プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

日本語と英語の違い


多くの日本人にとって、 英語習得が難しい原因
を詳しく考察した、 弊サイト記事をご案内いたします。

各種の専門書で裏打ちした上、 私自身の体験談を
ふんだんに取り入れた長文記事が中心となります。

主な原因を 「 受験英語の弊害 」 に帰する、 枝葉で
皮相浅薄な風潮を残念に思い、 深掘りしてみました。

次の8記事をご一読いただければ、 世上流布している
認識とのずれを感じ取っていただけるものと考えます。

話が脱線気味で、 必要以上に長くなっているため、 要点
を手短に把握したい方には、 まったくお勧めできません。


2022年 9月28日 現在

【 推定読了時間 】  70 ~ 100分  ( 8記事合計 )

文字数の多い順に付番 ( 1 → 8 )


1.  No need  ( 約 47,000 字 )

弊サイト中、 最も精魂を注ぎ込んだ投稿です。

■  中級学習者の勉強法 ( 単語力より多読・多聴 )

■  英語教育産業と 「 教材学習 」 がもたらすリスク
■  難しい語彙より、 基礎単語を駆使する実力が大事
■  知らぬ間に逸脱し、 あらぬ方向に突き進む努力
■  原文そこのけの危ない潮流に流され、 教材まみれ
■  中級者なら主導権を奪われずに、 自立・自律せよ
■  初級者を卒業したら、 教材中心から脱却すべし
■  痛ましい 「 万年受験生 」 を生む英語資格
■  
見極める覚悟がないと、 教育産業の思う壺
■  「 詐欺教材 」 大国の日本 ( 動画入り )
■  「 詐欺師 」 だらけの情報発信者
■  傲慢な思い違いで、 噴飯物の詐欺教材にはまる
■  日本語に置き換えて、 英語教材の適否を見越す
■  自己満足の勉強に酔い、 使わずじまいの英語
■  日英の文法に無知ゆえの 「 文法不要 」  教材
■  日英の舌・唇・歯・呼吸間の相互作用の違い
■  英語の先生を選ぶ際は 「 ベロ出し 」 に着目
■  文脈推理力と読解力が身につきがたい教材学習
■  万巻の教本を読破しても、 いつまでも使えない
■  理論武装しても、 使わないと会得できない外語
■  能力相応の 「 生の英語」 に早めに切り替える
■  語学は 「 きりがない 」 ので、 踏ん切りつける

2.  Integrity  ( 約 33,000 字 )

■  音節 ( シラブル ) の日英比較
■  音節 ( シラブル ) 抜きの英語学習はありえない
■  母語が日本語だと、 英語習得のハードルは爆上がり
■ 「 言語系統が別次元 」 イメージしずらいことだらけ
■ 「 カタカナ発音 」 の正体は、「 母音の呪縛 」
■  日本語に取り込むには、 原則として 「 母音 」 必須

■ 「 子音 + 母音 」 が日本語音で、「 子音連続は不可 」
■  子音の連続だらけの英語の音は、 日本語音と大違い
■  連音・同化・弾音などの「
音声変化 」で聞き取れない
■  日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造の乖離
■  日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」
■  日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
■  日本語音は 114 個、 英語音は 2,100 個

■  相性の悪い日本語で英語を理解するのは限界あり

■  英語の不得手な日本人が過半を占める理由
■  日本語は英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい
■  英語ネイティブのローマ字発音の具体例

3.  Conclusive  ( 約 24,000 字 )

■  母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨
■  世間一般の想像以上に、 母語は、思考の根幹 をなす
■  本能的な母語は 「 思考の土台 」 で、 影響力は甚大
■  国際ビジネスでも、 手堅い文書主義( 電子含む )

■  日本語の4技能で最も難易度が高いのは 「 書く 」
■  日本語が書けない帰国子女や日本語ペラペラ外国人
■  日本語ペラペラでも、 ローマ字しか読めない外国人
■  和文をローマ字変換した読み上げ原稿は珍しくない
■  「 バイリンガル 」 な 「 ユーチューバー 」 の実態
■  通訳者を要した神田乃武・津田梅子・ジョン万次郎
■  語学力の判定には、 「 4技能 」 を精査するべし

■  インド・ヨーロッパ( 印欧 )語族系統図
■  植民地化回避で、 外語習得の時機なし ( 地図入り )

■  帝国主義を逃れ、 伝統を守り近代化を達成した日本
■  ヨーロッパの植民地主義を逃れられたのは5か国のみ
■  「 自信 」 「 喜び 」 「 生きる力 」 を生む意思疎通
■  何年頑張っても、 通じるレベルに達しない教育は悲劇
■  まず相手に通じることこそ、 言葉と語学の主眼
■  通じないから、 期間限定のつまらぬ 「 お勉強 」 に終始
■ 
いじけた日本人を大量発生させた、 通じない英語教育
■  国民に
トラウマと自信喪失をもたらした、 裏切り教育
■  誰もが利用できる素材を国のお墨付きとして提供する
■  無責任な邪論を垂れ流す、 現場知らずの学者・教育者
■  実用が分からない学者主導で、 不首尾な成果が続く

4.  Please be aware that –  ( 約 23,000 字 )

■  日本語の形容詞と英語の形容詞の決定的な違い
■  印欧語に比べ、 日本語の形容詞は強く自立している
■  動詞と形容詞を混同し、 脱落する日本人学習者
■  日本人の英語教師の圧倒的な強み

■  外国人英語教師を増やしても、 抜本策になりえない
■  極めて基礎だが難解すぎる 「 be動詞 」 の学び方

5.  Vocal about –  ( 約 17,000 字 )

■  日本人が混迷する動詞のような形容詞の例
■  品詞を度外視して和訳し、 混乱を招く形容詞
■  機械翻訳で多発する問題点と具体例
■  機械翻訳の不具合を招く要因は、 日本語の
「 主語・目的語の欠落 」 「 助詞 」 「 語順 」

6.  Perceive  ( 約 16,000 字 )

■  「 意訳 」 なしでは、日本語として通じがたい英単語
■  受け手の反応と理解度に応じて言葉を選ぶことが重要
■  理解しかねる言葉を乱発し、 反発食らうと進まない
■ 
相手に応じて切り口を変えないと、 時間不足に陥る
■  通訳者の現場と仕事の将来性 ( 図入り )

7.  To the extent possible  ( 約 15,000 字 )

■  教本に依存したまま寿命が尽きる、 大勢の日本人学習者
■  教材や資格には「 中毒性 」があり「 向学心 」を刺激する
■  教材ばかりやっていると 「 使える英語 」 から遠ざかる
■  恣意的要素が排除された分野は、
確実に学びやすい
■  世界一有名な英米法辞典で英語力を確認 ( 図入り )

8.   I have a question for you.  ( 約 7,000 字 )

■  真っ当な外国語学習には 「 文法学習 」 が不可欠
■  「 文法学習 」 抜きの外語は、 「 聞く・話す 」 特化型 

■  母語と外語とでは、 習得過程が違う
■  外語と違い、 母語は 「 人間の本能 」 として身につく
■  ネイティブ児童向け教材が、 日本人に効果的とは限らない


◆  以下、 ” integrity ”  より再掲。

ネイティブの英語が聞き取れない主要因は、 発音などが

「  速すぎるから  」 と思い込んでいる日本人は極めて多い。

けれども、 決して   速度だけの 問題ではない

これまで見てきた、  日英の音言語習慣音節構造  

の恐るべき乖離から、 ご理解いただけるのではないだろうか。

日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」 と呼ばれる。

口を開いてものを言う 「 発話 」( utterance ) と、 出てくる
音声 」 の両方の構造が、 この上ない度合いで相違する。

日英の「 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 」 は極端に離れている。

口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない。

声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与。

 

( 中略 )

  ◇  英独仏を含む、 大規模な印欧語族 ( インド・ヨーロッパ語族 ) を
母語とする学習者と異なり、  母語が日本語の私たちは、

  手掛かり・足掛かり が全然つかめない

文字表記発音・音節・アクセント・語順  はほとんど重ならない。

舌・唇・歯・呼吸間の相互作用  が大違いで、 発音時の口周りも異次元。

言語面にとどまらず、 物事の見方を左右する、 文化的な違いも天地。

だから、 「 異文化理解力 」  も身につけなければならない。

 

  母語 = 日本語の宿命を担うと、

  英語習得はやたらと難しくなる。


  母語が 「 踏み台 」 になってくれないから

 

やること多すぎ

 


母語に比べて、 「 言語系統が別次元 」 とは、 こういうこと。

母語に存在せず、 イメージしずらいことだらけだから、
どうあがいても理解できない。

 

( 中略 )

 

◆  英語は 「 印欧語族 」 ( the Indo‐European languages )。

インド・ヨーロッパ語族系統図


画像の拡大

【出典】  小学館 日本大百科全書 ( ニッポニカ ) より


▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

◆  以下、 ” To the extent possible ”  より再掲。

 

耳で聞くだけの
「 発音 」修行は、
もとより無謀 


口から排便するようなもの。

×  お口で うんこ

 

日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います

  英   語 「 息の音 」
  日本語 「 声の音 」

ご自分のお口


を 動かしましょう


▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

 

ひと言に要約すると、 日本語と英語は、 語学的に

 

「 相性すぎ 」

 

 「 相性悪すぎ 」 なので、 猛烈に頭を使う。

飽きる暇なく、 一生取り組める学習なのも確かだろう。

 

  なんといっても、 一部の

言語能力のピークは

「 70歳代 」

にやってくる

 


◆  以下、 「 自分の世界 」が広がる英語  より再掲。

 

語学は < 老化防止 >< 認知症予防 > に効果ありと検証済み。

これを実証する有力な学術論文( 英文 )は次の通り。

2010年発表。

要旨は、

バイリンガルはアルツハイマー病を発症しにくい

Craik & Freedman (2010).
Delaying the onset of Alzheimer disease
Bilingualism as a form of cognitive reserve.
Neurology. 2010 Nov 9; 75(19): 1726-1729.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/

【PDF】
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/pdf/8193.pdf
※  PDF 全4頁、 855KB


◆  加えて、 人間の能力のうち、 語彙力のピークは遅め。

書き言葉、 話し言葉とも、 60歳代から70歳代まで伸び続ける
との学説が提示されている。



[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require
many more years before they
peak in our 60s and 70s.

https://www.forbes.com/sites/daviddisalvo/2015/03/23/
new-study-shows-that-your-brains-powers-change-as-you
-age-some-peaking-in-your-70s/#7b448dc31ef8

2015年3月23日付

【 当該記事が根拠とする学術論文 】

Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.

・  https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/


すれば、 一生涯傾けても、 あまりある知的努力他ならない

長生きする意義と張り合いを、 ここに見出すこともできるかもしれない。

「 頭の体操 」 「 舌の運動 」 「 発声練習 」 「 ボケ防止 」
   くらい気軽に構える方が、  無理なく続いたりする。

 

 

 

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公開日:
最終更新日:2022/09/28