Unwanted
2020/11/05
望まれない、 不要な
希望しない状態に陥った場面に用いる形容詞。
接頭辞 “un”(~がない)
形容詞 “wanted”(求められていない)
で「望まれない」。
形容詞 “wanted” は、動詞 “want” の
過去分詞が形容詞になったもの。
自他動詞 “want” には、
「ひたすらガツガツ欲しがる」
ような欲望が込められているのが基本。
つまり、”want” は –エネルギーの強い言葉。
“No need.” では、動画も交えて、深掘りしている。
–
◆ “un” 付きの反意語 “unwanted” の意味合いは
推して知るべし。
◇ “unwanted” は、
<厳しく拒む>気持ちを強く含む—
希望しないのに、こうなってしまった!
絶対要らないのに!
<当事者の意思に反する状態のため>
「ネガティブ」エネルギーが強烈–
–
◆ 時に、深い絶望を伴う、つらい事情をほのめかす。
哀しい “unwanted” の代表格は、
- “an unwanted pregnancy” 単数
- “unwanted pregnancies” 複数
(望まざる妊娠)
– - “an unwanted child“ 単数
- “unwanted children“ 複数
(望まれず生まれた子)
辞書に欠かせない例である。
–
◆ こんなひどすぎるニュースも。
‘Uterus collector’ doctor ‘performed unwanted hysterectomies
on dozens of women’
https://www.mirror.co.uk/news/us-news/uterus-collector-doctor-performed-unwanted-22689402
2020年9月15日付
「子宮コレクター」の婦人科医が、多数の移民女性の子宮を、
不適切に摘出していたと報じている。
- “an unwanted hysterectomy” 単数
- “unwanted hysterectomies” 複数
(望まざる子宮摘出)
言うまでもなく、女性側の意思に反する状態の “unwanted”。
「摘出なんて、希望しないのに、こうなってしまった!」。
◆ “unwanted” には、真っ向から意に反する現状に対して、
絶対に要らない!
または、
こうなってしまった!
憎悪をないまぜにする猛烈な反発
が込められているのが一般的。
–
◆ 以下、頻出文言の<本音>を想像し、
矢印で示してみた。
- an unwanted attention
(不要な注目)(余計なおせっかい)
→ うざいから、放っておいてくれ!
– - an unwanted advice
(不要なアドバイス)
→ 聞いてもないのに、しゃしゃり出るな!
– - unwanted hair
(ムダ毛)
→ 勝手に生えてくるなよ、見苦しいから!
–
- unwanted guest
(お呼びでない客)
→ お近づきになりたくないから、こっち来んな!–
–
- unwanted sexual advances
(望んでいない口説き) (望んでいない性的誘惑)
→ てめ~、セクハラで訴えるぞ!
– - unwanted ads
(不要な広告)
→ 目障りなので、ブロックしてやる!
– - “Please delete unwanted files.“
(不要なファイルを削除してください。)
→ 邪魔だから、さっさと消せよ!
著しく意に反する状態
–
◆ 形容詞 “unnecessary” も「不要」。
こちらは単に「必要ない」を意味する。
“unwanted” の <意思的な激しさ・厳しさ>
は含まず、客観的に必要としていない状態を表す。
そのため、“unnecessary” や “not necessary” は、
単に「不必要」であることを淡々と示すにすぎない。
通常使用では、”unwanted” とさほど違わない印象。
ー
しかし、感情抜きで 中立的な “unnecessary”
を用いる方が適切な場面は少なくないだろう。
迷ったら、”unnecessary” の方が無難であると考える。
この点は、”No need.” で事細かに取り上げている。
【類似表現】
“unsolicited”
https://mickeyweb.info/archives/10812
(要求されていない、求められていない)
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