~ について打ち明ける、 〜 を激白する
芸能ニュースで見かける 「 ~ を激白 」 の英語版。
芸能見出し ( headlines ) に多用される。
以下も同様。
-
break the silence
( 沈黙を破る ) -
snub
( 鼻であしらう、 無視する ) -
gush about –
( 〜 についてしゃべりまくる ) -
slam
( 激しく非難する ) -
smitten with –
( ~ に夢中 ) -
dish on –
( ~ についてべらべらしゃべる )
–
◇ 「 見出し 」 英語の解説は、 ここが秀逸 ↓
英語ニュースの読み方( 見出し編 )RNN時事英語
◆ ” open ” には、 形容詞・他動詞・自動詞・名詞がある。
「開いた」「オープン」という共通イメージが
ほぼ一貫しているので、比較的理解しやすい。
【発音】 óupən
【音節】 o-pen (2音節)
◆ ” up ” には、 副詞・前置詞・形容詞・名詞・自動詞・他動詞がある。
共通イメージは「 上がる 」。
【発音】 ʌ́p
【音節】 up (1音節)
” open ” と比べ、 非常に多義。
” open up ” の ” up ” は、 こちらを意味する 強意の副詞。
- 完全に
- すっかり ~ してしまう
この副詞用法には、次のような表現がある。
–
◆ ” about ” は前置詞と副詞。
ここでは、関連の前置詞「 ~ について 」。
【発音】 əbáut
【音節】 a-bout (2音節)
–
◆ ” open up ” は、句動詞で、句他動詞と句自動詞の両方がある。
- 句動詞 ( phrasal verb)
- 句自動詞 ( intransitive phrasal verb )
- 句他動詞 ( transitive phrasal verb )
–
◇ 句動詞の解説 → ” follow through “
「 内心を打ち明ける 」は、句他動詞に該当する。
-
open up about
(~について打ち明ける) -
open up with
(~と打ち解ける)
–
「 打ち明ける 」 の漢字が 「 明ける 」 なのは、
「 心を明らかにする 」 から。
–
同時に 「 心を開く 」 ので、 ” open ” に通じる。
- “Sometimes the dogs enable the individual to open up
where they might not have otherwise been comfortable doing so.”
(犬がいるおかげで、打ち解けることに抵抗がある人の心を
開かせることができたりします。)
–
※ 写真は本稿末尾
◆ 対して、 反意語 「 心を閉ざす 」 によく使われるのは、
ぐっと感情を押し殺して、 ふさぎ込む感じ。
◆ 芸能見出し に使う場合、本人または関係者による話を
直話として記事に盛り込んだりする。
集客・販促のため、
人目を引く役目 を期待される文言
【 実例 】
- –“X Opens Up About His Affair”
(Xが不倫について激白)
– - “Y Opens Up About Her Divorce”
(Yが離婚について激白)
– - “Z Finally Opens Up About His Romance with X ! ”
(ZがXとの恋愛をついに打ち明ける ! )
– - “Y Opens Up About Married Life With P”
(YがPとの結婚生活について激白)
– - “Z Opens Up About Getting Plastic Surgery”
(Zが美容整形を打ち明ける)
– - “Y Opens up About her Pregnancy”
(Yが妊娠中であることを告白)
– - “Y Opens Up About Baby No. 5”
(Yが第五子について打ち明ける)
– - “X Opens Up About his Cancer Diagnosis”
(X、ガンと診断されたことを打ち明ける)
– - “X Opens Up About Her Alzheimer’s Diagnosis”
(X、アルツハイマーの診断について打ち明ける)
– - “X Opens up About Her Bombshell Memoir”
(X、衝撃の回顧録について明かす)
– - “X Opens Up About Suffering Life-threatening Disease”
(Xが命にかかわる病気を患っていることを激白)
– - “X Opens Up About Tragic Loss of Son Y”
(X、息子Yを亡くした悲しみを打ち明ける)
– - “X Opens Up About Distancing from Her Family”
(X、家族から距離を置いていることを告白)
–
◆ ” open up about ” は、もとより普通の基本表現。
よって、日常的にも使える。
- ”He opened up about his true feelings.”
(彼は本心を打ち明かした。)
– - “John opened up about his struggles in Japan.”
(ジョンは日本における苦労について打ち明けた。)
– - “She opens up about battling depression.”
(彼女はうつ病との闘いについて打ち明かした。)
– - “I asked her to open up about the issue.”
(この問題について隠さず話すよう彼女にお願いした。)
– - “I prefer not to open up about my private life.”
(私生活については話したくありません。)
– - “They are opening up about what took place.”
(何が起きたか、彼らは話し出している。)
– - “Mary has opened up about her struggles with puberty.”
(メアリーは思春期の苦しみについて話した。)
– - “My son opened up about his emotional pain.”
(息子が心の苦しみを告白した。)
– - “My wife opened up about isolation she felt.”
(妻が味わった孤立感について話してくれた。)
– - “Ann opened up about what she hoped to
accomplish in her future.”
(将来やってみたいことについて、アンは語った。)
– - “She recently opened up about her mental health problems.”
(最近、彼女は心の問題について告白した。)
◆ 以下、 ” On duty / Off duty ” より再掲。
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Sometimes the dogs enable the individual to open up
where they might not have otherwise been comfortable doing so.
( 犬がいるおかげで、打ち解けることに抵抗がある人の心を
開かせることができたりします。)
米海軍の艦船に配置された
初めての軍用犬「 セージ 」
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( 2023年5月 )乗組員の メンタルを助ける プロのワンコ
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A furry friend gives sailors a boost aboard Navy carrier at sea
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https://www.stripes.com/branches/navy/2023-05-15/navy-carrier-military-dog-health-10125154.html
2023年5月15日付–
–「 空母の軍人を元気づける、 毛むくじゃらな仲間 」
※ 下線は引用者
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【発音】 fə́ːri
【音節】 fur-ry (2音節)
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