サイトアイコン プロ翻訳者の単語帳

RSVP

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 5 minutes

ご返信ください。

英語を公用語とする組織に所属していれば、
きっと見慣れている単語。

イベントの参加募集時 に、 社内メールで流れてきたりする。

【発音】   ɑːr es viː p 

使い方はシンプル。

今、 ここで覚えてしまおう。

◇  ” RSVP ” は、フランス語の頭字語( acronym )である。

略語( abbreviation )との解釈もある。

 Repondez s‘il vous plaît 


【 直訳 】 
Reply, if you please.

初出は19世紀。   1845年説や1899年説がある。

https://www.etymonline.com/search?q=RSVP


英語の定訳は、Please reply.

( お返事をお願いします。)

ドットを入れて、R.S.V.P. とも記す。

意味は同じ。

読み方は、いずれもアルファベットを読み上げるだけ。

「  アール   エス   ブイ   ピー  」。

【発音】   ɑːr es viː p  

 

◆  ” Repondez s’il vous plaît ”  で認識できる人はまれ。

  ” RSVP ”  または  ” R.S.V.P. ”  のまま使うのが常 

◇  基本は 他動詞 だが、名詞「  招待 の 返事 」も指す。

名詞の 複数形

正式には ” RSVP‘s ”  (  RSVPs  も可  )。

動詞の 活用形

【 現在分詞 】   RSVPing または   RSVP‘ing

【 過去・過去分詞形 】   RSVPed  または RSVP‘d

三人称単数現在形 】   RSVPsまたは   RSVP‘s

◆  実際のところ、

  動詞・名詞とも 原形 RSVP 」 が最頻出 


上記の  複数形や活用形は、 あまり見かけない。

私自身、 原形の ” RSVP ” 以外、 一度も使ったことはない。

文法無視で活用されている傾向もある。

  ほぼ  記号扱い  されている印象。


RSVP

used on invitations to ask someone to reply.

LDOCE6、 ロングマン )

※  下線は引用者

【発音】   ɑːr es viː p  


  用途は、招待状

レターやカードに加えて、 今では 招待メール が多い。

公式・非公式、 社内外を問わず使える。

招待状・招待メールでは慣習として ” RSVP “
が多用される模様。

< 社内 >

食事会や歓送迎会などの年間行事

< 社外 >

発表会や展示会などへの顧客招待

< プライベート >

結婚式や各種パーティ


予算やスペースとの兼ね合い上、出欠席の把握を要するのが主催者。

” RSVP ” は、相手に返信を お願い するための典型フレーズ。

 



出欠の返信してね

 

 

★★ 用途 < 招待中心 > ★★

Please reply.  を意味するものの、

  通常業務で  返信を求める時には  あまり 使わない


◆  とはいえ、 昨今では会議招集のメールにも使われている。

実物がこちらで、 新人研修の通訳を仰せつかりました。



※  黄ハイライトは引用者


event ”  と記載されているが、 れっきとした業務命令である。

動詞  ” invite ” 、  名詞  ” invitation ”  が使われる。


I sent you an invitation.

( メールで招待しておいたから。)


× No 」 と返信できないのが通訳者で、 自由参加ではない。

こっちにしてみれば、 「 招待 」 どころでない。

事前準備だって大変。

以下も社内の通訳依頼。



※  黄ハイライトは引用者


当然 「  Yes 」 だから、 RSVP せずに放っておいた。

下記は、 チームズ を使ったオンライン会議。



※  2024年2月1日 アクセス

 

◆  先述の通り、

なので、文法面などを深く考える必要はないのが現実。

あくまで 「 形式的 」 に使うもの。

メールやレターなどの文章では、
末尾に入れることが多い。

◆  以下の文例で、基本は十分だろう。


すべて私が実際に受け取った文面である。

 

 

 

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了