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A ton of / Tons of

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たくさんの、  無数の

口頭使用の印象が強いが、 文面でも使う副詞的表現。

堅めのニュースにも普通に出てくる。

1音節で、 英語ネイティブには発音しやすいためか、
ビジネス・プライベート問わず多用される。

「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位

日本語の場合、 原則として 「 仮名一字が1音節 」。

日頃、 音節を意識する機会はなきに等しい。

「 音節 」 の日英比較は、 ” integrity ”  で事細かにご案内している
( 図入り )。

◆  ” ton ”  は名詞のみ。

重量単位の 「 トン 」もこれ。

 

tʌ́n
( 1音節 )

 

 

語源は、 中期英語 「  酒用 大だる  」( tun ) の異形。

■  巨大な重さから派生して 「 たくさんの 」 の意

   量的にあいまいな言い方

◆  破裂音  / t /  に強いアクセントを置く。


※  英語の 破裂音  plosive  は 6つ
 [p][t][k][b][d][g


日本語の 「 ト 」 と 「 タ 」 の間で、

ン 」 よりは 「 ン 」 と聞こえるかも。

「 ア 」 を短く発する短母音 ( short vowel

の  /ʌ/  で、 口を小さく開ける。

【発音】  tʌ́n (1音節)

 

1音節だから、 腹の底から  ゲロする  勢いで、 思いっきり、

一息に吐き出す。

 

日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います

  英   語 「 息の音 」
  日本語 「 声の音 」

tʌ́n
( 1音節 )

 

こちらの1音節単語と同一。

分量の前置詞  ” of ”  は消え入る感じ。

 

◆  日本語母語話者にとって、

英語の発音は動物の鳴き声に近い。

日本語で表記しがたいのは言うもおろか。

犬猫の声と一緒で、 そもそも日本語では書き起こし

きれないのに、 英語音を無理くり邦文で表現しようとする。

等しく不条理だからアプローチを変える。

口周りをまじまじと見据えて、 模倣する。

 

👄 唇をよく見て 🫦

※  やり方は、 ” integrity ”  へ  ( 図入り、 動画入り )

【参考】    ※  外部サイト

 

◆  以下、 ” integrity ”  より再掲。


日本語の母音は  5 個  しかないのに対し、
英語の母音は、 一説によると  26 個 。

英語の母音は、 単母音・長母音・二重母音・三重母音
の4種類もあり、 その合計が26個。

「 ア 」は、 日本語の母音では、 [a]  の1つだけ。

英語の母音では、 舌の位置や隣接点の違いにより、
[ʌ]、 [æ]、 [ɑ]、 [a]、 [ə]   の5つ。

日本語の子音は  13 個、 英語の子音  24 個 。

濁音半濁音・短音など込みで、 日本語音は  114
英語音は  2,100  との学説もある。

※  複数の異論あり

換言すれば、 英語の母音は、 日本語の5倍以上に
細分されている

日本語の母音は 5 個  に仕切られているのに対し、
英語にはその5倍以上の母音( 26 個 )がある。


◆  ” ton ”  は 可算名詞  なので、  不定冠詞  ” a ” がつく。

単数  ” a ton of ”  と  複数  ” tons of “

の意味に差はない。

よって、 置き換え可能。

「 たくさんの 」 なので、  内容はどちらも複数。

 

ポイントは、

単数 ” a ton of ”  に続く名詞も

複数形( plural

 

◆  後述の類似表現でも同様

 

【類似表現】  ※   たくさんの、  無数の

続く名詞は、複数形


◇  【 英英辞典の基本表記 】  
スラッシュ(  /  )=「 または  ( or )  」

■  a ton of  /  tons of

→   ”  a ton of ”  または  ” tons of ”

 

 

【関連表現】

like a ton of bricks
( 猛烈な勢いで )→  程度が甚だしい様子

※  brick = れんが

【発音】  brík (1音節)

 

 

 

 

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