Welcome back !
2022/05/25
お帰りなさい !
” welcome ” には、名詞・形容詞・他動詞・間投詞がある。
” You are welcome.”( どういたしまして )では 形容詞 だが、
「 ! 」入りの ” Welcome back ! ” は 間投詞。
発音は同じ。
【発音】 wélkəm
【音節】 wel-come (2音節)
「 間投詞 」( interjection )とは、感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。
「 感嘆詞 」( exclamation )とも言う。
「 ! ( 感嘆符 )」 は、” an exclamation mark ” または
” an exclamation point “。
【例】
“Oh ! “、”Alas ! “、”Oops ! “、”Whoa ! “、”Gross ! “、
“Well done ! “、”Barf ! “、”Snap ! “、”Check!”
◇ 間投詞 ” welcome ” は、「 ようこそ 」「 いらっしゃい 」
–
Welcome to Japan !( ようこそ日本へ ! )
–
※ 来日時の歓迎挨拶 ( 回数不問 )
–
上記は、遠路はるばる来日してくれた行為
自体を歓迎しており、来日回数は不問。
つまり、初めて日本に訪れる場合でも、再来日でも、
使える。
–
–
▼ 一方、 こちらは、2度目以降に限定される。
–
Welcome back to Japan !
( 再び日本へようこそ ! )
–
※ 初来日以外の歓迎挨拶 ( 2回目以降 )
–
再び日本にやってきたので、” back “。
「 カムバック 」( come back、 戻る・帰る )
と同じ用法の 副詞 ” back ” である
故郷ではないものの、「 舞い戻る 」イメージ。
日本に 戻ってきてくれて ありがとう !
–
喜び と 感謝 のこもった 「 お帰りなさい ! 」
元気に再会できたうれしさ に満ちあふれている。
–
” Welcome back ! ” は「 お帰りなさい 」( 間投詞 ) とはいえ、
長く留守にしていた人に対する表現。
–
家族の帰宅時など 毎日使うようなものでなく、
日本語の「 お帰りなさい 」 とは 趣が異なる
–
日々の帰宅に、下図が描くほどの歓喜はお互い伴わないはず。
古里へ帰ったり、正月の里帰りならありうる。
お帰りなさい!
◇ 身近な使用場面は、同僚などの
1) 長期休暇明け
2) 産休・育休・傷病等で、休職後の職場復帰
3) 異動・転勤等で、元の職場に舞い戻った時
–
職場復帰なので、 ” welcome back to work ” ということ。
–
◆ 特に、休職後の復帰には、 相当な心配を伴うことだろう。
戻ってきて不安げな同僚に、 さわやかな笑顔で
” Welcome back ! “
と声をかけてあげると、
” Thank you ! “
と顔をほころばせるのが常だ。
ぜひ、 試していただければと思う。
- “On behalf of everyone here, welcome back ! ”
( ここの全員を代表し、お帰りなさい! )ー
–
- “Welcome back to the office ! ”
( オフィスへお帰りなさい! )
– - “Thank you so much for the warm welcome back.”
( あの心温まる「 お帰り 」に心から感謝します。)
( あの時、温かく迎えていただき、本当にありがとう。)
–
→ ” the warm welcome back ” で、
「 あの 心温まる お帰り 」と 名詞扱いしている。
私の元上司からのメール文面。
ー
【類似表現】
- ” Welcome on board ! “
- ” Welcome aboard ! ”
https://mickeyweb.info/archives/13012
( ようこそ我が社へ! )
◆ 以下、 ” conclusive ” より再掲。
–
2021年夏、 東京オリンピックの最中に、 YouTube 動画
のコメント欄にあふれた文言が、
” Welcome to Japan ! ” ( ようこそ日本へ ! )。
選手らを歓迎する真心のこもった、 日本からの呼び掛けである。
このたった3語のメッセージが、 びっしり幾重に連なるコメント
欄をいくつも見つけ、 ある種の迫力とおかしみと感銘を覚えた。
かわいい絵文字や顔文字で差別化していたりする。
ほっこりすると同時に、 日本人の実直さを垣間見た。
コロナ禍の中、 遠路はるばる来日してくれた海外選手たち …
どうしても皆様を称えたい、 励ましたい、 感謝を伝えたい …
こういった大勢の日本人の熱い思いが、 英語でコメントする
勇気を奮い立たせたのではなかろうか。
いろいろ調べて、 やっとたどり着いた英語表現かもしれない。
生まれて初めて書いた英文コメントかもしれない。
使い慣れない英語で投稿する興奮と高揚は、いかばかりであろうか。
以上は勝手な推量であり、 これらの裏付けはかなわぬものの、
この際、そんなことはどうでもよろしい。
自発的・内発的な動機や感激が生む、意欲と行動力のすさまじさを、
ぜひとも力説させていただきたいのである。
やはり、 自ら英語を使ってみたいと思う日本人は、大人数いるのだ。
国民のやる気を、無下にあしらっている感のある英語教育を許すまい。