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Talk things out

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徹底的に話し合う

“talk things out” は、
<3語ワンセット> の決まり文句。

シンプルな言い方だが、
トラブル処理時によく出てくる。

会社や学校など組織内に限らず、
家庭でも使う。

◆ “talk” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
「話す」の意味合いで共通しており、分かりやすい。

“speak” に比べると、気軽な内容の
おしゃべりも広く含む。

ゆえに “a casual talk” は普通だが、
“a casual speak” は不自然。

かつての日本では、「スピーク」の方が
ずっと普及していた。

<トーク力><トークがうまい>
などの表現が芸能界を中心に広まってからは、
「トーク」も日常的に使われるようになった。

ここでは、他動詞「話し合う」。

◆ “things” は、名詞 “thing” の複数形で、
「もの」「こと」=「物事」。

特定の対象を指すわけでないのは「物事」と同じ。
抽象的・総称的であいまいな感じ。

この用法では複数形が常で、訳出しない場合も多い。

【関連表現】
“Things change.”
https://mickeyweb.info/archives/3326
(事情は変わる。)

“Things happen.”
https://mickeyweb.info/archives/9323
(こんなこともある。)


◆ “out” は、副詞・形容詞・前置詞
・名詞・他動詞・自動詞と非常に多義。

用法も一筋縄ではいかない。
ここでは、副詞「徹底的に」「最後まで」。

この副詞用法には、次のような句動詞がある。

  • clean out(徹底して掃除する)
  • tired out(疲れきった)
  • burn out(燃え尽きる)
  • iron out(問題を解決する)※ 小規模な問題
  • hash out(徹底的に議論する)
  • spell out(詳しく説明する)
  • map out(綿密に計画を立てる)
  • smooth out(問題を解決する)

 

◆ “talk things out” は中身の漠然とした
<3語ワンセット>だが、「とことん話し合う
という強い意思が表現できる。

話す内容を明らかにすることなく、

実行意思を示せて便利

この点、以下と同じ。

“sort things out”
https://mickeyweb.info/archives/1464
(解決する。対処する。けりをつける。)

“work things out”
https://mickeyweb.info/archives/9698
(問題を解決する)

“get things going”
https://mickeyweb.info/archives/10469
(事を進める)

◆ “talk things out” の同義フレーズが、
talk things through

ここでの “through” も副詞「最後まで」
なので、意味も同じ。

◆ トラブル解決には、まず話し合い。

当事者の話をきちんと聞く姿勢が
極めて大切だと思う。

口を挟まず、とにかく黙って聞く。

時間をかけるだけの価値はある
と経験より感じる。

職務上、外国人トラブルに
20年以上立ち会ってきた。

言い分を思う存分に吐き出してもらうと、
それだけで解決に向かうケースが少なくなかった。

こっちは聞き役に徹するだけ。
自然解消してくれて、実は楽ちんだった。

【類似表現】

“hash out”
https://mickeyweb.info/archives/2298
(徹底的に議論する)

“sit down with – ”
https://mickeyweb.info/archives/15627
(~と話し合う)

“We need to talk.”
(私たちは話し合う必要がある。)

【関連表現】

“talk out of – ”
https://mickeyweb.info/archives/33334
(説得して~をやめさせる)

 

 

 

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