すぐ 私にメール して。
電子メールを急いで送ってもらいたい時の常套句。
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簡明直截で、ビジネス用途に便利。
文面・口頭ともに使える。
“shoot an email” は、比較的新しい表現らしく、
2017年6月現在( 初稿時点 )は『 英辞郎 on the WEB 』
にも載っていない。
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◆ ” shoot ” には、自動詞・他動詞・名詞・間投詞がある。
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【語源】
古英語「 投げる 」「 飛ばす 」(scēotan)
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【活用形】
shoot – shoots – shot – shot – shooting
どの品詞も多義だが、共通イメージは、
急速な動き ピュッ!
”shoot” の基本的意味は「 撃つ 」。
語義の多くがここから派生している。
したがって、多義だが比較的理解しやすい単語。
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◆ ただし、間投詞のみは共通イメージと無関係。
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発音が似ているだけで、卑語 “shit”(くそ)
の婉曲語「ちぇっ」。
「 間投詞 」( interjection )とは、
単独で文となりうる呼掛け言葉。
「 感嘆詞 」( exclamation )とも言う。
「 ! ( 感嘆符 )」 は、” an exclamation mark “ または
” an exclamation point ”。
【例】
“Oh ! “、”Alas ! “、”Oops ! “、”Whoa ! “、”Gross ! “、 “Check ! “
“Welcome back ! “、”Well done ! “、”Barf ! “、”Snap ! ”
◆ ” Shoot me an email. ” の ” shoot ” は 他動詞。
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多義の他動詞には 「 急送する 」の意味を含む。
よって、”shoot an email” は、こんな感じ。
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メールを ピュッ! と送る
shoot an email
◆ 「 急送する 」は、電子メールが普及する前からの使われ方である。
- “I will shoot the document to every manager.”
(その文書を全マネージャーに急送します。)
とすれば、”shoot” の用法として実は新しくない。
それでも表題に掲げたのは、” Shoot me an email. ” 自体が、
常套句レベルの頻出表現 に近づいている言い回し
と判断するからである。
” me ” 以外の人称代名詞の目的格、 すなわち、
” him “、” her “、” them “、” you “、” us ” でもよい。
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◆ 過去形は ” shot ” だから、
- “She shot me an email.”
(彼女はすぐメールしてきた。)
– - “He shot her an email.”
(彼は彼女にすぐメールした。)
– - “I shot my mom an email first thing in the morning.”
(母に朝イチにメールした。)
– - “My boss shot me an email mapping out his ideas.”
(上司は、自分の考えを細かく記したメールをすぐ送ってきた。)
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◆ 丁寧にするには、
- “Would you mind shooting me an email ? “
- “Could you shoot me an email ? “
- “Would you shoot me an email ? ”
※ 日常使用には最適
IT系の企業が、顧客向けに多用する表現は、
- “Please shoot us an email at support@x.com.”
(support@x.com まで、お早めにメールをお願いします。)
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◆ “Shoot me an email.” と初めて頼まれた際、
意味がまるで分からず、瞬時に面食らった覚えがある。
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「 えっ、撃ち殺せ、って ? 」