プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Just checking in

      2019/03/14

様子を伺う  

ご機嫌伺い・様子伺いの常套句がこれ。

I’m just checking in to see
if you are doing fine.

(お久しぶりです。 お元気ですか。)

最近は、もっぱらメール。
その「件名(subject)」も、Checking In だったりする。

“just checking in” は、比較的親しかった知人に対し、

「その後 いかが」と久しぶりに連絡を取る  

際に多用される<3語ワンセット>

メール・手紙なら、差出人が使う。

相手は、自分と同等または目下が普通。
目上には、あまりそぐわない。(理由は後述)

双方の性別は問わない。

「久しぶり」なので、対面では少し不自然だろう。
その場面をついぞ見かけたことない。
理論上はありうる。

定訳はないので、相手との関係に応じて和訳する。

◆ “check in” と言えば、ホテルの宿泊手続き、または
空港での搭乗手続きの「チェックイン」がまず思い浮かぶ。

英語でも同様で、主に旅行・移動で起用する句動詞。

”check in”

1.  to go to a desk in a hotel, an airport, etc.
and tell an official there that you have arrived
.

2.  to leave bags or cases with an official to be
put on a plane or train.

(オックスフォード、OALD9)

1.  到着の報告 → 搭乗手続き、宿泊手続きも含む
2.  荷物などを預ける

“check” には、他動詞・自動詞・名詞・間投詞がある。

全品詞とも多義である。
語源は、アラビア語「王手」(shāh)。

チェスの「王手!」は、”Check ! “。
間投詞である。

「間投詞」(interjection)とは、
感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。

【例】”Oh ! “、”Alas ! “、”Oops ! “、
Whoa ! “、”Gross ! “、”Welcome back ! “、
Well done ! “、”Barf ! “、”Snap ! ”

 

◆ 日常使用の “check” で頻出なのは、
自他動詞の「調査する」または「確認する」。

ところが、主要な英和辞典は「止める」を最初に置く。

【例】
・『ジーニアス英和大辞典
・『リーダーズ英和辞典 第3版
・『ランダムハウス英和大辞典 第2版

これはよくない。

この用法は、普段出てこないのである。
カタカナでも定着した「調査する」「確認する
の意味の方が、英語でもずっと目立つ。

■ これぞ、典型的な<英和辞典の難点>である。
優先順位が不適切。

  頻度順ではなく、発生順に語義を並べるとこうなる。

語義の配列は、各辞書の編集方針に従う。
通常の英語学習者には、頻度順の方が実用的と考える。

この点、学習英英辞典が役立つ
【参照】弊サイトがお勧めする学習英英辞典 の選び方

3大学習英英辞典(EFL辞典 = LDOCE6 / OALD9 /
CALD4
)のすべてが、以下のいずれかを第1、第2に置く。

  • find out
  • ask somebody
  • examine
  • make sure

いずれもカタカナ「チェック」と重なる意味である。

なお『研究社 新英和大辞典 第6版』は、
この優先順位を守っていた。 さすがである。

表題の “check” も、同じく他動詞「確認する」。
その現在分詞 “checking” で、「確認している」。

【関連表現】

 

in には、前置詞、副詞、形容詞、名詞がある。
ここでは、副詞「内へ」。

 

just には、形容詞と副詞がある。
語源は、ラテン語「公正な」(jūstus)。

本稿での “just” は、比較の副詞
ただ~だけ」「ちょっとだけ」「念のため」。

 露骨さを軽減する婉曲用法で重宝 される。

【例】”just for your information“(ご参考までに)

以上より、”just checking in” の直訳は、

ただ内へ確認しているだけ

まさに、様子伺い。
目上にとっては、ぶしつけな態度だろう。

月並みのご挨拶であり、
怪しい意図はないとの趣旨

  • “I just wanted to check in and say hello.”
    (お久しぶりです、とご挨拶したくて。)

表題の用法では、上掲 “OALD” の句動詞は適用されない。

 

◆ ハイフン入りの複合名詞 “check-in” は、可算名詞。
「内への確認」で、「状況確認」「近況確認」の意味に。

  • “My boss is a micro manager and requires
    a lot of check-ins.”
    (私の上司は細かく管理するタイプで、
    しつこく確認してくる。)
  • Every now and then, I receive check-in
    emails from former bosses.”
    (時折、かつての上司から近況確認
    のメールが届く。)

 

◆ これまで文法面を見てきたが、常套句・慣用句
については、文法解釈に多くの時間を注ぐ意義は薄い
のが一般的。

英語学習者として、文法面を把握することは大切
なのだが、基礎文法を習得する目的には<特殊すぎる>
ケースが多いためである。

大勢が使う<決まり文句>の場合、
そういうものだと真似する
くらいがちょうどよかったりする。

 

◆ “just checking in” では、3パターンが多用される。

(1)
I’m
just checking in to see if – .

(~か確認させていただければと思います)

(2)
I just wanted to check in to see if there is –

(~があるかどうか、念のため確認させてください)

(3)
I haven’t heard back from you, so I just

wanted to check in.
(ご回答がなかったので、確認のご連絡を
差し上げたいと思いました)

(1)の例は、冒頭の一文が典型である。

親しい相手なら、
お久しぶりです、お元気ですか
という感じ。

  • “I’m just checking in to see if you are OK.”
    (お変わりないですか。)

も同じ系統。

(2)の例は、

  • “I just wanted to check in to see if there is
    anything I can do for you.”
    (私に何かお手伝いできることがあるかどうか、
    念のため確認させてください。)

(3)は、
売り込みのフォローアップによくある文言。
少々なれなれしいので、不快を覚える受取人もいるはず。

 

Inline image 1

 

◆  “Checking In” メールを、かつての上司から
何度いただいたことか。

  • I’m just checking in to see if
    you are still working there.

    「お久しぶりです。 まだそこで働いていますか。」

部下だった私のことを忘れないでいてくれる
上司たち(former bosses または ex-bosses)
に恵まれたことを、大変うれしく思う。

その反面、
転職の多い元部下を、まだ監視してるのか>
などと、生意気にもうざく感じる自分がいたりする。

  • Mind your own business.
    You’re no longer my boss.

    「余計なお世話。 もう私の上司じゃないだろ。」

無論、こんな返答はしないで、次のようにおだて上げておく。

  • Yes, I do.  I’m now aware that you
    were the best boss
    I’ve ever had.

    「ええ。 あなた様こそが、これまでで最高の上司
    だったと、今では気づいております。」

結果的に、私のボスは「最高の上司」だらけ。

 

 

【類似表現】

check on an elderly neighbor”
(近所のお年寄りの様子を見に行く)
※ <5語ワンセット>の決まり表現

“I went to check on an elderly neighbor.”
(近所のお年寄りの様子を見に行った。)

◆ ご近所の高齢者以外であれば、例えば、

“I went to check on him.”
“I went to check on Mary.”
“I went to check on my son.”
(◯◯の様子を見に行った。)

 

 

 

 

Sponsored Link




Jetpack

 - 英語, 英語フレーズ