プロ翻訳者の単語帳

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You asked for it.

      2017/10/16

ご自分で招いたことです。自業自得ね。

“asked for” は「~を求めた」だから、
「あなたはそれ(”it”)を求めた」が直訳。
日常的によく聞く常套句である。

過去形の “asked” が使われているので、
“it” が起きた後の発言となる。
よって、”it”(それ) が具体的に何を指すのか、
発言者も受け手本人 (“you”)も理解している。

本来、このような “it” は、
「面倒」「災難」「不運」等、
厄介なことの【総称】として、
数々の常套句に使われている。
“it” を “trouble” に置き換えても趣旨は同じ。

【総称的な “it” 例】※ 普通は訳出しない

表題の場合、 “it” が既に起きてしまったため、
【総称】ではなく、普通の代名詞として
使われていると考えられる。

つまり、”you” の身に降りかかった困難そのものを指す。

その不幸を見聞きしつつ、直接本人(”you”)に向かって、
“You asked for it.”
(自業自得ね。)
と言い放つのだから、酷に違いない。

ところが、この発言者は当事者であることが多く、
事の経緯を知っている場合が多い。
したがって、”it” 発生以前に、
本人に忠告した可能性がある。

トラブルを予期していたにもかかわらず、
当人を救えなかったフラストレーションと相まって、
“You asked for it.”
「ほら、私が言ったとおりでしょ」
「自分が招いたのよ」
との発言につながったとも考えられる。

とすれば、発言者は実は親身に考えてくれていた人であり、
せっかくの注意を聞き入れなかった当人はやはり自業自得、
という解釈もできるだろう。

もし本人がそれなりの人物であれば、苦しみながらも、
その過去の思いやりにきっと気づく。

 

【類似表現】
“What goes around comes around.”
https://mickeyweb.info/archives/1038
(因果応報。因果は巡る。)

“Serves you right.”
https://mickeyweb.info/archives/1898
(ざまあみろ。)

“You are asking for trouble.”
https://mickeyweb.info/archives/1995
(後でトラブルになるよ。)

“Self-inflicted”
https://mickeyweb.info/archives/9002
(自ら課した、自ら招いた)

“You reap what you sow.”
(自分でまいた種は自分で刈り取る)
※ “reap”(自他動詞=刈り取る、ここでは自動詞)
※ “sow”(自他動詞=種をまく、ここでは自動詞)

 

 

 

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