プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Every now and then

      2019/05/05

時折、時々

文面でも口頭でも、日頃から見聞きする。

内容に応じて、文頭・文中・文尾のいずれ
にも置けるため、使い勝手のよい副詞的
フレーズである。

使用されている全4語が、英単語全体から見て、
最重要かつ最頻出

LDOCE6(ロングマン)の指標によれば、4語すべて
最高ランクの位置づけにある。

  • 重要:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出:最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

ロイヤルストレートフラッシュばりの最強の手と
言いたいところだが、フレーズとして学ばない
限り、英語学習者に把握できない可能性が高い。

つまり、初めて接した際は、意味不明で推測困難。
基礎単語のみで構成されているのに、なぜ。悔しい。

英語の常用語には、この類のフレーズが少なくない。

【例】”be into –“、”square off

しかし、もとより難解ではなく、一度学んでおけば、
次回はすんなり自力でいける。

◆ “every now and then” には、4バージョンある。

辞書で同義扱いされているもの。

  • every now and then   ※ 一般的
  • now and then
  • every now and again
  • now and again

違いは、”every” の有無、並びに “then” 及び “again”。
※ “again” も、最上位(最重要かつ最頻出)の単語

このような場合、英英辞典の典型表記は次の通り。

 (every) now and again / then 

  • ( )= あってもなくてもよい語 = optional
  •   /  = いずれか = または = or

本件では、例えば OALD9(オックスフォード)と
Macmillan(マクミラン)が採用している。

1項目で4パターン示せる、省スペースの項目立て。

英英辞典に頻出の表記法なので、押さえておこう。

◆ 無論、4パターンの意味は同一。

だからこそ、統一できる。

定訳は「時折」「時々」。

 ときおり【時折】
1. 時々。ときたま。

 ときどき【時時】
2. いつもではないが、時として。
ときおり。まま。

天気予報では、その現象が断続的に起こり
合計時間が予報期間の2分の1未満のときをいう。
(広辞苑 第七版)

※ 下線は引用者

時間の感覚は人それぞれなので、
「時折」「時々」の長さは特定しがたい。

【参照】”a while back“、”take a moment to –

天気予報では半分未満の程度、と広辞苑は説明する。
少々まだるっこい。

 ときおり【時折】
副詞
頻度がかなり低いさま。ときどき。ときたま。
たまに。

 ときどき【時時】
副詞
2. 頻度がかなり低いさま。ときおり。
(大辞林 第三版)

※ 下線は引用者

大辞林は「頻度がかなり低い」。
「2分の1未満」の広辞苑に矛盾しない。

普段、何気に使っている「時折」や「時々」
の頻度が、これほど低いとは意外。

類語の副詞を調べると、筆頭に出てくるのは、
sometimes” または “occasionally“。

和訳は「時折」「時々」で一致する。
両方「2分の1未満」で「かなり低い」
頻度を指すと考えられる。

“sometimes” については、同じく類義の
from time to time” で検証している。

◆ 一方、3大学習英英辞典(EFL辞典)では、

“every now and then / again”
(also every so often)
sometimes, but not often or regularly.
(LDOCE6、ロングマン)

“(every) now and again / then”
from time to time; occasionally.
(OALD9、オックスフォード)

“every now and again / then”
sometimes but not often.
(CALD4、ケンブリッジ)

※ 下線は引用者

ここの下線2本は、ただし書きのようなもの。

-「時々。ただし、しばしばでも定期的でもない
(LDOCE6)
-「時々。ただし、しばしばではない。」
(CALD4)

いずれも “sometimes” 未満の頻度を示す。
とにかく「2分の1未満」で「かなり低い」
と理解して間違いない

◆ では、なぜ “every now and then” が
「時折」「時々」を意味するのか。

分解していこう。

  • every (形容詞)あらゆる
  • now (副詞)現在(※1)
  • and (接続詞)及び
  • then (副詞)あの頃(※2)

※1
“now”
日本語の「今」より長め。
「今」は、”at the moment” の方が適切。

※2
“then”
過去と未来の両方に用いる。
ここでは、過去を指す。

“every now and then” を直訳すると、
「あらゆる現在及びあの頃」。

既記のように、表題の “every” はカッコ扱いされることも。
有意差の出ない任意の形容詞。
すなわち、強意の “every” である。

したがって、”now and then” と中身は等しい。

“Now” is an occasion.
“Then” is also an occasion.
So “now and then” means “occasionally.”

https://www.quora.com/

<参考和訳>
「現在」も「あの頃」も、「時(とき)」を表す。
「時と時」だから「時々」

いろいろ調べたが、確実な説明が見つからない。
最も納得できた理由が上記。

「イディオムだから」で済ます英文サイトも多い。
確立した説がない場合、適当なことを書き散らす。
よくある傾向。困ったものだ。

【例】
・ https://english.stackexchange.com/
・ https://www.phrases.org.uk
・ http://www.dictionary.com/

“now and then” の初出が15世紀である点
は、メリアム ウェブスターで確認できた。

◆ 名詞 “occasion” は比較的多義だが、基本的意味は、

 場合度 

ここでは、これらの「時」を抽象的に表す。

現在の「時」(now)と過去の「時」(then)
だから、「時」and「時」で「時々」

◆ “then” の代わりの “again” も副詞。

「再び」の意味だが、「またの機会に」
の意味合いもあり、やはり「時」を示す。

定説がない以上、これは一説に過ぎない。

先述の通り、時間の感覚は人それぞれ。
このあいまいさに適合し、しっくりくる説と
感じるが、いかがだろう。

同義の “from time to time“(時々)にも、
似通った考え方である。

成り立ちはともかく、「時折」「時々」と
覚えておけば十分である。

◆ 繰り返すが、表題は文頭・文中・文尾に挿入できる。

“Every now and then, I receive check-in
emails from former bosses.”
(時折、かつての上司から近況確認のメールが届く。)

“We reunite together every now and then,
but not as often as we should.”
(今も時々同窓会を開くけど、もうめったにやらない。)

“She still comes to visit me every now and then.”
(彼女は今も時々遊びにくる。)

“Even I feel disgusted, every now and then,
at the bad news.”
(私だって時折、悪いニュースに嫌悪感を覚えたりする。)

“We go out every now and then.”
(僕たちは時々デートします。)


【関連表現】
“once in a while”
(たまに)

“every so often”
(たびたび)

“on and off”
https://mickeyweb.info/archives/4956
(断続的に)

“ever and again”
(時々)

“from time to time”
https://mickeyweb.info/archives/38193
(時々)

 

 

 

Sponsored Link




Jetpack

 - 英語, 英語フレーズ