日本語と英語の違い
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多くの日本人にとって、 英語習得が難しい原因
を詳しく考察した、 弊サイト記事をご案内いたします。
各種の専門書で裏打ちした上、 私自身の体験談を
ふんだんに取り入れた長文記事が中心となります。
主な原因を 「 受験英語の弊害 」 に帰する、 枝葉で
皮相浅薄な風潮を残念に思い、 深掘りしてみました。
次の8記事をご一読いただければ、 世上流布している
認識とのずれを感じ取っていただけるものと考えます。
話が脱線気味で、 必要以上に長くなっているため、 要点
を手短に把握したい方には、 まったくお勧めできません。
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2023年 6月6日 現在
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【 推定読了時間 】 90 ~ 120分 ( 8記事合計 )
文字数の多い順に付番 ( 1 → 8 )
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1. No need ( 約 65,000 字 )
弊サイト中、 最も精魂を注ぎ込んだ投稿です。
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■ 難しい語彙より、 基礎単語と句動詞が大事
→ 常日頃から英語を使っていれば、 自明の理
■ 中級学習者の勉強法 ( 単語力より多読・多聴 )
■ 中級以降で強まる要素は、 「 習うより慣れよ 」
■ 英語教育産業と 「 教材学習 」 がもたらすリスク
■ 知らぬ間に逸脱し、 あらぬ方向に突き進む努力
■ 原文そこのけの危ない潮流に流され、 教材まみれ
■ 「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違い
■ 中級者なら主導権を奪われずに、 自立・自律せよ
■ 初級と中級を隔てる分水嶺は、 市販教材からの自立
■ 教材も単語帳も自作すれば、 自信と喜びが湧く
■ 初級者を卒業したら、 教材中心から脱却すべし
■ 初級と違い、 中級以降は能動的に戦略を立てる
■ 痛ましい 「 万年受験生 」 を生む英語資格
■ 点数に執着し、 強迫的に受け続ける無間獄
■ TOEICの点数は、 現場のプロは重視しない
■ 見極める覚悟がないと、 教育産業の思う壺
■ 「 詐欺教材 」 大国の日本 ( 動画入り )
■ 「 詐欺師 」 だらけの情報発信者
■ 傲慢な思い違いで、 噴飯物の詐欺教材にはまる
■ 日本語に置き換えて、 英語教材の適否を見越す
■ インターネット普及前の一般的な英語学習法
■ 有名翻訳サイト5つの和訳比較 ( 図入り、 実名入り )
■ 自己満足の勉強に酔い、 使わずじまいの英語
■ 日英の文法に無知ゆえの 「 文法不要 」 教材
■ 基礎文法を体得しないと、 外語は書けない
■ 日英の舌・唇・歯・呼吸間の相互作用の違い
■ 発音の主力の生産現場 「 舌 」 に特に注目
■ 英語の先生を選ぶ際は 「 ベロ出し 」 に着目
■ 口周りの運動が大振りのお勧め YouTuber
■ 語学の基本は真似ゆえ、 幼児みたいに真似っこ
■ 文脈推理力と読解力が身につきがたい教材学習
■ 気に入った映画・書籍は執拗に反復・暗唱する
■ 万巻の教本を読破しても、 いつまでも使えない
■ 理論武装しても、 使わないと会得できない外語
■ 相性と力量に沿う英語に集中し、 実力を伸ばす
■ きつすぎず、 無理ないペースの方が結果は良好
■ 中級の大人は、 得意分野をとっかかりにする
■ 得意分野の英語に集中し、 足場を踏み固める
■ 造詣が深い専門の牙城に直に切り込む方が楽
■ 学生向けの教材で、 げんなり意気阻喪する大人
■ 笑われたり、 差別を受けることも修行の一環
■ 笑われたり、 バカにされても、 気にしない
■ ふてぶてしく居直り、 不逞な決意で一人前に
■ 能力相応の 「 生の英語 」 に早めに切り替える
■ 得意分野の「 生の英語 」 をがんがん読んで聞く
■ 語学は 「 きりがない 」 ので、 踏ん切りつける
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2. Integrity ( 約 38,000 字 )
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■ 音節 ( シラブル ) の日英比較
■ 音節 ( シラブル ) 抜きの英語学習はあり得ない
■ 日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」
■ 母語が日本語だと、 英語習得のハードルは爆上がり
■ 「 言語系統が別次元 」 イメージしづらいことばかり
■ 「 カタカナ発音 」 の正体は、「 母音の呪縛 」
■ 日本語に取り込むには、 原則として 「 母音 」 必須
■ 「 子音 + 母音 」 が日本語音で、「 子音連続は不可 」
■ 日本語の「 ん 」 の発音は、 厳密には 「 6種類 」
■ 子音の連続だらけの英語の音は、 日本語音と大違い
■ 母音の連続だらけの日本語は、 英語ネイティブが苦手
■ 日本語の促音・撥音・長音・拗音も、 初学者には難関
■ 連音・同化・弾音などの「 音声変化 」で聞き取れない
■ 日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造の乖離
■ 日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
■ 日本語音は 114 個、 英語音は 2,100 個
■ 耳をそばだて、 舌の出し入れに集中する ( 図入り )
■ 英語学習の醍醐味は、 日本語にはない口周りの観察
■ 平板で均一な日本語話者には、 物珍しい舌運び
■ 相性の悪い日本語で英語を理解するのは限界あり
■ 各種PDF資料の紹介
■ 英語の不得手な日本人が過半を占める理由
■ 日本語は英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい
■ 英語ネイティブのローマ字発音の具体例
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3. Conclusive ( 約 37,000 字 )
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■ 母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨
■ バイリンガルのはずが、 実は 「 セミリンガル 」
■ 普段の談笑では見抜けない 「 セミリンガル 」
■ 抽象・概念の思考と表現が困難な 「 セミリンガル 」
■ 「 ペラペラ 」 ゆえ、 親も気づけぬ 「 セミリンガル 」
■ 母語の習い直しは生易しくないので、 早期発見が肝要
■ 世間一般の想像以上に、 母語は 「 思考の根幹 」
■ 本能的な母語は 「 思考の土台 」 で、 威力は甚大
■ 国際ビジネスでも、 手堅い文書主義( 電子含む )
■ 日本語の4技能で最も難易度が高いのは 「 書く 」
■ 日本語が書けない帰国子女や日本語ペラペラ外国人
■ 日本語ペラペラでも、 ローマ字しか読めない外国人
■ 日本語ペラペラでも、 頭に日本語は詰まっていない
■ 和文をローマ字変換した読み上げ原稿は珍しくない
■ 日本語ペラペラでも、 note-taking は英語だらけ
■ 「 バイリンガル 」 な 「 ユーチューバー 」 の実態
■ 通訳者を要した神田乃武・津田梅子・ジョン万次郎
■ 語学力の判定には、 「 4技能 」 を精査するべし
■ 作文・口述抜きの語学試験は望ましくない
■ 日英の真の運用能力は 「 書く 」 に表れやすい
■ インド・ヨーロッパ( 印欧 )語族系統図
■ 植民地化回避で、 外語習得の時機なし ( 地図入り )
■ 帝国主義を逃れ、 伝統を守り近代化を達成した日本
■ ヨーロッパの植民地主義を逃れられたのは5か国のみ
■ 「 自信 」 「 喜び 」 「 生きる力 」 を生む意思疎通
■ 何年頑張っても、 通じるレベルに達しない教育は悲劇
■ 相手に通じることが言葉の主眼で、 動機・意欲を強化
■ 完全異質ゆえに、 実用に即したシンプル英語に徹する
■ 通じることを最優先に置く方が、 現実のニーズにかなう
■ 「 通じない英語 」 → 期間限定の退屈な 「 お勉強 」に
■ 「 通じない英語 」 → いじけた日本人を大量発生させた
■ 「 通じない英語 」 → 屈辱で実行できず、 もったいない
■ 国民にトラウマと自信喪失をもたらした、 裏切り教育
■ 誰もが利用できる素材を国のお墨付きとして提供せよ
■ 無責任な邪論を垂れ流す、 現場知らずの学者と識者
■ 国民全般の外語教育は、 理想・正論ばかりでは失敗
■ 理想に執着し、 努力は空回り、 難路を引き寄せる
■ 理想追求ではなく 「 的確な落とし所 」 を検討する
■ 英語に対する考え方を抜本的に改めないと変化はない
■ 考え方・手法を改めれば、 「 通じる英語 」 は実現可能
■ 愚策に弄ばれた日本人、 英語と疎遠な生涯を送る定めに
■ 「 訪日客の手助け 」 に使用場面を絞った英語で効果測定
■ 「 通じる英語 」 → 広範な普及は国益と民間外交に有効
■ 「 通じる英語 」 → 国民が親しむことは将来への投資
■ 「 通じる英語 」 → 人助けに直結する勇気を生み出す
■ 「 通じる英語 」 → 日本人の「 生きる力 」につながる
■ 「 なんとか通じた 」 成功体験が、 心に活気を与える
■ 地元民によるサポートは、 双方に幸せと喜びをもたらす
■ 正確な英語を求めると、 親切心が萎え、 傍観者と化す
■ 「 日本人は英語が不得手 」 → 訪日客は織り込み済み
■ ペラペラ英語は期待されてないから、 片言でも支援する
■ 助けてもらった訪日客は 「 無礼な英語 」 でも怒らない
■ 困っている人は 「 品格 」 でなく、 有用な援助が欲しい
■ 正しい文法と作法は尊ぶべきだが、 実際の優先度は低め
■ 「 底上げ 」 目的なら、 文法よりも頻出フレーズを優先
■ 英文法だけ知っていても通じないから、 フレーズを優先
■ 英文法でなく、 頻出フレーズが 「 底上げ 」 の手掛かり
■ 過半数の国民が苦手な英文法は後回しで「 底上げ 」する
■ 日英の文法は全面的に違うため 「 底上げ 」 では後回し
■ 実人生では通じることが命綱であるから、 文法は後回し
■ 語順が違うため再構成を要し、 機械的に置き換えにくい
■ 苦境の救済は、 時代・世代を超えて継承される国際評価
■ 日本の生き残りと活性化を図り、 観光立国を目指す妙手
■ 外国人相手に片肌脱ぎながら、 英語力を試す小気味よさ
■ 必要最低限を伝達できるコミュニケーションが身を救う
■ 世界トップ級で観光客を魅了する、 東京・大阪・京都
■ 「 海外移住 」 先としても、 大人気の日本 ( 地図入り )
■ 「 世界最強 」 を誇る日本のパスポート ( 図入り )
■ 安定した治安で安心安全な日本、 概して穏やかな日本人
■ 古き良き伝統と洗練された近代テクノロジーのギャップ
■ 自己完結的な語学は、 税金投入の公教育にそぐわない
■ 一般人の実人生からかけ離れた英語教育は効果なし
■ 際限ない語学は、 対象者に合わせて折り合いを決定
■ 外語教育の方針を一緒くたに論じるとおかしくなる
■ 仕事で英語を使うプロと目標は別ゆえ、 切り分ける
■ 英語教育を複雑化させた、 世間知らずの 「 有識者 」
■ 学才に恵まれ、 一般人の苦悩が分からない 「 有識者 」
■ 現実離れしたアドバイスは、 絶望と混迷を招き大迷惑
■ 日本の実情に疎い外国人の正論が、 国民の気概を削ぐ
■ 日本人の痛み・悔しさ・恥ずかしさに無神経な外国人
■ 「 日本語力 」なくして、 親身かつ有益な助言は無理
■ 一般人の頭ではないので、 再現性に乏しいアドバイス
■ 英語教育者が、 日本語の文法に詳しくないのは盲点
■ 抜群の頭脳でも、 心情を洞察できない評者は数多い
■ 実用が分からない学者主導で、 不首尾な成果が続く
■ 実務家らが主導し、 学者はレビュー担当で適材適所
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4. Vocal about – ( 約 30,000 字 )
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■ 機械翻訳の 「 重大な誤訳 」 多数 ( 図入り、 実名入り )
■ 機械翻訳の不具合を招く主要因は、 日本語の
「 主語・目的語の欠落 」 「 助詞 」 「 語順 」
■ 共通点の多い 「 印欧語族 」 同士は、 機械翻訳しやすい
■ 日本人が混迷する動詞のような形容詞の例
■ 品詞を度外視して和訳し、 混乱を招く形容詞
■ 語彙運用の危険回避のため、 表音文字のカタカナ語を採用
■ AIの成果物は、 一見まともに見えがちだから、 末恐ろしい
■ 検証なき 「 AI依存 」 により、 「 思考の誘導 」 も可能に
■ 間違った情報を、 さも正確な情報として、 断言する危うさ
■ 「 知ったかぶり 」 「 でっち上げ 」 がまかり通るAIの回答
■ 堂々と嘘をまき散らすが、 エラーとみなし、 規制は不要か
■ ” ChatGPT “ も、 情報操作・誘導・偽情報の拡散に悪用可能
■ 両言語に堪能でないと、 「 誤訳 」 の指摘は難しい
■ 素人の力量に依存しすぎる情報は、 無思慮に発信すべきでない
■ 社会経済的・能力面の差など、 受け手側の格差も考慮・配慮
■ 和書 『 AI翻訳革命 』 ( 2022年刊 ) の評論
→ 誤訳の恐ろしさと語彙運用の機微を知らぬ 「 第一人者 」
→ 「 第一人者 」 が恬として暴論を吐く 「 トンデモ本 」
→ こんな乱暴な邪説を、 よくまあ商業出版したもんだ
5. Please be aware that – ( 約 26,000 字 )
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■ 日本語の形容詞と英語の形容詞の決定的な違い
■ 印欧語に比べ、 日本語の形容詞は強く自立している
■ 動詞と形容詞を混同し、 脱落する日本人学習者
■ 日本人の英語教師の圧倒的な強み
■ 外国人英語教師を増やしても、 抜本策になりえない
■ 極めて基礎だが難解すぎる 「 be動詞 」 の学び方–
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6. Perceive ( 約 18,000 字 )
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■ 「 意訳 」 なしでは、日本語として通じがたい英単語
■ 受け手の反応と理解度に応じて言葉を選ぶことが重要
■ 把握できない対象に、 心を閉ざし反発する人は多い
■ 理解しかねる言葉を乱発し、 反発食らうと進まない
■ 相手に応じて切り口を変えないと、 時間不足に陥る
■ 理解度のばらつきとトラブルに即応する能力が必須
■ 「 医療通訳 」 のPDF資料の紹介
■ 通訳者の現場と仕事の将来性 ( 図入り )
■ 常に話者が「 主 」、 通訳者は「 従 」である
■ 通訳者が臨機応変になり、 対処する必要性も生じる現場
■ 日本初( ’79 )の電子辞書 「 IQ-3000 」( 写真入り )
■ 多人数対象の通訳は、 機械が代替できると考えにくい
■ 和書 『 知覚力を磨く 』 ( 2020年刊 ) の紹介
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7. To the extent possible ( 約 17,000 字 )
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■ 教本に依存したまま寿命が尽きる、 大勢の日本人学習者
■ 終始一貫、 教材尽くしで終わる、 背筋の凍る未来像
■ 教材や資格には「 中毒性 」があり「 向学心 」を刺激する
■ 教材ばかりやっていると 「 使える英語 」 から遠ざかる
■ 恣意的要素が排除された分野は、 確実に学びやすい
■ 世界一有名な英米法辞典で英語力を確認 ( 図入り )
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8. I have a question for you. ( 約 9,000 字 )
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■ 真っ当な外語学習には、 基本的な 「 文法学習 」 が不可欠
■ 「 文法学習 」 抜きの外語は、 「 聞く・話す 」 特化型
■ 母語と外語とでは、 習得過程が違う
■ 外語と違い、 母語は 「 人間の本能 」 として身につく
■ ネイティブ児童向け教材が、 日本人に効果的とは限らない
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◆ 以下、 ” no need ” より再掲。
真面目な日本人学習者にありがちなのは、 単語数を増やすほどに、
英語ができるようになると妄信し、 上級語の暗記に精を出す盲進。
–
( 中略 )
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◇ 語感の持つ重要性を知れば、闇雲に単語数を増やそうと思わない
なぜなら、 まともに使いきれない上級語を増やして悦に入るよりは、 皆
が使う基礎単語と 句動詞 ( phrasal verb ) を習得する方が、 実用に
即しており、 確実に通じるようだ、 と感知するから。
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( 中略 )
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日常語すら心許ないのに、
高難度の語に飛びついたところで、 まず使えない。
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◆ 以下、 「 自分の世界 」 が広がる英語 より再掲。
初級なら指導者の手引きに従うべきだが、
中級以降はもっと能動的になってよい。
–
他者のフィルターで、 お膳立てを整えてもらうのでなく、
切望する重要スキルを突き止め、 自ら狩りに行く心意気。
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初級を卒業し、 基礎単語・基礎文法を修得した中級の大人なら、
つまらないテキストではなく、
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読みたい内容に早く向かえ。
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さもないと、
日本で英語を続ける限り、 終始一貫、 教材尽くしで終わる。
教材大国ゆえか、 教本に依存したまま寿命が尽きる、 背筋の凍る未来像。
英語教育産業の思う壺。
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正しい文法は尊ぶべきものだけれども、
日英の総合的な雲泥の差を加味すれば、
深入りしすぎる前に切り上げないと、
それだけで人生が終わってしまう。
◆ 以下、 ” integrity ” より再掲。
言語習慣上、 母音 が大好きな日本語ネイティブとは反対に、
「 子音 」 が得意な英語ネイティブは、
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母音の連続 が不得手。
–
都営大江戸線
Toeioedosen–
大岡越前
Ookaechizen–
東欧を覆う
Tououwoou
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私たちは、 難なく発音できるはず。
英語ネイティブは、 途方に暮れる。
初見では、 手のつけようがない。
でたらめに見えてしまい、 お手上げ。
促音も難関で、 初期段階では発音できない。
–
かって
あっさり
とびっきり
思いっきり
よっぽど
やっぱり
だいっきらい
–
長音・拗音・促音の識別も、 あらかた苦手。
–
おじさん – おじいさん
おばさん – おばあさん
びょういん – びよういん
( 病院 – 美容院 )
ようか – よっか
( 八日 – 四日 )
–
日本語初学者は、 聞き分けられない人がほとんど。
私の経験からは、 初学者で、 区別できた方は皆無。
ゼロです。
ー
絶対に同じ発音だと、 半ベソで食ってかかられたこともある。
何度聞いても、 違いがまったく分からないとおっしゃる。
日本人にとっての 「 L 」 「 R 」 同然。
日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造 は、 ひどくかけ離れている。–
( 中略 )
–
–◇ 日本語が母語だと、–
—どうしても––
–「 母音を添加 」して–
—発音してしまう––
–
「 カタカナ発音 」 の正体だ–
母音の呪縛
–
–
日本語音の性質上、 必然の 言語習慣 ゆえに、
子音の連続だらけの英語のハードルは、 ひときわ高くなる。
日本語ネイティブならば、 当然の 成り行き。
–
–
◆ 音節構造の違い をおさらいすると、
英 → 「 子音の連続 」 が目立つ
日 → 「 子音 + 母音 」 が基調で、 「 子音の連続は不可 」
「 子音 」 の取り扱いが、真逆 に近い。
–
日本語の母音は 5 個 しかないのに対し、
英語の母音は、 一説によると 26 個 。
英語の母音は、 単母音・長母音・二重母音・三重母音
の4種類もあり、 その合計が26個。
「 ア 」は、 日本語の母音では、 [a] の1つだけ。
英語の母音では、 舌の位置や隣接点の違いにより、
[ʌ]、 [æ]、 [ɑ]、 [a]、 [ə] の5つ。
日本語の子音は 13 個、 英語の子音 24 個 。
濁音・半濁音・短音など込みで、 日本語音は 114 個、
英語音は 2,100 個 との学説もある。
※ 複数の異論あり
換言すれば、 英語の母音は、 日本語の5倍以上に
細分されている。
日本語の母音は 5 個 に仕切られているのに対し、
英語にはその5倍以上の母音( 26 個 )がある。
( 中略 )
厳密に述べると、 日本語 「 ん 」 には、 [N] の他にも、
5通りの発音がある。 ( 合計6種類、 複数の異論あり )
有声両唇鼻音 [m]
歯茎鼻音 [n]
有声軟口蓋鼻音 [ŋ]
有声硬口蓋鼻音 [ɲ]
鼻母音 [~] ← 上付きのティルデ ( tilde )
( 中略 )
わざわざ区別を教えてもらわなくても、 私たちは 「 ん 」 を発音できる。
日本語は、「 本能的に 」 習い覚えた 「 母語 」 ( 第一言語 ) だから。
一般的に、 母語と外語とでは、 習得過程が異なる。
( 中略 )
–
ネイティブの英語が聞き取れない主要因は、 発音などが
「 速すぎるから 」 と思い込んでいる日本人は極めて多い。
–
けれども、 決して 速度だけの 問題ではない 。
–
これまで見てきた、 日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造
の恐るべき乖離から、 ご理解いただけるのではないだろうか。
日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」 と呼ばれる。
口を開いてものを言う 「 発話 」( utterance ) と、 出てくる
「 音声 」 の両方の構造が、 この上ない度合いで相違する。
日英の「 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 」 は極端に離れている。
口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない。
声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与。
それこそ口の中に手を突っ込み、 プロが矯正するくらいでないと。
従来の学校教育でカバーできるわけないことに、 すぐさま感づく。
英語の不得手な日本人が大多数を占める一因も、 すんなり知れる。
「 発音 」 だけで判断するのは、 とてつもなく危険で浅学すぎる。
根底からして異質な言語がお安く口から出るって、 結構なホラー話。
適切な訓練なくして、 現実的にはあり得ないことに気づきましょう。
( 中略 )
–
◇ 英独仏を含む、 大規模な印欧語族 ( インド・ヨーロッパ語族 ) を
母語とする学習者と異なり、 母語が日本語の私たちは、
手掛かり・足掛かり が全然つかめない。
–
文字表記・発音・音節・アクセント・語順 はほとんど重ならない。
舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 が大違いで、 発音時の口周りも異次元。
言語面にとどまらず、 物事の見方を左右する、 文化的な違いも天地。
だから、 「 異文化理解力 」 も身につけなければならない。
母語 = 日本語の宿命を担うと、
英語習得はやたらと難しくなる。
–
母語が 「 踏み台 」 になってくれないから。–
やること多すぎ。
–
母語に比べて、 「 言語系統が別次元 」 とは、 こういうこと。
母語に存在せず、 イメージしづらいことだらけだから、
どうあがいても理解できない。
( 中略 )
◆ 英語は 「 印欧語族 」 ( the Indo‐European languages )。
–
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–
【出典】 小学館 日本大百科全書 ( ニッポニカ ) より
–
▲▲ 再掲終わり ▲▲
◆ 以下、 ” Conclusive ” より再掲。
大雑把に、印欧語族の英語とドイツ語を 「 兄弟 」 に例えると、
孤立言語で身元不明の日本語は、さながら 「 宇宙人 」。
–
「 兄弟 」と「 宇宙人 」を単純比較できるか
異質すぎるわ
–
Disparity between English and Japanese
–
印欧語族同士は 「 りんご – みかん 」 、
–
日英間は 「 りんご – くるま 」 みたいな差。
この雲壌の相違が、 英語習得の難易度の隔たり。
◆ 一方、 中国人には英語堪能な方が多いとの反論がある。
確かに、 中国語は日本語と同じく、 印欧語族に属さない。
–
しかし、 日英に比べれば、 文法と語順が似通っていることは検証済み。
中国語( Mandarin )を大学の第二外国語で学んだ際、 自ら実感した。
–
–
「 動詞 」 が出る前に詰まるから通じない–
日本語は語順が違うから、 機械的に置き換えにくい
→ 語順を入れ替えないと、 動詞までたどり着けない
–
–
『 ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30 』 pp. 8-11.板垣 政樹 (著)
秀和システム、 2016年刊
A5判、 248頁【 音声ダウンロード 無料 】
–
日本語の動詞は後半に来るから、 語順を全面的に再構成しないと通じない。
むごい試練で、 頭がしっちゃかめっちゃか、 その場で思考がフリーズする。
母語と英語の語順が似ていれば、 ぱかぱか代入するだけで伝わったりする。
◆ 以下、 ” Vocal about – ” より再掲。
英文を構成するには、和文に明記されていない主語・目的語を、 AI が
どこからか拾ってこなければならないのだが、 その判断が不安定なのだ。
ない袖は振れないということで、やむを得ず、 直近の文章の主語・目的語
を引き継ぐケースが多い印象だが、 これが物の見事に大外れだったりする。
–
( 中略 )
–
おおよそ同じ言語から派生した同源の 「 インド・ヨーロッパ語族 」 同士は、
文法・構文・語彙に共通点が多く、 機械的に置き換えしやすい のに対し、
日英は言語・文化の基盤が異次元であるから、 「 精度9割 」 は無謀に近い。
◆ 以下、 ” Perceive ” より再掲。
日本語と英語ほど大差のある言語間であれば、
最高級に熟達した通訳者・翻訳者が担当したとしても、
常に一定のリスクが伴う ことは念頭に置いておきたい。
翻訳版を作成する際は、 考慮しなければならない要素である。
◆ 以下、 ” To the extent possible ” より再掲。
耳で聞くだけの
「 発音 」修行は、
もとより無謀
◆ 再び、 ” integrity ” より再掲。
–
口を動かさずに発音を学ぼうとするのは、 あたかも、
口から排便せんとして、 うんうん踏ん張るような痴態。
–
× お口で うんこ
たぶん 無理です。
–
( 中略 )
–
–
–
■ うえ っ ( 1音節 )
■ おえ っ ( 1音節 )
■ げ~ っ ( 1音節 )
–
–
1 音節 = 1 シラブル
英 語 「 息の音 」
日本語 「 声の音 」
日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います
–
( 中略 )
” wet ” には、 形容詞・名詞・自動詞・他動詞がある。
語源は、 古期英語 「 湿った 」 「 ぬれた 」 ( wǣt )。
【発音】 wét (1音節)
” wet ” は、 「 1音節 ( one syllable ) 」 の単語。
「 音節 」( syllable、シラブル )とは、 発音の最小単位。–
1音節だから、 腹の底から ゲロする 勢いで、 思いっきり、
ウエット
–
と吐き出し、 一息に発声する。
まさに、 ゲロ同然の響き。
『 志村けんはいかがでしょう 』 ( 1993~1995年 放映 ) のコント
「 ろくでなし 」 の名物 「 ウィッ ! 」 ( 1音節 ) に似通うリズム。
–
これは、 典型的な 「 1音節 ( one syllable ) 」 の発音。
私たち日本語話者でも、 割と簡単に発音できることが分かる。
–
大勢の観客が声を合わせ 「 ウィッ ! 」 と叫んでいたことからも明らか。
当時、 画面越しに見ていた私も、 大喜びで 「 ウィッ ! 」 とやっていた。
–
【 ウィッ 動画 】 ※ 全長 約 24秒
https://www.youtube.com/watch?v=UDaFmArGp4k–
–
” wet ” は 「 ウェット ! 」
無声歯茎破裂音 [t] を伴い、 最後は舌端を上歯茎に接触させて軽く調音。
やや難易度は上がるが、 「 ウィッ ! 」 と似ており、 発音できるはず。
( 中略 )
–
◆ 日本語を話す場合、 舌・唇・歯・呼吸の相互作用は小さく、
顎も大きく動かない。
–
日本語母語話者が、 英語を習い覚えるために、 大切な行為は、
英語話者の口周りを
–
しげしげと注意深く観察する
–
対面なら、 非礼がないよう、
さりげなく、 ちらりちらり、 そっと、 うかがう。
–
対面でなければ、
画面越しに 口元を食い入るように じろじろ見つめ、
学び取る。
なによりも、
–
自分の口を動かす
–
その場で無理なら、 後で思い出しつつ真似する。
–
–
唾液飛ばして舌を動かし、 幼児みたいに声を出して、
きゃっきゃっと真似っこ。
–
★ 語学の基本は「 真似 」 ★
––
ことさら、
–
ベロを注視
–
動きを観察
–
–
( 中略 )
日本語を話す者から見れば、 みじんも想像しかねる激動の場が展開されている。
失礼ながら、 うちのワンコの舌に負けず劣らず、 生き生き躍動していて感動よ。
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日本人の皆様、 これぞ英語学習の醍醐味ですぞ !!
–
–
平板で均一なリズムの日本語が母語の私たちの口周りは、 こんな風に動かない。
普段は 舌運び を意識しないからこそ、 物珍しい眺めでびっくりするはず。
–
( 中略 )
耳をそばだてると同時に、 舌の出し入れ
に集中することが学習を促進させる。
聞き取れなくても、
–
口唇とベロに注目しよう。
–
ひたすら見ているだけでも、
日本語とは別次元の言葉であることが体感できる。
▲▲ 再掲終わり ▲▲
お勧めしたい YouTuber は、 ” No need ” で事細かに記した。
語り口の特徴は、 句動詞( phrasal verb )の多用で、 ネイティブが
しきりに口にする割に、 学習者には馴染みのないフレーズが目立つ。
–
中級学習者なら既習の基本単語中心で、 難しい単語が出ない点も推し。–
ゴムのように伸縮自在の口唇から放たれる、 抑揚満載の口調がたまらん。
とりわけ、 有声 [b] [m]、 無声 [p] の子音で始まる単語を発音する口元。
–
破裂音 plosive /b/
鼻音 nasal /m/
破裂音 plosive /p/
–
3つとも 「 両唇音 」( bilabial ) で、 上唇と下唇が強めに接触。
両唇を勢いよく口中に巻き込み、 直後にぷっと一息で突き出す。
これほど分かりやすい動きを示す英語話者を私は見たことない。
口唇と舌の激しい動作にしびれ、 毎度うっとり見とれてしまう。
じろじろ見つめ、 オウム返しを繰り返し、 「 単語帳 」 を日々作成中。
相性のよさそうな発信者や番組を見つけて、
がっつり食らいついてやれ。
ご自分のお口
–
を 動かしましょう
–
ひと言に要約すると、 日本語と英語は、 語学的に
「 相性悪すぎ 」
言語間の距離が果てしなくて、 気が遠くなる道のり。
「 相性悪すぎ 」 なので、 むやみやたら猛烈に頭を使う。
◆ 「 英語は簡単 」 などと、 気安くほざく人間 ( 国籍不問 ) は、
日本語と英語の 「 全体像 」 をまるで理解していない勉強不足の不届き者、
または、 飛び抜けて俊逸な才覚の持ち主のいずれか。
–
–
日英の 「 4技能 」 を 厳密に試験 すれば判明する。
日本語と英語、 両方の 「 4技能 」 すべてが大事。
殊に、 産出能力 ( 書く・話す ) をしっかり検査。
言語の真の運用能力は、 「 書く 」 に表れやすい。
その場で 課題を出し、 実力を確認するとよい。
詐欺師かどうか、 すぐ分かる。
残念ながら、 詐欺師だらけ。
外語の場合、 基礎文法を知らないと、 まともに書けない。
「 4技能 」 のうち、 「 書く力 」 はごまかしにくい。
したがって、 日頃の学習量と取り組み姿勢を反映する。
今は機械翻訳 ( AI ) が身近にあり、 見抜きづらい。
日本語ペラペラの 英語教育系 YouTubers の一部に、 要注意。
参考にはなるものの、 学術的な裏付けに欠けた感覚的理解
に基づく生半可な知識をまき散らしている諸賢がのさばる。
–
ペラペラでも、 両言語をその場で書かせれば、 正体はバレる。
地味で地道な長期的研鑽を要するのが、 「 書く力 」。
–
◆ ずっと 「 自分には英語は無理 」 と信じ込んでいたのに、
めげずに学習を続けた結果、
少しずつ聞き取れたり、 読めたり、 話せるようになってくると、
この世を見る目が変わる
最初の50年間は、 どうやっても聞き取れなかったのに …
長年できなかったことが、 できるようになる驚き。
これはうれしい。
なんだか、 毎日が楽しい。
日本語オンリーの頃には、 夢想だにしなかった視界がぱっと広がる。
英語好きな人に幸せそうな人が多い理由のひとつで、 物事が多重に見える。
知性にあふれた弾みが日常に加わり、 生活の不調を遠ざけてくれる。
これぞ語学の魔力で、今まで知らなかった活力がみなぎり、 毎日が輝く。
英語話者の仲間入りに心が躍り、
不平不満にかまう隙が消える。
苦手で 「 相性悪すぎ 」 ゆえに、 分かってくる成長の喜びは、
非日常的な大きさに膨れ上がり、 並外れたインパクトを伴う。
◆ 再び、 ” Conclusive ” より再掲。
できるようになっていくうれしさは、半端ではない。
あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び。
ペットと違って、 英語の使い手は 15億人 もいる。
英語母語話者( 英語ネイティブ )は、 世界の全人口の 約 5%。
つまり、 世界の 95% の人にとって、 英語は母語ではない。
15億人の英語力は様々であることを体感できれば、 気が楽になる。
国内に友達はできなくても、 外国在住の同好の士にめぐり会えたりする。
相手の方が、 ブロークン だったりする。
ブロークン 同士でも、 心は共鳴し、 共通する話題で豊かに盛り上がる。
いつも見慣れている光景に、 新鮮な変化が訪れる。
心地が上向き、 心身の調子が向上する感触の楽しさ。
経験すれば分かる。
▲▲ 再掲終わり ▲▲
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★ なんといっても、 一部の
–
言語能力のピークは
「 70歳代 」
にやってくる
高齢に至っても、 そうそう諦めなくて 大丈夫
–
人間の能力のうち、 最も長持ちする筆頭格が、 言語能力 だから。
‐
80歳代は、 ややピークを過ぎたばかり。
–
上述したように、 頭も耳も口も大いに使う。
「 口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない 」
「 声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与 」
–
ご自身の頭脳と身体の 「 新しい使い方 」 を獲得するチャンス。–
「 新しい自分 」 に思いがけず出会えた熟年、 無上の愉快を味わう。
「 英語は無理 」 でなかったことを、 晩年に悟る。
–
◆ 再び、 ” Conclusive ” より再掲。
英語が必須ではない日本人全般であれば、 実用に即する方が妥当。
手掛かり・足掛かりになる取っ掛かりは、 文法ではなくフレーズ。
理想にとらわれると、 このまま空回りに満ちた難路が待ち構える。
愚策に弄ばれた日本人の大部分が、 英語と疎遠な生涯を送る定めに。
学校で英語が苦手だったからと切り捨てるのは、 心が受験生ゆえん。
考え方と手法を抜本的に改めればどうにかなるのに、 もったいない。
教育方針の策定は、 現場知らずの空疎な人材に任せてはいけない。
四角四面な 「 万年受験生 」 の偏狭な マインドセット は捨てる。
「 ミス厳禁 」 の心構えのまま、 外語を学ぼうとするのは愚か。
通じることを 優先する方が
実践的な ニーズ にかなう
フレーズとは異なり、 英文法だけ知っていても、 まず通じない。
「 底上げ 」 を目指すなら、 英文法は後回しにするしかない。
英文法がよく分からない国民が過半なので、「 後付け 」 が最適解。
過半数が未達成の難度では、 「 底上げ 」 にそぐわないからである。
( 中略 )
日英の文法は、 性質が雪と墨
そもそも論として、 努力云々などの個別的な域にはない懸案である。
すとんと腑に落ちるには難度が高すぎで、 大多数には現実離れ。
万事に天と地の開きが見られるためで、 真に理解するのは至難の業。
現に 「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違いが圧倒的多数。
日本語とだいぶ違うため、 単語・文法・英文読解・リスニング・
日常会話・ビジネス会話など、 ばらばら分けて教わることになる。
英語の資格取得が、 上達に直結すると言い切れない点も悩ましい。
( 中略 )
品格がどうこう言う前に、 ひとまず意思伝達ができることが先決では。
国民全般の英語力の底上げなら、 シンプル表現こそ肝心 と信じます。
たとえぶしつけでも、 まったく通じないよりは、 自信がつきやすい。
3語前後の英語表現は、 義務教育を経た日本人の大多数が達成できる。
–
昔から現在に至るまで、 3語前後の英語力で海外の現場仕事に携わる
日本人監督者などは、 仰山いる。
込み入った時のみ通訳者を起用し、 普段は立派に任務をこなしている。
伝達を重んじ、 正しい文法に気を取られていない点は言うまでもない。
なんか不思議な気がするが、 共通点は英語以外の腕前とお人柄が達者。
コミュニケーションの奥義を究めた感で、 貴重な教えを学び取れる現象。
考え方と手法を改めれば、 必要最低限の意思疎通は日本人のあらかたが
できると私が確信するのは、 こういった実例を直に見聞してきたから。
◆ 再び、 「 自分の世界 」 が広がる英語 より再掲。
–
少し勇気を出して踏み出せば、 自宅に居ながらにして
たった独りで 異次元の世界にすっと触れ合える。
–
そんな時代が とっくに 到来している。
( 中略 )
語学は < 老化防止 >< 認知症予防 > に効果ありと検証済み。
これを実証する有力な学術論文( 英文 )は次の通り。–
2010年発表。
要旨は、
「 バイリンガルはアルツハイマー病を発症しにくい 」
–
–
Craik & Freedman (2010).
Delaying the onset of Alzheimer disease
Bilingualism as a form of cognitive reserve.
Neurology. 2010 Nov 9; 75(19): 1726-1729.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/
–
【PDF】
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/pdf/8193.pdf
※ PDF 全4頁、 855KB
◆ 加えて、 人間の能力のうち、 語彙力のピークは遅め。
書き言葉、 話し言葉とも、 60歳代から70歳代まで伸び続ける
との学説が提示されている。
–
–
–
[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require many more years before they
peak in our 60s and 70s.
–
2015年3月23日付
–【 当該記事が根拠とする学術論文 】
Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.・ https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/
–
とすれば、 一生涯を傾けても、 あまりある知的努力に他ならない。
長生きする意義と張り合いを、
「 頭の体操 」
「 舌の運動 」
「 発声練習 」
「 ボケ防止 」
–
▲▲ 再掲終わり ▲▲
【参考】 上掲の学術論文が典拠の YouTube 動画 2本
–
–
–
【ベストセラー】 「 80歳でも脳が老化しない人がやっていること 」
を世界一わかりやすく要約してみた
–
https://www.youtube.com/watch?v=TGFtLdsj5Ig
–
2022年9月29日
–
本要約チャンネル 【 毎日19時更新 】
–
※ 全長 40分7秒
–
–
STOP脳の老化! 脳を10分で活性化する10の方法
–
https://www.youtube.com/watch?v=gvb7v91JXSI
–
2022年5月2日
–
ゆっくりは健康になりたい。
–
※ 全長 17分30秒
( 敬称略 )
このくらい気軽に構える方が、 無理なく続いたりする。
–
インターネット時代、
低コストの学習手段は、 無限に入手可能。
飽きる暇なく、 一生取り組めるのが英語。
日本人全般にとって、 これほど頭を使う趣味は、
ちょっと見当たらない。
先ほど述べた、
「 あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び 」
とは大げさではない。
見方によっては失敬な物言いだが、
愛するワンコやニャンコなどと戯れる時の
あのなんとも言えない忘我の境地に似る。
うちらの言語・文化とあまりに違うため、
見知らぬ不思議な世界に入り込む感覚。
逆に、
日本語を学んだり、 観光で来日したりする英語話者も、
こうした気分に包まれる模様。
要は、 双方にとって異次元。
日本語母語話者にとって、 極度にかけ離れた言語なので、
できるようになってくると、 それくらいの感激が湧き出る。
母語が印欧語なら、 おそらく体験できない大興奮。
人生の前半で、 英語ができなかったならば、
なおさら、 感極まって魂に深々と染み入る。
あの時、 諦めないでよかった …
言語習得の決め手は、持続性。
「 3時のおやつ 」 みたいに、
学習習慣を 挟み込んでいくとよい。
–
日本人にとって、 ほんと厄介だけれども、
晩成型の上達が期待できる。
もっと気楽にいこう。
疲れたら、 休止してよい。
誰も強制していない。
休んでいても、 英語は逃げない。
ずっとずっと、 待っててくれる。
何十回でも、 戻ってくればよい。
世界の 95% の人にとって、 英語は母語でないのに、
15億人 が使うから、 なにかと便利で心強い。
だからこそ、 世界中の人々が英語を学んでいる。
もし ご興味があれば、
何歳であっても、 英語に接してみることをお勧めしたい。
きっと 暮らしに 励みが出ます。
公開日:
最終更新日:2023/06/06