な英語力が大事
–
時間的・能力的に余裕がない場合、 手つかずで終わるべきは英文法。
–
「 通じない英語 」の 悲しい失望
で終わるよりは、 ずっとましで、
日本国民の自信と幸せにつながる
–
–
■ 「 手法 」 を改める :
文法よりは 「 頻出フレーズ 」 を先に置く
–
■ 「 考え方 」 を改める :
「 正しいか 」 ではなく、 意向が伝わるか
–
■ 理由 :
日英は言語・文化が完全異質なので、 やること多すぎて習得困難。
万事が天地、 深い理解は大抵なし得ず、 勘違いと自信喪失を招く。
正確な英語を厳格に求めると、 行動力が萎え、 傍観者になりがち。
通じること を最優先し、 文法は後回しの方が実用的で結果良好。
” conclusive “ より
–
–
自力で初動対応できる英語力は、 日本人の自信をぐっと引き上げる。
やり方を間違えなければ、 日本人の大半が狙えるゴールである。
具体例・実例は、 ” conclusive ” ( 地図入り ) にきめ細かくご紹介した。
◆ 人生の前半で、 英語ができなかったならば、
なおさら、 感極まって魂に深々と染み入る。
あの時、 諦めないでよかった …
言語習得の決め手は、持続性。
「 3時のおやつ 」 みたいに、
学習習慣を 挟み込んでいくとよい。
–
日本人にとって、 ほんと厄介だけれども、
–
晩成型の上達が期待できる。
もっと気楽にいこう。
疲れたら、 休止してよい。
誰も強制していない。
休んでいても、 英語は逃げない。
ずっとずっと、 待っててくれる。
何十回でも、 戻ってくればよい。
世界の 95% の人にとって、 英語は母語でないのに、
15億人 が使うから、 なにかと便利で心強い。
だからこそ、 世界中の人々が英語を学んでいる。
もし ご興味があれば、
何歳であっても、 英語に接してみることをお勧めしたい。
きっと 暮らしに 励みが出ます。
公開日:
最終更新日:2023/12/01