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Every now and then

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時折、時々

文面でも口頭でも、日頃から見聞きする。

内容に応じて、文頭・文中・文尾のいずれ
にも置けるため、使い勝手のよい副詞的フレーズ(副詞句)
である。

使用されている全4語が、英単語全体から見て、
最重要かつ最頻出

LDOCE6(ロングマン)の指標によれば、4語すべて
最高ランクの位置づけにある。

ロイヤルストレートフラッシュばりの最強の手と言いたいところ。

ところが、熟語としてしっかり学ばない限り、
英語学習者に把握できない可能性が高い。

なぜなら、初めて接した際は、意味不明で推測困難だから。

基礎単語のみで構成されているのに、なぜ。
悔しい。

英語の常用語には、この類のフレーズが少なくない。

【例】 “be into –“、 “square off

しかし、もとより難解ではなく、一度学んでおけば、
次回はすんなり自力でいける。

◆ “every now and then” には、4パターン ある。

辞書で同義扱いされているもの。

 (every) now and again / then 

  • every now and then    ※ 一般的
  • now and then
  • every now and again
  • now and again

違いは、”every” の有無、並びに “then” 及び “again”。
※ “again” も、最上位(最重要かつ最頻出)の単語

このような場合、英英辞典の典型表記は次の通り。

 (every) now and again / then 

  • ( )= あってもなくてもよい語 = optional
  •   /  = いずれか = または = or

本件では、OALD9(オックスフォード)と
Macmillan(マクミラン)が採用している。

上記の 4パターン を、1項目のみで
示せる
「省スペース」の項目立て。

 (every) now and again / then 


英英辞典に頻出の表記法なので、押さえておきたい。

◆ 無論、4パターンの意味は同一。

だからこそ、統一できる。

定訳は「時折」「時々」。

 ときおり【時折】
1. 時々。ときたま。

 ときどき【時時】
2. いつもではないが、時として。
ときおり。まま。

天気予報では、その現象が断続的に起こり
合計時間が予報期間の2分の1未満のときをいう。
(広辞苑 第七版)

※ 下線は引用者

時間の感覚は人それぞれなので、
「時折」「時々」の長さは特定しがたい。

とりわけ、時間感覚の差異の厄介さは、別稿にて、
繰り返し取り上げてきた。

上掲の広辞苑は、天気予報では半分未満、と説明している。

少々まだるっこい。

 ときおり【時折】
副詞
頻度がかなり低いさま。ときどき。ときたま。
たまに。

 ときどき【時時】
副詞
2. 頻度がかなり低いさま。ときおり。
(大辞林 第三版)

※ 下線は引用者

大辞林は「頻度がかなり低い」。
「2分の1未満」の広辞苑に矛盾しない。

普段、何気に使っている「時折」や「時々」
の頻度が、これほど低いとは意外。

類語の副詞を調べると、筆頭に出てくるのは、
sometimes” または “occasionally“。

和訳は「時折」「時々」で一致する。
両方「2分の1未満」で「かなり低い」
頻度を指すと考えられる。

“sometimes” については、同じく類義の
from time to time” で検証している。

以下再掲してみる。

“sometimes” は「50%くらいの頻度」とされている。

同じ「時々」でも、”occasionally” より、頻度は高い。
“often” や “frequently” より、頻度は低い。

その根拠として、『 ジーニアス英和大辞典 』を引用する。


類語・関連語を頻度順・可能性の順に並べると
だいたい次のようになる。

■ 100%
always

■ 80%
generally

■ 60%
often, frequently, not always

■ 50%
sometimes

■ 20%
occasionally

■ 10%
seldom, rarely

■ 0%
never


ただし、always, never 以外は
判断基準によって実際の%は異なることもある。

『 ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、2001年刊 ( アプリ版 )
…  “ always 1 ”  の語法より
<大修館書店HP>


青字の英単語は、ここでは副詞。
普段使いの「時々」は、日英ともに副詞が一般的。

以上、from time to time ” より。

◆ 一方、3大学習英英辞典( EFL辞典 )では、

” every now and then / again “
( also every so often )
sometimes, but not often or regularly.
( LDOCE6、ロングマン )

” (every) now and again / then “
from time to time; occasionally.
( OALD9、オックスフォード )

” every now and again / then “
sometimes but not often.
( CALD4、ケンブリッジ )

※ 下線は引用者


ここの下線2本は、ただし書きのようなもの。

-「 時々。ただし、しばしばでも定期的でもない
( LDOCE6 )

-「 時々。ただし、しばしばではない。」
( CALD4 )

いずれも “sometimes” 未満の頻度を示す。

とにかく「2分の1未満」で「かなり低い」
と理解して間違いない

◆ では、なぜ “every now and then” が
「時折」「時々」を意味するのか。

分解していこう。

  • every (形容詞)あらゆる
  • now (副詞)現在(※1)
  • and (接続詞)及び
  • then (副詞)あの頃(※2)

※1
“now”
日本語の「今」より長め。
「今」は、”at the moment” の方が適切。

※2
“then”
過去と未来の両方に用いる。
ここでは、過去を指す。

“every now and then” を直訳すると、
「あらゆる現在及びあの頃」。

既記のように、表題の “every” はカッコ扱いされることも。
有意差の出ない任意の形容詞。
すなわち、強意の “every” である。

したがって、”now and then” と中身は等しい。


” Now ” is an occasion.

” Then ” is also an occasion.

So ” now and then ”  means  ” occasionally”.

https://www.quora.com/Why-does-the-phrase-every-now-and-then-mean-occasionally

< 参考和訳 >

「 現在 」 も 「 あの頃 」も、「 時( とき )」を表す。

「 時と時 」 だから 「 時々 」


いろいろ調べたが、確実な説明が見つからない。
最も納得できた理由が上記。

イディオムだから 」で済ます英文サイトも多い。

確立した説がない場合、 適当なことを書き散らす。

よくある傾向。  困ったものだ。

【例】
・ https://english.stackexchange.com/
・ https://www.phrases.org.uk
・ http://www.dictionary.com/

“now and then” の初出が15世紀である点
は、メリアム ウェブスターで確認できた。

◆ 名詞 “occasion” は比較的多義だが、基本的意味は、

 場合度 

ここでは、これらの「時」を抽象的に表す。

現在の「時」(now)と過去の「時」(then)。
よって、「時」and「時」で「時々」

◆ “then” の代わりの “again” も副詞。

「再び」の意味だが、「またの機会に」
の意味合いもあり、やはり「時」を示す。

 

 

定説がない以上、これは一説に過ぎない。

先述の通り、時間の感覚は人それぞれ。
このあいまいさに適合し、しっくりくる説と
感じるが、いかがだろう。

同義の from time to time(時々)にも、
似通った考え方である。

成り立ちはともかく、「時折」「時々」と
覚えておけば十分である。

◆ 繰り返すが、表題は文頭・文中・文尾に挿入できる。

 

 


【関連表現】

“once in a while”
(たまに)

“every so often”
(たびたび)

“on and off”
https://mickeyweb.info/archives/4956
(断続的に)

“ever and again”
(時々)

“from time to time”
https://mickeyweb.info/archives/38193
(時々)

 

 

 

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