From time to time
2026/08/21
時々
最も身近な 「 時々 」 の英語。
それは、副詞 ” sometimes ” だろう。
【発音】 sʌ́mtàimz
【音節】 some-times (2音節)
1語で完結する上、 文頭・文中・文尾に使用できる。
使い勝手がよく、 気軽に使える簡潔さが強み。
見掛け倒しではなく、 真の実力を備え持つ。
LDOCE6( ロングマン )の指標によれば、 英単語全体における
副詞 “ sometimes ” の位置づけは、 3項目すべて最高ランク。
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
- 話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
基本的意味は「 時々 」。–
初出は14世紀。 成り立ちは、
- 形容詞 ” some “( いくらかの )
- 名詞 ” time “( 時 )
- 副詞語尾 ” s “ ※ 副詞を作る接尾辞
「 いくらかの時 」 なので 「 時々 」。
” sometimes ” は 「 50% 」 くらいの頻度とされる。
” occasionally ” より頻度は高く、 ” often ” や ” frequently ” より、 頻度は低い。
その根拠として 『 ジーニアス英和大辞典 』 を引用する。
日本が誇る錚々たる 「 英和大辞典 」 である。
英語の専門家なら誰もが知る、 堂々の 存在感。
–
–
類語・関連語を頻度順・可能性の順に並べると
だいたい次のようになる。■ 100%
always
–
■ 80%
generally
–
■ 60%
often, frequently, not always
–
■ 50%
sometimes
–
■ 20%
occasionally
–
■ 10%
seldom, rarely
–
■ 0%
never–
ただし、always, never 以外は
判断基準によって実際の%は異なることもある。
–
–
『 ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、2001年刊 ( アプリ版 )
… ” always1 ” の「 語法 」より
<大修館書店HP>
–
青字の英単語は、 ここでは副詞 ( adverb )。
普段使いの 「 時々 」は、 日英ともに副詞が一般的。
ー
副詞の語義であることは、 国語辞典でも確認できる。
–
ときどき【時時】2.(副詞的に)いつもではないが、時として。
ときおり。まま。
–
天気予報では、その現象が断続的に起こり
合計時間が予報期間の2分の1未満のときをいう。
( 広辞苑 第七版 )
–二(副)
頻度がかなり低いさま。 ときおり。
( 大辞林 第三版 )
–二《副》
ある程度の時間をおいて物事が繰り返されるさま。
ときおり。
「たびたび」「しばしば」より頻度が低く、
「たまに」よりは高い。
( 明鏡国語辞典 第二版 )※ 下線は引用者
–
上記で省略した筆頭の語釈(1)は、名詞の「ときどき」。
「 その時その時 」「 その季節その季節 」「 そのおりおり 」
のいずれかで説明されるのが、 名詞用法である。
ー
なんだか文語風。
世間一般が親しむ 「 時々 」 ではない。
やはり副詞こそ、 日常用法に該当すると考えられる。
ー
ー
◆ さて、 表題の ” from time to time “。
ー
LDOCE6の指標では全項目ランク外の熟語であるものの、
それなりに出てくるのは確か。
ー
上表青字の単語よりとっつきにくそうだが、
下記の「時々」に比べれば、比較的使いやすいフレーズである。
- at moments
- at times
- at whiles
- ever and again
- every now and then
- every once in a while
- every so often
- from moment to moment
それゆえ、 ” sometimes ” と併せて押さえておきたい。ー
ー
” sometimes ” 同様、文頭・文中・文尾に置ける。
ー
字面が 「 時々 」 と重なる利点も大きい ( 後述 )。
【参考】 ” in this day and age ” ( このご時世に )
ー
◆ ” from time to time ” の頻度はいかほどに。
3大学習英英辞典( EFL辞典 )をチェックしてみる。
–
from time to time
- sometimes, but not regularly or very often.
( LDOCE6、ロングマン )
–- occasionally but not regularly.
( OALD9、オックスフォード )
–- sometimes, but not often.
( CALD4、ケンブリッジ )––
–
※ 下線は引用者
–
そろって淡白。 一体これで理解できるか。
上掲 『 ジーニアス英和大辞典 』 の数値化した解説の方が親切。
下線の 「 時々 」 を再び掲げると、
–
■ 50%
sometimes
–
■ 20%
occasionally
–
確率論においては、この差は大きい。
しかし、日常感覚からは有意差はない
と解釈されている模様。
それが、辞書間の違いとして表れている。
数値は、あくまで参考程度にするとよい。
念のため、追加で2点調べてみた。
–
–
from time to time
- If you do something from time to time,
you do it occasionally but not regularly.
( COBUILD9、コウビルド )
–- sometimes, but not often.
( Macmillan Dictionary、マクミラン )–
–
※ 下線は引用者
–
だめだ、こりゃ。
ー
埋め合わせに、LDOCE記載の ” thesaurus “( 類語辞典 ) をご案内する。
–
–
◆ 時間の意識は、人によって相当異なる。
文化・習慣・価値観の異なる外国人なら、なおさら。
この点は、弊サイトにて何度も取り上げてきた。
–
例えば、以下でご説明している。
- ” a while back “( 先日、このあいだ )
- ” to the extent possible “( 可能な限り、できる限り )
- ” Take a moment to – “( 〜する時間をとる )
- ” foreseeable future “( 近い将来 )
” ASAP ” やら ” real quick ” やら、 すぐやると言われ、
てっきり即時対応してくれるものと任せていたところ、
しれっと翌月回しにされていたりする。
ー
気づいた時には後の祭。–
決して珍しい話ではない。
ー
事前に取り決めておかないと、泣きを見る。
日時を明確にしておくことで、トラブルを防ぎたい。
ー
もっとも、締切日なんて、 どこ吹く風とやり過ごす輩も少なくない。
ー
待てど暮らせど、納期遅れの原稿が上がってこない。
- ご自分で指定した締切日だろ!
- 進捗表がめちゃくちゃになる!
- 翻訳時間がもはや残ってない!
しびれを切らして、ぷりぷり焦慮する日々。
待ちぼうけを食わすのは、多忙な高官が多かったり。
” Let somebody down ” に詳述した話。
–
これぞ、我がルーチン。–
もう、慣れっこになっている。
それでも、時々立ち去りたくもなる。
- “I want to walk away from time to time.”
ー
◆ 日英の字面が似通っていることには触れた。
こんな感じ。
from time to time →「時」から「時」まで → 時々
直訳が「時から時まで」だから「時々」。
- 「時の起点」の前置詞 “from“(~から)
- 不可算名詞 “time“(時)
- 「時の終点」の前置詞 “to“(~まで)
- 不可算名詞 “time“(時)
LDOCEの3項目で最上位を占める単語ばかり。
” sometimes ” と同じく、最重要・最頻出ということ。
ー
「時から時まで」が「時々」に転じる流れの理解も、
そう難しくないはず。
同義の ” from moment to moment ” も同じ構造。
「 時から時まで 」は、先述の『明鏡国語辞典 第二版』の
語釈そのもの。
再掲すると、
–
ある程度の時間をおいて物事が繰り返されるさま。( 明鏡国語辞典 第二版 )
–
したがって、単語も文法も、基礎レベルなのが、
” from time to time “。
ー
おまけに、文頭・文中・文尾に使用可。
これも、既に述べた。
ー
「 比較的使いやすい 」とは、 そういうこと。
ー
ー
◆ 基礎3単語のうち、 中級学習者に再確認を促したい
のが、” time “。
ー
“ time ” には、 名詞・形容詞・他動詞・自動詞 がある。
【発音】 táim (1音節)
ー
語源は、 古英語 「 時 」「 時間 」( tīma )。
ー
圧倒的に使われるのは名詞 ( noun )。
不可算 ( countable ) と 可算 ( uncountable )を兼ねる。
基本的知識は、 以下の通り。
–
◇ 「 時 」は、 個数として数えられないので、
無冠詞の 「 不可算名詞 」 が基本。
この場合でも、「 この時間 ・ あの時間 」 など
「 区別 」する場合は、 可算名詞。
何時何分、 何月何日など 「 出来事 」 の時間
を示す場合も、 「 可算名詞 」 が原則。
次の差異が分かるだろうか。
-
–
Do you have time ?
–
( 今、お時間ありますか ? )
-
–
Do you have the time ?
–
( 今、何時でしょうか ? )–
現在の時刻 ( current time ) を他者に尋ねる英語表現として、” What time is it ? “ と学校では学んだりするが、
これは実は相当ぶしつけな尋ね方。
「 今、何時 ? 」 同然の響き。
露骨でむき出しゆえ、 いきなり聞かれた側は不快かも。
赤の他人やさほど親しくない人に時間を聞くには、 先述の
” Do you have the time ? ” ( 今、何時でしょうか ? )
–
名詞 “ time ” については、 いかなる辞書を調べても、
不可算が優先 されている( uncountable noun )。
よって、 「 ” time ” の基本は不可算名詞 」 と覚える。–
“ from time to time ” の “ time ” も、 不可算名詞。
ー
◆ そこそこ使われる可算名詞 “ time ” は、 いわば
例外的な立ち位置にとどまる。
代表的な 「 可算 」 用例を示す。
- ” I had a wonderful time.”
( 素晴らしいひと時を過ごしました。)
– - ” We need to set a time for the next meeting.”
( 次回の会議の時間を決めなければならない。)
– - ” I remember all the good times we’ve had.”
( 一緒に楽しく過ごした時をすべて覚えています。)
複合語として「 ~ 回 」「 ~ 倍 」で使う場合も、 可算名詞扱い。
- ” three times ”
( 3回 )( 3倍 )
– - ” the seventh time ”
( 7度目 )
– - ” for the first time ”
( 初めて )
片や格言の ” time ” は、 基本通りの不可算名詞が大半。
- ” Time flies.”
( 光陰矢の如し。)
– - ” Time is money.”
( 時は金なり。)
– - ” Time works wonders.”
( 時がすべてを癒す。)
–
◆ 名詞 ” time ” のおさらいを終えたので、
文頭・文中・文尾ごとの例文を用いて、 大団円を迎えたい。
–
<文頭>
- “ From time to time, he came to my house.”
( 時々、彼は我が家にやってきた。)
ー - “ From time to time, she brought us cakes.”
( 時々、彼女はケーキを持ってきた。)
ーー - “ From time to time, my dog gave me a hard time.”
( 時々、愛犬にてこずらされた。)
–
–
てこずらせた張本人の柴ワンコ
( 1974-1984 )
–
<文中>
- ” Maintenance is required from time to time to ensure safety.”
( 安全確保のため、時々メンテが必要となる。)
ー - “ He shows up from time to time to see us.”
( 私たちに会うため、彼は時々顔を出す。)
ーー - “ Hope we can work together again
from time to time in the future.”
( いつかまた、時々一緒に働けるといいですね。)
<文尾>
- “ Such things happen from time to time.”
( そんなことも時々起こる。)
ー - ” I think they need to have fun from time to time.”
( 彼らも、時々楽しむ必要があると思います。)
ーー - “ We still chat on the phone from time to time.”
( 今も私たちは時々電話でおしゃべりします。)

