私の時代は終わった。
世代交代の間際に本人から漏れる言葉。
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<自分の限界>を自覚した時、または
敗北で見せつけられた時によく出てくる。
映画やドラマのハイライト場面である。
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◆ “ time ” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞 がある。
【発音】 táim (1音節)
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語源は、 古英語 「 時 」「 時間 」( tīma )。
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圧倒的に使われるのは名詞 ( noun )。
不可算 ( countable ) と 可算 ( uncountable )を兼ねる。
基本的知識は、 以下の通り。
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◇ 「 時 」は、 個数として数えられないので、
無冠詞の 「 不可算名詞 」 が基本。
この場合でも、「 この時間 ・ あの時間 」 など
「 区別 」する場合は、 可算名詞。
何時何分、 何月何日など 「 出来事 」 の時間
を示す場合も、 「 可算名詞 」 が原則。
次の差異が分かるだろうか。
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Do you have time ?
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( 今、お時間ありますか ? )
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Do you have the time ?
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( 今、何時でしょうか ? )–
現在の時刻 ( current time ) を他者に尋ねる英語表現として、” What time is it ? “ と学校では学んだりするが、
これは実は相当ぶしつけな尋ね方。
「 今、何時 ? 」 同然の響き。
露骨でむき出しゆえ、 いきなり聞かれた側は不快かも。
赤の他人やさほど親しくない人に時間を聞くには、 先述の
” Do you have the time ? ” ( 今、何時でしょうか ? )
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名詞 “ time ” については、 いかなる辞書を調べても、
不可算が優先 されている( uncountable noun )。
よって、 「 ” time ” の基本は不可算名詞 」 と覚える。
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“My time is up. ” においても、 不可算名詞。
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◆ “ up ” には、副詞・前置詞・形容詞・名詞・
自動詞・他動詞がある。
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非常に重要かつ多義で、共通イメージは「上がる」。
日本語の「上がる」にも含まれるように、
ここでは形容詞「終わった」。
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◆ よって、”My time is up.” の直訳は、
「 私の時間が終わった 」。ー
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【関連表現】
” Time’s up. ”
https://mickeyweb.info/archives/1144
( 制限時間が切れた、時間が来た)
◇ 終わり( ” up ” ) の対象の時間( ” time ” ) は、
次のいずれかを指すケースが目立つ。
(1) 持ち時間
(2) キャリア(の最盛期)、現役時代
(3) 人生
通常は (1)、 敗北直後は (2)、 命数が尽きる際は (3)。
いずれも、当人には重い発言である。
周囲にとっても、つらく切ない発言であろう。
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特に、本人の長年の刻苦勉励を知る者であれば、
胸が張り裂けるような痛みを共有するはず。
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◆ ライバルや弟子が引導を渡す際、
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Your time is up.( あなたの時代は終わった。)
長生きすれば、遅かれ早かれ、
現役を終える日がくる。
厳しい世界ほど、最盛期からの幕引きが
早く到来したりする。
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◆ 実質的な「生涯現役」はめったにない。
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どんなに屈強なオーナーであっても、
寄る年波には勝てない。
したがって、自分のため、周囲のため、
第一線から退く決断を迫られることが多い。
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◆ 引き際は、社会的な成功者ほど注目される。
“My time is up.” と自ら決意するか、
それとも “Your time is up.” と指摘されるか。
自分らしい終幕(exit strategy)を考えておくことは、
キャリア戦略上、無駄にならないだろう。
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【類似表現】
“My lifetime is over.”
(私の人生も終わりだ。)
“His time is up.”
(彼も終わりだ。)
“The game is over.” ※ (1) ~ (3) いずれも可
(試合終了だ。)
“over the hill”
https://mickeyweb.info/archives/12627
(盛りを過ぎた、中年過ぎの)
【関連表現】 ※ 現実との折り合い
“life’s lesson”
https://mickeyweb.info/archives/778
(人生の教訓)
“The truth hurts.”
https://mickeyweb.info/archives/2061
(真実とはつらいもの。)
“Things change.”
https://mickeyweb.info/archives/3326
(事情は変わる。)
“Things happen.”
https://mickeyweb.info/archives/9323
(こんなこともある。)
“What goes around comes around.”
https://mickeyweb.info/archives/1038
(因果応報。因果は巡る。)
“It’s always darkest before the dawn.”
https://mickeyweb.info/archives/1963
(夜明け前が最も暗い。)
“rock bottom”
https://mickeyweb.info/archives/10672
(どん底)
“It is what it is.”
https://mickeyweb.info/archives/3877
(それが現実の姿です。)
“I can live with that.”
https://mickeyweb.info/archives/1872
(それで構いません。)
“at peace with”
https://mickeyweb.info/archives/9300
(心穏やかでいる、平和でいる)
“fact of life”
https://mickeyweb.info/archives/10864
(人生の真実、現実)
”Life goes on.”
(それでも人生は続く)