非常に不愉快な、 うんざりさせる
日常的によく聞く、 口語中心の形容詞。
状態だから、 形容詞 ( adjective )。
小学生から高齢者まで、幅広い層が使用する。
プライベートでも職場でも、激しく飛び交う。
総じてネガティブな場面で、大人気の言葉。
◆ 胸に湧き上がる、何とも言えない不愉快さ。
それををずばりと表す。
非常に嫌な気分に襲われ、あたかも反射的に
口から飛び出す言葉。
生理的な反応に近い 感がある。
まさに、 「 苦虫を噛みつぶしたよう 」。
文字通り、吐き出すように発言する人が多い。
【発音】 disgʌ́stiŋ
【音節】 dis-gust-ing (3音節)
–
あえてカタカナで表すと、「 ディスガスティング 」。
しかし、興奮気味に息を吐いて発声するため、
濁音 ではなく、 「 ディスカスティング 」 と聞こえる。
” disgusting “
1. extremely unpleasant and making you feel sick.
2. shocking and unacceptable.
( ロングマン、LDOCE6 )
–
※ 下線は引用者
【発音】 disgʌ́stiŋ
【音節】 dis-gust-ing (3音節)
–
◆ 中高生の ” It’s so disgusting ! ” なら、
- 最低 !
- 最悪 !
- 超むかつく !
社会人の “It’s so disgusting ! ” も、
情動( emotion )面は学生と大差ないだろう。
ただ、大人の自制が加わるため、
和訳には工夫が必要となる。
もっとも、感情表出の手段と程度は、個人差が
激しいため、絶対でないのは言うまでもない。
◆ ” disgusting ” は、 形容詞 ( adjective )のみ。
名詞を直接修飾する 「 限定的用法( attributive use )」 に比べて、
「 叙述的用法 」( predicative use ) が目立つ。
「 名詞+動詞 」の後、または「 名詞 」の後に来て、 名詞を説明する。
- 英語の形容詞の用法は2つ
→ 「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」
– - 日本語の形容詞の用法は3つ
→ 「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」と「 副詞的用法 」
※ 「 用法 」の直前の「 的 」が抜けても同義
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【参照】 ※ 外部サイト
・ 形容詞の「 叙述的用法 」と「 限定的用法 」
・ 形容詞の限定用法と叙述用法
・ 英語の連結動詞とは?
◇ 詳細は、 ” Please be aware that – ”
–
先の ” It’s so disgusting ! ” も、 「 叙述的用法 」 である。
もともと ” disgust ” から派生した。
” disgust ” には、 他動詞・自動詞・名詞がある。
語源は、中期フランス語 「 嫌いな味である 」
( desgouster )。
–
■ ” disgust” の基本的意味
– 他動詞 「 むかつかせる 」 「 うんざりさせる 」
– 自動詞 「 むかつく 」 ※ まれ
– 不可算名詞 「 嫌悪 」「 むかつき 」
” disgust ” と ” disgusting ” は、それぞれ
16世紀と18世紀から使われている。
品詞は違うが、 大意は重なる。
英語学習上の重要度は、
” disgusting ” > ” disgust “
後生の派生語が、本家を抜き去った。
ともに、 第2音節に強いアクセント( 強勢 )。
■ 自動詞・他動詞 “ disgust ”
- 重要度:<6001~9000語以内>
- 書き言葉の頻出度:ランク外
- 話し言葉の頻出度:ランク外
–
【発音】 disgʌ́st
【音節】 dis-gust (2音節)
–
■ 形容詞 “disgusting”
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:ランク外
- 話し言葉の頻出度:<2001~3000語以内>
–
【発音】 disgʌ́stiŋ
【音節】 dis-gust-ing (3音節)
” disgusting ” <トップ3000語以内> と
” disgust ” <トップ9000語以内> の差は侮れない。
また、” disgusting ” は、 話し言葉の使用頻度でも、
< トップ2000語 >入りしている。
( ロングマン、LDOCE6 の表記より )
冒頭で 「 大人気 」と記したのは妥当と考える。
- “DUI is disgusting.”
(飲酒運転は最低。)
– - “I was baffled by his disgusting attitude.”
(彼の不愉快な態度に戸惑った。)
– - “Using racial slurs is inexcusable.”
(人種差別的な中傷を使うことは許しがたい。)
– - “Don’t say such a disgusting thing.”
(そんなひどいことを言わないで。)
– - “His language was too disgusting.”
(彼の言葉遣いはひどすぎた。)
– - “Your comment was unsolicited and disgusting.”
(あなたの発言は、余分で不快です。)
– - “His disgusting behavior gives me goose bumps.”
(彼のむかつく態度には鳥肌が立つ。)
– - “This movie is offensive, disgusting and gross.”
(この映画は侮辱的、不快できもい。)
形容詞 ” gross ” は同義語の筆頭格であるが、
” disgusting ” の方がより強めの不快 とされる。
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【類似表現】 ※ 軽めのうんざり
- ” sick and tired of – ”
https://mickeyweb.info/archives/713
( ~ にうんざりだ。)
– - “ I’m fed up. ”
https://mickeyweb.info/archives/587
( うんざりした。)
– - “ I’ve had it. ”
https://mickeyweb.info/archives/13504
( もうたくさんだ。)