Follow through
2024/11/19
(1) 最後まで約束を守り通す (2) 最後までやり抜く
この2つの意味は、 さほど違わない。
二分して分かりやすくしたものの、 趣旨は同じ。
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大づかみに 「 完遂する 」 とひと括りにしても、
的外れとまでは言えない。
以下、 それぞれ語釈全文である。
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かんすい 【 完遂 】完全に 成し遂げること。
最後まで やり遂げること。( 精選版 日本国語大辞典 )
–完全に やりとげること。
( 大辞林 第四版 )
–終わりまで すっかりなしとげること。
( 明鏡国語辞典 第三版 )
※ ハイライト・太字は引用者
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なにがあっても、
「 最後まで 」「 完全に 」「 終わりまで 」
遮二無二突き進むのが、 ” follow through “。
図で表すと、 こんな具合に、 まっしぐら。
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(1) 最後まで約束を守り通す
取り決めに従う
–
–
(2) 最後までやり抜く
目標を遂行する
–
◆ ” follow through ” の暁には、 小躍りしたくなる
喜びと、 果てしない安堵が胸いっぱいに広がったりする。
あぁ、 やっと終わった … よかった …
誰しも味わったことのある満足感ではないだろうか。
目的を追求し、 立派にやり抜いたのだから、
本人に自信と達成感をもたらすに違いない。
行動力と実力を発揮して生み出した成果。
信用が増し、 周囲の評価もぐっと上がる。
こうして、すがすがしい好感を与えるのが、
” follow through ” の基本イメージ。
やり遂げる人は、 このような効果に精通している。
–
◆ ” follow through ” は、 句動詞( phrasal verb )。
- 動詞 ” follow “
- 副詞 ” through “
句動詞 ” follow through ” は、 自動詞にも他動詞にもなる。
すなわち 「 句自動詞 」 及び 「 句他動詞 」。
–
句動詞の場合、 自他動詞を兼ねるものは少数派である。
「 句自動詞 」 または 「 句他動詞 」 のいずれかが一般的。
–
< 句自動詞 と 句他動詞 の区別 >
数あるオンライン英英辞書 のうち、
句自動詞と句他動詞の区別が明確なのが、 マクミラン。
他に比べると、 識別が容易。
–
↓ マクミラン、 2023年6月30日付でオンライン辞書が終了。
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–
Macmillan English Dictionary to close after
14 years of online excellence on 30th June 2023.https://macmillaneducation.secure.force.com/help/
–However, after careful consideration Macmillan Education has
concluded that it is no longer sustainable to keep the
Macmillan English Dictionary and Thesaurus up-to-date and
reflective of our values of accessibility, diversity and inclusion.https://macmillaneducation.secure.force.com/help/bg_FAQArticle?id=kA04H0000005kwWSAQ
–
2009年から14年間運営してきたが、 利用しやすく、多様性と包括性を尊ぶ
当社の価値観を反映する最新状態で維持できなくなったため、 と弁明する。
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–
follow throughPHRASAL VERB
[ INTRANSITIVE / TRANSITIVE ]
to continue doing something until it has been completed.
https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/follow-through_1※ リンク切れ
【発音】 ˈfɑːl.oʊ.θruː
【強勢( 強さアクセント )】 fóllow thróugh
- 句動詞 ( phrasal verb )
- 句自動詞 ( intransitive phrasal verb )
- 句他動詞 ( transitive phrasal verb )
【参考】 ※ 外部サイト
–
◆ 他動詞と自動詞は、 目的語・前置詞の
・ 動詞直後に目的語あり → 他動詞
・ 動詞直後に前置詞あり → 自動詞
・ 自動詞は、自己完結するから「 自動詞 」。
・ 他動詞は、他者に影響を与えるので「 他動詞 」。
けれども、 実際にはそう単純ではなく、 辞書によって解釈が分かれる
ケースは少なくない。
時に、 目的語・前置詞の
ことは、 中級学習者 であれば覚えておきたい。
自他動詞の別を明記しない有名どころの辞書( COBUILD など )の
存在する一因となっているかもしれない。
初学者・初級者は、 上記の原則通りでよい。
–
–
◆ まずは、「 句動詞 」のおさらい。
前置詞 または 副詞 と一緒に用いることで、
元々の動詞とは異なる意味 となる複数の単語
これが、句動詞の基本的定義。
定義を当てはめると、
- follow → 「 元々の動詞 」
- through → 「 副詞 」
そして、” follow through ” の内容は、既記の通り、
(1) 最後まで約束を守り通す
(2) 最後までやり抜く
(1) と (2) は、 “ follow ” に通じるため、
「 異なる意味 」ではないだろう。
したがって、 句動詞 ” follow through ” は、
定義にぴたりと当てはまるものではない。
定義にあつらえ向きの句動詞を挙げると、例えば、
- ” rule out ” ※ 句他動詞
( 排除する、 不可能にする )
– - ” beef up ” ※ 句他動詞
( 強化する、 増強する )
– - “ square off ” ※ 句自動詞
( 対決する構えをとる、 対決する )
「 元々の動詞 」である ” rule “、 ” beef “、 ” square ”
から推測しにくい意味をなす。
皆目見当がつかない 「 複数の単語 」 セット。
–
よって、3つとも句動詞の基本的定義に該当する。
いわば、「 句動詞中の句動詞 」。
–
◆ これから表題 ” follow through ” を分解していく。
2単語の中身とつながりを確認し、「 句動詞中の句動詞 」に
なりえない理由を考察してみたい。
–
■ ” follow ” には、 他動詞・自動詞・名詞がある。
【発音】 fɑ́lou
【音節】 fol-low (2音節)
【活用形】 follows – followed – followed – following
語源は、 古英語 「 後についていく 」 「 従う 」 ( folgian )。
どの品詞の語義も、 語源に忠実なものが中心。
「 追う 」 と押さえておけば、 基本はOK。
– 他動詞 「 ~ に続く 」「 ~ についていく 」
– 自動詞 「 ~ に続く 」「 ~ についていく 」
– 名詞 「 追うこと 」 ※ マイナー用法
自他動詞の基本的意味は重なり合う。
- “Loneliness often follows sudden wealth.” ※ 他動詞
(急に金持ちになると、 孤独になりがちである。)
– - “More information to follow regarding the X.” ※ 自動詞
(Xについての情報は、 追ってご連絡します。)
自他動詞を兼ねる ” follow through ” から推察できるように、
” follow ” は、 自動詞も、 他動詞も、 等しく 存在感 が強い。
現に、動詞 ” follow ” は英単語として最頻出かつ最重要。
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
- 話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
( LDOCE6、ロングマン )
全項目、 最高ランクの位置づけを誇る。
–
◆ おまけに、 SNSが隆興する昨今、 カタカナ「 フォロー 」
の出番もひっきりない。
日本の世間一般に普及し、 日頃から身近に感じるレベル。
特定の人を「 フォローする 」と言えば、 固定読者になること。
「 フォロワー 」は 名詞 ” follower ” で、 その固定読者を指す。
【発音】 fɑ́louər
【音節】 fol-low-er (3音節)
–
『 広辞苑 』 の 「 1. 追跡 」 の範疇であり、
” follow ” の語源に沿う。
–
–
フォロー【 follow 】1. 追跡すること。
2. 補い助けること。( 広辞苑 第七版 )
※ 語釈の該当項のみ引用
–
一方、「 2. 補い助けること 」は、 和製語に近い。
” follow ” 単独で、他者を支援する意味合いは、英語にはないと考える。
今回、4大学習英英辞典( EFL辞典 )に加えて、
ネイティブ用辞書など5点 の ” follow ” を丹念に調べてみた。
結果として、 ” help ” や ” assist ” 周辺の語義は見つからなかった。
名詞 ” follow-up ” または 句動詞 ” follow up ” であれば、
その要素を若干含むかもしれないが、それよりは、
- 継続調査
- 追跡調査
- 追い打ちをかける
これらの方が、普通の意味。
相手のためというより、
目標達成に向けた補足・補強
に主眼を置く。
むしろ、 てきぱき事務的で、 利己的な印象。
冷たいわけでなく、 日常業務としての営み。
- a follow-up meeting ( 継続会議 )
- a follow-up discussion ( 継続審議 )
どちらも、 引き続き取り組んでいく意図で開催する。
–
◆ 先日届いた、 督促 メールがこちら。
–
–
Just following up on the below translation requestas I have not heard back on it.
( 下記の翻訳依頼について、 返事がないため、 念のため確認したい。)
–
勝手に 後回し にしていたところ、 我が上司から一撃が飛んできた。
–
◆ ” just ” には、 形容詞と副詞がある。
【発音】 dʒʌ́st (1音節)
–
語源は、 ラテン語 「 公正な 」( jūstus )。
本稿での ” just ” は、 比較・程度の副詞
「 ただ ~ だけ 」 「 ちょっとだけ 」 「 念のため 」。
副詞 ” only “、” simply “、” merely ” が主な同義語。
露骨さを軽減する 婉曲用法で重宝 される。
「 邪( よこしま )な動機はありませんから 」とアピール。
” just for your information ” や ” Just checking in ”
の ” just ” と似た使い方。
言い振りを柔らかくしておき、相手の誤解と反発を防ぐ。
いうなれば、予防線を張っている。
日本語にも見られる、トラブル回避の婉曲表現。
「 クッション言葉 」 同然の役割を果たす。
とは申せど、いらだちを察することもできる文面である。
ここでの ” follow up ” も、 親身に「 2. 補い助けること 」
よりは、「 目標達成に向けた補足・補強 」 の働き。
これぞ、 ” follow up ” の典型例である。
日本社会で用いる 「 フォロー 」 より、「 きっちり確認 」 が主目的。
やんわりと(just )急かしており、 寄り添うような温かみはない。
先述の 「 相手のためというより 」 「 事務的で、利己的な印象 」
と受け取れるのは、怠惰を見透かされた、私の僻みではあるまい。
–
この上司の場合、 至極ご機嫌麗しい折の催促は、 部下に対してもこんな風。
–
–
I would just like to follow up on the below translation request.( 下記の翻訳依頼について、 念のため確認させてください。)
–
助動詞入りの丁寧文言 ( would like ) を盛り込み、
精一杯謙虚なふりを装う。
–
–
感触がどうであれ、
日英の ” follow ” の作用に差がある点は要注意。
–
◆ 純粋な「 他者の補助 」を意味する ” follow ” を、私は見聞きしたことはない。
好意的に他者を助ける ” follow-up ” にも、ほとんど接したことがない。
–
【参考】 ※ 外部サイト
–
にもかかわらず、調べた 国語辞典5点 全部が、その種の「 補う 」を記す。
そのため、「 2. 補い助けること 」は 和製語に近いと考える。
–
▼ 動詞 “ follow ” の基本イメージ ▼
■ 目標達成のために、 ひたすら追い続ける
■ 執念深いほど、 生真面目な執拗さを帯びる
–
真摯な「 追求 」こそ、 ” follow ” の持ち味。
けれども、 ガツガツしたしつこさは、 対人関係では嫌われがち。
–
“ follow ” は、 思いやりから漂う、 心温まる雰囲気とは無縁である。
既述の 「 すがすがしい好感 」 とは、 主に実行力に対する称賛。
–
上掲の図を、 今一度ご覧いただければと思う。
–
「 最後まで 」「 完全に 」「 終わりまで 」
まさしく、 真剣勝負の世界。
「 新人をフォローする 」 みたいな、 親身な情はそぐわない。
–
–
「 部下をフォローした 」 と業務報告すべく、
- ” I followed her. “
見上げた話だが、 この表現はまずい。
–
ことによると 「 彼女を尾行した 」 になってしまう。
助けるどころか、 ストーカー。
–
- I helped her out.
- I offered my assistance to her.
- I lend her a hand.
- I gave her a hand.
–
日本流の 「 フォロー 」 = 「 2. 補い助けること 」
ならば、 上記の英文の方が適切。
シンプルな上、 変に勘繰られないで済む。
英語ネイティブもよく使う。
–
–
◆ 一途なひたむきさが持ち前の ” follow ” に、
副詞 ” through ” を付け足すとどうなるか。
” through ” もまた、 生一本な性質を有する。
–
■ ” through ” には、前置詞・副詞・形容詞がある。
【発音】 θru (1音節)
→ “ th ” [ θ ] の発音は、” smooth out ” 参照 ( 図入り )
語源は、 古英語 「 通して 」 ( thurh )。
” follow ” と同じく、 語源に忠実な語義中心。
– 前置詞 「 ~ を通り抜けて 」「 ~ を貫いて 」「 ~ を通して 」
– 副詞 「 通り抜けて 」「 ずっと 」「 通しで 」「 最後まで 」
– 形容詞 「 通り抜けられる 」「 直通の 」
漢字 「 通 」 を多用する、 この一覧から読み取れるように、
「 通る 」 「 貫通 」 の意味合いばかりで、 まさに語源通り。
ゴールを目指して、一筋を貫く様子が ” through ” であり、
自律的でポジティブな語感を放つ。
「 目標を遂行する 」 の ” follow through ” は、
■ push through
と換言できる。
やはり頑張って最後までやり遂げる 「 完遂 」 の ” through ” 。
- ” He pushed through the demanding nature of the role.”
( 彼は、難しい役柄を最後まで演じ切った。)
–
やや意味が違うが、 困難を 「 乗り切る 」 「 乗り越える 」 は、
■ pull through
苦しみに負けることなく 「 克服 」 するプロセスに重点を置く。
当初の目標を完遂したかどうかは必ずしも問うわけではない感覚。
- “We were not sure she would pull through the illness”
( 彼女が病気を乗り越えられるか、確信が持てなかった。)
上文では、 ” make it through ” や ” get through ” に換言できる。
” through ” を使わないなら、 自動詞 ” survive “。
–
” follow through “、 ” push through “、 ” pull through “、
” make it through “、 ” get through ” の共通点は、
” through ” の力強く一直線に 「 貫く 」 勢いにある。
–
◆ ” sit through ” より再掲すると、
前置詞と副詞の ” through ” は、 動詞 ” follow ” と同様。に、
重要度・頻出度とも最上位を占める。
“ follow through ” では、 副詞の ” through “。
こちらも、副詞 ” through “。
- “I’m through the exam.”
( 試験に通った。) ( 試験に受かった。)
こちらは、形容詞 ” through “。
- “I’m through.”
( 私は終わった。) ( 私は済ませた。)
– - “Are you through ? ”
( 終わった ? ) ( 済んだ ? )
若者に人気の和製俗語 「 スルー 」 は、 煩わしさを「 切り抜ける 」
ための、胸のすくような対抗手段を表す。
–
–
◆ 以下、” shrug off ”( 受け流す、あしらう )より、これまた再掲。
–
スルー【 through 】
■ 〔 「 通過 」 「 通す 」 などの意 〕
俗に、やり過ごすこと。気にしないこと。無視すること。( 大辞林 第四版 )
–■ (3)〔新〕聞き流すこと。 やり過ごすこと。 無視。
( 明鏡国語辞典 第三版 )
–※ 語釈の該当項のみ引用
–
◆ ” through ” は、 ひたすら追求の ” follow ” と似た者同士で、 相性抜群。
–
2語が 組む 相乗効果により「 完遂 」するまでの描写が強化されていく感じ。
動詞 ” follow ” と内容がかぶるため、
「 元々の動詞とは異なる意味 」 を旨とする句動詞の定義から外れる。
–
その反面、” follow through ” の一貫性は理解しやすく、強みとなる。
中級学習者 なら、英文の語釈もすっと把握できる。
–
–
follow through■ to do what needs to be done to complete
something or make it successful.( LDOCE6、ロングマン )
–follow through (with something)
–
follow something through
■ to finish something that you have started.
( OALD9、オックスフォード )
–【発音】 ˈfɑːl.oʊ.θruː
【強勢( 強さアクセント )】 fóllow thróugh
–
◆ 句動詞として、2つの意味があることは冒頭で触れた。
–
(1) 最後まで約束を守り通す
- ”She failed to follow through on her commitment.”
(彼女は約束を守らなかった。)
– - “The government did not follow through on policy promises.”
(政府は方針の公約を守らなかった。)
– - “It is important to follow through all the rules.”
(すべてのルールに従うことが大切である。)
– - “How to Follow Through on Your New Year’s Resolution”
(新年の抱負を守り通す方法)
- “To follow through is to take action that has been planned.”
(遂行するとは、計画された行動を起こすことです。)
(2) 最後までやり抜く
- “How to follow through with your marathon”
(マラソンを完走する方法)
– - “My son wants to be a doctor.
Hopefully, he will follow through.”
(息子は医者になりたがっている。
達成できればいいのですが。)
– - “Don’t just say it, let’s follow through on it.”
(口先だけでなく、これをやり抜きましょう。)
– - “He never follows through to the end.”
(彼は最後までやり抜いたことがない。)
– - “We will follow through on tougher background checks.”
(より厳しい身元調査を遂行します。)
以上は、(1) と (2) の区別が比較的容易な文。
–
◆ 続いて、応用編。–
先月 2019年8月から9月発表のニュースから抽出。
- “US and China follow through on tariff threat”
(米中が制裁関税を発動)
– - “The US administration wants China to follow through
on its promise to buy more US agricultural products.”
(米国政府は、米農産物の購入量を増やすとの約束を
守るよう中国に求めている。)
– - “China did not follow through on its plan to buy more
American agricultural products.”
(中国は米農産物の購入量を増やす計画を守らなかった。)
– - “UN Chief Appeals for Donors to Follow Through on
Ebola Pledges”
(国連事務総長、エボラ公約を守るよう援助団体に懇願)
– - “G7 should follow through with African aid promises.”
(G7はアフリカ支援の約束を守るべきである。)
– - “President talks tough to adversaries –
but doesn’t always follow through”
(敵に対して強気な発言をする大統領、
だが遂行するとは限らない)
(1) か (2) か、 迷いそうなものも含まれる。
–
しかし、 両者の意味は大同小異。
それほど神経質になる必要はない。
この点も、 冒頭で述べた。
◆ 本稿で挙げた用途は、日常会話及びビジネス場面である。
スポーツで使う ” follow through ” は、 日英ともども有力らしい。
今回調べた英英・英和・国語辞典のすべてに載っていた。
ゴルフのスイングから始まった模様。
とんと不案内な分野なので、めぼしい語釈をそのままご紹介する。
–
–
フォロースルー【 follow-through 】■ 野球・テニス・ゴルフなどで、打球の際、
最後まで振り切ること。( 精選版 日本国語大辞典 )
––■ 球技などで、球を打つ・投げる・蹴るなどしたあとに、
腕・足を最後まで振り切る動作。( デジタル大辞泉 )
–■ ボールを打ったり投げたりした後の腕の振り抜き動作。
( 大辞林 第四版 )
–■ [ 球技で ] 投球や打球のあと、うでをそのまま
ふりきる動作。( 三省堂国語辞典 第八版 )
–
次いで、EFL辞典から2点。
–
–
follow through■ phrasal verb with follow (verb)
to complete the movement of hitting, kicking, or
throwing a ball by continuing to move your arm or
leg in the same direction.( CALD4、ケンブリッジ )
–follow-through
■ noun [ singular ]
the continued movement of your arm after you
have hit the ball in tennis, golf etc.( LDOCE6、ロングマン )
–
※ [ singular ] とは、「 単数名詞 」のことで、
単数形で使われるのが一般的な名詞
–
【発音】 ˈfɑːl.oʊ.θruː
【強勢( 強さアクセント )】 fóllow thróugh