けりをつける
「けりをつける」がぴったり。
<4語ワンセット>の口語。
「ゲレレオーバーッス」などと聞こえる。
荷厄介なことを終わりにすること。
原則、気乗りのしない嫌なことが対象となる。
◆ 代名詞 “it” は総称的で、訳出しない場合が多い。
<総称的な “it” 例> ※ 普通は訳出しない
- “Have it your way.”
(どうぞご勝手に。) - “Let’s face it.”
(直視しよう。素直に認めよう。) - “Go for it ! ”
(頑張れ! やってみろ!) - “I got it.”
(了解です。分かりました。) - “Just do it.”
(とにかくやりなさい。) - “We can work it out.”
(なんとかなるさ。) - “I’ve had it.”
(もうたくさんだ。) - “You asked for it.”
(ご自分で招いたことです。自業自得ね。) - “Prove it.”
(証明して。)
無論、”it” の代わりに「けりをつけたい」
対象を表出することもある。
“I want get this exam over with.”
(試験にけりをつけたいです。)
文法的にはこの方が自然であるが、
“get it over with” では、あえて代名詞 “it” に置き換え、
汎用性が高く使いやすい口語にした感じ。
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◆ “with” は、前置詞のみ。
古英語「反対の」(wither)の短縮異形とされる。
非常に多義の前置詞である。
ここでは、対象・関連「~を」。
通常は、”with” の後に目的語を置くが、
それを置かずに文末に使える場合もある。
これが、”get it over with” の特色。
- “I just want to get it over with.”
(とにかく、けりをつけたいのです。) - “Let’s team up and get it over with.”
(みんなで一緒にやって、けりつけてしまおう。)
“do away with“(けりをつける)
と同じパターンである。
- “Most restrictions have been done away with.”
(ほとんどの制約は廃止された。)
※ “done” は、”do” の過去分詞形
ビジネス・プライベート問わず耳にする機会が多いので、
自ら使えるようにするとよい。
【関連表現】
“Get over”
https://mickeyweb.info/archives/4352
(克服する、立ち直る)
【関連表現】※ 問題を解決する
“Sort things out”
https://mickeyweb.info/archives/1464
(解決する。対処する。けりをつける。)
“iron out”
https://mickeyweb.info/archives/2305
(問題を解決する)※ 小規模な問題
“smooth out”
https://mickeyweb.info/archives/24488
(問題を解決する)
“work things out”
https://mickeyweb.info/archives/9698
(問題を解決する)
“We can work it out.”
https://mickeyweb.info/archives/685
(なんとかなるさ。)