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Act out

      2026/04/17

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 4 minutes

態度に出す

子ども  ( 幼稚園児 ~ 10歳代くらい )  の反抗的な
言動や、 社会人の問題行動を表す時によく出てくる。
–

■  句動詞  ” act out ”  の大意は2つ

(1) 役を演じる、 実演する
(2) 態度に出す

–
(1) は、 見せ場で演じること。

すなわち、 演劇や実物宣伝などで、
期待された役  をこなすこと。
–
または、 普通に 「 行動を起こす 」 ことも、 ” act out “。

いずれも文字通りで、 特にひねりはない。
–

(2)は、 感情的に態度で示す こと。

この場合、 怒りを伴う  ネガティブ感情  が中心。

自制できず、 かんしゃくを起こす  感じ。

周囲に  期待された行為でない  点で、(1)と大きく異なる。
–

–
act out

2. to express your feelings about
something through your behavior or
actions, especially when you have been
feeling angry or nervous.

( ロングマン、LDOCE6 )

【発音】 ˌækt ˈaʊ̯t

※  下線は引用者

–
(1) は字面通りなので、 本稿では(2)を取り上げる。
–

◆ ” act ” には、 名詞・自動詞・他動詞がある。–

【発音】 ǽkt  (1音節)
–

基本的かつ頻出で、 多義である。

語源は、 ラテン語「 行う 」( agere )。

基本的意味は、
–  名詞  「 行為 」 「 法令 」 「 演技 」
–  自動詞  「 行動する 」 「 務める 」 「 演じる 」
–  他動詞  「 演じる 」 「 装う 」

ここでは、 自動詞 「 行動する 」。
–

◆ “ out ” は、 副詞・形容詞・前置詞・名詞
・他動詞・自動詞と非常に多義。

【発音】 áut (1音節)–

語源は、 古英語 「 外へ 」( ūt )。
–
ここでも、 副詞 「 外へ 」。

と同じ用法である。

【参照】   句動詞の副詞  “ out ” 30例 

 

よって、 ” act out ”  の直訳は 「 外へ行動する 」。

転じて、「 外に向かって、 感情を出す 」。

だから、「 態度を出す 」。

 

◆  出す感情を明記する時としない時の両方ともありうる。

  • ” She often acts out her distress.”
    ( 彼女は悩みをしょっちゅう態度で示す。)
    –
  • ” His wild instinct is ready to act out.”
    ( 彼の野生本能がいつ目覚めてもおかしくない。)
    –
  • ” He is talented but he often acts out.”
    ( 彼は才能はあるが、かんしゃくを起こしがち。)
    –
  • ” She began to act out with the onset of puberty.”
    ( 思春期が始めると、彼女は態度に出し始めた。)
    –
  • ” Lisa started to act out to numb the pain of losing her father.”
    ( リサは父親を失った痛みを麻痺させるため、態度に出し始めた。)

––
またか …

 

◆  ” act out ” は、 心理学用語 でもある。
–
< 抑圧された感情 > を外に出すことで、
< 心の傷 >  などに対処する。

例えば、 毒親 への抑圧 ( repressed ) された憎しみを、
主治医に 投影 ( project ) し、
その 医者に向かって 怒ることを、 ” act out ”  と表現する。

  • ” She acted out her traumas by talking with her doctor.”
    ( 彼女は主治医に話すことで、トラウマを表出した。)

 

◆  教育分野では、 学習者の理解度を確認する 「 動作法 」。
–

–
–

『 英語教育用語辞典 第3版 』  pp.10-11.

白畑知彦 (著)、冨田祐一 (著)、村野井仁 (著)、若林茂則 (著)
大修館書店
2019年刊、 四六判、 386頁

<出版社>    <アマゾン>    <楽天>

–
上記の第3版に加えて、 初版( 1999年刊 )、改訂版( 2009年刊 )

の全冊自炊・OCR済み  → 『 辞書の「自炊」と辞書アプリ 』 ( 写真入り )

 

◆  ” act out ” は、 日常でも用いる。
–
冒頭に記したとおり、 子どもや社会人
の問題行動を表す際の典型表現。

心理学用語でもあることから分かるように、
知的ですっきりした言い回し である。
–

◇  手に余る者の言動を他者に説明する上で、
下品にならずに済む。

そのため、

◇  監督責任が問われる、 親・先生・上司
に好んで使われる印象がある。

–
「 部下の態度がひどくて 」 と言いたければ、

  • ” My subordinate acts out so often.”
  • ” My subordinates act out so often.”
    ( かんしゃく起こしてばかり。)
    –
    【発音】 səbɔ́ːdinit  (1音節)
    【音節】 sub-or-di-nate  (4音節)
    –

まず、 あらましをシンプルに伝える。

さらに聞かれれば、 具体例を出す。

最初から悪事をぶちまけると、 監督者の素質を疑われかねない。

子ども・生徒・部下の問題行動には、
それなりの理由があることが多いからである。
–

背景 を考察せずに、 ” act out ”  を責めても、
問題は改善しないだろう。

 

勇気を出して、徹底的に話し合う ことは、

双方にとって無駄にならない はず。
–

たとえ、 話が平行線のまま終わったとしても、

時間をかけて、 お互い向き合う姿勢と心意気が、

  その後の風向きを変えることは珍しくない。

–
–

★ まっすぐ向かい合った姿は心に残る。 

–
「 自分は完全に無視された 」 「 相手にされなかった 」 

こういう屈辱的で忘れがたき怨恨を生みにくい。
–

「 自分のために、とにかく時間を作ってくれた … 」

目の前の事実が、いつしか心を動かすことがある。
–

  ” Deeds not words ” ( 言葉でなく行動 )

 

 

【類似表現】

【注意】

  • ” He is acting out of character.”
    ( 彼は 柄にもない 振る舞いをしている。)
    ー
    副詞 ” out ” が結合してできる表現は、” act out ”
    ではなく、” out of character “( 柄にもない )。
    ー
    まとまりに線を引くとこうなる。
    正) ” He is acting  out of character. ”
    誤) ” He is  acting out  of character. “

 

 

 

 

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