未定
直訳は、「 これから 決定するべき 」。
よって、 現時点では 「 未定 」。
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■ to be decided
■ to be determined
–
両方の解釈がある。
意味は同じ。
“ to be continued ”
「 これから 続くべき 」 → 「 続く 」
に似通うパターン。
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–
” TBD “also tbd
( used in notices about events or products )
to be decided / determined.
- Release date and pricing are still TBD.
( OALD10、 オックスフォード )
【発音】ˌtiː biː ˈdiː
–
◇ 【 英英辞典の基本表記 】 スラッシュ( / )=「 または ( or ) 」
■ to be decided / determined
→ ” to be decided ” または ” to be determined ”
–
◇ この ” OALD10 ” ( オックスフォード現代英英辞典 第10版 )
は、 2020年刊。
iOS の 「 アプリ版 」は、 本家の 「 オックスフォード 」 の
他にも、「 物書堂 」( ものかきどう ) が手掛けている。
–
◇ 本稿末尾に、 両アプリを全文掲載
–
” to be decided ” または ” to be determined ”
の略語 ( abbreviation ) で、 ” TBD “。
【発音】 əbrìːviéiʃən
【音節】 ab-bre-vi-a-tion (5音節)
–
「 未定 」 とは 「 まだ決まっていないこと 」 なので、
今後決める見込みです。
【発音】 disáidid
【音節】 de-cid-ed (3音節)
【発音】 ditə́ːrmənd
【音節】 de-ter-mined (3音節)
そのため、「 後で( = これから )決定するべき 」
と同然の意味合いとなり、 以下の言い回しもある。
- to be decided later
- to be determined later
ここでの ” later ” は、 形容詞 「 後の 」ではなく、
副詞 「 後で 」。
【発音】 léitər
【音節】 lat-er (2音節)
–
◆ 略語を用いた ” TBD later ” または ” TBDL ” は、
ほとんど見かけない。
先ほど触れた ” to be continued later ” ( この続きはまた後で )
は ” TBCL ” と省略されるが、 こちらもめったに出会わない感。
◆ 計画表などには、 ” TBD ” と略記されることが多い。
” TBD ” は略語なので、 記号 に準じる扱いが普通。
未定事項の後にカッコに入れて使うのが一般的。
そのまま 「 ティー ビー ディー 」 と読む。
ビジネスには不可欠。
【発音】 ˌtiː biː ˈdiː
しかし、読み上げる機会は 少なめな印象。
–
- Meeting with Mr. Smith:
Date/Time (TBD) - Meeting with Mr. Smith:
Date & time still TBD.
(スミス氏とのミーティング : 日時未定)
– - Discussion topics : TBD
- Discussion topics are TBD.
( 議論のテーマ : 未定 )
– - Target completion date (TBD)
- Target completion date is still TBD.
(目標完了日 : 未定)
– - Time : TBD / Place : TBD
- Time and place are still TBD.
- Time & place still TBD.
(時間 : 未定、 場所 : 未定)
– - Sales Price : TBD
- “The sales price is to be determined.”
(販売価格は未定です。)
– - “The baby boy’s name is still to be determined.”
(男児の名前はまだ決まっていません。)
– - “The deadline is yet to be determined.”
(締切りはまだ決まっていません。)
(締切りは未定です。)
◆ もっとも、 「 未来は誰にも分からない 」。
いつまで経っても手つかずのまま、 放ったらかされる場合も。
この意味で、 実は 「 免責事項 」 の要素を含む表現でもある。
放置する魂胆で、 表向きに ” TBD ” と示す不届き者もいる。
私の常套手段です。
I do this all the time.
【類似表現】
” tentative ”
https://mickeyweb.info/archives/6942
(仮の、 仮押さえの)
” Up in the air ”
https://mickeyweb.info/archives/1943
( 未定 )
【関連表現】
” NLT ” = ~ よりも遅れることなく
締切日 の明示に用いる略語。
「 業務上の締切厳守 」 の場面で多用される。
–
■ no later than
■ not later than
–
両方の解釈がある。
意味は同じ。
前者 ” no ” は、 形容詞 ( adjective )。
後者 ” not ” は、 副詞 ( adverb )。
どちらも 形容詞 ” later ” を否定する 「 語否定 」。
否定の働きが修飾している ” later ” のみにとどまる。
文全体を否定する 「 文否定 」 ではないということ。
【発音】 léitər
【音節】 lat-er (2音節)
「 時間の限界 」を表す前置詞 ” by ” が、
直前についてもつかなくても同義。
実務では両方使われている。
- “I must complete (by) NLT December 31.”
( 12月31日までに完了しなければならない。)
– - “Action Required : Update to iOS XX (by) NLT 23:59, Feb 9″
( 要行動 : 2月9日の23:59までに、iOSXXにアップデートすること )
– - “Action Required : Complete Cybersecurity Awareness Training
NLT 01 Sept 2023″
( 要行動 : 2023年9月1日までに、サイバーセキュリティの
トレーニングを完了すること )
– - “Users must log in (by) NLT September 21 to receive updates.”
( アップデートされるためには、ユーザーは9月21日までにログイン
すること。)
– - “Please RSVP (by) NLT March 3 using the link below.”
( 3月3日までに、下記リンクよりご返信ください。)
– - “Users are required to be at a minimum iOS version of XX
(by) NLT March 31.”
( ユーザーは、3月31日までに、最低 iOS XX であることを要する。)
◆ アプリ版は、 いくつかの企業が 同一辞書を販売 することがある。
既出の ” OALD10 ” ( 2020年刊 ) の場合、本家 「 オックスフォード 」
及び 「 物書堂 」( ものかきどう )が販売中。
以下の通り。
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▲ Oxford University Press アプリ版 ” OALD10 “–
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▲ 物書堂 アプリ版 ” OALD10 “
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それぞれ全文。
同じ辞書なので、 文面はこうして一言一句一致している。
一方、 操作感や性能( features )には違いが出たりする。
アプリ購入時は、 販売サイトや各種レビューを調べて、
比較検討し、 ご自分が使いやすいものを選ぶとよい。
” OALD ” は、 頭文字。
「 オー エー エル ディー 」 と読む。
” OALD10 ” = 『 オックスフォード現代英英辞典 第10版 』
( Oxford Advanced Learner’s Dictionary, 10th edition. )
2020年刊。
< 公式サイト > https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/
最古の学習者向け英英辞典 ( EFL辞典 )であるが、 実は 日本発祥。
辞書は「 紙 」か「 電子版 」か で、 事細かにご案内している ( 写真入り )。