Prank
2020/01/04
いたずら、おふざけ
子どもっぽい悪ふざけが “prank”(可算名詞)。
相手を本気で傷つける気持ちはなく、
笑いを取るのが主目的のいたずらを指す。
“prank”
a trick, especially one which played on
someone to make them look silly.
(ロングマン、LDOCE6)
【発音】 præŋk
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◆ ちょっとした悪ふざけは、日常的によくあること。
くすっと笑える愉快なことは、やはり楽しい。
勤務中のおふざけも、時にストレス解消になる。
行き過ぎていないいたずらが “prank”。
“a prank call”
(いたずら電話)
“It was just a prank.”
(単なるいたずらだったわ。)
“I played a prank on him.”
(彼をからかった。)(彼に悪ふざけをした。)
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◆ YouTubeで、“prank” と検索すると、
世界中のいたずら動画がわんさと出てくる。
「どっきりカメラ」(”Candid Camera“)系の
動画も、”prank” で引き出せる。
量・質ともに、圧倒される内容だ。
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◆ 動画サイトが急速に発達した一因に、
悪ふざけを面白がる人々が、
全世界に大勢いる現実が挙げられる。
人間文化は遊びのなかにおいて、
遊びとして発生し、展開してきたのだ。
(ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』1938年刊)
この <遊びこそ、文化の起源> との主張に
合点が行くほど、見事な “prank” 作品が多い。
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◆ もっとも、全当事者が笑ってくれるかは未知数。
予期せぬ方向に発展する可能性もあるので、
悪ふざけはリスクを伴う行為とも考えられる。
いたずら電話も度が過ぎると、単なる “prank call”
ではなく、次のように称される。
- “hate call”
- “annoying call”
- “harassing call”
度重なる嫌がらせ・迷惑電話は、日本では
刑罰(業務妨害罪、傷害罪など)の対象になりうる。
- “abusive or malicious pranks”
(侮辱的または悪質ないたずら)
こうなると笑い事では済まされない。
【参照】
- “bomb hoax call”
(爆破予告のいたずら電話)
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【類似表現】
“prankster”
(いたずらを仕掛ける者)
◆ なお、「いたずら」を意味する “prank” は、
名詞しか記載していない辞書が多い。
『ジーニアス英和大辞典』、”LDOCE6″、
“OALD9” の品詞は、名詞のみだった。
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◆ 実際は、自動詞「いたずらする」もある。
YouTube でも多用されている。
自動詞なので前置詞を伴う。
対象の前置詞 “on” が最多。
- “She pranks on him.”
(彼女が彼にいたずらする。)
『ランダムハウス英和大辞典 第2版』と
『リーダーズ英和辞典 第3版』には、
自動詞も明記されていた。
【類似表現】
- “trick”
(いたずら、悪ふざけ)
“prank” に比べて、非常に多義。
名詞用法には、俗語(性俗も)も多く含む。
そのため、おふざけレベルのいたずらであれば、
“prank” の方が無難と考えられる。