Hash out
2020/01/03
徹底的に議論する
“hash” の原義は、「戦闘用の手斧(ておの)」。
古フランス語 “hachier” が語源。
【発音】 hæʃ
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“hash” は多義で、名詞・他動詞・形容詞がある。
「徹底的に」が共通イメージ。
【発音】 hæʃ
「手斧」から「徹底的に切り刻む」という意味をもつ。
転じて、口語で「徹底的に話し合う」。
「ハッシュドビーフ」や「ハヤシライス」は “hashed”。
どちらも素材を切り刻んで作る料理。
※ 「ハヤシライス」は、考案者の人名説も有力
ビジネス会話によく出てくる “hash out” は、
複数人で「徹底的に議論する」。
ここでの “out” も「徹底的に」「最後まで」
を意味する副詞で、”hash” に伴い句動詞に。
< 副詞「徹底的に」の “out” >
- clean out(徹底して掃除する)
- tired out (疲れきった)
- burn out(燃え尽きる)
- iron out(問題を解決する)※ 小規模な問題
- spell out(詳しく説明する)
- map out(綿密に計画を立てる)
- talk things out(徹底的に話し合う)
- smooth out(問題を解決する)
議論が不可欠な職場では、大切な口語フレーズ。
だが、初めて聞くと見当がつかないだろう。
“We hashed out a plan.”
(徹底的に議論して計画を立てた。)
“We need to hash out our differences.”
(互いの食い違いをしっかり話し合わなければならない。)
なお、頻出ではないが、
“make a hash out of – “(~を台無しにする)
というフレーズもある。
【類似表現】
“Talk things out”
https://mickeyweb.info/archives/5615
(徹底的に話し合う)
“Sit down with – ”
https://mickeyweb.info/archives/15627
(~と話し合う)
“We need to talk.”
(私たちは話し合う必要がある。)