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Go for it !

      2020/01/04

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 2 minutes

頑張れ! やってみろ! 

挑戦する人にかける励ましの言葉。
味方への声援や応援幕でよく見聞きする。



逆に、対戦相手の<挑発>に使う場合もある。

◆ 米映画『ロッキー3』(1982)の名シーン

Clubber Lang :
I’m going to bust you up !
(お前をとっちめるぞ!)

Rocky Balboa :
Go for it !
(やってみろ!)

https://www.youtube.com/watch?v=lLW3CFZBdXI

 

【参照】”square off”  の図

 

]◆ “Go ! ” が「行け!」を意味することは、
多くの日本人が理解できるだろう。

1音節で発音しやすく、世界中で通じるらしい。

動的で活発なのが “go” の基本イメージ。

  • “go-go dance”(ゴーゴーダンス)
  • “the go-go 80s”(めくるめく1980年代)
  • “the go-go generation”(イケイケ世代)

◆ ポジティブで語調の強い自動詞 “go” に、
前置詞 “for”(~のために)と人称代名詞 “it”(それ)
を加えて、「それのために行け!」が表題の直訳。

この代名詞 “it” は総称的で、訳出しないのが一般的。
何を指すか具体的には問わない。

だが、当事者であれば漠然と把握しているだろう。
試合なら「勝利」や「克己」など。

 

 

【総称的な “it” 例】  ※ 普通は訳出しない

Have it your way.
(どうぞご勝手に。)

Let’s face it.
(直視しよう。素直に認めよう。)

I got it.
(了解です。分かりました。)

Just do it.
(とにかくやりなさい。)

We can work it out.
(なんとかなるさ。)

Get it over with.
(けりをつける。)

I’ve had it.
(もうたくさんだ。)

 

◆ 「頑張れ!」「ガッツ!」「ファイト!」
などの激励文句の英訳は容易でない。

これらの日本語は、状況不問で適用できる感がある。

当事者か口頭か、などと考える必要はなく、用途も広範。
これほど万能な励まし英語は、なかなか見つからない。

“Go for it ! ” は「頑張れ!」の対訳の筆頭に挙げてよい。

嫌みがなく、応援の心意気にあふれている。
ともに “G” から始まり、語勢が強く、言いやすく聞き取りやすい。
また、ある種のあいまいさを含み、無難である点も共通する。

◆ なお、”Go for it.” のマイナー用法に「承諾」がある。

“Can I have this ?”
(これ頂いてよいでしょうか?)

“Go for it.”
(どうぞ。)

この場合、”!”(exclamation point)は用いないのが一般的。

無邪気な励ましは、時として相手の重荷となり、
逆効果にもなりうることを心得ておきたい。

 

【類似表現】

“Hang in there.”
https://mickeyweb.info/archives/597
(頑張れ!)

 

【関連表現】

“Just do it.”
https://mickeyweb.info/archives/1722
(とにかくやりなさい。)

“Take a chance.”
https://mickeyweb.info/archives/3329
(一か八かやってみなさい。)

“I know you can do better than that.”
https://mickeyweb.info/archives/5664
(あなたなら、もっとよくできると分かっています。)

“Give it a shot.”
https://mickeyweb.info/archives/10716
(試してみたら。やってみれば。)

“You can do it ! ”
(あなたならできる!)

 

 

 

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