プロ翻訳者の単語帳

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Just a phase

      2024/02/12

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 4 minutes

ほんの一過性にすぎない 

成長期の子どもをはじめ、 身内の理解しがたい
問題行動  に悩む相談者に対する典型対応。

■  趣旨 :  今は我慢時  

  •  一時的だから大丈夫
  •  時間が解決するから少々辛抱
  •  はしかのようなもの


実際に、 一時的で終わる場合も多い。

「 時の力 」 に 抗うのは不可能に近い。

放っておいても、事情は変わる

良くも悪くも。



苦しみの真っ只中にいる立場では見えにくいが、

必ず 「 時の力 」 が働き
物事は 移り変わっていく

永遠に続くことは

なきに等しい

万物逃れられないのが

時の力

 

 

敢えないものである。

そのためか 「 時の流れに任せる 」 のは、 常住する一手。

無策の策  を決め込むということ。

ジタバタ消耗した後、 座視 した方がよかったなど
と気づいたりするわけである。

とりわけ未成年であれば、 心身の成長とともに、
全体がめまぐるしく変転していく。

若者の可塑性はすさまじい。

ひどい 毒親 は、 いつしか衰える。

ずっと現状のままなんて

ありえない

それが自然の数。

  • “My daughter is going through a rebellious phase
    right now.”
    ( 娘は反抗期のまっ盛りだ。)


後年、 懐かしく思う 「 試練 」 さえ少なくない。

なぜだろう。

あれほど、 死ぬほど、 苦しんだはずなのに。

【参照】

◆  ” phase ” には、名詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】   féiz  (1音節)

語源は、 ギリシア語「 月の位相(※)」( phasis )の
複数形  ” phases ” からの 逆生語( back-formation )。


–   名詞 「 様相 」「 段階 」「 時期 」
–   他動詞 「 段階的に調整する 」
–   自動詞 「 段階的に動く 」

※  「 位相 」 =  1886年刊 『 工学字彙 』 の ” phase ” 和訳

名詞は 可算名詞 のみ。

表題では「 段階 」「 時期 」を意味する可算名詞。

だから、不定冠詞  ” a ”  がつく。

” a phrase ” で、 特定・唯一ではなく、

いくつもある 段階時期 のうちのひとつ

の意味合いを示す。

” phase “

one of the stages of a process of
development or change.

( ロングマン、LDOCE6 )

※  下線は引用者

【発音】   féiz  (1音節)


これに、副詞  ” just ” が加わる。

◆  “ just “ には、形容詞と副詞がある。

【発音】   dʒʌ́st  (1音節)

語源は、ラテン語 「 公正な 」( jūstus )。

本稿での  “ just ” は、比較・程度の副詞。

  •  ほんの ~ にすぎない
  •  ただ ~ だけ

副詞  ” only “、 ” simply “、 ” merely ” と同等。

ここでは、 相手の不安を軽減する役割   を担う。

【参照】

・ ” just checking in
・ ” just for your information



◆  したがって、” just a phase ” の直訳は、

ほんの一時期にすぎない


すなわち「 一過性 」。

「 一過性 」

症状・現象が短い間に起こり、
また消える性質のもの。

『 広辞苑 第七版 』
新村 出(編) 岩波書店、  2018年刊
( ロゴヴィスタ  アプリ版 )


苦難にある人への声掛けとしては、 一応無難。

その状態が永続しないのは、 まず間違いないから。

問題はその持続時間で、 終わりが見えないこと。

我慢の加減が難しくなるため、 かなりしんどい。

死ねば終わるのは言うまでもない。

けれども、 通常はそこまで思い詰めない。



◆  寿命を考慮すれば、人生そのものが「 一過性 」。

広辞苑の「 短い間に起こり、また消える性質 」は、
生涯にも該当する。

「 短い間 」かどうかの 見解 は様々だろう。

しかし、人生自体が  ” just a phase ”  との大局観は、
あながち的外れではないと考える。

◆  現に、栄華のはかなさを表す表現は尽きない。

  •  邯鄲の夢
  •  邯鄲の枕
  •  盧生の夢
  •  南柯の夢
  •  黄梁一炊の夢
  •  諸行無常
  •  栄枯盛衰
  •  栄枯浮沈
  •  有為転変
  •  人世推移
  •  夢幻
  •  老少不定
  •  露命
  •  生者必滅
  •  盛者必衰
  • 「 夏草や  兵どもが  夢の跡 」
    ( 松尾芭蕉 @ 世界遺産「 平泉 」1689年 )


この世の現象は、とどまらないというのが、
世の理( ことわり )、 世の常、 世の習い。

無尽蔵な体力・気力を誇負した、 無我夢中の若い時分
が瞬くうちに過ぎ去ってから、 多くの人はふと感づく。

「 人生もまた ” just a phase ” か … 」 

  • ” Life is fleeting. “
    (人生は、つかの間。)
    (人生は、はかない。)

 


This too,  shall pass.


物事には、 必ず終わりが来る。


「 万事休す 」  と  手詰まった際は、

時の力 」  と  just a phase

      の 両側面を思い起こす  


とよいかもしれない。

放っておいても、 勝手に形勢は変わる。

良くも悪くも。

 

◆  年を重ねるだけで、 自然と変わっていくことが多いのが人生。

全員が一律に年食うから、  実は放っておいても、  形勢は変化していく。


それでも、  居場所を間違えず自分を大切に  して踏ん張れば、

環境はもちろん、 目上も自分も、  嫌でも変わっていく。

 

誰しも年を取るから。

時代は変わっていくから。

Everyone ages.

Time changes.

 

万物は流転する。

 

人の心も、 自分の心も変わっていくから、

人間関係は必然的に変わる。

今の見様は当てにならない。

否応なしに強引に変化する。

したがって、 そんなに焦らなくて大丈夫。

10〜30歳代の自分に語りかけたいことがあるとすれば、

「  状況は変わっていくから、焦るな。 」

 

どうせ変わるのだから、 頭ごなしに決めつけなくてもOK。

年齢を重ねると過去は違って見えて、 過去の印象は変わる。

単なる記憶の薄れ ・ 妄想補完 ・ 「 思い出補正 」 ではないと感じる。

思うに、 人体の衰えが主要因で、 甘酸っぱい感傷の入り込む余地は微小。

移り変わりの仕組みが、 若い肉体を持つ人間に分からないのは当たり前。


toxic relationship  より


Time works wonders.


時のもたらす奇跡 )
( 時がすべてを癒す )
( 時間がすべてを解決する )
( 時間が薬 )

時は偉大なり

時の力


けだし至言である。

 

【関連表現】

 

 

時は移ろう。

そう焦るな。

『 道をひらく 』  松下幸之助 (著)
PHP研究所、 1968年刊
<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天ブックス>

※  松下電器産業( 現 パナソニック )
の創設者( 1894-1989 )

 

 

 

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