Time frame
2020/12/17
時間枠、 所要期間
プロジェクトの期限設定時に頻出な名詞。
直訳は「時間枠」。
1語の ” timeframe ” も同義
実務では、1語表記もよく見かける。
【発音】 ˈtaɪm ˌfreɪm
【音節】 time-frame (2音節)
主に「 特定の作業に要する期間 」を指す可算名詞。
“time frame“
the period of time during which you expect or
agree that something will happen or be done.
(ロングマン、LDOCE6)
<参考和訳>
何かの発生または遂行のために予定された期間
※ 下線は引用者
“time frame” は「期間」を指すから、
その起点・終点は内容次第。
一般的な定義はなく、使い手が任意で決められる。
<基本イメージ>
可算名詞 “frame” = 「枠」「額縁」
【発音】 freɪm (1音節)
例えば、<受験勉強>であれば、普通は
「勉強着手」から「受験日」までが “time frame”。
–
人によっては、「参考書選び」の段階から、
「合否発表日」までを “time frame” に入れる
かもしれない。
あくまでも使い手が考える「期間」でよい。
–
具体的な日程は別途明示されるはずなので、
“time frame” の定義に拘る意味はない。
「所要期間」として理解すれば十分である。
「これが 時間枠 です」
- “Here are the time frames.”(複数)
- “Here is the time frame.”(単数)
- “Here is a time frame.”(単数)
とも言える場面
時間枠よ
「所要時間」は、”time required”、
“required time”、”necessary time” が多用される。
“time frame” は、名詞 “time” と 名詞 “frame”
が合体した複合名詞(compound noun)である。
–
◆ “time” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞がある。
【発音】 táim (1音節)
ー
語源は、古英語「時」「時間」(tīma)。
ー
圧倒的に使われるのは名詞。
不可算と可算を兼ねる。
基本的知識は、以下の通り。
「時」は、個数として数えられないので、
基本は無冠詞の「不可算名詞」。
この場合でも、<この時間・あの時間>など
「区別」する場合は、可算名詞。
一方、何時何分、何月何日など「出来事」の時間
を示す場合は、「可算名詞」が原則。
次の差異が分かるだろうか。
- Do you have time ?
(今、時間ある?)
–
- Do you have the time ?
(今、何時?)
名詞 “time” については、どの辞書を調べても、
不可算が優先されているに違いない。
よって「基本は不可算名詞」と覚えてよい。
ー
ここでも、不可算名詞「時間」。
ー
◆ “frame” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
【発音】 freɪm (1音節)
ー
語源は、古英語「材木を用意する」(framen)。
「 R 」であり、同じ1音節の “flame” は「炎」で「 L 」。
“frame” は多義であり、日常使用以外にも、
建築・電気・情報・通信・映像・自動車・スポーツ
などの専門用語として確立している。
基本的意味は、カタカナ「フレーム」に重なる。
– 名詞「枠」「骨組み」「額縁」
– 他動詞「組み立てる」「立案する」
– 自動詞「進行する」 ※ 自動詞はまれ
名詞は可算と不可算を兼ねるものの、可算名詞が中心。
ー
ここでも、可算名詞「枠」。
–
◆ 以上より、”time frame” の直訳は「時間枠」。
–
文字通りだが、そもそも「時間枠」の成り立ちは、
“time frame” を訳したものと考えられている。
社会一般に普及している語とは考えにくいが、
仕事に従事している人であれば、意味合いは
つかめるだろう。
前記の通り「特定の作業に要する期間」、
すなわち「所要期間」で用いられることが多い。
「期間」
一定の時期から他の一定の時期までの間。
(広辞苑 第七版)
仕事には目標期日がつきものであり、関係者との
時間枠のすり合わせが欠かせない。
“time frame” が仕事に密接する理由である。
一般的な定義はなく、使い手次第。
作業の所要期間の一部分であれば、”time frame”
と表せる。
- “We need to include a time frame for review.”
(レビュー期間も含めなければならない。)
–
- “We should get together during a specific time frame.”
(特定の期間には全員集まるべき。)
– - “I set the time line for our project.”
(我々のプロジェクトのための時間枠を決めた。)
– - “Our time frame is pressing.”
(我々の持ち時間が切れそう。)
– - “She completed it within a short time frame.”
(彼女は短期間でそれを終えた。)
–
- “Lack of response within that time frame will result in
the account being suspended.”
(この期間内に対応しない場合、アカウントがサスペンド
されることがあります。)
–
- “I have to get this done within this time frame.”
(この時間枠でこれを仕上げなければならない。)
– - “I will be gone around that time frame.”
(その時期辺りは、私はいない。)
– - “I failed to provide information within the stated time frame.”
(所定期間内に、私は情報提供できなかった。)
– - “Let’s review his work in the 2012-2016 time frame.”
(2012年から2016年の彼の作品を確認しよう。)
< “time frame” の類似語 >
-
time period (期間)
※ LDOCE6 の下線参照 -
time slot (時間枠、時間帯)
-
time window (期間)
普段使いでは、どれも “time frame” 同然の印象。
まずは「 期間 」と大づかみに押さえておこう。
–
◆ なお、”timeline”、”time line” は「予定表」。
“time frame(s)” をまとめたようなもの。
フェースブックの “timeline” は、
時系列の 投稿記事のまとめ。
いわば「年表」。