プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

日本語と英語の違い

3-
多くの日本人にとって、 英語習得が難しい原因
を詳しく考察した、 弊サイト記事をご案内いたします。

各種の専門書で裏打ちした上、 私自身の体験談を
ふんだんに取り入れた長文記事が中心となります。

主な原因を 「 受験英語の弊害 」 に帰する、 枝葉で
皮相浅薄な風潮を残念に思い、 深掘りしてみました。

次の8記事をご一読いただければ、 世上流布している
認識とのずれを感じ取っていただけるのではと考えます。

話が脱線気味で、 必要以上に長くなっているため、 要点
を手短に把握したい方には、 まったくお勧めできません。


2024年 3月19日 現在

【 推定読了時間 】  90 ~ 120分  ( 8記事合計 )

文字数の多い順に付番 ( 1 → 8 )


1.  No need  ( 約 77,000 字 )

弊サイト中、 最も精魂を注ぎ込んだ投稿です。

■  難しい語彙より、 基礎単語と句動詞が大事
→  常日頃から英語を使っていれば、 自明の理
■  言語習得の決め手は持続性で、日々使ってなんぼ

■  中級学習者の勉強法 ( 単語力より多読・多聴 )
■  中級以降で強まる要素は、 「 習うより慣れよ 」 

■  英語教育産業と 「 教材学習 」 がもたらすリスク
■  知らぬ間に逸脱し、 あらぬ方向に突き進む努力
■  原文そこのけの危ない潮流に流され、 教材まみれ
■  「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違い
■  中級者なら主導権を奪われずに、 自立・自律せよ
■  初級と中級を隔てる分水嶺は、 市販教材からの自立
■  教材も単語帳も自作すれば、 自信と喜びが湧く
■  初級者を卒業したら、 教材中心から脱却すべし
■  初級と違い、 中級以降は能動的に戦略を立てる
■  痛ましい 「 万年受験生 」 を生む英語資格
■  点数に執着し、 強迫的に受け続ける無間獄
■  TOEICの点数は、 現場のプロは重視しない
■  
見極める覚悟がないと、 教育産業の思う壺
■  「 詐欺教材 」 大国の日本 ( 動画入り )
■  「 詐欺師 」 だらけの情報発信者
■  傲慢な思い違いで、 噴飯物の詐欺教材にはまる
■  日本語に置き換えて、 英語教材の適否を見越す
■  インターネット普及前の一般的な英語学習法
■  有名翻訳サイト5つの和訳比較 ( 図入り、 実名入り )
■  自己満足の勉強に酔い、 使わずじまいの英語
■  日英の文法に無知ゆえの 「 文法不要 」 教材
■  原理を理解せずに暗唱するなら 「 九官鳥 」
■  基礎文法なくして外語は書けず、 応用も利かず
■  日英の舌・唇・歯・呼吸間の相互作用の違い
■  発音の主力の生産現場 「 舌 」 に特に注目
■  英語の先生を選ぶ際は 「 ベロ出し 」 に着目
■  口周りの運動が大振りのお勧め YouTuber
■  語学の基本は真似ゆえ、 幼児みたいに真似っこ
■  文脈推理力と読解力が身につきがたい教材学習
■  気に入った映画・書籍は執拗に反復・暗唱する
■  万巻の教本を読破しても、 いつまでも使えない
■  理論武装しても、 使わないと会得できない外語
■  相性と力量に沿う英語に集中し、 実力を伸ばす
■  中級者は苦手克服より、 急ピッチの進捗を優先
■  おびただしい勤勉な英語学習者が挫折する流れ
■  きつすぎず、 無理ないペースの方が結果は良好
■  非現実的な 「 理想 」 は捨て、 ご機嫌に継続
■  しんどすぎる苦手分野は、 自信つくまで後回し
■  完璧主義で挫折するよか、 棚上げまたは手放す
■  中級の大人は、 得意分野をとっかかりにする
■  得意分野の英語に集中し、 足場を踏み固める
■  造詣が深い専門の牙城に直に切り込む方が楽
■  学生向けの教材で、 げんなり意気阻喪する大人
■  笑われたり、 差別を受けることも語学修行の一環
■  笑われたり、 バカにされても、 気にしない
■  ふてぶてしく居直り、 不逞な決意で一人前に
■  語学は異文化に立ち入るから傷つく機会も多い
■  能力相応の 「 生の英語 」 に早めに切り替える
■  得意分野の「 生の英語 」 をがんがん読んで聞く
■  語学は 「 きりがない 」 ので、 踏ん切りつける



2.  Conclusive  ( 約 53,000 字 )

■  英語が習得困難な根本原因(1)完全異質(2)日常不使用
■  他国の弾圧回避で独立を貫き、 母語剥奪なしの恩恵の代償
■  日英は根源的に相異なり、 永遠に交わらざる平行線をたどる
■  同源の 印欧語族 とは別格の第一義的な言語・文化的不調和
■  本能的な母語は 「 思考の土台 」 で、 威力は甚大
■  母語の限界が外語の限界なので、 母語を育む体制を守る
■  土台・根幹の母語が揺らぐと、 外語はたくましく伸びず
■  母語でできない抽象・概念の思考は、 外語でもできない
■  世間一般の想像以上に、 母語は 「 思考の根幹 」
■  母語は頼れる後ろ盾・自衛手段なので、 軽視しない

↑↑ これらの過小評価が、日本の英語教育が犯す最大級の過ち ↑↑

そもそも  努力云々などの個別的な域にはない  懸案

言語の性質が雪と墨


■  言語化し状況説明できないと 「 供述弱者 」 になりうる
■  母語の習い直しは生易しくないので、 早期発見が肝要
■  母語が確立してない 「 セミリンガル 」 は悲惨
■  バイリンガルのはずが、 実は 「 セミリンガル 」
■  普段の談笑では見抜けない 「 セミリンガル 」
■  抽象・概念の思考と表現が困難な 「 セミリンガル 」
■  「 ペラペラ 」 ゆえ、 親も気づけぬ 「 セミリンガル 」
■  国際ビジネスでも、 手堅い文書主義( 電子含む )

■  日本語の4技能で最も難易度が高いのは 「 書く 」
■  日英の真の運用能力は 「 書く 」 に表れやすい
■   「 書く 」 能力はごまかしがたく、 実力が出る
■  その場の抜き打ち作文で、 語学の詐欺師を見抜く

■  日本語が書けない帰国子女や日本語ペラペラ外国人
■  日本語ペラペラでも、 ローマ字しか読めない外国人
■  日本語ペラペラでも、 頭に日本語は詰まっていない
■  和文をローマ字変換した読み上げ原稿は珍しくない
■  日本語ペラペラでも、 note-taking は英語だらけ
■  議事録は、 使用言語で作成しないと引用しがたい
■  日本語ペラペラでも、 和文議事録は大抵作れない
■  英語が堪能な日本人は、 英文議事録も大抵作れる
■  日本語ペラペラでも、 絵日記の日本語すら書けない
■  「 バイリンガル 」 な 「 ユーチューバー 」 の実態
■  通訳者を要した神田乃武・津田梅子・ジョン万次郎
■  語学力の判定には、 「 4技能 」 を精査するべし
■  作文・口述抜きの語学試験は望ましくない

■  インド・ヨーロッパ( 印欧 )語族系統図
■  植民地化回避で、 外語習得の時機なし ( 地図入り )

■  帝国主義を逃れ、 伝統を守り近代化を達成した日本
■  ヨーロッパの植民地主義を逃れられたのは5か国のみ
■  広漠たる海原と孤立言語の壁が、 日本国民を常時保護
■  四囲環海の島国が外界を遮断し、 安寧を確保
■  高難度の日本語が有象無象の悪事を遠ざける
■  「 自信 」 「 喜び 」 「 生きる力 」 を生む意思疎通
■  何年頑張っても、 通じる水準に達しない教育は悲劇
■  相手に通じることが言葉の主眼で、 動機・意欲を強化
■  完全異質ゆえに、 実用に即したシンプル英語に徹する
■  通じることを最優先に置く方が、 現実のニーズにかなう
■  ミス厳禁の試験と違い、 なりふり構わず意思伝達する
■  「 通じない英語 」 →  期間限定の退屈な 「 お勉強 」に
■ 
「 通じない英語 」 →  いじけた日本人を大量発生させた
■  「 通じない英語 」 →  屈辱で実行できず、 もったいない
■  巧拙は自信と直接関係なく、 意思疎通できれば自信がつく
■  でたらめ英語を自信満々に話すノンネイティブの強い自信
■  英語を使ってみることが有意義で、 使わないから自信なし
■  自力で初動対応できる英語力は、 国民の自信を引き上げる
■  利己的・国利的に精選し、 日本人が自信を高める英語教育
■  国民に
トラウマと自信喪失をもたらした、 裏切り教育
■  誰もが利用できる素材を国のお墨付きとして提供せよ
■  無責任な邪論を垂れ流す、 現場知らずの学者と識者
■  現場にいない実務経験不足の学者らの机上の空理空論
■  英語教育を複雑化させた、 世間知らずの 「 有識者 」
■  学才に恵まれ、 一般人の苦悩が分からない 「 有識者 」
■  一般人の頭ではないので、 再現性に乏しいアドバイス
■  現実離れしたアドバイスは、 絶望と混迷を招き大迷惑

■  国民全般の外語教育は、 理想・正論ばかりでは失敗
■  理想に執着し、 努力は空回り、 難路を引き寄せる
■  理想追求ではなく 「 的確な落とし所 」 を検討する
■  英語に対する「 考え方 」を抜本的に改めないと変化はない
■  考え方・手法を改めれば、 「 通じる英語 」 は実現可能
■  英語表現が正しいか否かではなく、 意向が伝わるか否か
■  愚策に弄ばれた日本人、 英語と疎遠な生涯を送る定めに
■  「 訪日客の手助け 」 に使用場面を絞った英語で効果測定
■  「 通じる英語 」 →  広範な普及は
国益と民間外交に有効
■  「 通じる英語 」 →  国民が親しむことは将来への投資
■  「 通じる英語 」 →  人助けに直結する勇気を生み出す
■  「 通じる英語 」 →  日本人の「 生きる力 」につながる
■  「 なんとか通じた 」 成功体験が、 心に活気を与える
■  地元民によるサポートは、 双方に幸せと喜びをもたらす
■  正確な英語を求めると、 親切心が萎え、 傍観者と化す
■  「 日本人は英語が不得手 」 →  訪日客は織り込み済み
■  ペラペラ英語は期待されてないから、 片言でも支援する
■  助けてもらった訪日客は 「 無礼な英語 」 でも怒らない
■  困っている人は 「 品格 」 でなく、 有用な援助が欲しい
■  正しい文法と作法は尊ぶべきだが、 実際の優先度は低め
■  「 底上げ 」 目的なら、 文法よりも頻出フレーズを優先
■  英文法だけ知っていても通じないから、 フレーズを優先
■  英文法でなく、 頻出フレーズが 「 底上げ 」 の手掛かり
■  過半数の国民が苦手な英文法は後回しで「 底上げ 」する
■  日英の文法は全面的に違うため 「 底上げ 」 では後回し
■  実人生では通じることが命綱であるから、 文法は後回し
■  語順が違うため再構成を要し、 機械的に置き換えにくい
■  苦境の救済は、 時代・世代を超えて継承される国際評価
■  日本の生き残りと活性化を図り、 観光立国を目指す妙手
■  外国人相手に片肌脱ぎながら、 英語力を試す小気味よさ
■  必要最低限を伝達できるコミュニケーションが身を救う
■  プロの通訳者・翻訳者も流暢さ以上に、 伝達内容を重視
■  がらんどうな 「 ペラペラ 」 を見破れずに憧れる日本人
■  世界トップ級で観光客を魅了する、 東京・大阪・京都
■ 「 海外移住 」 先としても、 大人気の日本 ( 地図入り )
■ 「 世界最強 」 を誇る日本のパスポート ( 図入り )
■  安定した治安で安心安全な日本、 概して穏やかな日本人
■  古き良き伝統と洗練された近代テクノロジーのギャップ
■  自己完結的な語学は、 税金投入の公教育にそぐわない

■  一般人の実人生からかけ離れた英語教育は効果なし
■  際限ない語学は、 対象者に合わせて折り合いを決定
■  外語教育の方針を一緒くたに論じるとおかしくなる
■  仕事で英語を使うプロと目標は
別ゆえ、 切り分ける
■  現実離れしたアドバイスは、 絶望と混迷
を招き大迷惑
■  日本の実情に疎い外国人の正論が、 国民の気概を削ぐ
■  日本人の痛み・悔しさ・恥ずかしさに無神経な外国人
■  「 日本語力 」なくして、 親身かつ有益な助言は無理
■  無報酬のアマチュアに、 プロの厳しさは有害で無用
■  英語教育者が、 日本語の文法に詳しくないのは盲点
■  抜群の頭脳でも、 心情を洞察できない評者は数多い
■  実用が分からない学者主導で、 不首尾な成果が続く
■  実務家らが主導し、 学者はレビュー担当で適材適所

 

3.  Integrity  ( 約 45,000 字 )

■  音節 ( シラブル ) の日英比較
■  音節 ( シラブル ) 抜きの英語学習はあり得ない
■  音節は、 小手先の収拾策ではないため、 常に有効
■  音節は、 英単語の奥義ゆえに、 誰でも即効性あり
■  音節とアクセントを学べる動画の紹介 ( 全長13分 )
■  フォニックスは、 日本人には必ずしも実効がない
■  日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」
■  動物の鳴き声に近いから、 日本語表記も無理からぬ
■  母語が日本語だと、 英語習得のハードルは爆上がり
■ 「 言語系統が別次元 」 イメージしづらいことばかり
■ 「 カタカナ発音 」 の正体は、「 母音の呪縛 」
■  日本語に取り込むには、 原則として 「 母音 」 必須

■ 「 子音 + 母音 」 が日本語音で、「 子音連続は不可 」
■  日本語の「 ん 」 の発音は、 厳密には 「 6種類 」
■  子音の連続だらけの英語の音は、 日本語音と大違い
■  母音の連続だらけの日本語は、 英語ネイティブが苦手
■  日本語の促音・撥音・長音・拗音も、 初学者には難関

■  連音・同化・弾音などの「 音声変化 」で聞き取れない
■  日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造の乖離
■  日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
■  日本語音は 114 個、 英語音は 2,100 個
■  耳をそばだて、 舌の出し入れに集中する ( 図入り )
■  英語学習の醍醐味は、 日本語にはない口周りの観察
■  平板で均一な日本語話者には、 物珍しい舌運び
■  相性の悪い日本語で英語を理解するのは限界あり
■  翻訳に役立つ各種PDF資料のリンク紹介

■  英語の不得手な日本人が過半を占める理由
■  日本語は英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい
■  表記揺れがつきまとう煩雑なローマ字表記

■  英語ネイティブのローマ字発音の具体例

4.  Vocal about –  ( 約 40,000 字 )

■  機械翻訳の 「 重大な誤訳 」 多数 ( 図入り、 実名入り )
■  機械翻訳の不具合を招く主要因は、 日本語の
「 主語・目的語の欠落 」 「 助詞 」 「 語順 」
■ 「 助詞 」 がある日本語の 「 語順 」 は、 概ね自由自在
■  共通点の多い 「 印欧語族 」 同士は、 機械翻訳しやすい
■  日本人が混迷する動詞のような形容詞の例
■  品詞を度外視して和訳し、 混乱を招く形容詞
■  語彙運用の危険回避のため、 表音文字のカタカナ語を採用
■  AIの成果物は、 一見まともに見えがちだから、 末恐ろしい
■  検証なき 「 AI依存 」 により、 「 思考の誘導 」 も可能に
■  間違った情報を、 さも正確な情報として、 断言する危うさ
■ 「 知ったかぶり 」 「 でっち上げ 」 がまかり通るAIの回答
■  人間であれば起こり得ない誤訳をすることもある生成型AI
■  堂々と嘘をまき散らすが、 エラーとみなし、 規制は不要か
■  ” ChatGPT “ も、 情報操作・誘導・偽情報の拡散に悪用可能
■  「 プリエディッティング 」 と 「 ポストエディット 」 は大切
■  両言語に堪能でないと、 「 誤訳 」 の指摘は難しい
■  素人の力量に依存しすぎる情報は、 無思慮に発信すべきでない
■  社会経済的・能力面の差など、 受け手側の格差も考慮・配慮
■  個人の領域内 で 「 全件を自動翻訳 」 するのは自由
■  利用者側の自由意思で、 AI翻訳を活用するのはよい
■  選択権は、 発信者でなく受け手側のユーザーに委ねる
■  限界に留意しつつ工夫すれば、 個人的用途では実用に足る
■  和書 『 AI翻訳革命 』 ( 2022年刊 ) の評論
→ 「 打開策は全件を自動翻訳で処理してしまうことだ 」 と
→  検証不十分の自動翻訳文を、 一般公開するよう組織に奨励
→  「 第一人者 」 が恬として暴論を吐く 「 トンデモ本 」
→  誤訳の恐ろしさと語彙運用の機微を知らぬ 「 第一人者 」
→  こんな乱暴な邪説を、 よくまあ商業出版したもんだ

 

5.  Please be aware that –  ( 約 35,000 字 )

■  日本語の形容詞と英語の形容詞の決定的な違い
■  印欧語に比べ、 日本語の形容詞は強く自立している
■  動詞と形容詞を混同し、 脱落する日本人学習者
■  日本人の英語教師の圧倒的な強み

■  外国人英語教師を増やしても、 抜本策になり得ない
■  極めて基礎だが、 難解すぎる 「 be動詞 」 の学び方
■  極めて重要だが、 省いても大意は伝わる 「 be動詞 」
→  文脈上省略しがたい「 一般動詞 」 と違う

6.  Perceive  ( 約 24,000 字 )

■  「 意訳 」 なしでは、日本語として通じがたい英単語
■  受け手の反応と理解度に応じて言葉を選ぶことが重要
■  把握できない対象に、 心を閉ざし反発する人は多い
■  理解しかねる言葉を乱発し、 反発食らうと進まない
■ 
相手に応じて切り口を変えないと、 時間不足に陥る
■  理解度のばらつきとトラブルに即応する能力が必須
■  「 医療通訳 」 のPDF資料のリンク紹介
■  通訳者の現場と仕事の将来性 ( 図入り )
■  常に話者が「 主 」、 通訳者は「 従 」である

■  通訳者が臨機応変になり、 対処する必要性も生じる現場
■  異文化理解・人間理解・人心掌握 のスキルが物を言う語学
→  通訳者・翻訳者は晩成型で、 長持ちする職業とされる
■  日本初( ’79 )の電子辞書 「 IQ-3000 」( 写真入り )
■  多人数対象の通訳は、 機械が代替できると考えにくい
■  翻訳業界に新たに加わった 「 ポストエディット 」 の需要

■  和書 『 知覚力を磨く 』 ( 2020年刊 ) の紹介


7.  To the extent possible  ( 約 22,000 字 )

■  教本に依存したまま寿命が尽きる、 大勢の日本人学習者
■  終始一貫、 教材尽くしで終わる、 背筋の凍る未来像
■  教材や資格には「 中毒性 」があり「 向学心 」を刺激する
■  教材ばかりやっていると 「 使える英語 」 から遠ざかる
■  恣意的要素が排除された分野は、
確実に学びやすい
■  世界一有名な英米法辞典で英語力を確認 ( 図入り )

8.   I have a question for you.  ( 約 14,000 字 )

■  真っ当な外語学習には、 基本的な 「 文法学習 」 が不可欠
■  「 文法学習 」 抜きの外語は、 「 聞く・話す 」 特化型
■  母語と外語とでは、 習得過程が違うのが通常
■  外語と違い、 母語は 「 人間の本能 」 として身につく
■  基礎文法がいつしか無自覚で内面化できているのは、
母語ゆえ
■  文法学習なく一定以上まで4技能を会得できるのは、 母語に限る

■  ネイティブ児童向け教材が、 日本人の大人に効果的とは限らない


◆  以下、 ” no need ”  より再掲。

 

真面目な日本人学習者にありがちなのは、 単語数を増やすほどに、
英語ができるようになると妄信し、 上級語の暗記に精を出す盲進。

( 中略 )

◇  語感の持つ重要性を知れば、闇雲に単語数を増やそうと思わない


なぜなら、 まともに使いきれない上級語を増やして悦に入るよりは、 皆
が使う基礎単語と 句動詞 phrasal verb ) を習得する方が、 実用に
即しており、 確実に通じるようだ、 と感知するから。

( 中略 )

日常語すら心許ないのに、

高難度の語に飛びついたところで、 まず使えない。

マニアックなものに手を出す前に、

誰もが使う単語と表現をきっちり固める。

日常会話さえできないのに、

ハイレベルの知識を詰め込んでいるのが日本人。

自ら使うに至らぬまま、

しゃかりきに習い理論武装を重ねる方が極めて多い。

会話なくして口を動かさない

「 英語の勉強 」 に満悦し、 時間を使い果たす。

 

◆  以下、 「 自分の世界 」 が広がる英語  より再掲。

 

初級なら指導者の手引きに従うべきだが、

中級以降はもっと能動的になってよい

他者のフィルターで、 お膳立てを整えてもらうのでなく、

切望する重要スキルを突き止め、 自ら狩りに行く心意気。

初級を卒業し、 基礎単語・基礎文法を修得した中級の大人なら、

つまらないテキストではなく、

読みたい内容に早く向かえ


さもないと、

日本で英語を続ける限り、 終始一貫、 教材尽くしで終わる。

教材大国ゆえか、 教本に依存したまま寿命が尽きる、 背筋の凍る未来像。

英語教育産業の思う壺。

正しい文法は尊ぶべきものだけれども、

日英の総合的な雲泥の差を加味すれば、

深入りしすぎる前に切り上げないと、

それだけで人生が終わってしまう

 


プロであれば、 好き嫌い抜きで、 強行突破する折が多々生じる。

お金をいただいており、 正式に職責を負うためで、 言うを俟たない。

対して、 アマチュアの英語学習者の場合、 苦手でしんどい課題に、
あまり時間をかけすぎない方が、 好手ではないかと感じている。

強行突破で金稼ぐプロ以上に、 不振に見舞われる危機に立たされる。

( 中略 )

非現実的な 「 理想 」 に執着するよりも、 ご機嫌に続ける方が、
最終的に勝ることは、 おびただしい学習者の挫折を見て学べる。

最初から欲張らずに、 さして無理なく継続できるペースを保つ。

不得手分野は、 そこそこ自信がついてから、 戻ってくればよい。

一旦棚上げにし、 得意分野をきびきび歩む方が、 ぐんと伸びる。

手つかずでも、 影響がなさそうであれば、 後回しまたは手放す。

no need  より


目標が違うプロ・セミプロの基準は別で、 軌を一にするはずないのが常識。

同じ野球でも、 「 プロ野球 」 と 「 高校野球 」 を同水準で論じない。

どちらも食うか食われるかの真剣勝負だが、 同じ土俵で向かい合わない。

あるいは、 草野球を楽しむアマチュア選手にプロ野球の厳しさは不相応。

並々ならぬ犠牲を伴うのがプロの道、 無報酬で立ち入るべき世界でない。

こと英語教育に限っては、 久しく混こぜにしてきた異常さに気づくべし。

conclusive  より

◆  以下、 ” integrity ”  より再掲。

 

言語習慣母音  が大好きな日本語ネイティブとは反対に、

子音  が得意な英語ネイティブは、

母音の連続   が不得手。

 都営大江戸線
 Toeioedosen

 大岡越前
 Ookaechizen

 東欧を覆う
 Tououwoou


私たちは、 難なく発音できるはず。

英語ネイティブは、 途方に暮れる。

初見では、 手のつけようがない。

でたらめに見えてしまい、 お手上げ。

 

促音も難関で、 初期段階では発音できない。

 かって

 あっさり

 とびっきり

 思いっきり

 よっぽど

 やっぱり

 だいっきらい

長音・拗音・促音の識別も、 あらかた苦手。

 おじさん    おじいさん

 おばさん    おばあさん

 びょういん    びよういん 
( 病院  –  美容院 )

 ようか    よっか 
( 八日  –  四日 )

日本語初学者は、 聞き分けられない人がほとんど。

私の経験からは、 初学者で、 区別できた方は皆無。

ゼロです。

絶対に同じ発音だと、 半ベソで食ってかかられたこともある。

何度聞いても、 違いがまったく分からないとおっしゃる。

日本人にとっての 「 L 」 「 R 」 同然。

日英の音言語習慣音節構造   は、 ひどくかけ離れている。

( 中略 )

■  「 母音 」を組み合せる「 結合音節 」が、日本語の音  

原則、 日本語に取り込むには 「 母音 」 必須

- 

強引すぎるが、 やむを得ない、 母音添加。

 「    母音の呪縛 ( じゅばく )    と称されたりする。

外語習得に支障を来す 「 母語干渉 」 ( mother language intervention
の典型である。


 母語干渉とうまくつきあおう 

丹羽 牧代 (編著)  丹羽 卓 ・ 地蔵 繁範 (著)
彩流社、 2019年刊
A5判、 239頁

<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天ブックス>


完全異質の英語を習う上で、 本能的な母語である日本語が邪魔をする。

ほぼ無意識に妨げるため、 指摘されない限り自覚しかねる学習者が多い。

かくして、 おあつらえ向きの 「  カタカナ英語  」 の出来上がり。

( 中略 )

◇  日本語が母語だと、
どうしても
母音を添加
して
発音してしまう

「 カタカナ発音 」 の正体だ

 

   母音の呪縛   


母語干渉の典型


日本語音の性質上、 必然 言語習慣  ゆえに、

子音の連続だらけの英語のハードルは、 ひときわ高くなる。

日本語ネイティブならば、 当然成り行き


◆  音節構造の違い  をおさらいすると、

 英  → 子音の連続 」 が目立つ

 日  →  「 子音 母音 」 が基調で、 子音の連続は不可

子音 」 の取り扱いが、真逆  に近い。


日本語の母音は  5 個  しかないのに対し、
英語の母音は、 一説によると  26 個 。

英語の母音は、 単母音・長母音・二重母音・三重母音
の4種類もあり、 その合計が26個。

「 ア 」は、 日本語の母音では、 [a]  の1つだけ。

英語の母音では、 舌の位置や隣接点の違いにより、
[ʌ]、 [æ]、 [ɑ]、 [a]、 [ə]   の5つ。

日本語の子音は  13 個、 英語の子音  24 個 。

濁音半濁音・短音など込みで、 日本語音は  114
英語音は  2,100  との学説もある。

※  複数の異論あり

換言すれば、 英語の母音は、 日本語の5倍以上に
細分されている

日本語の母音は 5 個  に仕切られているのに対し、
英語にはその5倍以上の母音( 26 個 )がある。

 

( 中略 )

 

厳密に述べると、 日本語 「 」 には、 [N]  の他にも、
5通りの発音がある。 ( 合計6種類、 複数の異論あり )

 有声両唇鼻音  [m]

 歯茎鼻音  [n]

 有声軟口蓋鼻音  [ŋ

 有声硬口蓋鼻音  [ɲ]

 鼻母音  [~]   ←  上付きのティルデ ( tilde )

 

( 中略 )

 

わざわざ区別を教えてもらわなくても、 私たちは 「  」 を発音できる。

日本語は、「 本能的に 」 習い覚えた 「 母語 」 ( 第一言語 ) だから。

一般的に、 母語と外語とでは、 習得過程が異なる。

 

( 中略 )

ネイティブの英語が聞き取れない主要因は、 発音などが

「  速すぎるから  」 と思い込んでいる日本人は極めて多い。

けれども、 決して   速度だけの 問題ではない

これまで見てきた、  日英の音言語習慣音節構造  

の恐るべき乖離から、 ご理解いただけるのではないだろうか。

日本語は 「 声の音 」、 英語は 「 息の音 」 と呼ばれる。

口を開いてものを言う 「 発話 」( utterance ) と、 出てくる
音声 」 の両方の構造が、 この上ない度合いで相違する。

日英の「 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用 」 は極端に離れている。

口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない。

声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与。

それこそ口の中に手を突っ込み、 プロが矯正するくらいでないと。

従来の学校教育でカバーできるわけないことに、 すぐさま感づく。

英語の不得手な日本人が大多数を占める一因も、 すんなり知れる。

「 発音 」 だけで判断するのは、 とてつもなく危険で浅学すぎる。

根底からして異質な言語がお安く口から出るって、 結構なホラー話。

適切な訓練なくして、 現実的にはあり得ないことに気づきましょう。

 

( 中略 )

  ◇  英独仏を含む、 大規模な印欧語族 ( インド・ヨーロッパ語族 ) を
母語とする学習者と異なり、  母語が日本語の私たちは、

  手掛かり・足掛かり が全然つかめない

文字表記発音・音節・アクセント・語順  はほとんど重ならない。

舌・唇・歯・呼吸間の相互作用  が大違いで、 発音時の口周りも異次元。

言語面にとどまらず、 物事の見方を左右する、 文化的な違いも天地。

だから、 「 異文化理解力 」  も身につけなければならない。

 

  母語 = 日本語の宿命を担うと、

  英語習得はやたらと難しくなる。


  母語が 「 踏み台 」 になってくれないから

 

やること多すぎ

 


母語に比べて、 「 言語系統が別次元 」 とは、 こういうこと。

母語に存在せず、 イメージしづらいことだらけだから、

どうあがいても理解できない。

 

( 中略 )

 

◆  英語は 「 印欧語族 」 ( the Indo‐European languages )。

インド・ヨーロッパ語族系統図


画像の拡大

【出典】  小学館 日本大百科全書 ( ニッポニカ )  より


▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

◆  以下、 ” Conclusive ”  より再掲。

 

大雑把に、印欧語族の英語とドイツ語を 「 兄弟 」 に例えると、
孤立言語で身元不明の日本語は、さながら 「 宇宙人 」。

「 兄弟 」と「 宇宙人 」を単純比較できるか 

異質すぎるわ


Disparity  between English and Japanese 

 

印欧語族同士は 「 りんご – みかん 」 、

日英間は 「 りんご – くるま 」 みたいな差。

この雲壌の相違が、 英語習得の難易度の隔たり。

 

◆  一方、 中国人には英語堪能な方が多いとの反論がある。

確かに、 中国語は日本語と同じく、 印欧語族に属さない。

しかし、 日英に比べれば、 文法と語順が似通っていることは検証済み。

中国語( Mandarin )を大学の第二外国語で学んだ際、 自ら実感した。


 「 動詞 」 が出る前に詰まるから通じない

日本語は語順が違うから、 機械的に置き換えにくい

→  語順を入れ替えないと、 動詞までたどり着けない


ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30 』  pp. 8-11.

板垣 政樹 (著)
秀和システム、 2016年刊
A5判、 248頁

<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天ブックス>

音声ダウンロード 無料


日本語の動詞は後半に来るから、 語順を全面的に再構成しないと通じない。

むごい試練で、 頭がしっちゃかめっちゃか、 その場で思考がフリーズする。

母語と英語の語順が似ていれば、 ぱかぱか代入するだけで伝わったりする。


◆  日本語と英語の埋めがたい差異を踏まえると、 日本語で
英語をどこまでも理解しようとする 思惑そのものがよくない。

日本語は、 英語習得の 「 踏み台 」 になりにくい言語

強引に結びつける熱意自体が、 激しいストレスを作り出す

無理強いして、 嫌がる男女をくっつけようと奮闘するかのよう。

相性悪いんだから、 やめとけ !


先の 「 りんご – くるま 」 の共通点をあくせく探るようなもの。

初級を卒業し、 基礎単語・基礎文法を修得した 中級者 ならば、

日本語で詳細に解説するような教材よりは、 ぜひ早め早めに

力量相応の 「 生の英語 」 を中心に据える方が、

良好な結果を生む。


no need  より

◆  以下、 ” I have a question for you. ”  より再掲。

 

母語と外語とでは、 習得過程が異なるため、 特殊な環境・
才能に恵まれた人を除けば、 読み書きを含む文法を別途
学ばない限り、 外語としての「 4技能 」は身につかない。

文法学習なしで、4技能 ( 聞く ・ 読む ・ 書く ・ 話す )を万遍なく、
一定水準以上まで会得できるのは、特殊な環境・才能に恵まれた人
を除けば、「 母語に限る 」 と考えられている。

第一言語 ( 母語 ) は、 環境・知能などに問題がなければ、 自然
に習得できるよう  「 人間の本能 」 にプログラムされている。

普通に育った子が、 文法を勉強する前から、 母語となる現地語
を話せるようになる、 主な理由である。

基礎文法がいつしか無自覚で内面化できているのは、 母語ゆえ。

特殊な環境・才能に恵まれた人であっても、 厳密に検証すると、
彼らの一部は、 なんと  「 セミリンガル 」  だったりする。

【参照】  母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨

 

 

◆  以下、 ” Vocal about –  ”  より再掲。

 

英文を構成するには、和文に明記されていない主語・目的語を、 AI が
どこからか拾ってこなければならないのだが、 その判断が不安定なのだ。

ない袖は振れないということで、やむを得ず、 直近の文章の主語・目的語
を引き継ぐケースが多い印象だが、 これが物の見事に大外れだったりする。

( 中略 )

おおよそ同じ言語から派生した同源の 「 インド・ヨーロッパ語族 」 同士は、

文法・構文・語彙に共通点が多く、 機械的に置き換えしやすい  のに対し、

日英は言語・文化の基盤が異次元であるから、 「 精度9割 」  は無謀に近い。

 

 

◆  以下、 ” Perceive ”  より再掲。

 

時間管理を含めて、 通訳者が主導する機会も多々生じるのが現実。

言語の異なる話者では、 受け手の反応に即応しにくい  のである。

 

( 中略 )

 

正直なところ、 おいそれと機械が応じられる任務とは思えない。

AI には、大勢の表情は察知できないし、 空気と気配も読めない。

行間に潜む実意を汲み、 ニュアンスに練り込むこともできない。

人間同士のコミュニケーションは、 あいまいさ・仕草・連想の連続。

意向を汲み取り、 文脈  の  ギャップ  を埋めないと時に誤解を招く。

Translation and interpretation skills have deceptive simplicity.

翻訳・通訳の技能は、 上辺はシンプルだが、 内実はそうでもない。

 

( 中略 )

 

日本語と英語ほど大差のある言語間であれば、

最高級に熟達した通訳者・翻訳者が担当したとしても、

常に一定のリスクが伴う ことは念頭に置いておきたい。

翻訳版を作成する際は、 考慮しなければならない要素である。

 

 

◆  以下、 ” To the extent possible ”  より再掲。

 

耳で聞くだけの
「 発音 」修行は、
もとより無謀 

 

 

◆  再び、 ” integrity ”  より再掲。

「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位

( 中略 )

単語学習も発音訓練も、 「 音節 」 を意識することで、 随分と楽になる。

見知らぬ単語を前にして、 「 どの部分で切ればよいか 」 見えるからだ。

音節は英単語の奥義であり、 小手先の収拾策ではないため、 常に有効。

ネイティブ児童の発音ルール 「 フォニックス( phonics )」 を取り入れる
英語学習法は、 母語と外語の習得過程を区別しておらず、 日本人学習者には
必ずしも実効がないが、 「 音節( syllable )」 は必ず有益で即効性がある。

今、 この瞬間から役立つ。

( 中略 )

音節を知らずして、 新しい英単語を記憶したり発音したりすることは、

私にとっては 「 100% 」 あり得ないし、 自分には不可能と言い切る。

未知の英単語に接した時は、 まず音節を調べてから、 発音を練習する。

どの部分で切ればよいか 」 分かれば、 暗記も発音もしやすくなる。


ホワイトボードにも 書きまくる

線を入れ、 番号を振り、 アクセントにマークし、 発音する

【発音】 kɑ̀ːnvəlésənt    【音節】 con-va-les-cent (4音節)

  別稿 「 単語の覚え方 」 より

( 中略 )


口を動かさずに発音を学ぼうとするのは、 あたかも、

口から排便せんとして、 うんうん踏ん張るような痴態

×  お口で うんこ

 

たぶん 無理です。

 

( 中略 )

■ う ( 1音節 )

■ お ( 1音節 )

■ げ~  ( 1音節 )


1 音節  =  1 シラブル

 

  英   語 「 息の音 」

  日本語 「 声の音 」

 

日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います

 

「  音節( syllable ) 」 の感覚を知るため、

ゲロ の迫力で、 しばらく練習するとよい。

→  ゲロ吐くように、 発音してみる

日本語母語話者にとって、

英語の発音は動物の鳴き声に近い。

日本語で表記しがたいのは言うもおろか。

犬猫の声と一緒で、 そもそも日本語では書き起こし

きれないのに、 英語音を無理くり邦文で表現しようとする。

等しく不条理だからアプローチを変える。

口周りをまじまじと見据えて、 模倣する。

【参考】    ※  外部サイト

 

( 中略 )

 

wet ”  には、 形容詞・名詞・自動詞・他動詞がある。

語源は、 古期英語  「 湿った 」 「 ぬれた 」 ( wǣt )。

【発音】  wét  (1音節)

” wet ”  は、 「 1音節 ( one syllable ) 」 の単語。

「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位

1音節だから、 腹の底から  ゲロする  勢いで、 思いっきり、

ウエット


と吐き出し、 一息に発声する。

まさに、 ゲロ同然の響き。

 

志村けんはいかがでしょう 』 ( 1993~1995年 放映 ) のコント

「 ろくでなし 」 の名物 「  ウィ ! 」 ( 1音節 ) に似通うリズム。

これは、 典型的な  「 1音節 ( one syllable ) 」 の発音。

私たち日本語話者でも、 割と簡単に発音できることが分かる。


大勢の観客が声を合わせ 「  ウィ ! 」 と叫んでいたことからも明らか。

当時、 画面越しに見ていた私も、 大喜びで 「  ウィ ! 」 とやっていた。

【 ウィッ 動画 】

https://www.youtube.com/watch?v=UDaFmArGp4k
↑  全長  24秒

https://www.youtube.com/watch?v=YXXnbmcV3vk
↑  全長  40秒

” wet ”  は 「  ウェット !

無声歯茎破裂音  [t]  を伴い、 最後は舌端を上歯茎に接触させて軽く調音。

やや難易度は上がるが、 「  ウィ ! 」 と似ており、 発音できるはず。

 

( 中略 )

◆  日本語を話す場合、 舌・唇・歯・呼吸の相互作用は小さく、

顎も大きく動かない。

日本語母語話者が、 英語を習い覚えるために、 大切な行為は、

 

英語話者の口周りを

しげしげと注意深く観察する

対面なら、 非礼がないよう、

さりげなく、 ちらりちらり、 そっと、 うかがう。


対面でなければ、

画面越しに  口元を食い入るように  じろじろ見つめ

学び取る。

 

なによりも、

 

自分の口を動かす



その場で無理なら、 後で思い出しつつ真似する。

唾液飛ばして舌を動かし、 幼児みたいに声を出して、

きゃっきゃっと真似っこ。

★  語学の基本は「 真似 」 ★


ことさら、

 ベロを注視 


動きを観察

( 中略 )

 

日本語を話す者から見れば、 みじんも想像しかねる激動の場が展開されている。

失礼ながら、 うちのワンコの舌に負けず劣らず、 生き生き躍動していて感動よ。

日本人の皆様、 これぞ英語学習の醍醐味ですぞ  !!


平板で均一なリズムの日本語が母語の私たちの口周りは、 こんな風に動かない。

普段は  運び  を意識しないからこそ、  物珍しい眺めでびっくりするはず。

( 中略 )

 

耳をそばだてると同時に、 舌の出し入れ 

に集中することが学習を促進させる。

 

聞き取れなくても、

口唇とベロに注目しよう。



ひたすら見ているだけでも、

日本語とは別次元の言葉であることが体感できる。

 

 

▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

お勧めしたい YouTuber は、 ” No need ”  で事細かに記した ( 図入り )。

※  写真は後掲

語り口の特徴は、 句動詞phrasal verb )の多用で、 ネイティブが
しきりに口にする割に、 学習者には馴染みのないフレーズが目立つ。

中級学習者なら既習の基本単語中心で、 難しい単語が出ない点も推し。

ゴムのように伸縮自在の口唇から放たれる、 抑揚満載の口調がたまらん。

とりわけ、 有声 [b] [m]、 無声 [p]  の子音で始まる単語を発音する口元。

 破裂音  plosive  /b/

 鼻音  nasal  /m/

 破裂音  plosive  /p/

3つとも 「 両唇音 」( bilabial ) で、 上唇と下唇が強めに接触。

両唇を勢いよく口中に巻き込み、 直後にぷっと一息で突き出す。

これほど分かりやすい動きを示す英語話者を私は見たことない。

口唇と舌の激しい動作にしびれ、 毎度うっとり見とれてしまう。

音声を消して、 口周りを凝視すると、 日本語にはない動きを容易に見て取れる。

外国人の仰々しい表情とジェスチャー ( 身振り ) に見慣れる上でも役立つ。

じろじろ見つめ、 オウム返しを繰り返し、 「 単語帳 」 を日々作成中。

 

相性のよさそうな

発信者や番組を見つけて、

がっつり食らいつく。

 

  日本人学習者を主たる顧客と想定した素材は、

長期的にはあまり望ましくないと私は考える。

中級学習者  が潜在能力を引き出し上達するには、

日本人相手ではない番組を中核に据える方が名手。

【 主な理由3つ 】

日本語母語話者向けに、 ほどよく加減され、

念入りに作り込まれた印象を受ける番組が多い。

登録者を増やすためか、 販売促進のためか、

どうしても視聴者におもねる調整が欠かせない。

理由は3つのデメリット。

(1) 漫然と視聴しただけで、 会得したと勘違いし、 英語学習した自己満足に陥りがち

(2) 自分の頭や口を動かさずに時間を使い切り、 成長しそびれているのに気づけない

(3) 手入れ後の日本人受けする英語なので、 そう自然ではない状態の英語が目立つ

一般向けの素材に慣れ親しんできた学習者であれば、

割合すぐ見透かせると思う。

 

ご自分のお口


を 動かしましょう

ひと言に要約すると、 日本語と英語は、 語学的に

 

「 相性すぎ 」

 

言語間の距離が果てしなくて、 気が遠くなる道のり。

「 相性悪すぎ 」 なので、 むやみやたら猛烈に頭を使う。

 

◆  英語に近い言語とは、 立ち位置が違う。

例えば、 「 オランダ人は英語がペラペラ 」。

語順も文法も、 英語に類似する印欧語の代表格が、 オランダ語。

出自が同じだから、 学習上の手掛かり・足掛かりはかなり多い。

初歩から洗いざらい手ほどきを受けなくても、 普段使っている母語との

共通点を見出し、 規則性を汲み取ることで、 ある程度は独力で体得可能。

Both languages share the same root.

 「 オランダ人から学ぶ英語学習法 」

これに類した情報商材が堂々と売られている。

日本語母語話者の悩みを解決するには的外れ。

言語・文化が完全異質ゆえ、 逐一ねじり鉢巻きで勉強して学ぶ日本人。

 

【参考】    ※  外部サイト

◇  英語母語話者 ( 英語ネイティブ ) 対象の 「 言語習得難易度表 」

米国務省の外務職員局 ( FSI : Foreign Service Institute ) 発表

日本語は最難関 ( 4段階中、最高位 )

超難しい言語 」


Super-hard language

exceptionally difficult for native English speakers


https://www.state.gov/foreign-language-training/

※  2024年1月30日 アクセス

※  赤・黄・青字は引用者


割かし頻繁に引用される資料なので、 信用に値すると考えられる。

76 years of experience in teaching languages to U.S. diplomats “

米外交官に、 76年間、 外国語教育を施した実績が叩き出したランキング。

英語ネイティブにとって、 日本語がかなり難しいのは、 確かであろう。

要は、我ら双方にとって大変であり、 本稿で挙げた側面からも明らか。

まったくもって、 お互い様。

先に掲げた 「 オランダ語 」 とは歴然の差。

 

◆  「 英語は簡単 」 などと、 気安くほざく人間 ( 国籍不問 ) は、

日本語と英語の 「 全体像 」 をまるで理解していない勉強不足の不届き者、

または、 飛び抜けて俊逸な才覚の持ち主のいずれか。

日英の 「 4技能 」 を  厳密に試験 すれば判明する。

日本語と英語、 両方の 「 4技能 」 すべてが大事。

殊に、 産能力 ( 書く・話す ) をしっかり検査。

言語の真の運用能力は、 「 書く 」 に表れやすい。

その場  課題を出し、 実力を確認するとよい。

 

詐欺師かどうか、 すぐ分かる。

残念ながら、 詐欺師だらけ

 

外語の場合、  基礎文法を知らないと、 まともに書けない。

「 4技能 」 のうち、 「 書く力 」 はごまかしにくい。

したがって、 日頃の学習量と取り組み姿勢を反映する。

今は機械翻訳 ( AI ) が身近にあり、 見抜きづらい。

 

日本語ペラペラの 英語教育系 YouTubers の一部に、 要注意。

参考にはなるものの、 学術的な裏付けに欠けた感覚的理解

に基づく生半可な知識をまき散らしている諸賢がのさばる。


ペラペラでも、 両言語をその場で書かせれば、 正体はバレる。

地味で地道な長期的研鑽を要するのが、 「 書く力 」。

さらなる裏話は、 ” conclusive ”  に記した。

 

 

◆  以下、 ” hiatus ”  より再掲。


正確な文法解説には、日英の文法に精通する高い学力 を要するため、
ネイティブ音声を吹き込んだ素材を売る方が、 手間いらずなのです。

「 文法不要 」の背景には、 両言語の学識が浅すぎる実情がからむ。

日本語と英語の文法を、 ろくすっぽ知らないために、「 文法不要 」。

( 中略 )

◆  日本語に置き換えて眺めると、 べらぼうに
常識外れで、 噴飯物のおかしさが浮き彫りになる。

「 聞き流すだけで、 日本語ペラペラ 」
「 文法不要で、 日本語マスター 」
「 ○○日間で、 日本語習得 」
「 動画を毎日○分見れば、 日本語堪能 」
「 ○語以内の文を覚えれば、 聞き取れる 」
「 聞くと、 突然日本語が口から飛び出す 」
「 たった○○のみで、 日本語は話せる 」
「 使えば、 ネイティブ発音が身につく 」
「 動画を見るだけで、 日本語脳になれる 」
「 ○○で、 日本語ネイティブになれる 」


こんなこと信じられますか ?
このような教材に投資しますか ?
日本語学習者にお勧めしますか ?

第一、 「 ペラペラ 」 や 「 マスター 」 の水準とは ?

販促のキーワードに起用する際、 用語の定義は不可欠と考える。

「 ネイティブになれる 」 に至っては、 頭がおかしい。

軽々しい戯言に、 だまされる側もどうかしてるわ。

 


あなたも ネイティブになれる

( 2024年3月14日  筆者撮影 )

 

◆  以下、 ” conclusive ”  より再掲。

 

社外はもちろん、 社内会議でも録音禁止の状況は珍しくない。

私の現職でも、 秘密録音を禁ずる旨が明文化されている。


( 中略 )


そこで、 耳で聞き取り、 書き取る ( dictation ) 形式で記録する。

使用言語で筆記しないと、 ここ一番の時に引用 ( quote ) できず、
「 言った言わない 」 ( a he-said she-said situation ) を招く。

そのため、 その時の使用言語で書き留める能力がビジネスでは入用。

しかしながら、 和文の議事録 ( meeting minutes ) の作成業務は、
日本語 「 ペラペラ 」 な英語母語話者には依頼しかねるのが常例。

日本語を書く能力が足りないから。

「 ビジネス英語 」 に相応する、 ご本人の 「 ビジネス日本語
の運用能力を問われれば、 日本語母語話者としては即答に窮する。

既出の言葉を流用してみると、 「 まあまあ微妙 」。

私の率直な回答は、 「 聞く・話すの特化型、 だと思います 」。

事務系業務は根強い文書主義 ( 電子文書 含む ) であり、
読み書き能力なしで 「 堪能 」 とは評価できないと考える。

「 ビジネス日本語ができる 」 水準に達していないことは、 うちら
求められる 「 ビジネス英語 」 の目安に突き合わせて推論できる。

読み書きできず 「 ビジネス英語ができる 」 では一笑される日本人。

こうした 「 ペラペラ 」 が非常に多い   実情を意識しておきたい。

そうすれば、 不勉強な 「 ペラペラ 」 には惑わされにくくなる。

音が極端に少ない日本語の 「 聞く 」 「 話す 」 の難易度は
そう高くない一方、 「 書く 」 「 読む 」  がとても難しい。

日本語の特徴 ( 初級・中級 ) である。

日本人の皆様、 「 ペラペラ 」 にだまされることなかれ。

がらんどうな 「 ペラペラ 」 を見破れず、 憧れる人が多すぎ。


( 中略 )


中級以上の英語に熟達している日本語母語話者の英文原稿は、
ほぼ例外なく原文の英語のままであり、 著しく対照的である。

こういう日本人は、 英語で話している時のメモは、 英語中心。

両言語で、 議事録や報告書を一通り作成する語学力を有する。

 

( 中略 )

 

通訳者も 「 ペラペラ 」 よりは、 伝達を重視するのが大原則。

プロであれば、 概ね 「 ペラペラ 」 であるが、 流暢なしゃべりが
狙いではなく、 話者の言わんとする趣意を残らず伝えるのが仕事。

「 ペラペラ 」 な響き以上に、 他言語に置き換えた中身が問われる。

誤解されやすい点であるが、 プロも流暢さ以上に伝達内容を尊重する。

なぜだか 「 ペラペラ 」 に憧れる日本人は多いが、 けったいな話だ。

日本人に巣くった、 この 「 ペラペラ 」 幻想が目を曇らせている。

まぎれもない現実の話、 がらんどうな 「 ペラペラ 」 は少なくない。

「 芸能人の英語力ランキング 」 が好例で、 日本育ちの某アイドルが、
俳優の  真田広之 ( 1960- ) より英語ができるなんてことないです。

※  この手の冗談めいた代物を、 本気で信じる人はセンスなさすぎ

英語で仕事するプロたちは、 流暢さに拘泥無用なほどの実力を具備する。

「 ペラペラ 」 なんかより、 実質的な重みのある技量がないと稼げない。

試験では測定しがたいから、 現場ではてんで注目されないのが英語資格。

コミュニケーションの原点に立ち戻ると、 内容重視なのは当然である。

コミュニケーションを文面上で通訳する、「 翻訳者 」 に似る仕事運び。

vocal about – ”  では、 AIの誤訳例をたんまり挙げて解き明かした。

一部再掲する。


一方、 多くの実務家は、 原文をもれなく反映した訳文作りに注力する。

原文ありきの翻訳だから、 実務翻訳者は原文を重視し、 常に尊重する。

あえて序列すれば、 訳文のとうとうたる流麗さの優先順位は下がる。

まずは原文に忠実に訳すことに集中し、 訳文の円滑さは二の次となる。

出版翻訳で見かける 「 超訳 」 は、 最初から訳文の滑らかさを狙う手法。

原文尊重から脱却した 「 英意和訳 」 であり、 従来の翻訳からは外れる。

翻訳の原則は 「 原文尊重 」 なので、 逸脱を防ぐために照合は必須である。

すらすら読めるものの、 「 嘘まみれ 」 な機械和訳はいくつも上に提示した。

▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

◆  日本語があまり読めないということは、

日本の英語学習者向けに書かれた日本語の参考書を、

どれも精読できていないと推断できる。

日本人が取り組む教材を、 よく知らないということ。

英語を教わる側であるなら、 もしやと不安になる。

そういう 日本語ペラペラYouTubers の背後には、

日本語の有名参考書が、 これ見よがしに飾ってあったりする。

「 ご自分でお読みになりましたか

それとなく尋ねてみたくなる。

もし読んでないなら、 画面に映さない方がよい気がする。

教える側として、 いくらなんでも恥ずかしい。

integrity  の弱みをさらけ出す。

本格的な語学訓練においては、 華やかな局面はごく一部。

慎ましくしたたかな根気で、 へこたれずに粘り抜く営為。

文法を含む言語理論を修得するには、

文献を渉猟し、 閲読する必要がある。

その道のプロなら、 言うに及ばない習わし。

当人の日本語の読み書きについて意地汚く指摘したいのではない。

そうではなく、 外語習得の真の難しさを知るに至るほどの鋭意で
努力してこなかったことと、 その自覚が足りないことを述べたい。

日本語ペラペラと言っても、 満足に読み書きできないのであれば、
先述の日本語の難しさに、 真っ向から挑んでこなかったのだろう。

外語習得の困難を知覚する語学力に未達なのではと疑いたくなる。

隘路に迷い込み、 出口が見えず絶叫して悔しがる絶望をご存じか。

英語の4技能を希求する私たちの、 あの血眼の奮励を思い起こせ。

毎晩の自習、 定期試験・受験・資格の対策、どれほど勉強したか。

地道な努力を積み上げて習熟した人は、 たやすく報われない骨身を

削る難路を這いつくばってきたから、 気安く 「 簡単 」 と言わない。

 

◆  絵日記ほどの日本語すら書けない日本語ペラペラの人は、 全国に遍在する。

小学校低学年レべルの文章力のない外国人たちが、 日本語を知り抜いたつもり

で粋がり、 日本人学習者にいきっているのが日本の英語業界の隠された秘密。


業務上の文面やり取りは、 英語または機械翻訳 ( DeepL など ) 頼み。

よっぽどのことがない限り、 困らないし、 バレないのだろう。

日本語の著作物は名義貸しで、 ゴーストライターに書かせる慣習が常態化。

または母語で仕上げ、 翻訳者が和訳するのだが、 和訳者の名は出てこない。

語学を教える立場であれば、 顔から火が出る知的怠慢だと私は感じるが、

彼らの衷心は、 外語にさしたる思い入れを持っていないのかもしれない。

◆  これまで 「 英語は無理 」 と信じ込み、

自分には無縁と決め込んでいたのに、

めげずに学習を続けた結果、

少しずつ聞き取れたり、 読めたり、 話せるようになってくると、

 

この世を見る目が変わる

 

最初の50年間は、 どうやっても聞き取れなかったのに …

長年できなかったことが、 できるようになる驚き。

これはうれしい。

なんだか、 毎日が楽しい。

 

日本語オンリーの頃には、 夢想だにしなかった視界がぱっと広がる。

英語好きな人に幸せそうな人が多い理由のひとつで、 物事が多重に見える。

 

知性にあふれた弾みが日常に加わり、 生活の不調を遠ざけてくれる。

これぞ語学の魔力で、今まで知らなかった活力がみなぎり、 毎日が輝く。

 

英語話者の仲間入りに心が躍り、

不平不満にかまう隙が消える。

 

苦手で 「 相性悪すぎ 」 ゆえに、 分かってくる成長の喜びは、

非日常的な大きさに膨れ上がり、 並外れたインパクトを伴う。

 

 

◆  再び、 ” Conclusive ”  より再掲。

 

できるようになっていくうれしさは、半端ではない。

あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び。

ペットと違って、 英語の使い手は 15億人 もいる。

英語母語話者( 英語ネイティブ )は、 世界の全人口の 約 5%

つまり、 世界の 95% の人にとって、 英語は母語ではない。

15億人の英語力は様々であることを体感できれば、 気が楽になる。

国内に友達はできなくても、 外国在住の同好の士にめぐり会えたりする。

相手の方が、 ブロークン  だったりする。

ブロークン 同士でも、 心は共鳴し、 共通する話題で豊かに盛り上がる。

いつも見慣れている光景に、 新鮮な変化が訪れる。

心地が上向き、 心身の調子が向上する感触の楽しさ。

経験すれば分かる。

 

▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

  なんといっても、 一部の

言語能力のピークは

「 70歳代 」

にやってくる

 

高齢に至っても、 そうそう諦めなくて  大丈夫


人間の能力のうち、 最も長持ちする筆頭格が、 言語能力
 
だから。

80歳代は、 ややピークを過ぎたばかり。

上述したように、 頭も耳も口も大いに使う。

口周りどころか、 音声器官の動きが違うと言っても過言ではない

「 声帯・喉頭・咽頭・鼻腔・肺・気管・顎・口蓋も、 もれなく関与 」

ご自身の頭脳と身体の 「 新しい使い方 」 を獲得するチャンス。

「 単語 」 単位に限ると、 ネイティブレベルの発音まで到達可能。

きちんと訓練すれば、 大抵の日本人ができるようになる。

 

自分のベロや唇が、 こんなに動く日が来るなんて …

我が唇から出てくる発音が信じられず、 ひとしお感無量。

うれしくてうれしくて、 英語音の独り言が日課となる。

ぶつぶつ我知らず独りごちて、 変人扱いされるが、 心は弾む。

さしあたり、

発音記号や音節を考えずに、 興味本位でじっと眺めてみる。

画面を戻して、 とことん観察 ( rewind and rewatch )。

必要に応じて、 コマ送りにする。

▼ TH

▼ F

▼ L

▲  焼肉しゃぶっているよう

日本語を話す時、 このようになりますか。

一瞬たりともないと思います。

なぜなら、 日本語の発音には不用な動きだからです。


Joce’s YouTube “  より


Joce Bedardカナダ人女性    先述の推しの YouTuber

言い知れぬ自己発見の感慨に、 希望がよみがえり、 わくわく胸が躍る。

童心に帰り、 じろじろ見つめ、 きゃっきゃっと真似して学ぶ英語。

「 視覚 」 と 「 聴覚 」 を主軸に 五感 を発揮しまくり、 頭はフル回転。

日本語にない口周りの運動で、 大量に分泌された唾をはね散らす。

 

なんとなく若返ってきた自覚がするが、 実際にその通り ( 後掲 )。

 「 新しい自分 」 に思いがけず出会えた熟年、 無上の愉快を味わう。

「 英語は無理 」 でなかったことを、 晩年に悟る。

言葉の世界は奥深く、 死ぬまでじっくり付き合える。

 

ご自分の 「 特性 」 によく合う学習法で学び続ければ、

ゆるやかな右肩上がりで、 着実に伸びていく。

方法さえ間違えなければ、 裏切らない努力となる。

 

25歳の頃はできなかったのに、 55歳でどうにかいけた  …

昨日まで聞き取れなかった単語が、 今日は分かった !

全然珍しくないから、 褒めたくないわ。

 

一度聞き取れるようになった単語などは、 元気に学び続ける限り、

大概これからも聞き取れるから、 上げ調子の上り坂 ということ。

 

これが、 積み重ね型の学びの強みで、 晩熟の 「 語学 」 がそう。

後述の 「 結晶性知能 」 =  crystallized intelligence  と重なる。

反対は、

流動性知能 」 =  fluid intelligence。

若さが有利になる早熟型の能力で、 「 丸暗記 」 が典型。

 

だから、 英語学習をお勧めする。

尻上がりなので、 気が滅入りにくく、 加齢が味方になる。

私自身、 若い頃よりすいすい仕事が進み、 愉快痛快。

頭の健康に有益と実証されているから、 老後こそ語学や。

遅咲き ( a late bloomer ) も悪くない。

 

◆  異文化理解 ・ 人間理解 ・ 人心掌握 の経験が役に立つ語学。

豊富な実体験を経てきた中高年の方が分かりが早い要素もある。

通訳者・翻訳者は晩成型で、 長持ちする職業と目されている。



通訳翻訳ジャーナル 2024冬 』  p.23.

イカロス出版 (編)
イカロス出版、 2023年刊
AB判、 120頁

<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天ブックス>

  中級の大人であれば、

苦手分野には構わず

相性と力量に釣り合う、 得意分野の「 生の英語 」 に絞り

 日常にぶち込む 

 

「 人生に残された時間 」 との兼ね合いを考慮すると、

苦手分野に近づかない勇気と決断は大切。

 

英語で稼ぐプロとは違う。

プロは 「 お金をもらう側 」。

予算も設備も人脈も桁違い。

実力と努力量も当然違う。

 

「 お金を払っている側 」 の中高年であれば、

暮らしが 「 楽しくなる 」 学習法がベター。

得意分野の英語を突破口にする。

手痛い挫折から逃れられ、 ご機嫌に続く。

 


得意な分野に集中して、  英語の柱を立て並べながら、  基盤を踏み固めていく。

中級の大人は、 大好きな方面の英語をとっかかりにする方が、 楽に成長できる

子どもと違い、 自分の素質に合う分野はどの辺か、 ある程度は目星がつくはず。

いかにも教科書的な進捗よりは、 得意分野から足場を固める方がスムーズに捗る。

外堀を埋めるのではなく、 造詣が深い専門の牙城に直に切り込む方が実は楽ちん。

英語力は不十分でも、 動機が盤石、 なぜだか話の流れは分かり、 継続しやすい。

英語から遠ざかる隠れた原因は、砂をかむ教材で、げんなりと意気阻喪するから。

何十年も生きてきた大人が、 学生向けの素材で勉強し続けるのは大儀でならんわ。

no need  より

日常にそんな機会はない

そう、 だから英語ができない。

ぶち込む機会が平素になければ、 オンライン英会話などで作り出す。

※  「 ネイティブキャンプ 」 と 「 レアジョブ 」 を推す

( 2024年3月 現在 )

趣味を含むライフスタイルを、 可能な範囲で2か国語環境に改造する。

「 英語でなんて言うんだ 」 と調べ、 好きな領域をバイリンガルに。

機会ゼロだと便便だらり身につかず、 英語はできるようにならない。

使い道を作り出し、 速やかに実行して、 一気に脳に焼き付ける。

こうすれば、 自律性・能動性を保ちながら、 ずんずん学習が進む。

どんどん使ってやれば、 新入りも喜び、 ちゃんと定着してくれる。

 


◆  本質的に、

言語習得の決め手は、持続性。


資格を取得したら、 一丁上がりでなく、 日々使ってなんぼ。

点数 単語数 を気にしまくる受験生の意識は、 もう卒業しよう。

その  完璧主義  が、 不毛な自己嫌悪と停滞をもたらしているのだ。

no need  より

さながら、 何十年も本気で日本語を学び続けている外国人の

教材が 『 桃太郎 』 周辺に掛かり切りになる無粋さ。

長らく時間を費やす価値のある中身か、 今一度熟慮されたい。

大人を主力読者として想定していない筋なので、 飽きてくる。

自覚があれば移れるのに、 正しい道と信じ込んでいたりする。

ついに嫌気がさして、 やればやるほど英語嫌いになっていく。

うんざりして当たり前、  空回りする 情熱を思うと胸が痛む。

no need  より

しんどい蛍雪の勤めの延長で、 いつまでも

「 点取り勉強 」 を続ける 「 万年受験生 」 の

日本人学習者が多すぎる。

「 点取り 」 「 丸暗記 」 中心の英語は、

受験勉強が終わったら、 けりを付ける。


来る日も来る日も教材学習の果てに、 いつの間に 「 万年受験生 」。

あたかも 「 勉強のための勉強 」 に堕し、 懐疑にとらわれ、 立ち往生。

「 こんなこと、 いつまでやってればいいのか … 」

学ぶ楽しみは、 とうに失われ、 どうしたいか定かでなく、 惰性に流れる。

心ならずも、 教材にまみれて溺れてしまった学習者は少なくない様相。

TOEIC などにこだわりすぎると、 この運命が待ち構えている。

点数が下がるのが怖くて、 強迫的に受け続けるしかない無間獄。

これはつらい。

みじめだわ。

こうなりたい ?

私の感覚では 「 目を覚ませ」 とぶん殴りたいくらいの異常事態。

意気地なしなのか、 怠け者なのか、 バカなのか、 わけ分からない。

Life is way too short for such stupidity.


no need  より

  記事 内では、 有名翻訳サイト5つにおける、
上記英文の機械和訳を検証した ( 図入り、 実名入り )。

【 結果 】    2サイト    ×  3サイト



それほどまでに時間をかけてきたのに、

ミスして恥かくのが怖くて、

英語を使うことなく終わる。

せっかく学んできた英語。

もったいないので、 しまい込まずに、 使ってあげましょう。

 

笑われたり、 バカにされたり、 差別を受けることも語学修行の一環。

傷つくことを変に避けてしまうと、 身につけがたくなる気がする。

異質な対象を疎むのは、 人間の摂理 ( human nature ) と考える。

同類を好む人間の本能で、 縄張りにずかずか踏み込まれるのを嫌がる。

「 外人 」 という言葉を陰で使い続ける日本人は少なからず存在する。

 

( 中略 )


外語学習の本質は、 異文化に立ち入ることだから、 傷つく場面も多い。

英学徒たる者、 皆が通る道だと覚悟すべし。

 

( 中略 )

 

50年以上、 もう散々な目に遭っているがなんのその、 まあ慣れます。

冷たくあしらわれる都度、「 はいはい、 また出た と意に介さず。

何食わぬ顔でかわし、 てんで取り合わないので、 今は余裕です。

がつんと打ちのめされ、 打ちひしがれた涙の思い出は忘れない。

嫌な思いをした分、 びっくりするほど銘記しやすく、 効果抜群

長期記憶 ( long-term memory ) に直行する、 段違いの力。

直接体験 ( firsthand ) なので、 忘れにくいに決まっている。

なんか癪に障るが、 おかげ様で長期記憶化して学び取れました。

 

死ぬほど  恥かかないと !!

no need  より


英語がうまい方が自信がありそうかといえばそうでもなく、 英語を

使いこなそうと果敢に立ち向かう人が自信を強める傾向が見受けられる。

失態・落胆・侮辱・赤っ恥の一切合切が、 血となり肉となり糧となる。

大恥かくほど克明に覚えられて、 ” No pain,  no gain. ”  を地で行く。

外語を常時使って働く者ならば、 実体験から分かり切った道理である。

汚辱と恥辱にまみれ、 面子を失い、 懲りずに日英を学び続けて半世紀。

使ってみることがいかに有意義か知り尽すので、 がみがみ言い立てる。

conclusive  より


◆  再び、 ” Conclusive ”  より再掲。

 

英語が必須ではない日本人全般であれば、 実用に即する方が妥当。

手掛かり・足掛かりになる取っ掛かりは、 文法ではなくフレーズ。

理想にとらわれると、 このまま空回りに満ちた難路が待ち構える。

愚策に弄ばれた日本人の大部分が、 英語と疎遠な生涯を送る定めに。

学校で英語が苦手だったからと切り捨てるのは、 心が受験生ゆえん。

考え方と手法を抜本的に改めればどうにかなるのに、 もったいない

教育方針の策定は、 現場知らずの空疎な人材に任せてはいけない。

四角四面な 「 万年受験生 」 の偏狭な マインドセット は捨てる。

「 ミス厳禁 」 の心構えのまま、 外語を学ぼうとするのは愚か。

 

通じること優先する方が

実践的な  ニーズ  にかなう

 

フレーズとは異なり、 英文法だけ知っていても、 まず通じない。

「 底上げ 」 を目指すなら、 英文法は後回しにするしかない。

英文法がよく分からない国民が過半なので、「 後付け 」 が最適解。

過半数が未達成の難度では、 「 底上げ 」 にそぐわないからである。

 

( 中略 )

 

日英は、言語の性質が雪と墨

 

そもそも論として、 努力云々などの個別的な域にはない懸案である。

すとんと腑に落ちるには難度が高すぎで、 大多数には現実離れ。

万事に天と地の開きが見られるためで、 真に理解するのは至難の業。

根源的に相異なる実在であり、 永遠に交わらざる平行線をたどる。

本源を一にする 印欧語族 とは別格の、 第一義的な不調和である。

この点を過小評価したのが、 日本の英語教育が犯した最大級の過ち。

現に 「 できたつもり 」 「 できるつもり 」 の勘違いが圧倒的多数。

日本語とだいぶ違うため、 単語・文法・英文読解・リスニング・
日常会話・ビジネス会話など、 ばらばら分けて教わることになる。

英語の資格取得が、 上達に直結すると言い切れない点も悩ましい。

 

( 中略 )

 

品格がどうこう言う前に、 ひとまず意思伝達ができることが先決では。

国民全般の英語力の底上げなら、 シンプル表現こそ肝心 と信じます。

たとえぶしつけでも、 まったく通じないよりは、 自信がつきやすい。

3語前後の英語表現は、 義務教育を経た日本人の大多数が達成できる。 

 


昔から現在に至るまで、
3語前後の英語力で海外の現場仕事に携わる

日本人監督者の方々は、 仰山いる。

込み入った時のみ通訳者を起用し、 普段は立派に任務をこなしている。

伝達を重んじ、 正しい文法に気を取られていない点は言うまでもない。

なんか不思議な気がするが、 共通点は英語以外の腕前とお人柄が達者。

コミュニケーションの奥義を究めた感で、 貴重な教えを学び取れる現象。

 

考え方と手法を改めれば、 必要最低限の意思疎通は日本人のあらかたが

できると私が確信するのは、 こういった実例を直に見聞してきたから。

 

 

◆  以下、 「 Gmail 」 で作る単語帳  より再掲。

 

英作文がまだ困難ならば、 既存の文例の主人公を知人に入れ替えてみる。

慣れてきたら、 次は例文の 使用単語をとっかえひっかえ置き換えてみたい。

人名はもちろん、 学びたての単語や知っているフレーズを突っ込んでみる。

「 笑える文 」 などに 改造して遊び、 自前の英作文に刻々接近する寸法。

頭を使うから、 あの 単語暗記にありがちな、 単調なつまらなさとは無縁

正直申し上げると、 赤の他人が作った作文を丸呑みできる気が知れない。

気だるくて、 私にはしんどすぎる。

自分で作れば 自信 喜び が湧く

 

( 中略 )

 

■  最初から神経質になりすぎない姿勢が、 習慣化を引き寄せる

■  普段遣いの英語は概して泥臭いから、 ワイルドにいかないと

■  まずもって、 自分ひとりが読めれば事足りるからシンプルに


Trying to be perfect leads to procrastination. 

( 完璧を目指すと、 先延ばしを招く )


◆  いろいろ試し、 やりやすい 「 自分流 」 を少しずつ追求していく

ゆっくり自分の流儀を模索する。

創意工夫して、使いやすくする。

末永く使える道具を自作しよう。

■  言葉は終生使うので、一生もの

■  語学は、晩成型の学びの代表格

■  焦らず、着実に積み上げていく


一般向けの語学でも、 異文化理解 ・ 人間理解 ・ 人心掌握

の実体験がかなり役に立つため、 長い人生経験が物を言う。

若い人よりも、 分かりが早く、 会得しやすい要素が多め。

 

◆  再び、 「 自分の世界 」 が広がる英語  より再掲。

少し勇気を出して踏み出せば、 自宅に居ながらにして
たった独りで   異次元の世界にすっと触れ合える。


そんな時代が とっくに 到来している。

 

( 中略 )

 

語学は < 老化防止 >< 認知症予防 > に効果ありと検証済み。

これを実証する有力な学術論文( 英文 )は次の通り。

2010年発表。

要旨は、

バイリンガルはアルツハイマー病を発症しにくい



Craik & Freedman (2010).

Delaying the onset of Alzheimer disease
Bilingualism as a form of cognitive reserve.
Neurology. 2010 Nov 9; 75(19): 1726-1729.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/

【PDF】
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033609/pdf/8193.pdf
※  PDF 全4頁、 855KB

 

◆  加えて、 人間の能力のうち、 語彙力のピークは遅め。

書き言葉、 話し言葉とも、 60歳代から70歳代まで伸び続ける

との学説が提示されている。



[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require
many more years before they
peak in our 60s and 70s.

https://www.forbes.com/sites/daviddisalvo/2015/03/23/
new-study-shows-that-your-brains-powers-change-as-you
-age-some-peaking-in-your-70s/#7b448dc31ef8

2015年3月23日付

【 当該記事が根拠とする学術論文 】

Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.

・  https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/


すれば、 一生涯傾けても、 あまりある知的努力他ならない

長生きする意義と張り合いを、 ここに見出すこともできるかもしれない。

 

「 頭の体操 」

「 舌の運動 」

「 発声練習 」

「 ボケ防止 」

 


▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

【参考】  上掲の学術論文が典拠の YouTube 動画 3本


【老化しない人の特徴】
40代50代が老けて行く原因と老けないための習慣とは


https://www.youtube.com/watch?v=VSLzWFbc7uU

2022年4月5日

うわさのゆっくり解説 【 18時30更新 】

※  全長 19分19秒 

 



【ベストセラー】 「 80歳でも脳が老化しない人がやっていること 」
を世界一わかりやすく要約してみた


https://www.youtube.com/watch?v=TGFtLdsj5Ig

2022年9月29日

本要約チャンネル 【 毎日19時更新 】

※  全長 40分7秒 

 


STOP脳の老化! 脳を10分で活性化する10の方法

https://www.youtube.com/watch?v=gvb7v91JXSI

2022年5月2日

ゆっくりは健康になりたい。

※  全長 17分30秒 

( 敬称略 )

 

 

このくらい気軽に構える方が、  無理なく続いたりする。

インターネット時代、

低コストの学習手段は、 無限に入手可能。

 


自宅に居ながらにして、 低コストで達成できる時代は既に到来している。

英語圏の情報にアクセスしやすくなり、 喜びと楽しみの対象が地球規模
まで広がるため、 人生が彩り鮮やかに充実し、 この世を見る目が変わる。

見慣れた日常の光景が、 じわじわ変化していく驚きと快感はたまらない。

日々使う言い回しに、 英語由来の多い事実に気づけば、 母語を意識する。

 ・ 異常に多い擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia

 極端に少ない音が生む、 数多の 「 同音異義語 」
一説によると( 諸説ある )、
–  日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26
–  日本語の子音は 13 個、 英語の子音は 24 
–  濁音半濁音・短音など込みで、
–  日本語音 114 個、 英語音 2,100

 多彩多様な助詞により、 自由自在に近い語順

 3割超は外来語

 複雑な敬語

 表音文字・表意文字の併用 ( 英語は表音文字のみ )

 世界に誇れる3重表記 ( ひらがな、かたかな、漢字 )

 芸術的に繊細を極める我が言語


これほどユニークで、 高難度の言葉を操れるのは、 なかなかすごくない

どこか邪険に取り扱っていた母語の偉大さに感づき、 見直す瞬間が訪れる。

見えていなかった日本語の裏面の姿が、 急に浮かび上がってくる不思議。

英文法の参考書  より

 

飽きる暇なく、 一生取り組めるのが英語。

日本人全般にとって、 これほど頭を使う趣味は、

ちょっと見当たらない。

 

先ほど述べた、

「 あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び 」

とは大げさではない。

 

見方によっては失敬な物言いだが、

愛するワンコやニャンコなどと戯れる時の

あのなんとも言えない忘我の境地に似る。

 

うちらの言語・文化とあまりに違うため、

見知らぬ不思議な世界に入り込む感覚。

 

逆に、

日本語を学んだり、 観光で来日したりする英語話者も、

こうした気分に包まれる模様。

要は、 双方にとって異次元。

 

日本語母語話者にとって、  極度にかけ離れた言語なので、

できるようになってくると、 それくらいの感激が湧き出る。

 

母語が印欧語なら、 おそらく体験できない大興奮

 

大抵の 印欧語族 の人は、 ここまで高い語学ハードルを見たことない。

状況が違いすぎて、 この苦労を思い描くことは、

彼らには不可能に近い

 

プロの通訳者・翻訳者として、 しょっちゅう感じ入る意識のギャップ。

彼らには把握しきれぬ事案と知悉し、 余計な説明などいたしませんわ。

日本人が耐える苦しい気持ちを安易に推量するのは、 軽佻浮薄な態度。

中途半端な見識で半可通を振り回されると、 かえって面倒くさくなる。

「 知らないくせに生意気こくな 」 と反感が募るから黙ることにしている。

 

 


広漠たる海原と孤立言語の壁が屹然とそびえ立ち、 国民を守ってくれている。

屈指の高難度を誇る日本語のチェックで、 怪しい対象の洗い出しが楽になる。

ぼろが出やすい言語なので、 わざわざ4技能を確認するまでもなく露見する。

助詞敬語  の行使 と 語形変化、 そして 促音 撥音 の発音は相当難関。

私たち日本語母語話者が難なくクリアできる課題で、 あっけなくつまずく。

どこかちぐはぐな感触で、 しっくりこないので、 不穏な気配を見透かせる。

ぼんやり見たり聞いたりしていても、 母語話者でないと直ちに推し測れる。

どうも変だと引っかかり、 小学生でも直感で察する。

違和感で身構えられる上、 尻が割れる有象無象の悪事を造作なく遠ざける。

「 世界の共通語 」 の英語は世界中で使われているため、 こうはいかない

未熟な英語を縦横に駆使し、 八面六臂の大健闘する男女はそこかしこにいる。

むしろ、 外語なまりの英語で権勢を振るう快進撃が地球をうねる潮流である。

「 グローバルシーン 」 で交流する皆様の母国語は、 英語でなかったりする。

多彩な英語に接し、 この時勢・時流を体感すれば、 日本人は救いを得るはず。


( 中略 )


外語の巧拙と自信は直接関係はなく、 意思疎通で大半は自信が高まる。

でたらめ英語を自信満々に話すノンネイティブの外国人を無数見てきた。

出所不詳の得体の知れない謎の矜持をぶら下げており、 気圧される。

ためらいなさそうに自己流英語をまくし立てる蛮勇は、 国民性なのか。

「 通じれば間に合う 」 と腹を据え、 場数を踏んで獲得している模様。

YouTube などで、 ノンネイティブの多種多様な英語を物色してみよう。

 

◆  なまりの強い英語の話し手の代表として、 有名人の中で推奨したいのは、

俳優の アーノルド・シュワルツェネッガー ( 1947- )
と政治家の ヘンリー・キッシンジャー ( 1923-2023 )。

ご両所の母語はドイツ語。

ニクソン、フォード政権の国務長官 ( 1973-1977 ) を務めた後者の発音は、

米国の高官に任命され続けた経歴が怪訝に思えるくらい、 ショックで脱力する。



Conclusive “  より

◆  表意文字を持たず、 表音文字みどろの英語母語話者には、

” chimpo ”  と  ” tinpo ”  がともに 「 ちんぽ 」 を示すこと

は到底納得できない感。

普通名詞なのにスペルを異にし、 等しく 「 ちんぽ 」 を

表すなんて、 概念そのものが一向に不可解な様子である。

表意文字を何一つ知らないため、 とんと話が通じない。

◆  外国人の 「 私の名前を漢字で書いて 」 という突飛で難儀な依頼。

決して珍しくないリクエストだが、 表意文字を知らないがゆえである。

ある時、 たっての頼みに吉相の漢字を当てて差し上げたところ、 後日、

そのキラキラネームが彩る手首を得意げに見せつけられ、 ほとほと困惑。

まさかと目をむくしかなかったが、 言語・文化の開きを如実に物語る。

通訳者・翻訳者でなくとも、 こうした依頼に出くわすことはあるかも。

彫り物はまずい、 現在は必死に説得するか、 お断りして逃げ切る流儀。

 

表意文字の基礎概念が理解できていない外国人に、
当て字漢字の名前入りプレゼントを贈るのも危うい。

そのインフォーマルな当て字で、 なにされるか分かったものでない。

うちらの認識はエンタメ・遊び心、 その後の責任は取りかねる。

表音文字しか持たぬ一般人の知見が追いつかないのが、 表意文字。

外語学習と 異文化理解  の難しさの一端を披瀝する。

概念を整理し規定するシステムは言語・文化で異なり、
定義された概念の中身と範囲も相違する。

見えている世界とその解釈は依拠する言語・文化で食い違うのだが、
各自が血肉化した世界認識は、 概ね無意識・無自覚に作用する。

外語習得と 異文化理解 が生易しくないのは、 必然の成り行きである。

( 中略 )


時に誤訳とミススペルを疑われるため、 翻訳者にとって、

日本語のローマ字変換は面倒事が頻発し、 手間がかかる。



What’s the use of – ?  より

どんなに努力しても英語ができるようにならない、 私たちの 「 痛み 」。

胸底から噴き上がる、 猛烈な  悔しさ  と  恥ずかしさ  と    よ。

 

「  あんなに、頑張ったのに  …  」

「  あの努力はなんだったんだ  …  」

「  ずっと勉強してきてるのに、 ろくに通じないって  …  」

 

日本人がなめ尽くしてきた大変さは計り知れない。

真面目に頑張っても通じないのだから、 つまらない。

喜びが伴わず、 期間限定の 「 お勉強 」 で終わる。

 

結局、 英語が苦手なまま、 ぽっきり心が折れてしまう。

日本人の大勢に見られる、 哀しい現象である。

多年に及ぶ、 汗と涙の刻苦勉励が、 あたら台無しに。

大いなる損失で、 非常にもったいなく、 残念無念でたまらない。

 

いじけた日本人を大量発生させたのが、 「 通じない英語 」 教育。

未来を担う人材はおろか、 日本人全般の自己肯定感を毒してきた。

「 教育 」 の趣旨に反し、 国民に自信喪失とトラウマをもたらした。

ひどい教育。

 

上述の通り、 「 be動詞 」 は 極めて基礎に位置する 英語の必須知識。

議論の余地はないが、 実は「 be動詞 」 を抜いても、 おおよそ趣旨は伝わる。

その証拠のひとつとして、 記事見出し ( headlines )・ 看板 ・ 掲示板 ・
格言 ・ 慣用句 ・ 常套句では、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を略すのが一般的

視認性を重視する指示・注意喚起と等しく、 簡潔明快を旨とするため、 英文法
の基本から逸脱する表記が少なくなく、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 なしが普通

プロの手による文言とはいえ、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を省略 
して世間一般
に公開され、
必要十分な情報伝達ができている。

◇  「 見出し 」 英語の解説は、 こちらが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方 ( 見出し編 ) RNN時事英語

「 be動詞 」 がないと絶対通じない、 と神経質になりすぎないことだ。

大意は伝わるから、 学習者は英語の間違いをそんなに恐れないでよい。

日本人はむしろ、 英語を使わずじまいになる損失に、 神経質になるべき。

これこそ深刻な事態、 人生を費やし骨折り損のくたびれもうけに終わる。


Please be aware that – “  より

 

◆  試験対策 ( 受験・資格 ) ではなく、

日本国民全般の英語力の 「 底上げ 」  が目標ならば、

 

■  目指すべきは、 通じる英語

■  拙くても、 趣旨が伝わる基本的な英語力が大事


時間的・能力的に余裕がない場合、  手つかずで終わるべきは英文法

「 通じない英語 」の 悲しい失望 

で終わるよりは、 ずっとましで、

日本国民の自信と幸せにつながる

 「 手法 」 を改める :  

文法よりは 「 頻出フレーズ 」 を先に置く


 「 考え方 」 を改める :

「 正しいか 」 ではなく、 意向が伝わるか


 
理由 :

日英は言語・文化が完全異質なので、 やること多すぎて習得困難。
万事が天
地、 深い理解は大抵なし得ず、 勘違いと自信喪失を招く。
正確な英語を厳格に求めると、 行動力が萎え、 傍観者になりがち。
通じること を最優先し、 文法は後回しの方が実用的で結果良好。

conclusive  より



自力で初動対応できる英語力は、 日本人の自信をぐっと引き上げる。

やり方を間違えなければ、 日本人の大半が狙えるゴールである。 

具体例・実例は、 ” conclusive ” ( 地図入り ) にきめ細かくご紹介した。

 

◆  人生の前半で、 英語ができなかったならば、

なおさら、 感極まって魂に深々と染み入る。

 

あの時、 諦めないでよかった …

 

言語習得の決め手は、持続性。

 

「 3時のおやつ 」 みたいに、

学習習慣を 挟み込んでいくとよい。


日本人にとって、 ほんと厄介だけれども、

晩成型の上達が期待できる。

 

もっと気楽にいこう。

疲れたら、 休止してよい。

誰も強制していない。

休んでいても、 英語は逃げない。

ずっとずっと、 待っててくれる。

何十回でも、 戻ってくればよい。

 

世界の  95%  の人にとって、 英語は母語でないのに、
15億人  が使うから、 なにかと便利で心強い。
だからこそ、 世界中の人々が英語を学んでいる。

 

もし ご興味があれば、

何歳であっても、 英語に接してみることをお勧めしたい。

きっと 暮らしに 励みが出ます。

 

私たち日本人が目指すべきは、「  二刀流  」 の合わせ技。

頭と 機械翻訳 がタッグを組む 「 二刀流 」 で、 なんでもチャレンジすべし。

AI を敵視せず、 かけがえのない仲間にして、 大いに助けてもらおう。

頭脳も AIも 駆使する 「  二刀流  」 はかっこいい。

世界がぐっと広がる手応えが、 自宅に居ながら実感できる時代となった。

【参照】   「 二刀流 」のメリット、   AI vs 通訳、   AI vs 翻訳

辞書の 「 自炊 」 と辞書アプリ  より

 

 

 

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公開日:
最終更新日:2024/03/19

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