プロ翻訳者の単語帳

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Just to name a few

      2019/05/05

いくつか例を挙げると 

文頭・文中・文尾に使われる決まり文句。
副詞 “just” 抜きで、”to name a few” とも言う。

口頭と文面の両方で使う。

 

◆ 説明を補うために、同種類の中から提示する
<たとえ>が「例」。

特に分かりやすい事項を取り上げることで、
聞き手の類推を助ける役割を担う。
例示が巧妙であれば、すんなり理解しやすく、
説明者の評価は上がる。

つまり、当人のプレゼン能力を如実に示すのが、
<例>の選定と提示方法である。
説明全体の成否を左右する山場となるため、
その前後で聞き手の注意を引き込む必要がある。

 

◆ 主な紹介文言を10点挙げる。

  • just to name a few (文頭・文中・文尾)
  • to name a few (文頭・文中・文尾)
  • for example (文頭・文中・文尾)
  • for instance (文頭・文中・文尾)
  • such as (文頭・文中)
  • in other words (文頭・文中・文尾)
  • among other things (文頭・文中・文尾)
  • namely (文頭・文中)
  • like (文頭・文中)
  • say (文頭・文中)

文面でもスピーチでも、普段から見聞きする
ものばかりである。

文頭につけない場合、事前に相手の注意
を引く導入表現にはなりえない。
その場合、上記を組み合わせて用いることが多い。

例えば、
“For example” で始まり、”just to name a few”
で締める。または、
“Say” で始まり、”among other things” で終わる。

どんな形で例示を展開するにせよ、重要なのは
その中身、つまり指摘する事例である。
ぐっと引き寄せることまでは成功しても、
正味の少ない残念なプレゼンは少なくない。

肩透かしを食らえば、相手の印象は悪化する。
言葉の威力を知り、実力以上に見せつけないことも大切。

 

◆ “just to name a few” の文法は、難しくはない。
“to name a few” も同様である。

  • 比較の副詞 “just“(ただ、ちょっと)
  • 目的の前置詞 “to“(~のために)
  • 他動詞 “name“(述べる)
  • 不定冠詞 + 代名詞 “a few“(いくつかのもの)

【直訳】ただいくつかのものを述べるために

私たち日本人学習者にとって分かりにくいのは、
次の2箇所だろう。

1)”name” は「名前」ではなく、動詞

“name” には、名詞・他動詞・形容詞がある。
語源は、古英語の「名前」(nama)。

基本的意味は、語源に沿う。
– 名詞「名前」「呼称」「評判」(可算・不可算)
– 他動詞「命名する」「指名する」「述べる」
– 形容詞「有名な」「名にちなんだ」

ここでは、他動詞「述べる」で、語源から少し外れる。

 

2)”a few” と “few” の違い

“few” には、形容詞と代名詞がある。
語源は、古英語「少数の」(fēawe、fēawa)。

ここでは、代名詞「いくつかのもの」で、
「例」の代用形である。

冠詞つきでも、無冠詞でも<複数扱い
されるのが、代名詞 “few”。

それよりも、混乱しがちなのが、
冠詞の有無で意味合いが違ってくること。
形容詞と代名詞に共通する “few” のポイントである。

多いのか少ないのか、一見分からない。

 

◆ 押さえるべきポイント

語源「少数の」の通り、基本は「少ない」。

いずれも少ないに違いないが、視点・見方が異なる。

<グラスの水は、半分いっぱい? 半分空っぽ?>
と同じく(※)、ポジネガのどちらに着目するか次第。

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いわば <気持ちの問題>であって、
実際の数
相違でない

※ ただし、”few” は<数>の少なさで、
水には不可。<量>の少なさは “little” など。

  • “a” あり 肯定的用法> いくつかある
    →「ある」ことに注目(ポジティブな見方)
  • “a” なし 否定的用法> ほとんどない
    →「ない」ことに注目(ネガティブな見方)

この3つを覚えておく

  • “a few” = some(いくつかの)
  • “few” = only(わずか)
  • “quite a few” = many(たくさん)

表題では、代名詞 “few”。

  • “a” あり 肯定的用法> いくつかある
    →「ある」ことに焦点 → some(いくつかのもの)

日本語で考えると、かえって混乱しがち。

上掲黄枠の “some”、”only”、”many” で
覚える方がすっきりするかもしれない。

 

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  • “We have L, R, Y, B, P, just to name a few,
    here on stage tonight.”
    (今夜のステージには、L、R、Y、B、P
    をはじめとする皆様をお迎えしています。)
  • Just to name a few…here are 3 reasons
    why you should consider stop smoking.”
    (ちょっといくつか例を挙げていましょう。
    これが喫煙を止めるべき3つの理由です。)
  • “That include Mr. A, Ms. B, Ms. C, Mr. D,
    just to name a few.”
    (Aさん、Bさん、Cさん、Dさんは、そのうち
    の一部の方々です。)

【関連表現】
“to name but a few”
(ほんの数例を挙げれば)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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