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Buckle up

      2024/06/14

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( シートベルトを ) 締める

何十年も昔、 助手席に着いた途端、

ー  ラ

と運転手に言われ、固まった覚えがある。

「 いきなりバカって …  なんなんだ

これが  ” buckle up ” との出会いだった。

◆  ” buckle ” は、 ベルトの「 バックル 」。

語源は、 ラテン語 「 ヘルメットの頬あて 」( buccula )。

名詞・他動詞・自動詞がある。

  •  名詞  「 バックル 」 「 よじれ 」
  •  他動詞  「 締め金で留める 」 「( 熱・圧力で ) 曲げる 」
  •  自動詞  「 締め金で留まる 」 「( 熱・圧力で ) 曲がる 」

【発音】  bʌ́kl
【音節】  buck-le  (2音節)

◆  ここでは他動詞  ” buckle “。

副詞  ” up ” を伴い、 句動詞 「 バックルを締める 」。

この副詞 ” up ” は、 「 完全に 」「 すっかり~してしまう

を意味する強意の副詞。

open up “、 ” screw up “、 ” shake up
と重なる用法。

シートベルトが最頻出なので、 ” buckle up ”  の2語のみでも、
普段は 「 シートベルトを締める 」 を意味する。

もっとも、 シートベルトに限らず、 例えば
ヘルメットのあごひもを締める  際にも使える。

イギリス英語では  ” belt up ” とも言う。

◆  車社会のアメリカでは、 ” Buckle Up ” は
国民的スローガンのように使われている。

とりわけ 1990年代以降、 DUI と等しく、 ポスター
や公共広告 ( public service announcement、PSA )
を通じて盛んに喧伝されている。

その結果、 運転席はもちろん、 助手席( passenger seat )
においても、 シートベルトを着用する習慣が浸透した。


“ Buckle Up  for Safety

◆  日本では、 2020年9月以降の新型車から、
下記のような警告灯 「 シートベルト リマインダー
を全席対象に義務化する運びとなった。
( 国土交通省  2016年11月18日 発表 )

 

◆  ちなみに、 アメリカでは < 助手席は最上席 >
が一般通念。

助手席を勧められたら、 厚遇されていると考えてよい。

日本では、 運転席の後ろが最上席、 助手席は末席。

大きな違いなので、 要注意。

【類似表現】

  • ” Please wear your seat belt. ”
    ( シートベルトを着けてください。)
  • ” Fasten Seat Belt ”
    ( シートベルトをお締めください)

近年は、 電光サインが目立つ。

Fasten Seat Belt

 

【関連表現】

  • ” Buckle down
    ( 仕事・勉強などに専念する。)

    –  I need to buckle down to study.
    ( 勉強に専念しなければならない。)

    –  There is no easy way to buckle down.
    ( 本腰入れて取り組むのは容易ではない。)

 

【関連表現】    ※  車関係

 

 

 

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