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Hope this helps.

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ご参考になれば幸いです。

メールや手紙を締めくくるシンプル文言。

なんらかの情報を提供した際の常套句。

◆  一見、 丁寧さに欠けるように見える。

しかし、< 決まり文句 > なので、 心配無用

  この3語できっちり 「 ご参考になれば幸いです 」。

社内文書や親しい相手に対する文書の結びに使う。

初めて接触する相手や顧客など、 対外的には少々心許ない。

堅い正式文書では、 主語抜きの表現は避ける方がよいかもしれない。

※  後掲の参考書を参照


  ここでの  ” hope ”  は、 他動詞 「 願う 」「 望む 」。

語源は、 古英語 「 期待 」「 期待で胸が高まる 」( hopian )。

【発音】  hóup  (1音節)


  ” help ” も、 他動詞 「 役立つ 」。

語源は、 古英語 「 手伝う 」( helpan )。

【発音】  hélp  (1音節)


よって、 直訳は 「 これが役立つことを願っています 」。

◆  ” hope ”  も  ” help ” も、 「 1音節( one syllable )」。

「 音節 」( syllable、シラブル )とは、発音の最小単位。

腹の底から  ゲロする  迫力で、  一息に発声する。

1音節は 「 発音の最小単位 」 に切れ目がないため、 ゲロの凄みが出る。

一方、日本語の場合、原則として「 仮名一字が1音節 」。

平板で、均一なリズムが、日本語の持ち味である。

したがって、 ” help ”  であれば、

【日】  3音節 「  – ル – プ 
【英】  1音節

 ヘ

音節の日英比較は、 ” integrity ”  で事細かにご案内している。
( 図入り ) 

 

◆  主語 ” I “( 主格 ) を略して使う場合が多い

無論、 ” I ”  を入れても間違いではない。

英語では 「 主語 」 が欠かせないと学校で教わるが、
実際のところ、 このような例は珍しくない。



一億人の英文法
   p. 50.

大西 泰斗、 ポール・マクベイ (著)
東進ブックス、 2011年刊
A5判、 688頁
※  「 アプリ 」 及び 「 CDブック 」 は別売り

<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天>

■  レビュー  https://mickeyweb.info/archives/58771


【参考】    ※  外部サイト

 

◆  文脈上省いても理解に支障なければ、 英語でも筆舌問わず、

かったるい 「 主語 」 は日常的に省略されている。

完全な文として 「 英文法上は 」 必要でも、 実務ではしきりに略される 。

文頭が動詞の原形でも、 「 命令形 」 (  imperative  form ) ではなく、

主語が略されている用法は、  プログラミング英語  においては割と普通。

 

◆  以下、 ” Could you update me on – ? ”  より再掲。


動詞で始まっていますが、命令文ではありません。

文頭にあるはずの主語が省略されています。


プログラミング英語教本 』

  アマゾン Kindle  より

  書籍版  p. 28.  に該当


【 補足資料 】    ※  関連団体による無償提供

◆  とりわけ、 他動詞  ” hope ” には、 主語省略の
パターンが数多く存在する。

  •  Hope all is well.
  •  Hope all is going well.
  •  Hope everything will be fine.
  •  Hope this letter finds you well.
  •  Hope this finds you well.
  •  Hope you got the message.
  •  Hope I’m not bothering you.
  •  Hope to see you again.
  •  Hope you are doing fine.
  •  Hope you don’t mind.
  •  Hope you feel better soon.
  •  Hope you have a wonderful weekend.
  •  Hope you had a great day.
  •  Hope this clarifies.
  •  Hope this has been useful.     現在完了形 ( 後述 )


中級学習者 ならば、 全部ひと目で読み取れるはず。

どれも日頃ありふれた言い回しで、 口頭でも文面でも使われる。

Hope  this  helps.


” this ”  が指すのは、次のいずれか。

“ this ” は、 独立用法  の代名詞。

指示形容詞  または  形容詞用法 の   “ this ” との違いは、
in this day and age ” で取り上げている。


◆  日本語の 「  ご参考になれば幸いです  」 にしても、

具体的に何を示すのかあいまいだったりする。

その  メール・手紙  なのか、 はたまた  内容( 情報 )なのか。

英語でも同様。

上掲の2文と同じ相違で、 2文の意図は一緒。

◇  たとえ、 複数の教示・情報を含んでいても、

この < 決まり文句 > では、 単数this ” が通例

単数 だから、 ” helps “。

→  末尾の “ s ” は、 動詞の「  人称在形語尾  」。

通称 「 三単現のS 」。

複数形 ( these ) にはつかない。


◆  既述の通り、主語を入れても問題はない。

そのため、例えば、こう言い換えることができる。


同趣旨の典型文言で、 和訳も大同小異、
そう神経質にならなくてよいと考える。

 

【類似表現】


Hope this website meets your needs.

( 弊サイトが皆様のニーズを満たせることを願っております。)

◆  以下、 ” I hope you understand. ”  より再掲。

◇  動詞  ” hope ”  の特色

類語動詞  ” wish “、” expect “、” want ” に比べ、

” hope ” には   ほんわかとした語感   がある。


 これらに対し、 ” hope ” は、

実現可能性の高いものを信じ、 望みつつ待つ。

  のんびり安らかで、 攻撃的な 要素がない。

前向きでポジティブな単語として、 安定感がある。


“ hope ”  が、 日本を代表するタバコ名として、
長年親しまれてきたのも不思議でない。

< 発売当時のキャッチコピー >

あなたの夢を生かした新しいたばこ


英語圏の女性の名前としても、 安定した人気を誇る  ” Hope “。

「 のぞみ 」 のイメージに重なる。

▲▲  再掲終わり  ▲▲

 

 

【関連表現】

“ high hopes ”
https://mickeyweb.info/archives/5827
( 大きな期待 )

“ hopefully ”
https://mickeyweb.info/archives/26621
( できることなら )

 

 

 

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