Smooth out
2025/02/01
問題を解決する
穏やかな語感で、 分かりやすい成り立ちの ” smooth out “。
問題解決の場にうってつけの表現なので、
” solve problems ” と ” resolve problems ”
に加えて、 ご自分で使えるようにするとよい。
solve / resolve の相違点は後述する。
–
【発音】 sɑ́lv (1音節)
【発音】 rizɑ́lv (2音節) re-solve
◆ 句動詞 ” smooth out ” の主な意味は3つ。
- 伸ばす
- 均一にする
- 問題解決する
ビジネスで多用されるのは「 問題解決する 」
それ以外の意味は、 辞書で省かれていることが多いものの、
問題解決については必ず書いてある。
今回調べた6点の英英辞典においても、この通りだった。
したがって、本稿では「 問題解決する 」を中心に見ていく。
“ smooth out ” が掲載されていた英英辞典5点のうち、
3つすべてを説明するのは、ロングマンのみ。
以下、全文。
–
■ ” smooth something out “
■ ” smooth out something “
1. to make something such as paper or
cloth flat by moving your hand across it.
2. to make something happen in an even
regular way.
3. to get rid of problems or difficulties.
–
※ 下線は引用者
–
–
–
LDOCE6 ( 書籍版 ) p. 1729.
(Pearson Education 2014).
–
※ 「 ↔ 」 位置の入れ替え可能
–
【 英英辞典 の 基本凡例 】
・ sth = something = 代名詞( 何か )
・ phr v = phrasal verb = 句動詞
–
一言で訳すと、 先に掲げた通り、
- 伸ばす
- 均一にする
- 問題解決する
その他4点の辞書による 「 問題解決する 」 は、 こちら。
それぞれ個性があるが、 どれもシンプル。
–
- to make problems or difficulties disappear.
( オックスフォード、 OALD9 )
– - to reduce the difficulties or changes in a
process or situation.
( ケンブリッジ、 CALD4 )
※ 「 均一にする 」 の要素も含む語釈
– - If you smooth out a problem or difficulty,
you solve it, especially by talking to the
people concerned.
( コウビルド、 COBUILD9 )
– - to make something easier by removing
or dealing with problems.
( メリアム ウェブスター )
–
” smooth ” には、 形容詞・他動詞・自動詞・名詞がある。
語源は、 古英語 「 滑らかな 」( smōth )。
基本的意味は、 この語源に沿ったものが中心となる。
カタカナ 「 スムーズ 」と同じ。
–
スムーズ 【smooth】
物事・動作が円滑に進むさま。 スムース。
( 広辞苑 第七版 )
–
– 形容詞 「 滑らかな 」 「 平らな 」「 静かな 」
– 他動詞 「 滑らかにする 」「 平らにする 」「 しわを伸ばす 」
– 自動詞 「 滑らかになる 」「 平らになる 」「 静かになる 」
– 名詞 「 滑らかにすること 」「 平らな部分 」 ※ 可算名詞
「 問題を解決する 」の意味の ” smooth out ” は、
他動詞 ” smooth ” の 「 滑らかにする 」 由来。
転じて「 円滑にする 」。
他動詞の句動詞なので、 句他動詞 ( transitive phrasal verb )。
一方、「 滑らかになる 」「 平らになる 」「 静まる 」
の意味での ” smooth out ” であれば、 自動詞 ” smooth “。
自動詞の句動詞なので、 句自動詞 ( intransitive phrasal verb )。
–
【参照】
「 句動詞 」「 句他動詞 」「 句自動詞 」 とは
https://mickeyweb.info/
–
◆ 句動詞に伴う副詞 “ out ” は非常に多義。
“ smooth out ” では、「 徹底的に 」「 最後まで 」
または 「 外に出して 」 解消するの双方の解釈が
ありうると考えられる。
–
< 副詞「 徹底的に 」 の “ out ” >
- clean out ( 徹底して掃除する )
- tired out ( 疲れきった )
- burn out ( 燃え尽きる )
- rust out ( 完全にさびる )
- iron out ( 問題を解決する ) ※ 小規模な問題
- hash out ( 徹底的に議論する )
- spell out ( 詳しく説明する )
- map out ( 綿密に計画を立てる )
- talk things out ( 徹底的に話し合う )
–
< 副詞「 外に出す 」 の “ out ” >
【参照】 句動詞の副詞 “ out ” 30例
–
◆ 副詞 “ out ” の解釈が、 いずれにせよ、
–
障害物を 徹底的に 外に出して
–
スムーズにするイメージ
–
–
Smooth it out with hands
–
–
この点、 アイロンで徹底的にしわを伸ばし、 スムーズ
にする ” iron out ” ( 問題を解決する ) と似通う。
–
■ しわ、凸凹 のような 厄介な問題 を、
「 スムーズ 」
つるつる すべすべ 滑らか
にして 解決
–
それが、 ” smooth out “。
- “I want to smooth out our problems.”
( 私たちの問題を解決したい。)
– - “We need to smooth out differences first.”
( まず差異を解決する必要がある。)
– - “No problem. I can smooth things out.”
( お安い御用。 私が解決できます。)
– - “I just need to smooth it out.”
( とにかく、問題にけりをつけたい。)
– - “Let’s smooth this out.”
( この問題を どうにかしよう。)
◇ ” solve ” と ” resolve ” の違い
- The issue ( problem ) is solved.
- The issue ( problem ) is resolved.
【発音】 sɑ́lv (1音節)
【発音】 rizɑ́lv (2音節) re-solve
–
ビジネス用途やニュースになる「 問題解決 」
に限定すると、 明確には区別されていない。
–
2語の使い分けについては、 英語ネイティブでも
疑問に覚える人は数多い模様で、 相違点を解説する
英語サイト は多い。
–
< 違いの分からない単語 > の代表格である。
語源から分析し、 学者レベルの専門知識を駆使して
解釈すれば、 確かに区別できるようで、
諸説紹介されている。
【例】 Difference Between や Grammarist
報道メディアを含む一般実務では、 同義扱い
学者・専門家の回答と異なり、 実務家の回答は、 概ね「 ほぼ同義 」。
【例】
” roughly synonymous. ”
BBC Ask about English
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/radio/specials/1535_questionanswer/page10.shtml
( リンク切れ )
私たち英語学習者も 「 ほぼ同義 」 の理解で、一応 OKだろう。
–
< 押さえておくべきポイント >
■ ” solve “
「 数学 」の問題を解いたり、事件の「 謎 」を解く。
最適解が 論理的に存在する。
→ ” resolve ” は使わない
–
–
■ ” resolve “
あらゆる手段で けりをつける。
→ ” solve ” も使う
–
日本語サイトも10件以上確認したが、 上位表示
されていても、 心許ない解説が少なくなかった。
その中で秀逸に感じたのは、 この2つ。
・ http://talking-english.net/resolve-solve/
・ http://eigo-benkyo-kai.hatenadiary.jp/
–
日英サイト問わず、 ほとんどが例文にて区別を示す。
ところが、 「 両方とも使えますよ 」
と反証できるものが、 非常に多い印象。
–
つまり、 区別になっていない。
実際にどちらも使えるから、 みんな悩む。
それほどまでに、 区別の難しい単語なのだ。
結局、 日常用途では 「 ほぼ同義 」 となる。
–
–
–
––
▲ Resolve が目立つ
–
–
◇ 差異・相違点を英語で調べる方法は、
比較したい全単語と、 名詞 ” difference ” ( 違い )
を検索欄に並べるのが基本。
【例】 solve resolve difference
–
◆ ところで、上掲の広辞苑に「 スムース 」と併記されている。
英語では、
【発音】 smúːð (1音節)
” smooth ” の ” th ” は、 有声 の 摩擦音 ” ð “ である。
発音時に声帯を使うため、 声帯振動があり、 喉はぶるぶる震える。
–
–
◆ ” th ” には、もうひとつ、 無声 の 摩擦音 ” θ “ がある。
こちらは、 発音時に声帯を使わないため、 声帯振動がなく、
喉はぶるぶる震えない。
–
声帯振動なし : 喉ぶるぶる
◇ θ 「 無声歯摩擦音 」 むせい は まさつおん
- thank
- thin
- thing
- think
- thought
- through
- throw
- breath
- faith
- math
- threatening
- threshold
- theory
- thumb
- thrill
–
無声歯摩擦音 「 θ 」 ( むせい は まさつおん )舌先が上の前歯の裏側に軽く触れ、そのすき間から呼気
が押し出されて調音される。 その間声帯は振動しない。『 新装版 英語音声学入門 CD付き 』 p. 94.
竹林 滋 (著)、 大修館書店、 2008年刊
–
発音時の 声帯振動( 喉ぶるぶる ) の有無で、 ” th ” は、
–
ð と θ のどっちかに分かれるということ。–
◇ 「 ð 」も「 θ 」も、 日本語には存在しない発音
◇ ð も θ も、舌先と上前歯で、隙間を作って発音
【 共通点 】 舌先 の基本位置は一緒
【 相違点 】 声帯 を使い発音するか
–
ð 「 有声歯摩擦音 」
声帯振動あり : 喉ごろごろ –
–
–
θ 「 無声歯摩擦音 」
声帯振動なし : 喉ごろごろ
–
日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います
–
日本語音と同じ感覚で英語音を発音するから伝わらない。
–
👄 唇をよく見て 🫦
–
リスニングばかりで口は置いてきぼりの日本人が多すぎ。
–
英 語 「 息の音 」
日本語 「 声の音 」
–
–
日本語母語話者にとって、
英語の発音は動物の鳴き声に近い。
日本語で表記しがたいのは言うもおろか。
犬猫の声と一緒で、 そもそも日本語では書き起こし
きれないのに、 英語音を無理くり邦文で表現しようとする。
日本語音と同じ感覚で英語音を発音するから伝わらない。
等しく不条理だからアプローチを変える。
口周りをまじまじと見据えて、 模倣する。
–
※ やり方は、 ” integrity ” へ ( 図入り、 動画入り )
–
【参考】 ※ 外部サイト
- 多言語の習得は 「 音 」 から 脳領域特定、 文法理解早く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF251YP0V20C24A2000000/
2024年2月26日付–
◆ 実際には、 舌の先端を上顎前歯に軽く触れさせる程度。
舌先にとどまらず、 ベロ丸見え で発音する人もいる。
下図のごとく、 べろんべろん に舌を出して、“ th “ を
発する人にも出会えるから、 人生まさに驚きが尽きない。–
ベロに注目 ( ひそかに )
th
「 ð 」「 θ 」
有声 無声
「 なんか、ワンコみたい … 」 無礼にも、ふと頭をよぎる。
逆に、 舌の存在を疑うくらい、 まったく見えない人も珍しくない。
映画 や YouTube などの動画で、 舌の「 見え具合 」
を観察してみると、 三者三様であることを実感できる。
見本にする英語の先生を選ぶ際は、 ベロ出しの有無もチェック。
AI相手に英会話の練習をし続ける大なる欠点は、 表情と口元が見えにくいこと。
–
平板で、 均一なリズムが特色 の日本語を話す私たちは
普段、 舌運びを意識しない ので、 割かし新鮮な気づき
「 英語に親しむと、人生に退屈しにくくなる 」と感じる場面。
人知れず、 舌の位置に着目する 楽しみが人生に加わる。
気持ち悪いかもしれないが、 試す価値はある。
日本語だけだと、 こうはいかない。
こうした奇怪な視点は育ちにくい。
日常生活を送る中、 目の付け所が違ってくる。
見慣れているはずの日頃の光景に、 趣のある変化が訪れる。
良くも悪くも心が躍り、 軽微な不平不満にかまう隙が消える。
なんとなく気分が上向き、 心身の調子がよくなったりする。
今の時代、 自宅に居ながらにして、 独りでも実行可能。
「 3時のおやつ 」 みたいに、 学習習慣を挟み込んでいくことだ。
–
言語習得の決め手は、持続性。
–
心地よいリズムが暮らしに加わり、
これが 「 語学の喜び 」。
–
音節の日英比較は、” integrity ” で事細かにご案内している( 図入り )。
–
–
意志力以上に、 よい習慣と仕組みを味方にする。意志力にいつも頼るのは、 不安定で病みやすい。
自分に合う習慣と仕組みを設ける方が楽に続く。
–
( 中略 )
–
「 仕組み → 習慣化 → 無意識 」 で気が楽になる。
なにも考えずに、 反射的・自動的に動けるように。
楽々( effortlessly )できるようになってすごい。
※ 気まぐれな意志力を私はあんまり信用しない
–
–
【時間管理】視覚化して脳を安心させる より
–
😵 意志力に頼ると、 辞める・病める人になりがち 😵💫
∵ しんどい
–
–
崖っぷちに自ら追い詰めるやり方を、 私はおすすめしない。一夜漬けの短期決戦はいざ知らず、 長くは続かないからである。
その反動で燃え尽きたり、 得体の知れない疲れが残ることもある。
50年以上生きて振り返ると、 その潜在的な危険性が透けて見える。
なによりも、 心の状態に左右されない仕組み作りが大事 と考える。
–
–
「 単語の覚え方 」 より
–
【参考】 ※ 外部サイト
- 面倒くさいことを、やる気がなくても自動的に終了させる方法。
https://www.youtube.com/watch?v=tQGT5bAw82k
2024年7月8日付 ※ 動画全長 19分14秒
–
– - 先延ばしは変化を嫌う脳の防衛本能、 過大目標・恐怖・疲労が原因
https://www.youtube.com/watch?v=oicEi-YTMlY
2024年6月24日付 ※ 動画全長 19分53秒
–
– - ベビーステップ、 小さな一歩がもたらす習慣と成功
https://www.youtube.com/watch?v=Qn6lA95UAFE
2024年8月16日付 ※ 動画全長 17分18秒
–
◆ 繰り返すと、
◇ 「 ð 」も「 θ 」も、 日本語には存在しない発音
–
なにより、
–
★ 語学の基本は「 真似 」 ★
–
ことさら、
「 発音 」は、 恥ずかしがらずに、
幼児のように、 無邪気に真似る。
–
英語母語話者 ( ネイティブ ) の口元を、 さらりと
盗み見ながら、 学び取っていく姿勢は、 とても大事。
口周りこそ、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が奏でる、
「 発音 」 ( 調音 ) の生産現場だから。
日本語を話す場合、 舌・唇・歯・呼吸の相互作用は小さく、
顎も大きく動かない。
もし対面ならば、
さりげなく、 ちらりちらり、 そっと、 うかがう感触。
これなら、 失礼とまでは言えまい。
よもや、 他人様の唇をこじ開けるわけにはいかない。
あるいは、 ご自分のお気に入りのセレブの口元を
じっくりみつめて、 画面越しに真似しましょう。
唇にキスを浴びせる意欲で、 真っ向から食らいつく。
憧れの人に個人教授されているつもりで、 真似っこ。
やや気色悪いが、 私もこうして学んだ。
–
–
高難度の単語・表現は、 どこから得たか私は大方覚えている。「 この表現は、 Xさんがあの時使ってた 🤩 」
–心密かに甘酸っぱいファンタジーの快楽に身を任せている。
「 Xさんが私に直々に教えてくれたんだ 😍 」
–外語学習の知的興奮は、 えも言われぬエクスタシーの極み。
–
” no need “ より
–
👄 口をよく見る 🫦
–
–
彼女の口唇と舌は、 発音( 調音 )時に派手に躍動し、 舌運びが観察しやすい。
” th ” の ð ( 有声 )も θ( 無声 )も、 べろんと舌を突き出して発話する。
舌の存在を疑うくらい、 一切見えない話者も多いので、 「 見え具合 」 が絶妙。
対面と違って失礼はないため、 口元を食い入るように見つめ、 学び取っていく。
( 中略 )
厚かましくも、 私の「 家庭教師 」と仮想し、 長らくお世話になっている。
Brooke 先生の使った単語やフレーズは、 全部自ら使えるよう努めている。
無論、 彼女専用の 単語帳 を作成しており、 倦まずたゆまずエントリー。
–
( 中略 )ブルックの英語を幼児みたいに真似して、 プロの通訳者・翻訳者になれました。
語学の基本は「 真似 」 と、 弊サイトでしつこいまでに言い続ける近因である。
–
” no need “ より
–
【参照】 ” hiatus “、 ” integrity ”
それにしても、日本の学校で教わった 「 舌をかむ 」は妙。
かんでしまったら、 うまく発音できないと思うのだが、
どうだろうか。
【関連表現】 ※ 問題を解決する
- “ iron out ”
https://mickeyweb.info/archives/2305
( 問題を解決する ) → 小規模な問題
– - “ work things out ”
https://mickeyweb.info/archives/9698
( 問題を解決する )
– - “ We can work it out. ”
https://mickeyweb.info/archives/685
( なんとかなるさ。)
– - “ Get it over with ”
https://mickeyweb.info/archives/1142
( けりをつける )
– - “ Sort things out ”
https://mickeyweb.info/archives/1464
( 解決する。 対処する。 けりをつける。)
– - ” bridge the gap ”
https://mickeyweb.info/archives/19997
( ギャップを埋める。 橋渡しをする。 架け橋になる )
◆ 再び、 ” no need ” より再掲。
–
英語ネイティブの発信者は、 知名度・老若男女を問わず、 わんさといる。
–
■ 独立前の別チャンネルは、 ” Sassy ”
https://www.youtube.com/c/Sassyofficial
2021年2月23日 ~ 2022年3月3日 終了 → 独立
※ 疾風怒濤のトークで、 聞き取りの難易度は高め
■ こうした活躍もたくさん見られる
https://youtu.be/lr1rjMDEZmE
https://youtu.be/6Iiual2ndXo
https://youtu.be/od8aKTh36gg
https://youtu.be/T-90nPZHEXI
https://youtu.be/4s0qSGGKzkQ
https://youtu.be/PEm22Fwnw9M
https://youtu.be/yCYQ4Y-U7nk
https://youtu.be/KtOHXn5edf4
https://youtu.be/XiDhv42snos
https://youtu.be/2GqHO8Z81Bk
https://youtu.be/aB4YGjnRnNE
https://youtu.be/-ANxPtlEcf8
https://youtu.be/yilT8uqa77I
https://youtu.be/uKj9FVnpbZ0
https://youtu.be/JttNIglDG2c
https://youtu.be/YVlvlk88XMs
https://youtu.be/C1ia31moIZ8
https://youtu.be/0zZuUwR2-os
https://youtu.be/1ft9U82HBjw
–
–
正確に反映されている。
–
–
–
↑ パソコン
–
––
↑ iPad
––
語り口の特徴は、 句動詞( phrasal verb )の多用で、 ネイティブが
しきりに口にする割に、 学習者には馴染みのないフレーズが目立つ。
–
中級学習者なら既習の基本単語中心で、 難しい単語が出ない点も推し。
–
ご本人自ら、 難しい言葉 ( big words )は使わないと ぼやいている。
–
関連記事を画面に映し、 読み上げてくれるので、 包括的に役立つ。
–
週5以上更新 ( 平均20分間 )・ 経歴 ・ 人生観 ・ お人柄 ・ 勤勉さ
・ 声質 ( やや高め )・ ユーモアの質量 ・ コンテンツの面白さが
心地よく、 日々勉強させていただいている。
–
大げさに感ずるしぐさが煩わしい時もあるが、 舌運び に集中しつつ、
上下左右に伸び縮みする口元を見つめていれば、 気にならなくなる。
–
この度合いの激動は、 日本語を話す際には、 見られないと言ってよい。
日英の音 ・ 言語習慣 ・ 音節構造 ・ ジェスチャー–の大差が垣間見れる。
ゴムのように伸縮自在の口唇から放たれる、 抑揚満載の口調がたまらん。
とりわけ、 有声 [b] [m]、 無声 [p] の子音で始まる単語を発音する口元。
3つとも 「 両唇音 」( bilabial ) で、 上唇と下唇が強めに接触。
両唇を勢いよく口中に巻き込み、 直後にぷっと一息で突き出す。
これほど分かりやすい動きを示す英語話者を私は見たことない。
口唇と舌の激しい動作にしびれ、 毎度うっとり見とれてしまう。
音声を消して、 口周りを凝視すると、 日本語にはない動きを見て取れる。
外国人の仰々しい表情とジェスチャー( 身振り )に見慣れる上でも役立つ。
頭の回転が速く、 語りは猛スピードであるが、 中級者 であればいける。
表現力も豊かゆえ、 彼女専用の「 単語帳 」 を2022年より作成している。
画面にしがみつき、 オウム返しを繰り返し、 「 単語帳 」 に即日登録。
→ Joce の 頻出表現 ( 動画入り )
–
恐れ多くも家庭教師と思い做し、 Brooke 先生と等しく、 Joce 先生の
使った単語とフレーズを首尾よく使えるよう、 精一杯打ち込んでいる。
Joce 先生からは、 句動詞・寸言・成句 を中心に、 毎日平均6つを 採集中。
コメント欄も盛り上がり、 実人生に基づく 「 生の英語 」 がてんこ盛り。
タブー表現以外は、 さっそく真似して、 しれっと自分で使ってしまう。
–
以下、 ” This is not the case. ” より再掲。
–
–
昨日学んだばかりでも、 今日のメールに忍び込ませたりする。
–日常に即刻ぶち込む
–
せっかく学んだ表現、 高揚感が冷める前に、 ちゃっかりと起用。使い道を作り出し、 速やかに実行して、 一気に脳に焼き付ける。
こうすれば、 自律性・能動性を保ちながら、 ずんずん学習が進む。
どんどん使ってやれば、 新入りも喜び、 ちゃんと定着してくれる。
日常にそんな機会はない ?
そう、 だから英語ができない。
ぶち込む機会が平素になければ、 オンライン英会話などで作り出す。
「 ネイティブキャンプ 」 及び 「 レアジョブ 」 を推す。
【 景品表示法に基づく明示事項 】 ↑↑
ご両社とも、アフィリエイトのリンクではありません。
対価 ( 紹介料 ) は一切いただいておりません。
記事の右端と下部の広告欄は、アフィリエイトです。
( 2025年2月 現在 )趣味を含むライフスタイルを、 可能な範囲で2か国語環境に改造する。
「 英語でなんて言うんだ 」 と調べ、 好きな領域をバイリンガルに。
機会ゼロだと便便だらり身につかず、 英語を運用できるようにならない。
–
相性のよさそうな
発信者や番組を見つけて、
がっつり食らいつく。
★ 日本人学習者を主たる顧客と想定した素材は、
長期的にはあまり望ましくないと私は考える。
中級学習者 が潜在能力を引き出し上達するには、
日本人相手ではない番組を中核に据える方が名手。
–
【 主な理由3つ 】
日本語母語話者向けに、 ほどよく加減され、
念入りに作り込まれた印象を受ける番組が多い。
登録者を増やすためか、 販売促進のためか、
どうしても視聴者におもねる調整が欠かせない。
–
理由は3つのデメリット。
(1) 漫然と視聴しただけで、 会得したと勘違いし、 英語学習した自己満足に陥りがち
(2) 自分の頭や口を動かさずに時間を使い切り、 成長しそびれているのに気づけない
(3) 手入れ後の日本人受けする英語なので、 そう自然ではない状態の英語が目立つ
–
一般向けの素材に慣れ親しんできた学習者であれば、
割合すぐ見透かせると思う。
–
–
常用語は、無限に無償提供されている。採集素材は、至る所に ある。
本や会話はもちろんのこと、映画、ラジオ、標識。
一般人が気軽に発した生の英語に触れられる穴場は、
YouTubeの コメント や商品 レビュー( アマゾンなど )。教材としても推奨できる。
【参照】 おすすめ YouTuber と着眼点は、” No need ” に詳述
( 図入り、 写真入り、 動画入り )–
お手元に英語素材がなければ、 手始めに コメントとレビュー
から取り掛かるとよい。
–魅了された動画や商品の英文コメントを、 ついでに読む 「 習慣 」。
「 今日からできる 」 英語学習であり、 人生を変える効果がある。
–
翻訳機能を使えば、 その場で答え合わせでき、 気苦労は少なめ。
すこぶる奨励する学習法のひとつであり、 私も毎日実行している。
玉石混交とはいえど、 手近な インプットの宝庫で、 とにかく楽しい。
昔ながらの新聞・雑誌の読者欄は言うまでもない。
なにしろ、 投稿者の感情がほとばしり、 エネルギーが充満する。
「 コメント回り 」 と称して、 めぼしい日英表現を見つけては、
こうして語彙採集するのが、 永年の私の日課である。
見聞きした対象を、その都度、書き留めるだけ。
だから、 ネタ集めに困らない。
なんでもかんでも 「 先生 」 と勝手に思っている。
–
–
「 語彙採集 」 より
–
–
さしあたり、
発音記号や音節を考えずに、 興味本位でじっと眺めてみる。
画面を戻して、 とことん観察 ( rewind and rewatch )。
必要に応じて、 コマ送りにする。
–
▼ TH
–
▼ F
–
▼ L
–
▲ 焼肉しゃぶっているよう–
日本語を話す時、 このようになりますか。
一瞬たりともないと思います。
なぜなら、 日本語の発音には不用な動きだからです。
–
” Joce’s YouTube “ より
–
–
Joce Bedard—カナダ人女性 ↑ 先述の推しの YouTuber
—
正しい文法は尊ぶべきものだけれども、
日英の総合的な雲泥の差を加味すれば、
深入りしすぎる前に切り上げないと、
それだけで人生が終わってしまう。