ほんの一過性にすぎない
成長期の子どもをはじめ、 身内の理解しがたい
問題行動 に悩む相談者に対する典型対応。
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■ 趣旨 : 今は我慢時
- 一時的だから大丈夫
- 時間が解決するから少々辛抱
- はしかのようなもの
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実際に、 一時的で終わる場合も多い。
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「 時の力 」 に 抗うのは不可能に近い。
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放っておいても、事情は変わる。
良くも悪くも。
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苦しみの真っ只中にいる立場では見えにくいが、
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必ず 「 時の力 」 が働き
物事は 移り変わっていく
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永遠に続くことは
なきに等しい
Nothing lasts forever.
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万物逃れられないのが 「 時の力 」
No one is immune to the passage of time.
敢えないものである。
そのためか 「 時の流れに任せる 」 のは、 常住する一手。
無策の策 を決め込むということ。
ジタバタ消耗した後、 座視 した方がよかったなど
と気づいたりするわけである。
とりわけ未成年であれば、 心身の成長とともに、
全体がめまぐるしく変転していく。
若者の可塑性はすさまじい。
ひどい 毒親 は、 いつしか衰える。
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ずっと現状のままなんて
ありえない
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それが自然の数。
- “My daughter is going through a rebellious phase
right now.”
( 娘は反抗期のまっ盛りだ。)
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後年、 懐かしく思う 「 試練 」 さえ少なくない。
なぜだろう。
あれほど、 死ぬほど、 苦しんだはずなのに。
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【参照】
- comfortable in one’s own skin
- toxic relationship
→ 毒親 ( toxic parents ) からの解放 ( emancipation ) を詳述 - test of time
- estranged
- beyond recognition
- our share of issue(s)
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◆ ” phase ” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
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【発音】 féiz (1音節)
語源は、 ギリシア語「 月の位相(※)」( phasis )の
複数形 ” phases ” からの 逆生語( back-formation )。
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– 名詞 「 様相 」「 段階 」「 時期 」
– 他動詞 「 段階的に調整する 」
– 自動詞 「 段階的に動く 」
※ 「 位相 」 = 1886年刊 『 工学字彙 』 の ” phase ” 和訳
名詞は 可算名詞 のみ。
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表題では「 段階 」「 時期 」を意味する可算名詞。
だから、不定冠詞 ” a ” がつく。
” a phrase ” で、 特定・唯一ではなく、
「 いくつもある 段階・時期 のうちのひとつ 」
の意味合いを示す。
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” phase “
one of the stages of a process of
development or change.
( ロングマン、LDOCE6 )
※ 下線は引用者
【発音】 féiz (1音節)
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これに、副詞 ” just ” が加わる。
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◆ “ just “ には、形容詞と副詞がある。
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【発音】 dʒʌ́st (1音節)
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語源は、ラテン語 「 公正な 」( jūstus )。
本稿での “ just ” は、比較・程度の副詞。
- ほんの ~ にすぎない
- ただ ~ だけ
副詞 ” only “、 ” simply “、 ” merely ” と同等。
ここでは、 相手の不安を軽減する役割 を担う。
【参照】
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・ ” just checking in ”
・ ” just for your information ”
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◆ したがって、” just a phase ” の直訳は、
ほんの一時期にすぎない
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すなわち「 一過性 」。
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苦難にある人への声掛けとしては、 一応無難。
その状態が永続しないのは、 まず間違いないから。
問題はその持続時間で、 終わりが見えないこと。
我慢の加減が難しくなるため、 かなりしんどい。
死ねば終わるのは言うまでもない。
けれども、 通常はそこまで思い詰めない。
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やまない雨はない
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◆ 寿命を考慮すれば、 人生そのものが 「 一過性 」。
広辞苑の 「 短い間に起こり、また消える性質 」 は、
生涯にも該当する。
「 短い間 」 かどうかの 見解 は様々だろう。
しかし、人生自体が ” just a phase ” との大局観は、
あながち的外れではないと考える。
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◆ 現に、栄華のはかなさを表す表現は尽きない。
- 邯鄲の夢
- 邯鄲の枕
- 盧生の夢
- 南柯の夢
- 黄梁一炊の夢
- 諸行無常
- 栄枯盛衰
- 栄枯浮沈
- 有為転変
- 人世推移
- 夢幻
- 老少不定
- 露命
- 生者必滅
- 盛者必衰
- 「 夏草や 兵どもが 夢の跡 」
( 松尾芭蕉 @ 世界遺産「 平泉 」1689年 )
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この世の現象は、とどまらないというのが、
世の理( ことわり )、 世の常、 世の習い。
無尽蔵な体力・気力を誇負した、 無我夢中の若い時分
が瞬くうちに過ぎ去ってから、 多くの人はふと感づく。
「 人生もまた ” just a phase ” か … 」
- ” Life is fleeting. “
(人生は、つかの間。)
(人生は、はかない。)
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This too, shall pass.
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物事には、 必ず終わりが来る。–
Nothing lasts forever.
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永遠に続くものなどない。
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「 万事休す 」 と 手詰まった際は、
「 時の力 」 と ” just a phase “
の 両側面を思い起こす
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とよいかもしれない。
放っておいても、 勝手に形勢は変わる。
良くも悪くも。
◆ 年を重ねるだけで、 自然と変わっていくことが多いのが人生。
全員が一律に年食うから、 実は放っておいても、 形勢は変化していく。
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それでも、 居場所を間違えず、 自分を大切に して踏ん張れば、環境はもちろん、 目上も自分も、 嫌でも変わっていく。
誰しも年を取るから。
時代は変わっていくから。
Everyone ages.
Time changes.
Every tide turns.
万物は流転する
… ヘラクレイトス Heraclitus ( 紀元前540頃 – 480頃 )
人の心も、 自分の心も変わっていくから、
人間関係は必然的に変わる。
今の見様は当てにならない。
否応なしに強引に変化する。
–No one is immune to the passage of time.
( 時の流れを免れる者はいない。)
–したがって、 そんなに焦らなくて大丈夫。
10〜30歳代の自分に語りかけたいことがあるとすれば、
「 状況は変わっていくから、焦るな。 」
どうせ変わるのだから、 頭ごなしに決めつけなくてもOK。
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年齢を重ねると過去は違って見えて、 過去の印象は変わる。
単なる記憶の薄れ ・ 妄想補完 ・ 「 思い出補正 」 ではないと感じる。
思うに、 人体の衰えが主要因で、 甘酸っぱい感傷の入り込む余地は微小。
移り変わりの仕組みが、 若い肉体を持つ人間に分からないのは当たり前。
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” toxic relationship “ より
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Time works wonders.–
( 時のもたらす奇跡 )
( 時がすべてを癒す )
( 時間がすべてを解決する )
( 時間が薬 )
↓
時は偉大なり「 時の力 」
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けだし至言である。
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【関連表現】
- ” Phase out ”
https://mickeyweb.info/archives/22225
( 徐々になくす )–
時は移ろう。
そう焦るな。
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『 道をひらく 』 松下幸之助 (著)
PHP研究所、 1968年刊
<出版社HP> <アマゾン> <楽天>
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※ 松下電器産業( 現 パナソニック )
の創設者( 1894-1989 )
◆ 以下、 ” toxic relationship “ より再掲。
できるだけ、
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Toxic な環境を飛び出し、 心地よい「 新天地 」を見つける。
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日本が無理なら、 海外を目指せ
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そのためにも、 英語を身につけておくとよい。
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不運を嘆き、 そこに引きこもるのでなく、
見知らぬ世界の未来へ、 さっと移動せよ。
世界は でかい
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https://www.youtube.com/watch?v=9beMtUKgf0Y
2023年11月29日付
( 動画全長 11分49秒 )–
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https://www.asahi.com/articles/ASS6X2T4XS6XULLI00HM.html
2024年7月1日付
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【参考】 ※ 外部サイト
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https://www.henleyglobal.com/passport-index
2023年4月
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▲▲ 再掲終わり ▲▲
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