Team effort
2025/11/07
チームワークのたまもの
受賞スピーチでよく使われる。
「 私個人の成果ではなく、 チームワークのたまものです 」
こんな感謝を表す際に重宝する。
–
◆ ” effort ” は、 名詞 ( noun ) のみ。
語源は、 古フランス語 「 強化する 」( esfort / esforz )。
【発音】 éfərt
【音節】 ef-fort (2音節)
「 努力 」 「 奮闘 」 「 取り組み 」 が基本的意味。
可算名詞と不可算名詞を兼ねるが、
この用法では可算名詞で、 冠詞は ” a “。
複数形 ” efforts ” も多用される。
” a team effort “、 ” team efforts ” は、
「 チームの努力 」 を意味する。
◆ 実際の使用では、「 チームの努力 」よりも、
その結果として 「 結実した出来映え 」 を示すことが多い。
だから、「 チームワークのたまもの 」。

チームとしての成果
◆ 「 チームのおかげ 」 「 チームワークのおかげ 」
の英訳として、 ” teamwork ” を用いる日本人は多い。
【発音】 tíːmwə̀ːrk
【音節】 team-work (2音節)
しかし、 チームの 共同作業そのもの を指す場合を除き、
” teamwork ” が起用される機会は少なめな印象がある。
–
半世紀以上、 英語の受賞スピーチを見聞きし、 その通訳
と翻訳も数多く担当しているが、 ” teamwork ” の出番は、
” team effort ” に比べて目立たない感。
” good teamwork ” など、 形容詞で飾る場合くらいである。
- ” Outstanding teamwork makes the dream work.”
( 卓越したチームワークが夢を叶える )

チームワークのたまもの
” team effort ” は、 成功した ” teamwork ” の出来映え。
もし成果まで含めたいならば、 ” team effort ” の方がよいだろう。
上述の謙遜表現には頻出。
–
受賞時は、 周囲への感謝を簡明に述べると好印象。
自分は表立って表彰されたから、 仲間にも労いの言葉をかけよう。
本音はともかく、 「 皆様のおかげです 」 と一言触れておきたい。
自分が気づかない部分で、 なんらかの支援があったかもしれない。
もし手厚いサポートに恵まれたのであれば、 なおさら言及すべき。
良好な人間関係を妨げる、 厄介な嫉妬心を遠ざける効果がある。
とりわけ、 我が国の文化は称賛しあうような色合いに乏しいため、
ひがみを刺激しないよう工夫を凝らさないと、 仕事しづらくなる。
◆ 次のシンプル表現のうち、 言いやすいものを
いくつか覚えておくと、 即興スピーチで役立つ。
なかなか和訳しにくい。 それぞれ一例である。
- ” This is the result of our excellent team effort.”
( これは優れたチームワークの賜物です。)
– - ” This project was absolutely a team effort.”
( このプロジェクトは完全にチームワークの賜物でした。)
–
- ” This award is a result of a team effort from every one of you.”
( この賞は皆様一人ひとりの努力の結果です。)
– - ” The success was a team effort between our groups. ”
( この成功はグループ間のチームワークのおかげです。)
– - ” This is not just me, it’s a team effort.”
( これは私だけでなく、チームワークです。)
– - ” Please continue your great team effort.”
( 素晴らしいチームワークを続けてください。)
– - ” Safety is a team effort.”
( 安全はチームの取り組みです。) ↓
–
安全は全員責任
【関連表現】
- ” team up ”
https://mickeyweb.info/archives/21315
( 組む、 コラボする )