Talk back to -
2017/09/25
~に口答えをする
Don’t talk back to me !
(私に口答えするな!)
親が子に、先生が生徒に、上司が部下に使う常套句。
逆方向は通常ありえないが、反骨に富む猛者なら、
相手が目上でも言ってのけるだろう。
◆ “talk” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
「話す」の意味合いで共通しており、分かりやすい。
– 自動詞「話す」「相談する」「うわさ話をする」
– 他動詞「話す」「話し合う」「説得する」
– 名詞「話」「話し合い」「うわさ」※ 可算・不可算
“speak” に比べると、気軽な内容の
おしゃべりも広く含む。
ゆえに “casual talk” は普通だが、
“casual speak” は不自然。
かつての日本では、「スピーク」の方が
ずっと普及していた。
<トーク力><トークがうまい>
などの表現が芸能界を中心に広まってからは、
「トーク」も日常的に使われるようになった。
ここでは、他動詞「話す」。
◆ “back” には、名詞・他動詞・自動詞
・副詞・形容詞がある。
“talk” とは比較にならない多義単語である。
“talk back” の “back” は副詞で「やり返す」。
“punch him back”(彼を殴り返す)
と同じ用法。
よって “talk back to” は、”talk”(話す)+
“back”(やり返す)+ “to”(~へ)。
直訳は「~へ話し返す」、つまり「~に口答えする」。
“talk back” は、“talk” を使う句動詞で最頻出
のもののひとつ。
“My daughter always talks back to me.”
(娘はいつも口答えするのです。)
“Why do you talk back to me like that ? ”
(なぜそうやって口答えするのだ?)
“I had to talk back to my boss.”
(俺はどうしても上司に言い返す必要があったんだ。)
“Did she talk back to you ? ”
(彼女は言い返してきたの?)
“Talk back to me in English ! ”
(私に口答えするなら、英語で言ってみろ!)
“He never talks back to his dad.”
(彼は決して父親に口答えしない。)
【類似表現】
“Tit for tat”
(売り言葉に買い言葉)(しっぺ返し)
“No buts ! ”
https://mickeyweb.info/archives/11591
(「でも」じゃない!)