プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

辞書の「自炊」と辞書アプリ

      2020/09/25

使用中の辞書について、ご紹介してみたい。

内訳は、辞書をスキャンした「自炊本」及び辞書アプリ。
すべて自費で購入し、公私問わず日々活用している。

使いにくいアプリは、たとえ定評のある大辞典でも、
容赦なく削除している。

それらは用済みのため、本稿の対象外。

今後も自身の需要に従い、アプリを取捨選択していく。
その都度、本稿も更新する。

ご紹介する理由は、辞書アプリのおかげで、
弊サイトを運営できているからである。

アプリ版の利便性を、こちらでお伝えできればと願う。

 

◆  具体的には、パソコン、ポータブルHDD、タブレット(iPad mini 中心)
及びインターネット(Wi-Fi 含む)に加え、次のツールを用いて
サイト構築している。

   辞書アプリ  
(本稿後述)

  電子辞書 
◇  カシオ計算機
◇  セイコーインスツル  ( 2015年に「電子辞書ビジネスから撤退
」)

  自炊本 
→  市販の紙の本を、スキャンして電子化したもの

  電子本 
→  アマゾン「キンドル」などの電子書籍

  PDFリーダー(アプリ)
→  自炊本はアプリとの相性が問われる模様なので、複数併用
◇ 
GoodReader
◇  iBunkoHD
◇  Acrobat Reader

    iMazing(アプリ)
(iOS 端末用の管理アプリ)
→  文書・音声・画像・動画のファイルやフォルダなどの各種データ
を、iOS デバイスとパソコン間で簡単に相互移動できる  …  有料版

  Gmail(ウェブメール)
(CC:Outlook、Yahoo)
→ 「単語帳」及び「ニュース記事」など、材源の集積地  …  有料版

  クラウドサービス 
→  自炊本を含む参考文献のダウンロード  …  すべて有料版
◇  
Dropbox
◇  SugarSync
◇  Dropmyemail

いずれも比較的容易に入手できるもの。

この程度の環境構築であれば、大金は不要。

現在は「有料版」ばかり使っているものの、
どれも「無料版」から導入した。

平均的な社会人なら、すっと手に届くほど身近。

辞書アプリは、2015年から本格的に使用開始し、
一歩一歩用意していった。

フルタイムで働く一介のサラリーマンでも、

ツール次第で、

比較的手軽に<情報発信>できる現代

◆  弊サイトで何度も強調しているのが、

複数の収入源 の重要性

multiple revenue streams

主体的な人生を築くには、リスク分散 が欠かせない。

  特定の一組織に、物心両面で依存し続ける危うさ 

滅私奉公する対象が揺らぐと、人生自体が
崩壊する

そして、家族は巻き添えを食らう。

この危険を回避するための何らかの「ヒント」を、
ツール面からご案内できれば幸いである。

※  私の パラレルキャリア は こちら

◇  情報発信は 資産積み上げ型の「不労所得」 に近い

YouTubers(ユーチューバー) が好例。

  過去の作品 が広告収入」という不労所得 につながる。

サイト運営も同様。

弊サイトは、ワードプレス を利用している。
いずれも【ストック型】メディアの代表格。

その反対が【フロー型】メディアで、「フェイスブック」
や「インスタグラム」が挙げられる。


@SOHO創業者、平城寿様の公式サイトから引用させていただきました
2020年9月現在   ※  転載ご承諾済み

◆  英語表現を主題とする弊サイトの柱は、辞書アプリ。

※  詳細は、英語辞書は「紙」か「電子版」か

2020年 9月25日 現在

以下、OEDを除いて、すべて「iOS版」または「Kindle版」。
OEDのみ「CD-ROM版」(2009年発売、2017年生産終了)。

Android版」がある辞書も多い。

<英語関連>

<国語関連>

 スキャンして「自炊本」にした大型辞典

◇  2019年に、次の<第11版>が発行された

  • Black’s Law Dictionary, 11th Edition
    『ブラックス法律辞典 第11版』
    Thomson Reuters、2019年刊
     レターサイズ 2,110頁 → 自炊後 274GB(OCR済み)




  • 『英文ビジネス契約書大辞典』
    ◇  2014年に<増補改訂版>が発行された
    山本孝夫(著)、日本経済新聞出版社、2001年刊
     B5判 754頁 → 自炊後 307MB(OCR済み)

◇  2019年に、次の<新訂版>が発行された

  • 類語大辞典
    柴田 武、山田 進(編)、講談社、2002年刊
     菊判 1,791頁 → 自炊後 288MB(OCR済み)



  • 擬音語・擬態語辞典
    山口 仲美  (編集)講談社、2015年刊
     文庫判 600頁 → 自炊後 166MB(OCR済み)

◆  日本語コロケーション辞典2冊の比較レビュー
https://tokimaki.hatenablog.com/entry/2016/


コロケーション【collocation】 

  • 文・句における語の慣用的なつながり方。
    連語法。
    (広辞苑 第七版)

  • 文や句において、文法的、意味的に関連する
    二つ以上の単語の結合がある程度固定化して
    いる関係。  また、その結合のしかたをいう。
    (精選版 日本国語大辞典)

  • 文や句における、二つ以上の単語の慣用的な
    つながり方。連語関係。
    (大辞林 第三版)



< コロケーションについて >

・ “aware
・ LDOCE(ロングマン現代英英辞典)
英語辞書は「紙」か「電子版」か

【実例】
※  辞書アプリの転載あり
threshold“、”damage“、 “scrutiny“、
backdrop“、”paperwork“、”struggle“、
downfall“、”bombshell”、”alternative”、
feasible

【電子版のリスク、自炊本の強み】
■  蔵書の「自炊」記録(5)

■  蔵書の「自炊」記録(8)

以上のアプリのほとんどは、「紙」の辞書を
電子化したもの。

毎度使う辞書の重量は「紙」換算で、1日平均 10kg
は下らない。 ※  本職で用いる辞書も含む

アプリが一切存在しなければ、「紙」の浩瀚さゆえに、
机上以外で作業できないに違いない。

毎日の記事改善は不可能。 宮仕えだから。
通勤中・休憩中の投稿は無理。 物理的に無茶。

こうして考察すれば、アプリあっての弊サイト
であることが、ご理解いただけるのではないだろうか。

  • ネットワーク環境不要
  • 紙の辞書と電子辞書に勝るコスパ
    (無償アップデートなど)
  • 複数の端末で同時使用可能
  • 書籍版よりも安価または等価
  • 相互リンク(連携、串刺し検索)するアプリもある
  • 収録内容を自分好みにコントロール可能
  • 重量への考慮が不要で、持ち歩き可能

一昔前であれば、「夢か現か幻か」の世界。

私はアプリと電子本の恩恵に心底感謝している。

この喜びが、投稿の盤石な動機となっている。

 

◆  辞書アプリは、疑問点をささっと確認するにも有効。

ネットサーフィンの一環くらいに ハードルが低い。

もっとも、単語検索は無料サイトでも十分可能である。
英語は『英辞郎』『ウェブリオ』、日本語は『コトバンク
など。

だが、お気に入りの辞書アプリを1つ2つ常備すると、
何かと便利で心強い。

常用する辞書は、アプリ版も併用

してみるとよいと思う。

 きっと新たな発見があり、世界が広がる 


<注意点>

アプリ版は、複数の企業(ロゴヴィスタ物書堂
ビッグローブ など)が 同一辞書を販売している
ケースが少なくない。

  使い勝手に差があるため、選択には要注意。

改訂履歴版数・各種レビューを調査し、ご自分に合った
ものを選ぶとよい。

LDOCE6のように、まともに機能しない<純正品>
も売られていたりする(注意喚起!)。

※  詳細は、LDOCE(ロングマン現代英英辞典)

◇  辞書アプリ購入時の注意点

既記の通り、複数企業が同一辞書を販売している。

適切なアプリを選ぶためのチェックポイントを挙げる。

いずれも、当該アプリの販売サイトなどに掲載されている。

  改訂履歴(Version History)

改訂履歴にて、最新の改訂日と改訂数を必ず確認する。

自社製アプリの改善(バグ修正など)に
積極的な企業とそうでない企業がある。

リリース後、放置される高額アプリもある。

このようなアプリは、OSの大型アップデート後に
不具合が生じがち。

最悪の場合、ろくすっぽ起動できなくなる。

問い合わせても、なしのつぶて。
改善の目処が立たないまま、いつまでも使えない。

決して珍しくない話。

ぬかりなく改訂されている他社製アプリは、
大型アップデート後も、問題なく作動したりする。


  版数(Version)

異なる版が同時販売されていることは普通にある。

例えば、

  • A社 最新版の第7版
  • B社 旧版の第6版
  • C社 第7版及び第6版

実に紛らわしい。

「書籍版」辞書の発行日を下調べして、当たりをつけて
おかないと、望まない旧版アプリを入手するはめに。

「書籍版」から、数年遅れてアプリ版が発売される
場合もよくあるので、待つべきか検討する。

  性能(Features)

実装されている特徴・特性は、使いやすさの決定打。

気軽に使える感覚が大事。

たやすく使えないと、使わずじまいになってしまう。

例えば、電子辞書の特長であるジャンプ機能がどの範囲まで有効か。
例文にも適用されるか。

アプリ画面の外観(Preview)からも、自分との相性 が見えてくる。

 

【参考記事】
・ 辞書アプリの実力(ビッグローブ、2013年)
https://manabi.biglobe.ne.jp/special/nikkeitrendy/


【有料辞書サイト】
・ 辞書と事典の有料会員制データベース
ジャパンナレッジ

<紙が極薄でも スキャン・OCR可能な 専門業者様>

—- ジェットスキャン (株式会社 エレキテル 様)

辞書のスキャンとOCRは、こちらにお願いしている。

ほとんどの自炊業者は、紙がぺらぺらの辞書は不可
だが、ここでは可能。

難易度高めの古書のスキャン・OCRもお任せしている。
個別相談や修正に即応していただけるので安心できる。

高品質でおすすめ。


  2019年  『日国』自炊完了


 日本本国語大辞典 第二版(全13巻+別巻)
小学館、2000~2002年刊、B5判変型、平均 1,456頁

<小学館HP>

40年以上の年月と3,000人を超える専門家の協力を得て
完成した、世界に誇る日本最大の国語辞典

通称『日国』(にっこく)。

上掲アプリ版『精選版 日本国語大辞典』では
飽き足りない作文機会が増えてきているため、
本家本元の電子化を決意した。

  •  第1巻 1,421頁 → 自炊後 285MB(OCR済み)
  •  第2巻 1,453頁 → 自炊後 303MB(OCR済み)
  •  第3巻 1,469頁 → 自炊後 306MB(OCR済み)
  •  第4巻 1,453頁 → 自炊後 313MB(OCR済み)
  •  第5巻 1,469頁 → 自炊後 304MB(OCR済み)
  •  第6巻 1,485頁 → 自炊後 298MB(OCR済み)
  •  第7巻 1,453頁 → 自炊後 317MB(OCR済み)
  •  第8巻 1,485頁 → 自炊後 330MB(OCR済み)
  •  第9巻 1,485頁 → 自炊後 307MB(OCR済み)
  •  第10巻 1,469頁 → 自炊後 303MB(OCR済み)
  •  第11巻 1,470頁 → 自炊後 312MB(OCR済み)
  •  第12巻 1,421頁 → 自炊後 284MB(OCR済み)
  •  第13巻 1,421頁 → 自炊後 299MB(OCR済み)
  •  別 巻  1,550頁 → 自炊後 312MB(OCR済み)


2019年1月から10月までの10ヶ月間で、上記の
全14巻をスキャンし終えた。

弊サイトでも、随時引用させていただいている。

・  Could you update me on – ?
・  Ring a bell
・  Threshold
・  Perceive
・  Procrastinate
・  Aware
・  Please advise.
・  Attire
・  Conclusive
・  Thrilled
・  Correct me if I’m wrong.
・  What is the significance of – ?

※  自炊版『日国』の転載写真あり


  2020年5月   縮刷版  “OED”  自炊完了

“The Oxford English Dictionary”(オックスフォード英語辞典)
の略称が “OED”(オーイーディー)。

【公式サイト】   http://www.oed.com/

1884年にイギリスで刊行が始まり、最新版の第2版は1989年刊。

全20巻、2万1730頁、29万1500の見出し語、62kg。
世界最大の英語辞典である。

語義の配列は、頻出順ではなく、発生順の「歴史主義」。
語義を系統的にたどれる利点がある。

“OED” 編集主幹の James Murray 博士  (1837-1915)
については、”in place” で触れている(写真入り)。

この『オックスフォード英語辞典 第2版』全20巻の「縮刷版」がこちら。

全1巻。

The Compact Oxford English Dictionary
Oxford University Press  (New ed. 1991).

前記一覧の通り、以下のCD-ROM版も所有している。

自炊版『日国』が、期待を上回る重宝な道具として定着した結果、
自炊版 “OED” も欲しくなってしまった。

本文には、原版の9頁分が印刷されている。
肉眼では到底読みがたく、拡大鏡(ルーペ)が付属する。

恐るべき極小文字の羅列にもかかわらず、
見事な仕上がりにスキャンしていただいた。

  •  全1巻 2,424頁(白紙含む)→ 自炊後 15.6GB(OCRなし)

 


『日国』と同じく、これから弊サイトに登場願う。

・  Scam
・  Threshold
・  Perceive
・  What is the significance of – ?

※  自炊版 “OED” の転載写真あり

◆  本稿に掲げた「自炊本」と辞書アプリは、
全部「iPad mini」に入れて、常に持ち歩いている。

先述のクラウドサービスにも保存することにより、
端末機器の故障や紛失に備えている。

合間を塗って、ちょこちょこ書く習慣が維持できるので、
とてもうれしい。

 

 

 

 

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