Time frame
2022/05/02
時間枠、 所要期間
プロジェクトの期限設定時に頻出な名詞。
直訳は「 時間枠 」。
【発音】 ˈtaɪm ˌfreɪm
【音節】 time-frame (2音節)
–
◇ 1語の ” timeframe ” も同義
–
実務では、1語表記もよく見かける。
主に 「 特定の作業に要する期間 」 を指す 可算名詞。
–
” time frame “
the period of time during which you expect or
agree that something will happen or be done.
( ロングマン、LDOCE6 )
< 参考和訳 >
何かの発生または遂行のために予定された 期間
–
※ 下線は引用者
–
【発音】 ˈtaɪm ˌfreɪm
【音節】 time-frame (2音節)
–
” time frame ” は「 期間 」を指すため、
その起点・終点は 状況次第。
一般的な定義はなく、 使い手が任意で決められる。
–
–
◆ 例えば、「 受験勉強 」。
普通、「 勉強着手 」から「 受験日 」までが ” time frame “。
–
人によっては、「 参考書選び 」の段階から、
「 合否発表日 」 までを ” time frame ” に入れるかもしれない。
あくまでも、 使い手が考える「 期間 」。
–
実際のところ、 具体的な日程は明示されるはずなので、
” time frame ” の定義にさほど拘る意味はない。
ざっくり「 所要 期間 」くらいに理解しておくとよい。
–
「 これが 時間枠 です 」
- ” Here are the time frames. ” ( 複数 )
- ” Here are time frames. ” ( 複数 )
- ” Here is the time frame. ” ( 単数 )
- ” Here is a time frame. ” ( 単数 )
時間枠よ
–
◆ 「 所要時間 」で多用されるのは、
” time frame ” は、名詞 ” time ” と 名詞 ” frame ”
が合体した複合名詞( compound noun )である。
–
◆ “ time ” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞 がある。
【発音】 táim (1音節)
ー
語源は、古英語「 時 」「 時間 」( tīma )。
ー
圧倒的に使われるのは名詞。
不可算と可算を兼ねる。
基本的知識は、 以下の通り。
–
◇ 「 時 」は、個数として数えられないので、
基本は無冠詞の「 不可算名詞 」。
この場合でも、「 この時間 ・ あの時間 」など
「 区別 」する場合は、可算名詞。
一方、 何時何分、 何月何日など 「 出来事 」 の時間
を示す場合は、「 可算名詞 」が原則。
次の差異が分かるだろうか。
-
Do you have time ?
–
( 今、時間ある ? )–
-
Do you have the time ?
–
( 今、何時 ? )
–
◆ 名詞 “ time ” については、いかなる辞書を調べても、
不可算が優先 されている。
よって、「 基本は不可算名詞 」と覚える。
–
◆ ” frame ” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
【発音】 freim (1音節)
ー
語源は、古英語「 材木を用意する 」( framen )。
同じ1音節の「 炎 」は、 ” flame ” は、「 L 」
【発音】 fleim (1音節)
カタカナで書くと、両方 「 フレーム 」 または 「 フレイム 」。
要注意。
” frame ” は多義であり、日常使用以外にも、
建築・電気・情報・通信・映像・自動車・スポーツ
の専門用語として 確立 している。
基本的意味は、カタカナ「 フレーム 」に重なる。
– 名詞 「 枠 」「 骨組み 」「 額縁 」
– 他動詞 「 組み立てる 」「 立案する 」
– 自動詞 「 進行する 」 ※ 自動詞はまれ
名詞は可算と不可算を兼ねるものの、可算名詞 が中心。
ー
ここでも、可算名詞「 枠 」。
–
◆ 以上より、” time frame ” の直訳は「 時間枠 」。
–
文字通りだが、そもそも「 時間枠 」の成り立ちは、
英語 ” time frame ” を和訳したものと考えられている。
社会一般に普及している語とは考えにくい。
けれども、仕事に従事している方であれば、
大まかな意味合いは難なく把握できるはず。
前記の通り、 「 特定の作業に要する期間 」、
つまり「 所要期間 」で用いられることが多い。
–
「 期間 」
一定の時期から他の一定の時期までの間。
( 広辞苑 第七版 )
–
◆ 仕事には「 目標期日 」が、すなわち「 締切り 」がつきもの。
関係者との時間枠の すり合わせ が欠かせない。
“ time frame ” が仕事に密接する理由に他ならない。
時間の 感覚 は、人によって驚くほど差がある。
一般的な定義はなく、 使い手次第な風潮が強い。
事前に明確な日時を取り決めておかないと大変。
私の手痛い経験は、” Let somebody down ” でご紹介した。
作業の所要期間の一部分であれば、” time frame ” と表せる。
- “We need to include a time frame for review.”
(レビュー期間も含めなければならない。)
–
- “We should get together during a specific time frame.”
(特定の期間には全員集まるべき。)
– - “I set the time frame for our project.”
(我々のプロジェクトのための時間枠を決めた。)
– - “Our time frame is pressing.”
(我々の持ち時間が切れそう。)
– - “She completed it within a short time frame.”
(彼女は短期間でそれを終えた。)
–
- “Lack of response within that time frame will result in
the account being suspended.”
(この期間内に対応しない場合、アカウントがサスペンド
されることがあります。)
–
- “I have to get this done within this time frame.”
(この時間枠でこれを仕上げなければならない。)
– - “I will be gone around that time frame.”
(その時期辺りは、私はいない。)
– - “I failed to provide information within the stated time frame.”
(所定期間内に、私は情報提供できなかった。)
– - “Let’s review his work in the 2012-2016 time frame.”
(2012年から2016年の彼の作品を確認しよう。)
– - “It may be difficult for me to complete the translation
within the given time frame.”
(ご指定の期間内に、この翻訳を終えるのは、
私にとって難しいかもしれません。)
–
【発音】 ˈtaɪm ˌfreɪm
【音節】 time-frame (2音節)
–
< ” time frame ” の 類似語 >
普段使いでは、いずれも ” time frame ” 同然の印象。
とりわけ、 口頭ならば、どれ使っても支障はない感じ。
日本語から考えても、 大きな違いは存在しないだろう。
大同小異ゆえ、「 期間 」と大づかみに押さえておこう。
–
◆ なお、” timeline “、” time line ” は、通常 「 予定表 」がビジネス用途。
” time frame(s) ” をまとめた ような役目。
【発音】 táimlàin
【音節】 time-line (2音節)
本部の幹部が現場視察にやってくる際、 丁重に迎えるべく、
アテンド担当と現場案内者に、 前もって配布しておく。
受け入れ体制に粗相がないよう、 予定時間 に沿って、 行動 と場所を並べて作成。
また、 設備導入の際には、
- timeline for implementation
を作って、 想定する実施年月・導入システム・進捗事項を関係者に周知する。
フェースブックの英語版に出てくる ” timeline ” は、 時系列の 投稿まとめ。
いわば 「 年表 」。
歴史的事件の振り返りにも使われる。
恋愛を含む人間関係の年表は、 ” relationship timeline “。
芸能雑誌の定番記事であり、 異性遍歴が暴かれていたりする。
” timeline ” の共通点は、 時系列 で追った「 時間の流れ 」 が示されること。
こちらも文字通り、 ” time “( 時間 ) の ” line “( 流れ )。
–
【 英文タイムラインの実例 】
・ “time line for” filetype:pdf
◆ 米国の小学4-6年生向けの教材では、 このような具体例を挙げている。
–
p. 73.
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p. iv.–
–
表紙
–
Anne Zeman & Kate Kelly,
“ Everything You Need To Know About English Homework ”
Scholastic Reference (1994, 2005, 2011).
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上記の目次( iv 頁目 )が提示するように、 アウトライン( Outlines )、
フローチャート( Flow Chart )や ベン図 ( Venn Diagram ) と一緒に、
作文時に役立つ ” writing tools ” ( 書くための道具 ) の代表例として、
“ time line ” を説明している。
時系列 で追った「 時間の流れ 」 を整理して、 筋書をひねり出す寸法。